2013年12月01日

モバP「亜里沙がウサコちゃんで甘えてくる」

P「お仕事お疲れ様ー」

亜里沙「お疲れ様です♪」

P「今日は暑かったな、よく頑張った」


亜里沙「そうですねぇ」

P「それじゃ今日はこれで……」

亜里沙「(ウサコ、ご褒美にPさんにナデナデしてほしいウサ)」

P「ん?」

亜里沙「な、ナデナデしてほしい〜……ウサ?)」

P「……は、はぁ」ナデナデ

亜里沙「うふふ」

P「ついでに亜里沙も」ナデナデ

亜里沙「……えへ」

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P「い、いやぁ、しかし、暑いな」

亜里沙「そうですねぇ」

P「こう、帰りがけに一杯やりたい気分だな」

亜里沙「あら、それなら先生、待ちますよ?」

P「えっ?」

亜里沙「ん?」

P「……」

亜里沙「(……う、ウサコも乾杯したいウサ!)」

P「えーっと」

亜里沙「(ビールでも冷酒でも何でも来いウサ!)」

P(成人してたのか……)
P「そ、それじゃあ、書類整理して早めに切り上げるよ」

亜里沙「あ、それじゃ、先生他の大人組も残ってる人見てきますねっ」

P「あ、ああ」

亜里沙「そうだ、麦茶入れてきましょうか?」

P「あー、そうだな」

亜里沙「それとも、貰い物のスタドリは?」

P「麦茶でいいよ」

亜里沙「はぁい♪」テテーッ

P「……」

P「ふう」

ちひろ「超得ショップ、開催中です!」ヒョコッ

P「うわあ!」
ちひろ「そんなに驚かなくてもいいじゃないですか」

P「い、いたのか」

ちひろ「同じ事務所なので」

P「急に声をかけられたら誰だって驚くだろう」

ちひろ「それにしても、随分とイイご身分ですね」

P「何が?」

ちひろ「アイドル連れて飲み会ですか、ふぅん、へぇ〜」

P「やっぱまずいよな。会議室で飲もうかな?」

ちひろ「施錠するのは誰だと思ってるんですか?」

P「あなたです」

ちひろ「悪びれもせず……」

P「頼む、お願いだ」

ちひろ「パーティー開催費、120000MCからです!」

P「ガチャ付きで頼む」
ちひろ「それにしても、なんだか随分積極的でしたね」

P「誰が?」

ちひろ「亜里沙さん」

P「……。うん」

ちひろ「何かあったんですか?」

P「うーん、こないだの夏祭りイベントでな、20代のメンバーがかなりアレな選出をしてしまってな……」

ちひろ「誰でしたっけ」

P「紗理奈、早苗……」

ちひろ「あ、はい」

P「それで、面倒見てくれって頼めるのが亜里沙だけだったんだよ」

ちひろ「はい、はい」
P「それじゃ申し訳ないと思って、ちょっとイベントの合間を縫って、夏祭りに参加してこいって行ったんだよ」

ちひろ「はぁ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

亜里沙『ダメ〜〜! 紗理奈ちゃん、そんなバナナの食べ方しちゃ!』


亜里沙『え、雫ちゃん、そんなにラムネを振って……Pくん!』  ブシュー

P『濡れちまった……』

亜里沙『タオル持ってきますねぇ!』タタッ


亜里沙『きゃー! 早苗さんがー!』


亜里沙『Pくん? 歯に青のりがついてますよ?』フキフキ

P『……いや、子どもじゃないんだから』

亜里沙『お祭りだからって、そのままじゃ格好わるいでしょ?』

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ちひろ「……いつもと同じに見えますが」

P「いやだから、このままじゃイカンと思ったわけですよ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『亜里沙、せっかくのびのびとしてもらいたかったのにすまなかった』

亜里沙『いいんですよぉ、先生、慣れてますからね』

P『それじゃ良くないから、ちょっと二人で歩こう』

亜里沙『え……』

P『何でも好きなもの買ってやる。あ、食べ物系な』

亜里沙『……』

P『ど、どうした?』

亜里沙『そ、それじゃあ……』サッ

P『ん?』

亜里沙『(ウサコ……わたあめが食べたい、ウサ)』

P『ん、そうか』

亜里沙『……ダメ?』

P『いや、イイに決まってるだろ』

亜里沙『ホントに?』
亜里沙『わたあめ、ふわふわねっ!』

P『よし、好きなものはどんどん言えよ』

亜里沙『じ、じゃあ……たこ焼きさんも食べたいウサ!)』

P『はいはい』

P『すんませーん、たこ焼き一つー!』

  アイヨー!

