2014年09月28日

真「プロデューサー、どうですか!?」

P「何がだ」



真「この服!」



P「ああ、キャッピキャピだな」





真「はい!」



P「うん」



真「………」キラキラ



P「……まだ何か?」



真「他にないんですか!?」



P「たとえば?」



真「ほら、可愛いとか、可愛いとか…あと可愛いとか!」



P「可愛いしかねえじゃねーか…」



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P「真、お前それ本当に自分で可愛いと思うか?」



真「………」



P「…………」



真「……………」



P「………」



真「……可愛いですよね!」



P「ダメだこいつ、な」



まこちー「まきょー…」モグモグ

真「えっ、も、もしかして可愛くなかったですか!?」



P「いや、服は可愛いんだけどさ。真には似合ってないな」



真「そ、そうですか…」ショボン



P「…あのな、真」



真「はい…」



P「お前は可愛いの意味を履き違えてるんだ」



真「可愛いの意味、ですか…?」



P「そうだよ、可愛いってのは……こらまこちー、あんまり食べ過ぎるなよ」



まこちー「まきょ」コクコク

P「話が逸れたな。可愛いってのはな、単純に可愛い服を着たり可愛らしく振る舞うことじゃないんだ」



真「ふむふむ」



P「春香や美希を見てたらわかるだろ?そんなキャッピキャピの服着なくても可愛いし、むしろそれが自然だし」



真「ふんふん…」



P「ほら、想像してみろよ。千早がフリフリの服着てさ。えっへへー、みんなのアイドルちーちゃんだよー!とか言ってるの」



真「………」ムムム



P「どうだ?」



真「気持ち悪いですね」キッパリ



P「それは言いすぎじゃない?」



真「いや…気持ち悪いですよ」



P「……確かに」

P「ま、まあとにかく人によって似合う可愛さというものがあるんだよ。お前はお前だけの可愛さを持ってるんだから、それを活かせばいい」



真「なるほど…!」



P「わかったか?」



真「はいっ!もっとフリフリな服を着ればいいんですね!」



P「ダメだやっぱ」



まこちー「まきょー」フルフル



真「じょ、冗談ですよ!何本気にしてるんですか!」

真「あっ、そうだプロデューサー!今度の休み、ボクに似合う服買いに行きましょうよ!」



P「えー、なんで俺なんだ?美希のほうがファッションセンスあるだろ」



真「そうじゃなくて!プロデューサーと一緒に行きたいんですよ!」



P「そ、そうか…嬉しいこと言ってくれるじゃないの」



真「はい!」



P「ずいぶん乗り気だな…」



真「そりゃあプロデューサーと遊びに行けるってなると、ね!」



P「おー、そうだな…」

P「しかし…うーん」



真「どうしたんですか?」



P「いや、連れてってやりたいのは山々なんだけどな。俺のオフがなかなかないんだ」



真「そ、そうなんですか…うう…」



P「…そんな顔するなよ、週末空くように頑張って調整するからさ」



真「ほ、ほんとですか!?」



P「おう、任せな」



真「へへっ、やーりぃ!あ、ボクもお手伝いしますよ!なんでも頼んでくださいね!」



P「ああ、助かるよ。ありがとうな」



真「えっへへ〜、プロデューサーとお出掛け〜♪」

P「そういや真、なんでそんなキャピキャピの服なんて着てたんだ?」



真「え?あ、ああー…えっと…あの、プロデューサーに可愛いって言ってもらいたくて…へへ…//」



P「はあ…そうなのか」



P「……普通にしてるだけでも可愛いのに…」ボソ



真「…………///」カァ



P「…聞こえてたな?」



真「へへ…バッチリですよ」



P「んん…忘れてくれ」



真「あれれぇ?プロデューサー、顔赤くなってませんかねぇ?」ニヤニヤ



P「今日はちょっと暑いからな」



真「わー、男なのに逃げるんですかー」



P「なんとでも言え」

P「そういやもう今日の仕事は終わったんだろ?そろそろ帰ったほうがいいんじゃないか?」



真「そうですね…あと少しだけ二人っきりで居たかったけど、もう遅いんで帰りますね」



P「あ、まこちーは置いてってな」



真「えー!?なんでですか!?」



P「お前が連れて帰ったらまた太らせるだろ」



真「うぐっ…」



P「だから今日一日は俺の家で預かる、いいな?」



真「はーい…」



P「ならよし。んじゃ、気つけてな」



真「さようならー」



バタン

P「さてと…この書類終わらせたら俺も帰るか」



まこちー「ヤー!」ピョコピョコ



P「お、手伝ってくれるのか?くくく、ありがとな」



まこちー「ヤー!」



P「うっし…さっさと片付けるか!」



〜〜〜

P宅



まこちー「ヤー!」パクパク



P「美味しそうに食べてくれるのはいいけど、もっとゆっくり食べような」



まこちー「まきょー」コクン



P「前々から思ってたけど、普段真に何食べさせられてるんだ?」



まこちー「ヤ……」(遠い目)



P「そう……悪かった」



まこちー「まきょ…」



P「ちゃんと真に言って聞かせておくよ」



まこちー「まきょー」

まこちー「まきょまきょ、まきょ」



P「え?」



まこちー「まきょ…まきょ!」



P「いや、それはさすがにな…真にも聞かないといけないし」



まこちー「ヤー!ヤー!」



P「勘弁してくれよ…今は実家に預けてるからいいものの、うちは猫飼ってるんだし…」



まこちー「ヤー…」



P「そんなに真の家にいるのが嫌か?」



まこちー「まきょ…」



P「…ならいいじゃねえか!」

まこちー「ヤー!」



P「ダメだ、うちはこれ以上ペットは飼えないの」



まこちー「ヤー…」



P「そう言うなって。ああ見えてあいつ、意外と寂しがり屋だしさ…一緒に居てやってくれよ、な」



まこちー「…まきょ!」コクコク



P「よしよし…たまには遊びに来ていいからな」



まこちー「ヤー!」



〜〜〜

P「さて、そろそろ寝るか」



まこちー「まきょー…」フラフラ



P「あら、もうおねむか」



まこちー「ヤ……」ボフッ



まこちー「Zzz……」



P「寝た…そこ俺の布団なんだけど…まあいいか、一緒に寝よ」



モウヒトツーノアースーヘー♪



P「ん、メール…」



ピッ

P「…………」



P「…………」



P「…………」



P「……やっぱり普通に可愛いとこあるじゃねえか…」













『週末のデート、楽しみにしてますからね!プロデューサー、おやすみなさい??」



おわり



17:30│菊地真 
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