2014年10月16日

モバP「すみません...」レナ「おそーい!」

のんびりと書いていきます



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カコンッ!







P「あっ、ダメか...」



レナ「残念だったわね、それじゃ次は私の番♪」



P「でもいくらレナでもこれは難しいんじゃ...」



レナ「さて、どうかしらね?」



レナ「ん〜...」





カコンッ! ストン!





P「入った...」



レナ「はい、私の勝ち」



P「負けた...しかもレナは酒が入ってたのに...」



レナ「ふふっ、ビリヤードなら負けないわよ♪」

P「くっそー、今回こそ勝てると思ったのになぁ、まだまだか...」



レナ「最初の頃に比べるとだいぶ上手になってるわよ?」



P「本当ですか?」



レナ「ええ、でもあと一息ってところかしら?」



P「うーむ、そうか...」



レナ「ねえ、ちょっとキューを持って姿勢を取ってみてくれる?」



P「こうですか?」



レナ「そう、そのままでいて...」ギュッ



P「おぉ...」



レナ「ここを握って...そうそう、上手ね...」ムニュッ♪



P(せ、背中があったかくて...柔らかい...)

レナ「もっと力を抜かないとダメよ、リラックスして...ふぅ...」



P(うおっ、耳元に...)



レナ「あんっ、そんなんじゃダメだってばぁ♪」



P「...わざとやってますね?」



レナ「あら、バレた?」



P「さすがにね」



レナ「もう...そんなに動揺しなくてもいいじゃないの」



P「無理ですってば、そんなに身体を密着させられたら...」



レナ「ふーん♪」ニヤニヤ



P「な、なんですか?」



レナ「...全部見てるくせに、私のカ・ラ・ダ♡」



P「そ、それはその...」



レナ「ああもう!冗談よ、冗談♪ほら、もう1ゲームしましょ?」

レナ「あー、楽しかったわねぇ♪」



P「結局1回も勝てなかった...」



レナ「そう悲観しないで、上手になってるって言ったでしょ?」



P「そっか...そうですよね!」



レナ「でもまあ、私の視線とか胸元に気を取られるようじゃまだまだだけど?」



P「な、なんのことやらさっぱり...」



レナ「本当にわからない?」



P「え、ええ...」



レナ「...本当に?」チラッ



P「おぉ...」



レナ「もうっ、わかりやすいんだから♪」バシッ!



P「あいたっ!背中が...」



レナ「またレッスンしてあげるから、頑張って♡」



P「お願いします...」

P「じゃあここで...」



レナ「ええ、今日はありがと♪」



P「あの...レナ、ちょっといいですか?」



レナ「なあに?」



P「えっと、明日から一週間ほど出張に行かないとならないんですが...」



レナ「ええ、だから今日はこうしてデートしてくれたんでしょ?」



P「そうです、それで帰ってくるのは、来月の3日なんですけど...」



レナ「それがどうかした?」



P「はい、仕事が終わったら事務所で待っててくれませんか?」



レナ「事務所で?」



P「そうです、多分夕方くらいになったら着くと思うので...」



レナ「でもわざわざ出張から帰った日なんだからゆっくりしたらいいんじゃない?」



P「いえ、どうしてもその日がいいんです、その日じゃないと...」



レナ「どうしても?」



P「はいっ」

レナ「ふふっ、そこまで言うんなら...別にいいわよ」



P「...よし、楽しみにしててくださいね」



レナ「ええ、なにかわからないけど、期待してるわ♪」



P「はい、それじゃおやすみなさい」



レナ「あっ、ちょっと待って」グイッ



P「なにか?」



レナ「おやすみのキスをしてくれないの?」



P「ここでですか?」



レナ「一週間も離れ離れになっちゃうのよ?してくれないとさみしくて泣いちゃうわ...」



P「で、でも...」



レナ「それに、今日の勝負は私の勝ちだったじゃないの、勝者にはゴホービがないとね」



P「はぁ...わかりました」



レナ「よろしい♪」ススッ...