亜里沙『……えへへ』

P『なんだ? こういうところのって特別うまいってわけじゃないだろ?』

亜里沙『違いますよぉ』

P『? ほい、たこ焼き』

亜里沙『はい♪ お口アーン!』

P『お、俺に食わせるのか……』
亜里沙『(ウサコ、リンゴアメ欲しいウサー!)』

P『おう、食え食え』

亜里沙『懐かしいなぁ、結構売ってない地域もありますよねっ』

P『……そういえば、亜里沙は長野出身だったな』

亜里沙『はい♪』

P(リンゴが好きなのかな?)

亜里沙『ムグムグ〜♪』

P『おっと危ない』グイッ

亜里沙『あっ……』

P『人に当たるぞ、気をつけないと』

亜里沙『は、はい……ごめんなさいね』
亜里沙『あの、Pくん』

P『ん? どーした?』

亜里沙『迷子にならないように、ありさお姉さんと手をつなぎましょ?』

P『……いや、いいんだけどさ』

亜里沙『(あっ、こっちの手はウサコが占拠してるウサ!)』

亜里沙『(だから、ぎゅって先生の手をにぎるウサよ!)』

P『……はいはい』ギュッ

亜里沙『……えへへ』

P『しかし、これだと両手が塞がっちゃうな』

亜里沙『(こ、ここはPくんが先生に食べさせるしかないウサ!)』

P『んん?』

亜里沙『ほら、その、ほら……』サッ

P『……あ、あーん』

亜里沙『あ〜ん♪』パクッ
亜里沙『あっ……』

P『どうした!?』

亜里沙『あ、いえ、つまずいちゃった。Pくん、少し肩貸して……?』

P『しょうがないな。気をつけろよ』

亜里沙『はぁい♪』

P『やれやれ……』

亜里沙『あっ、(ウサコがお礼のちゅーをしてあげるウサ!)』

P『いらんちゅーの』

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ちひろ「なんだこのバカップル」

P「どこがだよ」
ちひろ「アーンしてるじゃないですか! アーンって!」

P「うるせぇ! 主題はそこじゃねぇ!」

ちひろ「何なんですか? 超得ショップの時間を早めに切り上げますよ?」

P「……つまりな。今夜はちょっと甘えていいぞ〜的な雰囲気を出したわけだ」

ちひろ「はいはい」

P「で、それに寄りかかって、甘えてくれたわけだ」

ちひろ「それで?」

P「で、まあ、その時に、ウサコ経由でナニナニしたいって言ってきたせいで、最近、こう……」

ちひろ「あーなるほど」

P「ちゃんと聞いてる?」

ちひろ「要するにイベントが終わってもウサコちゃん経由で甘えてくると」

P「そう」

ちひろ(前段は必要だったのか)
P「普段はいつも通りに面倒見の良いお姉さんだし、仕事もきっちりやってるから問題ないんだが」

ちひろ「じゃあ、いいじゃないですか〜」

P「いや、しかしな?」

ちひろ「他のアイドルなんかラブラブアタック全開でしょ?」

P「何言ってるんだ?」

ちひろ(自覚がないのか)

