2014年09月28日

モバP「藍子のゆるふわオーラに抗えない」

アイドルマスターシンデレラガールズの、高森藍子のSSです。

前半台本非エロ、後半地の文でR18。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411648698



モバP「……ああー疲れた。眼が……辛い。辛すぎる」





藍子「モバPさん、モバPさん」



モバP「ん? ……おお、藍子。お帰り。レッスンどうだった」



藍子「バッチリでしたよ。トレーナーさんにも褒められちゃいました」



モバP「そうか、よくやったな。今度のLIVEバトルまで、その調子で頼む」



藍子「えへへ……ところでモバPさん、もしかしてお疲れですか?」



モバP「ん、やっぱ分かるか。資料作るのに、集中し過ぎてな」



藍子「私、今日お菓子を作って持ってきたんですよ。少し休憩しませんか?」



モバP「あー……じゃあ、ちょっとだけ」



藍子「じゃあ、お茶を入れてきますね。応接室、使っちゃいましょう♪」

モバP「美味い! 藍子のクッキーは美味いなあ。さっぱりしててしつこくなくて、いくらでも食べられそうだよ」



藍子「ふふっ。ありがとうございます。今日のは、自信作だったんですよ」



モバP「へぇ。なにか、材料に工夫でもしたのか?」



藍子「いえ、特にそういうのは無いんですけど……強いて言うなら」



藍子「愛情を、込めましたね!」



モバP「……」



藍子「……」



藍子「な、なにか言ってくださいよ……!」



モバP「藍子はかわいいなあ!」



藍子「……! も、もう!」



モバP「ほんとにかわいい。癒される。ゆるふわ乙女バンザイ」



藍子「あ、あんまりからかうんなら、もうお菓子作ってきてあげませんからね!」



モバP「それは困る。もう俺、スタドリだけではプロデュースやってられんのよ。藍子の癒やしが無いと」



藍子「そ、そうですか。仕方ないですね、もう……えへへ」



モバP「(藍子はかわいいなあ!)」





モバP「(こんな風に、藍子と一緒の空間に居ると時間がゆっくり過ぎていく)」



モバP「(ゆるふわオーラに巻き込まれて、つい想定以上に休憩してしまったりするのだ)」



モバP「(本当に、藍子のあの柔らかい雰囲気には抗いがたい)」

 ある日。



モバP「(俺は今、藍子の専属プロデューサーをやっているわけだが)」



モバP「(業界の他のPを見るにつけ、そろそろ担当アイドルを増やしてもいいのではないかと思い始めている)」



モバP「(自分で言うのも何だが、藍子は結構な売れっ子だ)」



モバP「(気性も体型も、決して芸能界向きとは言いがたい彼女だが、それでもすごく頑張ってくれている)」



モバP「(だから、アイドルを増やさないと事務所が成り立たないというわけではないのだが)」



モバP「(一人で事務所に篭っているのも、非生産的な話だ)」



モバP「(シンデレラの原石がどこかに眠っているかもしれないのに、放っておく訳にはいかない)」



モバP「いっちょやるかぁ……って、藍子!?」



藍子「あ、Pさん! お疲れ様です」



モバP「(事務所から出て行きかけた所で、藍子と鉢合わせした)」



モバP「(今日は休みだったはずだが……?)」



モバP「……オフに来るなんて、珍しいな。何か問題でも起きたか?」



藍子「いえ、そういうことじゃないんです。これを……お返し、したくて」



モバP「(ハンカチ……俺の、ハンカチだ)」



モバP「(昨日、藍子の……藍子を、拭いて綺麗にしてやったハンカチだ)」



モバP「……ありがとう。でも、わざわざ持ってきてくれなくても良かったのに。次の仕事の時にでも……」



藍子「だって、恥ずかしかったんです。これ見る度、私、思い出しちゃって……」



モバP「……そうか。まあ、せっかく来たんだ。お茶でも飲んでいくといい」



藍子「いいんですか? ありがとうございます。……そうだ。今日来るときに、面白いものを見たんですよ……」



モバP「(藍子と雑談していると、時間がすぐに過ぎ去ってしまう)」



モバP「(結局その日、スカウトには行けなかった)」