P「レナ...」チュッ



レナ「...おやすみ、気をつけてね」



P「ええ、おやすみなさい...」

−−−翌日−−−







レナ「ふぅ...」



レナ「一週間もPさんと会えないなんて...」



レナ「それにしても3日...3日ねぇ...」



ちひろ「どうしたんですかレナさん、難しい顔をなさってますけど?」



レナ「あっ、別に何でもないんだけど...ひとつ聞いてみてもいいかしら?」



ちひろ「なんですか?」



レナ「来月の3日ってなにかあったかしら?」



ちひろ「えっ、3日ですか?それはもちろん...あっ!」



レナ「なによ?」



ちひろ「ああ、なんでもないです!なんでも!」



レナ「?」



ちひろ「あっ!ちょっと用を思い出したので失礼します!」



レナ「あっ、ちひろさん....」



レナ「なによ、もう...」

−−−−−−





レナ「なんだか事務所のみんながよそよそしい感じがするわ」



レナ「っていうかあれ、どう見ても私を避けてるわよねぇ...」



愛結奈「レナさんどうかしたの?顔色が悪いわよ、風邪でも引いた?」



レナ「いえ、そんなんじゃないわ、ただねぇ...」



愛結奈「ふーん、レナさんもそんな顔するのね、いつもワタシと同じくらい自信たっぷりだと思ってたわ」



レナ「あらそう?まあ、ポーカーフェイスは前の仕事で慣れっこだけど...」



愛結奈「ワタシでよければ話してみない?悩みが解決するかもしれないわよ」



レナ「そうね...じゃあ愛結奈ちゃん、ちょっと聞きたいんだけど」



愛結奈「はいはい、なんでもどうぞ♪」



レナ「なんか最近、みんなで私に隠し事してない?」



愛結奈「隠し事?」



レナ「そう、隠し事」



愛結奈「うーん、みんなそんなのないと思うんだけど...」

レナ「考えすぎかもしれないけど、事務所のみんなが私に隠れてなにかをしようとしてるような気がするのよ」



愛結奈「ああ、それは...おっと!」



レナ「やっぱりなにかあるのね?」



愛結奈「ないない!なにもないわよぉ?」



レナ「ふぅ...そういうことにしとくわ、今の様子だと悪巧みじゃなさそうだし...」



愛結奈「そ、そうそう、気にしないでねレナさん?」



レナ「ええ、わかったわ、気にしない」



愛結奈「逆にワタシから聞きたいんだけど、レナさん3日が何の日か忘れてるの?」



レナ「忘れてる?なにかあったかしら?」



愛結奈「あー...」





Prrrrr♪





レナ「あら、電話だわ...ちょっとゴメンね?」ガチャッ



愛結奈「ええ、どうぞ」





バタン





愛結奈「やっぱり忘れてるのね、まあこっちとしたら都合がいいけど...」

P『じゃあそっちはなにもないんですね?』



レナ「ええ、なんだかちょっぴりよそよそしいこと以外には、ね」



P『そ、それは気のせいだと思います...あんまり気にしない方が...』



レナ「そうするわ、それよりPさんこそ大丈夫?」



P『かなりバタバタしてましたけどね、なんとかなりました』



レナ「ふふっ、ならよかったわ♪」



P『このまま何事もなければ、予定通りに帰れそうです』



レナ「ええ、待ってるから早く帰ってきて、もう5日もPさんと会えなくてさみしいわ」



P『ちゃんとこうやって連絡してるじゃないですか』



レナ「ダーメ、早く会いたいの♪」



P『わかってます、俺も会いたいですよ、じゃあそろそろ切りますね』



レナ「帰ってきたら今まで会えなかった分、取り戻すわよ?」



P『お、お手柔らかに...』



レナ「うふふ、じゃあね、気をつけて♪」



P『ええ、それじゃ』

−−−10月3日 夕方−−−





レナ「ふぅ...今日もお仕事お疲れさまっと...」



レナ「今日はようやくPさんが帰ってくるわ♪」



レナ「あとはPさんと事務所で落ち会って...」





Prrrr♪





レナ「あら、なにかしら?はい、もしもし?」



愛結奈『あっ、レナさん?愛結奈だけど』



レナ「うん、どうしたの?」



愛結奈『お仕事終わった?』



レナ「ええ、今帰り道よ」



愛結奈『ってことはこれから事務所に帰ってくるの?』



レナ「そうよ、ちょうど今向かってるところ」



愛結奈『それならよかったわ、じゃあ待ってるからね』



レナ「なにかしら?」

ガチャッ





レナ「ただいま戻り...」





パン! パーン!