P「なんかこう、ワガママっ子になられても困るというか……」

ちひろ「節度を持てと」

P「そう!」

ちひろ「アホかー!」

P「な、なんだと」

ちひろ「いいですか、プロデューサーさん」

P「おう」

ちひろ「普段からお姉さんしている亜里沙さんに、甘えてほしいと肩を貸したのはあなたですよ?」

P「そうだな」

ちひろ「ひょっとしたら、昔から世話焼きで誰かに甘えたことなんかなかったのかもしれません」

P「そうかもな」

ちひろ「そんな甘えベタの人に、頼ってくれって言ったら、メロメロになるのは目に見えてるでしょ?」

ちひろ「これはSR3%チケがR97%チケってことと同じくらい、当たり前のことです!」

P「現実を見せないでくれ……」

P「それに、普段はちゃんと仕事出来ているのに」

ちひろ「なおさらいいじゃないですか!」

P「いい……のか?」
ちひろ「それで公私全部ダメになるんじゃなくってメリハリついているわけです」

ちひろ「しかも、私の部分だって、ウサコちゃんを通してワガママっ子になるなら、全然問題ないじゃないですかっ」

P「う、う〜む」

ちひろ「節度を持ってますよ、全然持ってます」

P「しかし、ほら、そうは言っても、俺も男だ」

P「あまりこう、な?」

ちひろ「近づかれると意識しちゃうゾ☆ と」

P「お、おう(なんかポーズ取ったぞ…)」

ちひろ(やっちまった感がある)

ちひろ「そ、そんなことなら最初から優しくするなっ! ……というわけですよ」

P「うーん……」
P「分かった、俺も腹を括ろう」

P「どうしたって、事務所で年長だと、先輩らしく振舞わないといけないもんな」

P「そういう意味では、ストレスが溜まっていてもおかしくはないから」

ちひろ「そういうことでもないんですが」

P「要は俺がどっしり構えておけばいいってことだよな」

ちひろ「それは確かにそうですが」

P「ま、とりあえず、サクッと仕事を終わらせるよ」

P「そうだ、ちひろもどうだ?」

ちひろ「え、えーっと……」

亜里沙「(ウサコ、ちひろさんとも飲みたいウサ!)」

ちひろ「ひゃあっ!」

亜里沙「(そんなに驚かなくてもいいのに、ウサ?)」

ちひろ「い、いいえ」

ちひろ(き、聞かれてたかな……)


亜里沙 ニッコリ
20レスもなかったな…
HTML化依頼を出そう。

一日一亜里沙できる力が欲しい。
そしたら、無理せずにいろいろ混ぜ込んでいきます
あしたからがんばる
一日一亜里沙ができたらいいなぁ
――

「かんぱーいっ」

P「お疲れ様でした」

早苗「おつかれーい。やー、職場でも飲めるって最高よねー」

P(とても元警官とは思えんな……)