モバP「(居るかどうかもわからないアイドル候補生より、今頑張ってくれている藍子のほうが大事なのだから、別に構わないのだが)」

 またある日。



ちひろ「そういえばモバPさん。モバPさんって、ずっと藍子ちゃんの専属なんですよね」



モバP「そうですね。プロデューサーになって以来、藍子しか担当したこと無いんですよ」



ちひろ「もっとアイドル増やそうとか、考えたこと無いんですか?」



ちひろ「いえ、藍子ちゃんはすごく良くやってくれてますけど、他のPさんたちって、暇さえあればスカウトしに行ってるような人が多くて……」



モバP「たまに、そういうことも考えるんですけどね。でもなかなか余裕が無くて。藍子に全力出し過ぎてるんでしょうか」



ちひろ「まあ、スカウトに行ったからって必ず収穫があるわけじゃないですからね」



モバP「でしょう? どうせなら、あの子のためになるようなことをしてやりたくて」



ちひろ「そんなこと言って。本当は藍子ちゃんと一緒にいたいだけなんじゃないですか?」



ちひろ「藍子ちゃんの近くにいると、なんだかホッとしちゃいますもんね」



モバP「ですよね。冬の朝の布団……寒空の温泉……そんな感じの、安らぎがあります」



ちひろ「……そこまで言いますか。まあ、アイドルとの関係が良好なら、何よりです」



ちひろ「そういえば今度、うちの事務所でちょっと大きなオーディションをやるそうですよ」



モバP「と言いますと?」



ちひろ「日本全国に募集を掛けて、これは!という娘を社長やプロデューサーで選び出すんだそうです」



ちひろ「気に入った子がいれば、上手くすれば自分の担当アイドルにできるって、結構楽しみにしてるプロデューサーさん達も多いらしいですよ」



モバP「へえ。面白そうですね……ん?」



モバP「おお、藍子。もう来てたのか。早いな」



藍子「はい、さっき来たところなんですけど……」



ちひろ「藍子ちゃん、こんにちは。今日はレッスンよね? まだだいぶ時間があるけど」



藍子「はい。行く前にちょっと、モバPさんとお話したくって」



藍子「見てください、このスカート。お散歩してて、いいお店を見つけたんです。どうですか?」



モバP「おお、可愛いじゃないか。よく似合ってるよ」



藍子「ふふっ。ありがとうございます。くるっ。くるーっ」



モバP「藍子はかわいいなあ!」



ちひろ「(二人共、本当に仲がいいのね……私まで、ほっこりしちゃいそう)」

 またある日。



モバP「(今日はLIVEバトルの日)」



モバP「(相手は新人のようだったが、いつもしっかり練習している藍子の敵ではない)」



モバP「(危なげなく勝たせてもらった)」



モバP「(イベントは終わりだ。楽屋まで藍子を迎えに行こう)」



モバP「しかし、今日の勝利も申し分無かった。しっかり褒めてやりたいところだな……ん?」



モバP「(あれは……さっきの対戦相手か)」



モバP「(なんという名前だったか……ちょっと思い出せないが、こうして見てみると、なかなかの美人だ)」



モバP「(スタイルもいい。出るとこ出てる、って奴だ)」



モバP「(プロデューサーはいないのか? 一人で俯いてたら、せっかくの美貌がもったいない)」



モバP「(声をかけてみるか……? 相手方のプロデューサーに悪いかな)」



モバP「(いや、負けて沈んでる女の子を放っておくような奴に遠慮は要らん)」



モバP「(一つ、幸子PやアナスタシアPや周子Pを見習ってみるとするか)」



モバP「ちょっと、君……」



藍子「モバPさん!」



モバP「お、おう? 藍子! もう着替え終わったのか」



藍子「はい。モバPさん、どうしてこんなところに? 私、置いて行かれたかと思っちゃいましたよ」



モバP「置いてくわけないだろ。藍子は今日、すごく頑張ってくれたんだから」



モバP「よくやったな、藍子。えらいぞ」



藍子「うふふ。やっぱり……褒めてもらえるのって、嬉しいですね」



藍子「私、これからも頑張りますね!」



モバP「(そんなこんな、藍子と話していると、いつの間にかあの対戦相手はいなくなっていた)」



モバP「(少し気がかりだったが、まあ、仕方ない。彼女が良いプロデューサーに出会えることを祈ろう)」