レナ「っ!?」





ちひろ「せーのっ!」





「「「レナさん、ハッピーバースデー!」」」





レナ「えっ...?」







「レナさんおめでとうございまーす!」



「どうですか?ビックリしました?」



レナ「あっ...えっ?」



「まだ状況がよくわかってないみたい」



「とりあえずサプライズは成功だねっ!」



愛結奈「もしかしてまだわかってなかったの?今日が何の日か」



レナ「あっ、そうか...今日は私の誕生日だったっけ...」



ちひろ「忘れてたんですか?」



レナ「あはは、この歳になるとあんまりその...ねぇ?」

ワー! キャハハー!





レナ「ふぅ...」



愛結奈「だいぶ飲まされたわねぇ?」



レナ「そうね、ひょっとして誰かの誕生パーティーにかこつけて騒ぎたいだけなんじゃないかしら?」



愛結奈「一部の年長組はそうかもね♪」



レナ「でも、若い子たちからプレゼントもいっぱいもらっちゃったし、まあいいかな」



愛結奈「ずいぶんと沢山あるわねぇ」



レナ「みりあちゃんに紗南ちゃんに薫ちゃんに...これは茜ちゃんね」



愛結奈「トランプにゲームにお守り、それから『気合です!』って書かれたメッセージカード...ふふっ♪」



レナ「あんまりもらった経験がないものばかりだから戸惑うわね」



愛結奈「でも顔がにやけちゃってるわよ?」



レナ「そうね...うぷっ」



愛結奈「大丈夫?注がれたお酒全部飲まなくても...」



レナ「だってなんだか申し訳ないのよ...私のために開いてくれたパーティーだし...」



愛結奈「律儀ねぇ」



レナ「大丈夫よ、オトナですもの、これくらいどうってこと...ヒック...」



愛結奈「ああもう...無理しないでね?」







愛結奈「それにしても台風大丈夫かしら、風もなんだか強くなってきたし...」



−−−−−−





レナ「あー...」



ちひろ「レナさん大丈夫ですか?」



レナ「大丈夫、だいじょーぶ...」



愛結奈「ダメみたいね...」



ちひろ「タクシー呼びますか?そろそろ台風が近づいてきてて...」



レナ「ううん、私まだここにいるわ...」



ちひろ「でももう夜ですよ?帰った方が...」



レナ「Pさん...Pさんはぁ?」



ちひろ「プロデューサーさんは新幹線が遅れてるってさっき連絡が...」



レナ「なにやってるのよぉ...もう〜...」



ちひろ「ダメですね、さっき早苗さんたちと飲み比べしたのが相当効いてるみたいです...」



愛結奈「うーん、こんなに酔っぱらってると、ここに一晩泊ってもらった方がいいかもしれないわね」

−−−−−−





ちひろ「じゃあレナさん、私もう帰りますけど事務所の電気は自由に使っていいですからね?」



レナ「はーい...」



愛結奈「大丈夫かしら...」



ちひろ「あの、やっぱり私残りましょうか?」



レナ「いいのよ...平気だってば...」



ちひろ「困ったことがあったらすぐに連絡してくださいね」



レナ「うん...ありがとうねちひろさん、パーティーしてもらって...」



ちひろ「いいえ、気にしないでください」



レナ「嬉しかったわ...本当にありがとう...」



愛結奈「ふふっ、酔いが醒めたら全部忘れてたりして♪」



レナ「そんなことないわよぉ...」



愛結奈「はいはい、それじゃちゃんと寝ててねレナさん、おやすみ〜」バタン





レナ「う〜ん...

