2013年12月01日

モバP「杏が太った?」

【モバマスSS】です

閲覧注意

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杏「ZZZ……」

ちひろ「……」

モバP「……」

ちひろ「見てわかりませんか?」

モバP「何をです?」

ちひろ「ソファの上で寝ている杏ちゃんです」

モバP「杏ですねぇ」


ちひろ「杏ちゃん、こんなに丸かったでしたっけ?」

モバP「そんなに丸いかなぁ?」

ちひろ「太ってますよね?」

モバP「さて?」

ちひろ「最近は食っちゃ寝してるだけですもんねぇ」

モバP「仕事してるだろ?」

ちひろ「ラジオとか、座って出来るお仕事ばっかりでしたねぇ」

モバP「そうかな?」

ちひろ「太りましたよね?」

モバP「よくわかんないなぁ」

ちひろ「誰かが無責任に甘やかしてましたよねぇ」

モバP「覚えてないなぁ」

ちひろ「ソファの上、ちゃんと見てください」

モバP「何も見えないなぁ」

ちひろ「見ろ」

モバP「何も……痛っ!! 痛あああっ!! やめて! 強引に首曲げるの止めて!!」

ちひろ「ソファの上、見てくださいよ」

モバP「見ます! 見ますから!!」

ちひろ「しっかり見てくださいよーーー」

モバP「だから首!! 首!! 捻ってるから!! 痛いから!! く」

 ごきっ

モバP「」

ちひろ「あ」

ちひろ「……」

ちひろ「……うん」

ちひろ「さすがに、ヤバイですかね……」

ちひろ「とりあえず、エナドリとスタドリをバケツ一杯ほどかければなんとか……」

ちひろ「倉庫から取ってこないと……」

ちひろ「それまではなんとかして」

ちひろ「えっと、これはこっちにおいといて……」

友紀「ただいまー!」

ちひろ「!!」

友紀「ただいま、だよ?」

ちひろ「あ、おかえりなさい」

友紀「ん? ちひろさん、なにしてんの?」

ちひろ「いえ、別に」

友紀「……プロデューサー、寝てるの? それ」

ちひろ「疲れてるみたいで、仮眠してるんですよ」

友紀「仮眠室で寝ればいいのに」

ちひろ「すぐに起きるって言ってましたから」

友紀「ふーん……あれ? そっちは……もしかして杏ちゃん?」

ちひろ「そうですよ」


友紀「杏ちゃんはいつものこと……ん?」

ちひろ「あ、やっぱり気付きます?」

友紀「なんか杏ちゃん、丸くなったような……」

ちひろ「そうですよね」

友紀「もしかして、太った?」

ちひろ「やっぱりそう見えます?」

友紀「プロデューサーは知ってるのかな、おーい」

ちひろ「あ、プロデューサーは起こさないで」

友紀「仮眠でしょ?」

ちひろ「え、ええ」

友紀「がっつり寝る気なら仮眠室に行くだろうしさ」

ちひろ「そ、そうですかね」

友紀「起こしても大丈夫だよ」

ちひろ「いや、でも、それは……」


友紀「おーい、プロデューサー」

ちひろ「近づいたら駄目ですよ!」

友紀「は? なんで?」

ちひろ「……なんでと言われても……」

友紀「ちひろさん、よくわかんないね、今日は」

ちひろ「そうですか?」

友紀「ま、いいや。おーい、プロデューサー」

ちひろ「だから駄目ですって」

友紀「なんで。おーい、プロデューサー」

ちひろ「だ・か・ら!!」

友紀「ちょ、離してよ」

ちひろ「プロデューサーを起こしちゃ駄目ですって」

友紀「だから離してって」

ちひろ「じゃあ起こさないでください」

友紀「引っ張らないでって、だか……」

 ずるっ
 ごつん

友紀「」

ちひろ「あ」

ちひろ「……」

ちひろ「……うん」

ちひろ「二人目はさらに、ヤバイですね……」

ちひろ「とりあえず、倉庫から取ってくるエナドリとスタドリはバケツ二杯分になりましたね……」

ちひろ「早く取ってこないと……」


ちひろ「えーと、こっちのソファの上に杏ちゃん。向こうのソファはプロデューサー……」

ちひろ「……友紀ちゃんはプロデューサーが安置されてるソファの下に……」

晶葉「助手、いないのか?」

ちひろ「あれ、晶葉ちゃん。地下の秘密池袋ラボにいたはずじゃ?」

晶葉「さっきから助手を呼んでいるんだが、一向に返事がないんでな」

ちひろ「内線電話はかかってきてませんよ?」

晶葉「直接携帯にかけた」


ちひろ「音なんて聞こえませんでしたけど」

晶葉「マナーモードにしてるんだろ」

ちひろ「ああ、そうですか」

晶葉「なんだそんなところで寝てるのか。おーい、起きてくれ」

ちひろ「あ、あのね、晶葉ちゃん」

晶葉「早く起きてくれ、マンドロイドの実験を始めたいんだ」

ちひろ「今仮眠始めたばかりだから、もう少し後で」