 そのまたある日。



モバP「(レッスンを終えた藍子と談笑していると、いつの間にか日が暮れてしまっていた)」



モバP「(可愛い藍子を夜の街に一人放り出す訳にはいかない)」



モバP「(車を出して送ってやろうと思ったのだが)」



モバP「なんだこれ……エンジンが掛からん」



モバP「どうなってるんだ」



藍子「もしかして……動かない、ですか?」



モバP「ん。すまん藍子。車は出せん」



モバP「仕方ないな……電車を使うか」



藍子「いいんですか?」



モバP「すまんが軽く変装してくれ。そんな大した時間じゃないだろうが」



藍子「あ、じゃあメガネかけますね。結構雰囲気、変わるでしょう?」



モバP「ほほう。これはなかなか……こういう路線もアリか?」



藍子「えへへ。照れますね……くいっ、くいっ」



モバP「藍子はかわいいなあ!」





モバP「(藍子家の最寄り駅まで、そう時間はかからなかった)」



モバP「(駅を出ると、もうかなり暗い。一人で帰らせなくてよかった)」



藍子「あ、モバPさん。私の家は、こっちです」



モバP 「じゃあ、いくか」



モバP「(都会とも田舎とも付かない……郊外というのか、この辺は)」



モバP「(人通りはそれなりにあるが)」



藍子「ふふっ。こうして二人で歩いてると、お散歩みたいですね」



モバP「家に帰ってるだけじゃないか」



藍子「それでも、ですっ。夜のお散歩……なんだか、ドキドキしてきちゃいます」



モバP「(街灯に照らされた藍子の表情が、やけに艶かしい)」



モバP「(光のせい……なのか?)」



藍子「モバPさん、手つなぎましょ。……ほら」



モバP「(小さな小さな、藍子の手)」



モバP「(力を入れて掴んだら壊れてしまいそうで、そっと指を絡める)」

藍子「あっ……あはは、恥ずかしい、けど……嬉しいです」



藍子「ゆっくり歩きましょ。せっかくのお散歩なんですから……」



モバP「(誰かに見られたらただじゃすまないが、夜の闇に紛れれば大丈夫だろう)」



モバP「(柄にもなく大胆なことをしてしまった)」



モバP「(しかし、照れてる藍子は可愛いな)」



モバP「(俺と何度もああいうことしておいて、今更な気がせんでもないが)」



モバP「(これも藍子らしさだろう)」



藍子「モバPさん、今日は家でご飯食べていきませんか?」



藍子「父も母も、私のアイドル活動のこと気にしてますし、モバPさんから説明してあげてくれませんか」



モバP「いや、そんなの悪いよ。活動説明はいくらでもさせて頂くが」



藍子「気にしなくっていいですよ。両親も、モバPさんのこと結構気に入ってるみたいですから」



モバP「(普通なら断るべきなんだろうが……どうも、藍子にこう言われると抗いがたい)」



モバP「(頑なな心や遠慮を解きほぐすような……そんな力が、藍子にはある)」



モバP「(いつもしているのだって、俺が自制心を失っているというより、藍子が自制心を奪ってるんじゃなかろうか)」



モバP「(なんて、言い訳がましいかね)」



モバP「結局ご馳走になってしまった」



モバP「遅くならないうちにお暇させていただいたが、いったい藍子は俺のことをどう説明しているんだ」



モバP「感触は悪くなかったが、あの目つきといい、いろいろ聞いてきた内容といい、まるで……」



モバP「(いや、藍子の家族だけあってすごくいい人そうな感じだったし、あんまり勘ぐるのも失礼だろう)」



モバP「(俺はプロデューサーとしてできることをするだけだ……って、ちょっと白々しいな)」

 そして、次の週。



モバP「(ちひろさんの言っていた、オーディションの日がやってきた)」



モバP「(他のプロデューサーたちとともに、面接をしたり質問をしたり、有意義な時間だったといえよう)」



モバP「(来てくれた娘たちはなかなか粒揃いで、担当アイドルを増やすのに貪欲なプロデューサーたちは鼻息を荒くしていた)」



モバP「(そんな中で、一際俺の目を引いた女の子)」



モバP「(ちょっと前、藍子に負けたあの女の子だ)」