紗理奈「こないだも同じ面子で飲んでたけどぉ〜、こういうとこで飲むのもちょっと安心するっていうか」

P「やめてくれ、今夜は特別なんだ」

紗理奈「どうして??」

P「いや、こないだも飲んではいたけど、夏祭りイベントの打ち上げはやってなかったな、と」

P「……というか、アルコールオッケーにしたらアカン人がいっぱいいるからうちの事務所……」

ちひろ「掃除するのは誰だと思ってるんですかね」

P「俺だよな? あと業者」

亜里沙「Pくん、はいどうぞ」ジョボボー

P「ああ、ありがとう」
P「って、ちょっと待った。俺はいいよ、ノンアルで」

亜里沙「えっ?」

早苗「またまた〜、何のために残ってるのよ」

P「お前らを一人ひとり送り届けるためです」

ちひろ「それじゃあ打ち上げの意味がないですよ」

P「いやしかし、イベントでも……」

亜里沙「……(ウサコのお酒が飲めないウサ〜?)」ジョバー

P「うおおい!? もう酔っ払ってんのか!?」

早苗「わははは! 私からも投入だー!」ダボダボ

P「早苗さんはこいつです!」

ちひろ「何言ってるんですか」
ちひろ「タクシー出しますよ。今度のイベント、年長の皆さんがだいぶ頑張ったと聞いてますし」

P「一番年上は酔っ払ってたと聞きましたが!」

早苗「すげぇしごとした」

ちひろ「まぁまぁ、プロデューサーさんも安心して飲んでくださいってことですよ♪」

P「ちなみに、タクシー代は?」

ちひろ「一人につき20000MCまで、ウコン入りスタドリ付きです!」

P「ガチャもつけてくれ! じゃない、一人につき!? 俺が払うのか!?」

沙理奈「まあ、まあ、いいじゃない」

P「何がいいのか説明してくれ!」

沙理奈「こんなセクシーなアイドルに囲まれて飲めるなんてそうそう無いわよ♪」

P「ああそうかい!」
紗理奈「なになに〜? 照れてるの?」

P「アーウン、ソウダネ」

早苗「P君はむっつりスケベだからね」

P「ほう、どこがむっつりなのか言ってみろ」

早苗「浴衣だと体型が目立たなくなるっていうのに、今回のチョイスはほら、ねぇ?」

紗理奈「あ〜、分かる〜」

早苗「軒並みナイスなバディを集めちゃった感じじゃない?」

P「いや、今回は小梅と智絵里がメインでだな」

亜里沙「……」

沙理奈「なんかこう、やりすぎるなって口では言うけど、チラチラ見てる感じ〜?」キャッキャッ

早苗「だよね、お姉さん視線が熱くて困っちゃったわー」ウフフ

P「いや、今回はお祭り感を出したくてだな」

亜里沙「……」
ちひろ「……え〜っと、亜里沙さん?」

亜里沙「あっ、早苗さん、杯が乾いちゃってますよぉ?」ジョボボ

早苗「おっとっと、悪いねー」

亜里沙「あ、沙理奈さんも」ジョバー

紗理奈「う、あ、ありがと」

早苗「今回のイベントは亜里沙ちゃんがいて助かったわー」

紗理奈「そ、そうね〜」

亜里沙「Pくん、飲み物ばかりじゃなんだから、ちょっと何か取ってきますね!」テテッ

P「おう、頼む」

早苗「いやー、気が効く娘よね、亜里沙ちゃん」

P「誰かさんも見習ってもらえないもんかね」

早苗「え? いやいや、私、ガキどもの扱いには慣れてるし!」

P(なぜ自分も子ども化するのか)
P「大体、セクシー、セクシー言うけど、うちにはとっておきの巨砲がいるだろ」ゴクゴク

早苗「ああ……」

紗理奈「うん……」

ちひろ「せやな……」

P「まあ、胸の大きさがイコールセクシーでもないけどな」

紗理奈「でもやっぱり大きいほうが好きなんでしょ〜?」

P「そら、好きな人が出来て、もっと小さい胸だったらなぁ……って嘆く男は少ないだろうよ」

P「一般論だけどな」

亜里沙「……」

P「……一般論だけど」

亜里沙 ニッコリ
亜里沙「Pくん、はい、おつまみ」ドサドサッ

P「お、おう」

亜里沙「どれか好きなのはありますか? 先生、食べさせちゃう!」グイグイ

P「あ、ああ。柿ピーとか」

亜里沙「柿ピーね♪」 バァン!

全員(片手で袋が破裂したゾ)

亜里沙「あらあら、ウサコちゃんの力が入りすぎちゃったみたい」

P「う、ウサコは強いな」

亜里沙「(力が溢れてくるウサー!)」

P「何食ったんだ」
ちひろ「プロデューサーさん、フォローですよ、フォローしないと」ヒソヒソ

P「なんで?」ヒソヒソ

ちひろ「気まずくなっちゃったじゃないですか!」ヒソヒソ

P「でも、ホントに思ったことを言っただけだし……」ヒソヒソ

早苗「空気読めないね!」

P「早苗に言われたくない!」

沙理奈「何か、こう、亜里沙ちゃんのセクシーポイントを褒めるとか!」

P「えっ、と」

亜里沙「(ウサコ、酔っ払っちゃったみたいウサ〜)」ウフフ

P「あー、うん。そうか、だったら休んだ方が、いいんじゃないか」

亜里沙「……」

P「ど、どうした?」
亜里沙「(ウサコ、Pちゃんの隣で休むウサ〜♪)」ふわっ

P「お、おう」

早苗「あっ、ずるい!」

亜里沙「……」ドキドキ

P「あーうー、えーっとだな」

P「かわいいと思うぞ。うなじとか」

亜里沙「……えへ」

P「ん」ナデナデ

沙理奈「すごくズルいと思う」
ちひろ「なんか取ってつけたような褒め方じゃないですかね」ニヤニヤ

P「んー……なんでか、亜里沙とは距離が近くなることが多いからな」

P「意外と右手の中もキレイとか、そういうところを見てしまうというか」

ちひろ「まじめに返されてつまらないです」

亜里沙「やだぁ、先生、恥ずかしいな〜♪」

P「はいはい」

ちひろ「こっちがごちそうさまですよ」

早苗「はーい、二番早苗もP君の隣で休憩したいでーす」

沙理奈「私も〜♪」

P「うおお、これ以上飛び込まれたら潰れる!」

早苗「そんなヤワな鍛え方はしてないぞ!」

P「鍛えられた覚えはないっ」
――深夜。

P「……ふう、それじゃ亜里沙で最後だな」

亜里沙「あの、プロデューサーさん」

P「ああ、どうした?」

亜里沙「すみません、今夜は」

P「いやまあ……イベントで飲み足りなかったのかな」

亜里沙「最後まで付き合ってもらっちゃって」

P(明日の仕事がコワイが……)

