2013年11月30日

律子「腕の中へおいで」

このSSは、響「二人分の泣き声遠く」の続編です。
美希・響・貴音が961プロに所属している設定です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1366902975


律子「もしもし小鳥さん。おつかれさまです」

『・・・・・』

律子「まだ事務所に・・・あー、もう帰られてますか」

『・・・・・』

律子「私はさっき伊織たちを送り終えたところです」

『・・・・・?』

律子「あ、いえ。片付けたいことがあるので、このまま事務所に行こうと思ってます」

『・・・、・・・』

律子「大丈夫です。徹夜はしないようにってプロデューサーにも言われていますから」

『・・・・・?』

律子「いえ、その、なんというんですか」

『・・・』

律子「さっき公園で美希を拾いましてね」

律子「はい、お茶。雪歩ほど美味しくはないと思うけど」

美希「ありがとう・・・なの」

律子「もう少ししたら小鳥さんが迎えに来てくれるから、泊めてもらいなさい」

美希「はいなの」

律子「で、どうして終電も無くなった時間に公園にいたの?」

美希「・・・」

律子「まぁ、無理に話せとは言わないけど」

美希「・・・美希ね。響たちと喧嘩しちゃったの」

律子「響・・・あぁ、フェアリーのダンスが上手い子ね」

美希「ずっと3人で頑張ってきたのに、怒らせちゃったの」

律子「そう・・・」

美希「活動も上手くいかなくて、全然キラキラできてないの」

美希「それで社長にも見捨てられて、響たちとも喧嘩しちゃって」

美希「何のために頑張ってるのかわかんなくなっちゃったの」

美希「だからね、美希」

美希「アイドルするの、もうやめようと思うの」

律子「・・・そう」

美希「・・・止めないの?」

律子「止めて欲しいの?」

美希「それは・・・や」

律子「だと思った」

律子「でも、教えてくれてありがと」

美希「・・・美希、どうしたらよかったのかな」

美希「美希なりに、頑張ってたんだけどなぁ」

律子「・・・美希」スッ

美希「え、ちょっと、なに」

ギュッ

律子「お疲れ様。大変だったね」

美希「律子・・・さん?」

律子「美希が色々考えて動いてたのは知ってるわよ」

律子「961プロに移籍したのも、プロデューサーとの距離を取るためでしょう?」

律子「どこに行っても、どんな相手とでも、精一杯キラキラしようと頑張ってた」

律子「美希には色々と期待していたから厳しく当たっちゃってたけど、その分私なりには見てたつもりよ?」

律子「だから、あなたの決めたことを止めるつもりはない」

律子「美希が本当にそれでいいと思うなら、それでいいと思うわ」

美希「律子さん・・・」

律子「で、美希は本当にアイドルを辞めるつもりなの?」

美希「・・・たくない」

美希「このまま・・・終わりたくないって、思うの」

律子「・・・そう」

美希「黒井社長を見返したいし、もっとキラキラしたい」

美希「それに・・・・響と貴音に謝りたい」

美希「だから、もう一度頑張ってみようかなって思ったの」

律子「・・・わかったわ」

律子「じゃあ、もう一度765プロで頑張ってみない?」


今回はここまでです。
続きは土日の予定になります。

URLを貼り忘れていましたが、前スレURLです。
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1364395457/

14:30│秋月律子 
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