モバP「(一体どういう経緯があったのかは知らないが、まさかうちのオーディションを受けに来るとは)」



モバP「(戦績不振で解雇されたのだろうか)」



モバP「(俺も社会人であるからして、競い合った相手のことをいちいち気遣っているわけではないし、そもそも勝ったのは俺ではなく藍子だ)」



モバP「(しかし、こういう巡り合わせは、何か気がかりというか……)」



モバP「(素質はありそうだったし、俺が手を挙げなければ誰か他のプロデューサーが採用していきそうな子ではあるが)」



モバP「(ちょっと、話をしてみたい気もする)」



モバP「どうしたものか……」



モバP「(選考の結果は再来週送るとか言う話だったが、既にプロデューサーたちの間では熾烈な駆け引きが繰り広げられている)」



モバP「(あの子も、何人か目をつけているプロデューサーがいる)」



モバP「(Vi系と言うのか、顔とスタイルがとても整っていて、この前あっさり勝てたのが不思議なくらいの子だ)」



モバP「(いい機会だと思って、俺も手を上げてみるか……?)」

藍子「あ、モバPさん!」



モバP「藍子!? レッスンは……ああ、もうこんな時間か。お疲れ」



藍子「はい。モバPさんも、お仕事ですか?」



モバP「あー……まあ、そんなとこだ」



藍子「そうですか。……その、もしよければ、ですけど……今日も私の家まで、送って行ってくれませんか?」



モバP「(今から藍子を送って行くとなると、もし事務所に戻ってくるにしても、それなりに遅くなるのは間違いない)」



モバP「(そんなに長い間事務所を空けていたら、今日の合格者たちはきっとみんな貰い手がつくことだろう)」



モバP「(あの娘も、俺以外の誰かがアプローチすることになるんだろう)」



モバP「(惜しいような気も、する。重なりあった偶然の出会いを無駄にしているような)」



モバP「(しかし)」



藍子「あ……もしかして、お忙しいですか? まだお仕事が残ってるとか……」



モバP「いや、大丈夫だよ。送って行こう。すぐ出るか?」



藍子「……! はい! ありがとうございます!」



モバP「(やはりダメだな。藍子を悲しませたくない。藍子の、あの温かい雰囲気を失いたくない)」



モバP「(新たな出会いを犠牲にしてでも、藍子と一緒にいたい)」



モバP「(藍子には、抗えないな)」





モバP「(やけに上機嫌な藍子とともに、駐車場までやってきた)」



モバP「(運転席に乗り込み、シートベルトを締めると、隣の藍子がにっこり笑った)」



藍子「ねえ、モバPさん。実は今日、両親が留守なんです。親戚の結婚式で、明日まで帰ってこないんです」



モバP「……! そ、そうか」



藍子「だから、ね。モバPさん」



藍子「おくりおおかみに……なっても、いいんですよ」

 藍子は、控えめな印象とは裏腹に結構積極的な面があり、彼女の方から俺を誘ってくることも少なくはなかったが、それでも今の言葉、そして今の表情は衝撃的という他無かった。

 気圧されてものも言えず、黙って車を出す。

 不意打ちで返答できない俺に藍子が熱い視線を注ぐ。

 眼は潤み、頬は紅潮し女というより雌の顔になっているのが、運転しながらでも分かる。

 一六歳の、女性としての機能を十分備えた肉体が俺に寄り添う。

 藍子は黙ったまま、左脚に手を伸ばしてくる。

 太腿を優しく撫でる手つきがいやらしい。敏感な場所を触られたわけでもないのに、ぞくぞくしてしまう。

 藍子の家に辿り着くまで、気が気ではなかった。



「今日、お母さんが晩御飯を用意してくれてるんです。でも、一人でご飯食べるの、寂しくって……食べていってくれますよね?」

「……ああ。ご馳走になるよ」

「ありがとうございます。遠慮しないで、寛いでいってくださいね」



 二人玄関扉をくぐり、藍子が念入りにカギを閉める。

 靴を脱ごうと身体を倒した瞬間、藍子が首元に飛びついてきた。

 反応する間もなく、熱烈なキスを食らう。強引に唇を割り開いて舌が入ってくる。

 親愛よりも情欲が強く出た、キスというより口でするセックスといったほうが近そうな、熱いくちづけ。



「んーっ……ん、ぷは、おいし……

 おかえりなさい、あなた♪」

「……!」

 