P「別にいいよ。放置するわけにもいかないし」

亜里沙「そうですよね」

P「うん」
亜里沙「あの、ワガママ、ダメでしたか?」

P「いや、そんなことない」

P「むしろ、イベントの時に、頼りすぎてなかったかな、と思って」

亜里沙「そんなこと、ないですよ?」

P「そうか?」

亜里沙「はい、えっと……先生、ああいうの得意だから、全然兵器」

P「……そうか」

亜里沙「うふふ、気を使ってもらっちゃった」

P「いや、心配してたんだ」
P「これからも何かあったら、頼ってくれよ」

亜里沙「あう……」

P「ん?」

亜里沙「全然、私の方が頼ってばかりで……」

P「そんなことないって」

亜里沙「そう、かしら?」

P「……」

亜里沙「……」

P「……これからもよろしくおねがいします」

亜里沙「はい、お願いします♪」


運転手「……ツキマシタヨー」
今日はおしまいにしよ。

早苗さん、沙理奈さん、ちょい役ですんません…
――ウサコが消えたら。

ちひろ「プロデューサーさん!」

P「ど、どうした?」

ちひろ「なんで私を見ると驚くんですか?」

P「今度はどんな『お得』話を持ってくるのかと」

ちひろ「……違いますよ。亜里沙さんの話です」

P「亜里沙がなにか?」

ちひろ「いえ、実はウサコちゃんがどこかへ行ってしまったと」

P「なにぃ!?」

ちひろ「あ、でも、ウサコちゃん経由でいろいろわがまましてたんですよね?」

ちひろ「だったらこれで解決……」

P「亜里沙はどこにいるんだ!」

ちひろ「お、おう」

ちひろ「あそこです」

亜里沙「……」ショボーン

P「おう、亜里沙、大丈夫か」

亜里沙「あっ……プロデューサーさん」

P「ウサコがなくなったって聞いたけど」

亜里沙「ええ、そうなんです」

P「参ったな、仕事でも使うだろ?」

亜里沙「そうなんです……どうしましょう……」

ちひろ「重症ですね」

P「かわいそうに、許せん」

ちひろ「こっちもか」
亜里沙「プロデューサーさん、私、ウサコちゃんがいないとあんまり取り柄もないでしょう?」

P「そんなことはないと思うぞ」

P「よく気がつくし、みんなのお姉さんって感じだ」

亜里沙「でも、それってアイドルとは関係ない気がしますし……」

P「ファンはウサコちゃんがいないからって嫌いになったりしないだろう」

亜里沙「そうでしょうか」

P「そうだとも。だけど、もちろんウサコちゃんも大事だからな」ポンポン

亜里沙「うう、プロデューサーさぁん」グスッ

ちひろ「やってらんねぇ」
クラリス「おや、どうなさいましたか?」

P「ああ、クラリス。すまないが、亜里沙がいつも身につけている、ウサコちゃん、知らないか?」

P「どうも、いつの間にか無くなってたみたいなんだよ」

クラリス「まぁ、あのウサコちゃんが」

亜里沙「はい……食事を済ませて戻ってきたら……」

ちひろ「食事の時は外すんだ」ヒソヒソ

P「いつも見てるだろ」ヒソヒソ

クラリス「元気をお出しになって。そうだわ…」ゴソゴソ

P「どうした?」

クラリス「こちら、私が奉仕していた教会の子ども達からの……贈り物なんです」

クラリス「代わりになるかは分かりませんが、ウサコちゃんのように思いのこもった人形です」

P(重い)