晶葉「そうなのか?」

ちひろ「ええ」

晶葉「ふむ。確かにこっちの声に全く反応しないな。よほど深く眠っているらしい」

ちひろ「そうそう、だから、後でね」

晶葉「だったら、仮眠室に運んだ方がいいんじゃないか?」

ちひろ「私の腕力じゃ無理ですよ」

晶葉「なに、ロボを呼べばいい」

ちひろ「呼ばなくて良いですよ。せっかくのロボをそんな些細なことに」

晶葉「それは聞き捨てならないな」

ちひろ「?」

晶葉「助手の努力あってこそのシンデレラプロだろう? 働き者には報いあってこそだ」

ちひろ「う……」

晶葉「ロボを使うくらい、どうってことはないだろう」

ちひろ「いや、でも」

晶葉「とりあえず、ロボを呼ぶぞ」

ちひろ「呼ばなくて良いですよ」

晶葉「良く見ると双葉杏もいるな。二人とも運ぼう」

ちひろ「呼ばなくて良いですって」

晶葉「遠慮は必要ないぞ。この通信機で呼べば」

ちひろ「だから呼ばなくて良いですって」

晶葉「こら、何をするんだ、通信機を返すんだ」


ちひろ「駄目です」

晶葉「通信機から手を離すんだ」

ちひろ「駄目です」

晶葉「しつこいな。手を離せ」

ちひろ「ロボを呼ばないのなら離します」

晶葉「呼ぶと言っているだろう」

ちひろ「じゃあ駄目です」


晶葉「訳のわからないことを」

ちひろ「駄目です!」

晶葉「おい、そんなに強く握るな、まだ不安定なんだ、出力の割に絶縁が不完ぜ」

 びりびりびりびり

晶葉「」

ちひろ「あ」

ちひろ「……」

ちひろ「……うん」

ちひろ「三人目かぁ……」

ちひろ「エナドリとスタドリもバケツ三杯になっちゃったか……」

ちひろ「さっさと取ってこないと……」

ちひろ「えーと、プロデューサーの安置されてるソファは上も下も使ったし」

ちひろ「プロデューサーの机の下かなぁ……」

ちひろ「晶葉ちゃん、ちょっと我慢してね……」

ちひろ「よいしょよいしょ」

輝子「……ふひっ」

ちひろ「……」

輝子「……」

ちひろ「いつからいたんですか?」

輝子「……ふ、ふひっ。い、今。今来たところ」

ちひろ「机の下に?」

輝子「……う、うん……」

ちひろ「ねえ、輝子ちゃん」

輝子「は、はひっ?」

ちひろ「なんでそんなに震えてるの? 何に怯えてるの?」

輝子「ヒャッハーーーーーっ!!!!」

ちひろ「黙れ」

輝子「はい」

ちひろ「じゃあ、もっと黙ろうか」

輝子「え?」

ちひろ「また、後でね」

 ごきっ


輝子「」

ちひろ「……」

ちひろ「まいったなぁ……」

ちひろ「バケツ四杯分になっちゃいましたね」

ちひろ「……杏ちゃん、まだ起きないみたいですね」

ちひろ「どう見ても太ってますね……」

ちひろ「ダイエットの手順……あー、リセットした方が早いかな?」

ちひろ「一旦潰して、エナドリスタドリの量調整すれば、痩せて復活になるかな?」

ちひろ「失敗して元々だし、やりますか」

ちひろ「」

 ごきっ


ちひろ「」

ちひろ「ふぅ……」

ちひろ「バケツ五杯分か……」

ちひろ「五人運ぶより、こっちにバケツ持ってきたほうが楽よね」

ちひろ「念のため、鍵はかけておきましょう」

 がちゃん

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 もりくぼはとんでもないものを見てしまったんですけど……
 ぼののじゃないですよ……
 ちひろさんはとんでもない人でした……
 もりくぼは机の下から見てましたよ、一部始終を……
 逃げようと思います……
 ええ、もう振り向きません
 もりくぼは精一杯逃げるのです……逃げ切れる気がしませんけれど
 あう……ドアに鍵が……
 でも、もりくぼ知ってます、中からは鍵が無くても開くんです

 がちゃり

 ほら……あれ?
 もりくぼはドアにまだ触ってないんですけど……
 ……あ……

「乃々ちゃん、やっぱりいたんだ」

 ちひろ……さん……

「はぁ、これでバケツ六杯分になっちゃいますね」

 あの、ちひろさん、それって
 
「ごめんね、乃々ちゃん」

 あの、もりくぼは黙ってますけど……
 だから、もりく
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ごきっ
 
 
 
 
 
  
 

 
 以上、お粗末様でした


 杏が太りすぎて、きらりが抱き上げられなくなる
 という愉快話を書こうと思ったら手が滑った

 どうしてこうなった

02:30│双葉杏 
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