 まるで新妻のようなセリフに、身体が固まる。

 プロデューサーとしてアイドルにこんなことを言わせてはいけないと分かってはいるが、藍子の笑顔が愛おしすぎて苦言を呈する事ができない。

 戸惑い半分、喜び半分の俺を放って、藍子は先にキッチンへ向かい始めていた。



「じゃあ夕飯の準備、してきます。すぐ持ってくるので、テーブルに座って待っててください」



 ひとまず言う通りにするしか無い。

 藍子の家族と食事をした、あの食卓へと向かわざるを得なかった。



 前にも入った居間に入って少し待つと、大きな鍋に入ったカレーが出てきた。



「はい、どうぞ。ご飯もありますから、おかわり自由ですよ」

「じゃあ、いただきます」

 藍子一人では到底食べきれないであろう量のカレーを静かに食す。

 藍子母の家事スキルはなかなか大したもので、夕食はちょっと驚くくらい美味かった。

 まあ、美味かったと言っても、食べている俺を見て藍子が



「ふふ。一杯食べる男の人って素敵です。いろいろ、食べさせてあげたくなっちゃいます」

「私も、お菓子やお料理の練習してるんですよ。朝御飯、食べてみたいですか?」



 などと言うものだから、味など半分も分からなかったが。



 食べ終わって、食器を片付けて台所へ向かう。

 藍子には固辞されたが、一人の大人としてすべきことはある。

 さっと食器を洗い、水を切って片付けていると、また藍子が言った。



「……こういうのって、なんだか、いいですね。共同作業……ううん、共同生活、って感じがして」



 藍子の、どこか夢見るような雰囲気が俺を落ち着かせない。

 このままズルズル付き合っていて良いのかという焦りが、ずっとこのままでいたいという欲望に飲まれる。

 ほとんど無心になって後片付けを終えると、藍子がまた誘いをかけてきた。



「じゃあ、私の部屋へ行きましょう」

「部屋? ……何か、そこにあるのか?」

「何って、それは……ふふ、ベッドですよ。

 あ、でもその前に歯磨きしないといけませんね」



 眼を細めた、淫蕩な表情。

 普段からおっとりのんびりした藍子にこんな顔をされると、もう何も考えられなくなってしまう。



 藍子の部屋には、女の子らしい小物や服、ファッション雑誌などが丁寧にしまわれていたが、それらよりもずっと、綺麗に整えられたベッドのほうが目につく。

 端にぺたんと座り込み、藍子が向き直って両手を広げる。

 花の香りに誘われる虫のごとく、俺は藍子の腕の中に飛び込んでいった。



「……んっ……ん、ちゅ。ふふ、ん、んぅ、ぅ……」



 熱くて激しいキス。強く抱き合って、口と舌と唇を貪り合う。

 じゅるじゅると唾が鳴るのも構わず、舌を絡め合って口唇愛に耽る。

 目を閉じて俺の口内を舐めまわす藍子が愛しい。

 時間がゆっくり流れるようで、藍子以外の何も眼に入らなくなって、身体が熱くなる。



「んー……ん、はっ。もっほ……ん、ちゅ、ん、ふふ。しゅきぃ……すき、すき……ん……」



 譫言のような睦言が脳を揺らす。

 大人しくて可愛い、いい子な藍子に、こんなに熱烈に求められて奮い立たない男は居ない。

 キスし続けたままシャツの裾に手を入れ、外しやすいフロントホックのブラを放り捨てる。

 膨らみらしい膨らみも無い、まるで幼児のように平坦な藍子の胸が直接手に触れる。

 一見真っ平らだが、触ってみると見た目以上に柔らかい。ただ単に未発達な子供の胸ではなく、女性の胸として立派に完成しているのだ。

 指を立てるようにして刺激してやると、薄い肉の層に爪が僅かにめり込む。

 貧乳のほうが感度が高いという俗説は少なくとも藍子には当てはまるようで、こうして胸をちょっと乱暴に責められるのが彼女の大のお気に入りなのだ。

 揉みしだく、という動作はできないので指と手のひらで押しつぶすように愛撫する。

 小さいながらもしっかり勃起した淫乱な乳首がコリッとした触感を与える。感じやすいちっぱいをギュッと圧すると、腕の中の少女が痙攣する。



「……! んちゅ、む、胸……ん、は、あっ……!」



 同時に、下の方から粘ついた水音。

 空いた左手をスカートの中に突っ込むと指先に熱い水が触れる。

 パンツ越しに指を濡らすほどの愛液は初めて見る。思わずまじまじと眺めていると、恥ずかしそうに藍子が言った。



「も、もう! そんなに見ないで下さい……!」

「だって……なあ?」

「しょうがないじゃないですか! ずっと……その、したいって、思ってたんですから」



 どこか焦点の合わない、フワフワした雰囲気の藍子がそんなことを言うものだから俺も止まれなくなる。

 パンツを無理やり引きずり下ろして右足に引っ掛けたままにして、スカートを捲り上げて淫らな陰部を露わにして、自分の服も脱いでさあ、というときに、俺の理性が一瞬生き返った。