ちひろ(重い)
亜里沙「ありがとうございます……! これは、そうね、小さいクラリスさんだから……」

亜里沙「ミニリスちゃん!」

クラリス「かわいらしいお名前、ありがとうございます。ふふ」

ちひろ「そうだ。しばらく、この人形をはめてみてはどうですか?」

亜里沙「そ、そうですね……」

クラリス「私も、そう思ってお渡ししたのです」

P「そうだな、じゃあ、ハメている間に、俺が探してきてやるよ」

亜里沙「別に右手が寂しいというわけではないんですけど……」
亜里沙「分かりました……! 先生、ミニリスちゃんをハメさせていただきます!」

ちひろ「カタカナ表記はどうかと思いますよ」

P「ほっとけ」

亜里沙「ん〜……カーッ!!」

ちひろ・P「おうっ」 ビクッ

亜里沙「ん、んー」

亜里沙「(私、ミニリスですわ)」

亜里沙「(善なる導きを感じますわ)」ニコニコ

クラリス「あら、うれしいですわ」ニコニコ

P「……うむ」

ちひろ「なんですか、これ」

P「わけが分からん」
亜里沙「こんにちは、ミニリスちゃん!」

亜里沙「ありさ先生ですよぉ!」

亜里沙「(亜里沙先生様! 少し、しょんぼりしてらっしゃいますわ)」

亜里沙「そうなの……先生、ウサコちゃんがいなくなってしょんぼりしてるの……」

クラリス「元気をお出しになって」

亜里沙「(そのとおりですわ! きっと見つかりますわ!)」

P「ミニリス状態の時は目を閉じるのか」

ちひろ「冷静にメモを取るのはやめてもらえますか?」
亜里沙「(P様、私、感じますわ)」

P「な、何をだ?」

亜里沙「(微かな気配を……)」

ちひろ「完全になりきっちゃってますね」

クラリス「やはり……! そうでしたか」

ちひろ「どういうことなんですかねぇ」

P「亜里沙、トランスはそのくらいにして、ちょっと休んだほうが……」

亜里沙「ミニリスちゃん、もしかして!」

亜里沙・クラリス『そこです!』ビシィッ


?「ひゃわぁぁぁぁぁ……」バタバタバタ……ドテッ……
P「えーっと、なに?」

クラリス「P様、見てきてくださいますか」

P「おう。あっ、あったぞ! ウサコちゃんだ!」

亜里沙「よ、良かったぁ」

P「さては、外しているところを、悪ガキどもが盗んだんだな」

P「あとでお説教してやらないと……」

クラリス「きっと返しに来たのでしょう」

亜里沙「(あまり、お怒りにならないでくださいまし)」

P「あ、ああ。亜里……ミニリスちゃんもそういうなら、別に構わないけど」

クラリス「ふふ、お役に立てたでしょうか」

亜里沙「もちろんです! 今度、クラリスちゃんとも一緒にお仕事をしたいですね」

クラリス「ありがとうございます。いつも、神様は私達を見守ってくれていますよ」ニッコリ
……

亜里沙「でも、本当に良かったぁ。本当に無くなってたら、どうしようかと……」

P「……」

ちひろ「プロデューサーさん」

P「な、なんだよ」

ちひろ「ちょっとオロオロした亜里沙さんもカワイイなぁとか思ってませんか?」

P「何をバカな!」

亜里沙「ジーッ」

P「口に出さないでくれ」

亜里沙「Pくん?」

P「いや、ミニリスちゃんの時の目閉じ亜里沙もカワイイなぁと思ってた」

亜里沙「そ、そお?」

ちひろ「┐(´∀`)┌」
クラリスさんがぬいぐるみ勢に仲間入りしてから、一度は絡ませたかった。
一番は上田。
(ハロウィンのミニ難波ちゃんです)
P「織姫か……」