「そうだ。ゴム、コンドームを付けないと」

「……そんなの、いいですよ。ナマで……直接、しましょ」

「そういうわけには……! 確か、鞄の中に」



 来る前に、何か予感めいたものを感じて予備のゴムを入れていたはず。

 近くに置きっぱなしにしていた鞄を漁ってみるが、見つからない。確かに入れたはずのゴムが無い。

 焦る俺に、半裸の藍子がしなだれかかってくる。

 顔を耳に寄せて、耳たぶをした先でちろちろ舐めながら囁いてくる。



「ねぇ……お願いします。私、もう我慢できません。はやく、そのアツくてカタイの、私のなかに下さい……!」



 切れ切れの声が藍子の昂ぶりを示している。

 自制心も克己心もとうに擦り切れた。

 暖かくて、柔らかくて、何より淫らな藍子の雰囲気に完全に飲まれていた。

 清潔な布団に、藍子を押し倒す。漏れた愛液がスカートとの間で糸を引く。乱れたシャツの首元から慎ましいおっぱいが覗いている。

「挿れるぞ……!」

「はい、来て……! 早く、早く欲しい、です……!」



 ガチガチになって、既に先走りすら漏らし始めていた男性器を一気に突きこむ。

 散々キスして焦らしたせいか、藍子の膣は見た目通りよく濡れている。

 天然のローションをまとって滑りやすくなった肉の筒が子種を求めて俺を締める。

 ゴムを付けてやった時と比べて、はるかに気持ちいい。

 実際の快感の差というよりは、今中に出してはいけない、今藍子の膣内に射精したら妊娠させてしまうかもしれないという恐れの興奮が大きい。

 まだ熟れかけの十六歳の女性器にナマで挿れる、その余りの背徳感で一層勃起が激しくなる。

 仕事が忙しくて何日も射精できなかった後の起き抜けのような硬さで藍子の狭い膣道を何度も往復する。

 奥の方まで突きこむと亀頭が少し柔らかい部分に触れて、そこをさらに押すと藍子が短く低く喘ぐ。

 普段余り聞けない類の嬌声に駆り立てられて、子宮に一番近い部分目掛けて何度も突く。

 子を孕むための器官を責められて、藍子は首を反らせて悶える。



「ぅあっ……! あ、ああ、あっあっ……! そ、そこ、そこ気持ちいいっ! もっと突いて、カタイので、えっ!」



 布団を掴んで、全身で快楽に溺れる藍子。

 こんなに可愛い女は見たことが無い。

 もっともっと可愛がってやりたくて、俺は腰を動かしたまま手を伸ばし、シャツを引き上げて平らな胸を晒した。

 こんなにエロくて可愛いおっぱいを、ただ見ているだけなんて無理だ。

 しっとり汗ばんだおっぱいを舐めて藍子の味を堪能してから、俺は乳首を口に含んだ。



「え……! ひ、ひゃ、む、胸、おっぱいも……!?」



 かちかちになったエロ乳首を甘咬み。

 前歯で優しく苛めるとアイドルの白い肌にぱっと紅が散る。

 高校生にもなってロクに膨らまないこのちっぱいに、夢中だった。



「あハ、はぁ、は、あ、わ、私の、胸、好きですか……?」

「ああ……可愛いよ、これ。ずっと、撫でてたい……」

「うふ、うふふ、ふふふっ、そう、ですかぁ……育たなくて、良かったぁ……」



 甘い声と熱い吐息が脳を揺らす。

 きつい締りと幼い乳房が身体を責める。

 藍子の胎を何度も突いていると温かいぬめりが広がってきて、俺の矜持まで溶かしていくようだ。

 子を孕める女に生挿入して、ちょっとおかしいくらいに興奮させられている。

 もし藍子が妊娠したら、この胸も少しは膨らむのだろうか。

 それともほとんど大きさは変わらないまま、母乳だけはしっかり噴くようになるのだろうか。

 いずれにしても、腹を膨らませて胸から白い液体を漏らす藍子の姿が、想像するだけでもエロ過ぎる。

 現実と妄想と、どちらも藍子でいっぱいだ。

 ゆるふわオーラに心も体も蕩けていく。

 目の前の女を自分のものにする以外、何も考えられない。



「藍子、もう……!」

「出して、中に、出して下さ、い! 中出でイカせて、お願い、お願いします……!」



 藍子が脚を上げる。ふくらはぎを俺の腰に回して下半身を絡めとる。

 身体を引いても外出しできないくらいにぎっちり抱きとめられ、もう逃れることはできない。

 俺はもう何をしてはいけないのかも分からなくなっていた。



「き、き、来て、来て、る、もう、私、い、ひぃ……!」



 脚の力がいっそう強まり、膣の奥へと強制的に挿れさせられる。亀頭が少し硬い、コリコリした部分に当たる。竿全体を一際強くぎゅっと締められ、ほとんど反射的に射精した。



「は、あ、あ、あっあっ、すご……! これ、これすご、い……!」



 藍子は今まで見たことがないほど激しくイっている。

 緩んだ頬、虚ろな目、開いた口、汗ばんだ肌、なにもかも普段の藍子からはかけ離れていて、それゆえにひどく興奮させられる。

 絶頂している女性器は尿道に残った精液までも搾り取ろうと収縮を繰り返し、一滴残らず精液を子宮を届けようとする。

 妊娠適齢期の女体に種付けする快感と背徳感で身体が震えた。



「はぁーっ、はぁーっ、ふぅ、すっごかったぁ……

 あの、キスして……ぎゅってして、ください……」



 行為が済んだ後に甘えてくる女ほど可愛い物は無い。

 優しく抱きしめて激しくくちづけると、熱い唾液が喉を潤した。



「んふふ……ちゅ、ちゅぅうっ……んちゅ、ぷは……お腹、タプタプ言って……精液、いっぱい出たんですね。よかったぁ」



 そんな事を言われてしまっては、もうキスを止めるタイミングなど見つけられなかった。

 二人激しく愛しあった後。

 汗やら精液やらでひどく汚れてしまった俺達は風呂に入ることとなった。

 最初は二人別々に入るものかと思っていたが、指と指を絡めてそっと引っ張られると屈するほか無い。

 スレンダー美少女アイドルと二人で入浴して、何も起こらないはずはない。



「今日は、私が背中を流しますよ」

「……お願いしようかな」



 ここまできて、もう遠慮などするだけバカバカしい。

 背後で、石鹸を泡立てている音がする。洗いやすいように俯き加減で居ると、なにかぬるりとした感触。



「んっ……! ん、どう、ですか……? 気持ち、いいですか……?」



 皮膚の上で薄い肉の層が微かに変形している。間違いない。藍子は今、自分の胸を使って背中を洗ってくれているのだ。

 充血した乳首が肩甲骨に擦れ、その生々しい感触で一気に血流が増す。

 男の、ゴツゴツして骨ばった身体に敏感な貧乳を擦り付ける行為は藍子にとっても強い刺激となるらしく、熱く湿った吐息は俺の脳を茹だらせんばかり。



「はぁーっ……はぁーっ……あ! あ、う、うぅ……」



 俺を放って、藍子はどんどん高められていっているらしい。

 背中を流すという建前はとっくに忘れ去られて、藍子は背後から抱きついてひたすら胸を擦りつけ続けている。

 乳首が押しつぶされて、あるかなしかの胸にめり込む度に、甘い喘ぎ声が浴室に響く。

 何回目かの嬌声、今までのよりも少し低めのハスキーな声を上げて、藍子の動きが一瞬止まる。



「んっ……! う、ごめんなさい、一人で、いきかけちゃって……

 旦那様もちゃんと、気持よくしてあげないと、ですよね……」



 正面へ回りこんできた藍子が跪く。

 もしかして口でしてくれる気か、という俺の予想は外れる。

 泡だらけになって発情した平らな胸を、男性器に押し付けてきたのだ。



「藍子、お前……こんなの、どこで」

「パイズリ、っていうんですか。一回やってみたかったんです。私を選んでくれた人への……お礼、です」



 細い指で竿を捕まえて、右の胸を擦りつけ始めた。

 藍子のAAカップで男根を挟むことなど決して不可能ゆえ、まさか彼女の口からパイズリという言葉を聞く日が来るとは思ってもいなかった。

 だが、実際こうして胸で愛されてみると、慎ましくて可愛い、まるで幼児のような貧乳に自分の醜いものを押し付けている光景が余りに背徳的で、背筋がぞくぞくする。

 他のアイドルたちのように立派な乳房を持っていれば、手で胸を掴んで上下に動かすこともできるのだろうが、藍子には無理だ。

 竿を抱きしめるようにして、身体全体を上下させて半分手コキのようにして貧乳パイズリを仕掛けてくる。

 普通のパイズリより一生懸命な感じがして、一層藍子が愛しくなった。



「あ、ぬるぬる……いいですか、これ?」

「うん。もっと激しく……」

「こんなことしてると、変態さんみたいですよね。……もっと私の胸、感じて下さい。私の身体……」



 十六歳でありながら、まるで小学生のように平らな胸。

 藍子の胸に堕とされたら、もう彼女以外愛せなくなってしまうんじゃないだろうか。

 僅かな恐れと大きな悦びが心を満たす。

 乳首を雁首に擦りつけられる硬い感触と、その度に聞こえる藍子の喘ぎだけが脳に響く。



「や、あ、乳首、感じちゃ……! いき、そうです、もう……!」

「俺も……そのまま、出していいか?」

「はい、お願いしま、す……! 精液で、おっぱい、ドロドロにして下さい……!」



 乞われるまま、胸と乳首に向けて射精した。

 これで今日二回目だが、精液の量はさほど減っていない。

 少し間を空けたのが良かったか、それとも藍子のパイズリが良すぎたか。恐らくその両方だろう。

 