亜里沙「どうかしました?」

P「いや、織姫って機織りの人だから、亜里沙にピッタリだなと思って」

亜里沙「あ……ウサコちゃんの衣装を、縫ってるから?」

P「そうそう」

亜里沙「えへへ、照れちゃうな」

P「そうすると彦星、いや牽牛ってことは酪農家か」

P「牛飼ってる男と付き合ったりは許さん」

亜里沙「どういうことなんです?」

P「悪いが、アイドルをやってもらってる間は、俺は天帝になるぞ」

亜里沙「引き剥がされちゃう?」
P「そうだそうだ。別に恋愛が悪いとは言わんけどな」

P「七夕伝説でもちゅっちゅイチャイチャして、仕事をサボったから引き離されたわけで」

亜里沙「ウサコちゃん、どうしよう」

亜里沙「(Pちゃん、猛抗議するウサ!)」

P「おっ、ウサコちゃんはすでにお相手がいるのか?」

P「お仕事をサボったりしたら、遠慮なく二人の間にミルキーウェイしてやんよ」

亜里沙「(ウサ〜! ウサコは恋のために闘うウサよ!)」

P「はっはっはっ」

亜里沙「もう〜、お仕事はきっちりやりますから」
P「……えーと、なに、冗談で言ったけど、マジでいるのか?」

亜里沙「え? え?」

P「いや、まあ、芸能界だから、そういう出会いが多いのは知ってるけどな……」

P「うたのおにいさんのあいつとかか!」

亜里沙「えっと、Pくん」

P「クソが、絶対に認めないぞ」

亜里沙「せ、設定ですよ、ウサコちゃんの」

P「だよね、知ってた」

亜里沙「……織姫は恋しちゃダメですかぁ?」

P「恋したって引き裂かれるもんだよ」
亜里沙「せ、先生は、隠れて秘密の恋しちゃってもいいと思うなっ」

P「ダメなものはダメ」

亜里沙「でも……」

P「って、言っても、禁止したらしないかっていうもんでもないからな」

亜里沙「……うん」

P「まあ、別の意味で男に興味があるやつもいるしな」

亜里沙「あ〜、由里子、ちゃんとか」

P「彦星×天帝はやめろと」

亜里沙「8ウサコもドン引きウサ……)」
P「そういえば、短冊の願い事もしまっちゃったな」

亜里沙「Pくんは何を書いたのかな?」

P「もちろん、『事務所からトップアイドルを輩出させる!』」

亜里沙「おお〜」

P「やるからには業界ナンバーワンは当然ですよ」

P「Sランクのプロデューサーも目指して、ガンバリマスヨ」

亜里沙「うふふ、頼もしいなっ」

P「それで、亜里沙は?」

亜里沙「『もっと子どもたちと一緒に遊びたいなっ』」

P「なるほど、らしいな」
亜里沙「それと、後……ウサコちゃんの分も」

P「ん? ウサコちゃんの?」

亜里沙「えへへ……『素敵なお嫁さんになりたいウサ』」

P「……」

亜里沙「な、な〜んちゃって」

P「ま、そうだな。自分で子ども作ったら、最初の願いも叶うしな」

亜里沙「そ、そういうことなんですっ! 二段落ち!」

P「オチてないから安心しろ」

亜里沙「はい〜……」
亜里沙「それでね、ウサコちゃんのために、彦星様も作ってみたの」ゴソゴソ

P「ん?」

亜里沙「じゃーん」

P「オー。これがウサオくんか」

亜里沙「はい♪」

P「ウサギじゃないのだが?」

亜里沙「Pくんをモチーフにしたのよ〜」

P「あ、そうなんだ」

亜里沙「……」

P「ん?」

亜里沙「も、モチーフにしたのよ〜」

P「……。うわー! すげー、うれしいぜ!」

亜里沙「ウン……」

P(リアクション間違えたか)
P「しかし、ウサオくんが俺モチーフなら、引き裂いたりはできんな」

亜里沙「あ……」

P「自分がモチーフなら、ウサコちゃんに文句言うのも筋違いだろうし」

P「……よし、ウサオくん、ウサコちゃんともども、頑張って働いてくれよ」

亜里沙「……」

P「ウサオくんはCV俺なのかな」

亜里沙「は、はい」

P「よし……先生に偉そうなことばかり言ってないで、お前もきっちり働くウサよ!)」(裏声)

亜里沙「(ウサオさん、頼もしいウサ〜)」

P「ふっ」

亜里沙「ふふっ」
P「ははっ、あはは」

亜里沙「うふふ、ふふっ」

P「これからもよろしくな、亜里沙」

亜里沙「はい、プロデューサーさん」


ちひろ「……はいはい、どう見てもバカップルバカップル」

おしまい
一日一亜里沙も出来なくなっちゃったので、これにて終了にしたいと思います
明日にもHTML依頼出します。
亜里沙Pがもっといたらなぁ(ヽ´ω`)

21:30│持田亜里沙 
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