「わ、いっぱい出ましたね……どうでしたか? 気に入って、もらえましたか」

「良かったよ。また……してくれないか」

「もちろん。私のムネで良ければ、いつでも。

 でも今は、胸じゃなくて……こっちが、寂しいです」



 右手をそっと股に伸ばし、陰唇を指で開くと濁った粘液が垂れ落ちる。

 まだ男性器は萎えていない。胸以外も愛したくて、向き直った。



「べっとべとだな……俺より、藍子のほうが感じてたんじゃないか」

「ふふ。敏感な娘は、嫌いですか?」

「大好きだよ」



 立ち上がると、藍子は壁に寄りかかり、両手を突いて尻をこちらに向けてきた。

 お湯でも石鹸水でもない、濁った粘液が股から垂れ落ちている。

 どろっと濡れたその穴に挿入することしか考えられない。

 そのままバックで、入れた。

「く……! う、あ……!」



 おっぱいで軽くイッた直後のせいか、女性器はとても良くほぐれていて、一度突き込んだだけでも貪欲にまとわりつき、逃すまいと捉えてくる。

 尻を掴んで力任せに腰を打ち付ける。

 泡で手が滑って、藍子の滑らかな尻を上手く捕らえられない。

 ヌルヌルした液体とともに尻を撫で回されるのは、藍子にとっては予想外の快感だったらしい。

 胸と同じく、決して肉付きがいいとはいえない尻だが、その分滑らかで触っているだけでも楽しい。



「ん、もう! お尻ばっかり……! こっちも好きなんですか?」



 かわいいかわいいアイドルのご機嫌を損ねる訳にはいかない。

 僅かにくびれた腰に手を添えて抽送を再開すると、また良い声で鳴いてくれる。

 汗ばんだ首筋、濡れた黒髪が艶かしい。飛び散る汗の一滴までも逃したくない。

 藍子の家、藍子たちが普段使ってる浴室でこんなことをしているという背徳感が俺たちを一掃ひどく煽り立てる。

 明日にも藍子の両親は帰宅するのだろう。今俺と藍子が激しく子作りしているこの風呂場で汗を流すのだろう。

 そう思うと、罪悪感の余り突発的に射精しそうになる。

 腰もいいが、やはり女は胸だ。ぬめる液体を肌に擦り込むように手を登らせ、泡とザーメンに塗れたちっぱいを鷲掴みにする。

 石鹸で滑りが良くなったおっぱいは触り心地も極上だ。

 つるつる滑る平らな肉の上で、いやらしく勃起した乳首に指先が引っかかる感触は他では味わえないもの。

 胸だけで軽く絶頂してしまう淫乱貧乳女子を愛してやりたくて、指の間に乳首を挟む。

 つるっと滑って指から乳頭が離れると、藍子の体がびくんと跳ねた。



「……! む、むね……!」



 刺激が突然過ぎて、また軽く絶頂してしまったのだろうか。

 背中側の膣壁を擦るように、下から突き上げるようにピストンするとぴくぴく痙攣し続けて止む気配が無い。

 振り向いてこちらを見た瞳は虚ろ。湯気に霞んで、俺の顔もまともに見えていないのかもしれない。



「おっぱい……えっち、いいです、もっと、あいして……」



 夢見るような喘ぎ声。

 柔らかく媚びるような声が俺の理性を蹂躙する。

 先のことなど考えられず、無言で突き上げ続けた。

 平均をはるかに下回る小ささのくせして感度だけは人一倍高くて、触って揉んで撫でる度にトぶ、こんなおっぱいを前にして、忍耐など不可能だ。

 子宮が求めるままに、本日二回目の射精を生膣に注いだ。

 肉筒の中で、竿が脈動する。

 不規則な動きで腹の中を荒らされ、藍子が息を詰まらせる。

 出した精液がすぐに漏れ落ちないよう、萎えるまで挿れたままでいる。

 泡塗れの藍子を抱きしめると、蕩けたような笑みを見せてくれた。



「……あーっ、あー……気持ち、良かった……私、幸せです」



 男性器が萎えて隙間から精液が流れ出てくるのを惜しいと思うくらい、俺は藍子のことを愛しく思い始めていた。

 風呂場での交わりを終え、俺達は居間に戻ってきた。

 どういうわけか用意されていた、真新しい男物の下着に着替え、タオルとドライヤーで髪を乾かす。

 パジャマは無いのだろうか、藍子はまるで温泉ロケか何かのようにバスタオルを身体に巻いている。

 起伏の無い身体を布一枚で隠している絵面は卑猥さと背徳感が交じり合って得も言われぬ魅力を生む。

 ちゃんと胸のある女と比べると、藍子のバスタオル姿は今にもタオルがストンと落ちそうで、見ているだけでもハラハラするが、それがまたいい。

 水を飲んで寛ぎながら、そんな眼福を享受していると、不意に藍子が言った。



「ところで……プロデューサーさんは明日、お休みなんですよね」

「ああ、そうだが」

「実はね、私も明日お休みにしてもらったんですよ」

「え? それ、本当か」

「はい。なんなら、ちひろさんに確認してみてください」



 真面目な藍子のことだ、こんなウソを付くはずもないだろう。

 が、なぜ今それを言い出す必要があったのだろうか。



「明日……両親が帰ってくるの、夜なんです。明日丸一日、この家には私たち二人きり、なんです」



 藍子がにじり寄ってくる。目の前まできた時、バスタオルがはらりと落ちて綺麗な裸体が露わになる。

 寝室でもない、民家のリビングに全裸の美少女。

 ミスマッチ感が凄くて、陰茎はすぐに勃起してしまう。



「ですから……これから二四時間。いっぱいしましょうね。私の知らないこと……全部、教えて欲しいです。

 旦那様にも、私の事……全部教えてあげますからね」



 どろりと濁った藍子の瞳から目を離せない。

 もうずっと、俺はこの家から出られないんじゃないかと夢想してしまうほど、その瞳は美しかった。



おわり



08:30│高森藍子 
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