ちひろ「本当に一人で残して大丈夫だったんでしょうか?」



愛結奈「でもあの酔っ払い方で連れ回すのもどうかと思わない?」



ちひろ「まあ、それはそうかもしれませんけど...」



愛結奈「だけどベロンベロンになったレナさんって個人的には新鮮だわ」



ちひろ「確かにそうですね、お酒に弱いのは知ってましたけど歩けなくなるほど酔っぱらうなんて初めてです」



愛結奈「どうしてかしらねぇ?」



ちひろ「パーティーでハイになってたってことでしょうか?」



愛結奈「それもあるでしょうけど、多分それだけじゃないわ、ワタシにはわかるの」



ちひろ「というと?」



愛結奈「ふふっ、きっとパーティー以外に嬉しい事があったのよ」





愛結奈「たとえば...誰かが帰ってくる、とか♪」

【23:45】





ビュオオオオオオオ...





P「うひー、さすがに風強いなぁ...」



P「まさかこんなに遅れるとは思わなかった...」



P「夕方には着くと思ったのに...」



P「レナ、怒ってもう帰っちゃったのかな、ケータイに連絡しても出てくれないし...」



P「おっ、事務所の電気が点いてる!」



P「待っててくれたのか...」





ガチャッ





P「ただいま戻りましたー...」



P「あれ、誰もいな...んっ?」



レナ「すぅ...すぅ...」



P「寝てるのか...」

レナ「んっ...」



P「レナ、ソファーで寝てたら風邪ひきますよ?」



レナ「ん〜...」



P「レナ、レナってば」ユサユサ



レナ「んっ...」パチッ



P「大丈夫ですか?」



レナ「今何時...?」



P「えーっと、もうすぐで日付が変わるところで...」





ギュッ





P「もがっ...」



レナ「ん〜!」ギュウウウウウウウ



P「れ、レナ...」



レナ「おそーいっ!夕方には帰ってくるって言ったじゃない!」



P「すみません...」



レナ「遅いわよぉ...」



P「はぁ...」



レナ「...おかえりなさい」



P「ただいま」

レナ「台風、大変だったわよね?」



P「ええまあ、新幹線も大いに遅れちゃいました」



レナ「そうよね...ゴメンなさい、今の私すごく酔っ払ってるの、Pさんが悪いわけじゃないのに...」



P「いえ、でも遅れたのは事実ですから...」



レナ「いいのよ、ギリギリだけどこうして来てくれたもの」



P「ええ、本当に間に合ってよかったです...」



レナ「ふふっ、ちゃんと今日が私の誕生日だって覚えててくれたのね」



P「当たり前じゃないですか、レナの誕生日なんですから」



レナ「実を言うと私は忘れてたんだけどね、今日が何の日か」



P「...なんだかイマイチ反応が薄かったのはそのせいか」



レナ「細かい事はいいじゃない」



P「そうですね...では、オホン!」





P「レナ、誕生日おめでとうございます」





レナ「ええ、ありがとうPさん♪」

P「本当ならレストランとかでお祝いしてあげたかったんですけど...」



レナ「ふふっ、Pさんがお祝いしてくれるならどこだって構わないわ」



P「ありがとうございます、事務所のみんなが開いてくれたパーティーはどうでした?」



レナ「とっても楽しかったわ、ケーキを食べて、プレゼントをもらって、お酒を飲んで...」



P「だからって飲み過ぎはダメですよ?」



レナ「わかってるわよ、でも嬉しかったからつい、ね」



P「パーティーを開いてくれたことがですか?」



レナ「それもあるけど...一番は」



P「一番は?」





レナ「Pさんが帰ってくる日だって知っていたからよ♪」



P「そうですか...」



レナ「Pさんはどう?一週間ぶりに私と会えて嬉しい?」



P「もちろんですよ、それにレナの誕生日にどうやって喜んでもらおうかって考えてました」



レナ「ふふっ、悪いけどだいぶハードル上がってるわよ?さあ、どう喜ばせてくれるのかしら?」



P「レナ...」スッ...



レナ「あっ...」





P「この指輪、受け取ってもらえますか?」





レナ「Pさん...これって...」



P「えっと...本当ならすぐにでもあなたと一緒になりたいんですが...」



P「まだまだレナも俺もアイドルとして、プロデューサーとしてやりたいことがいっぱいありますし...」



P「いろいろ説得しなくちゃいけない人たちも大勢...まあ、それは置いといて...」



P「とにかく、まだその時じゃないと思うんです」



P「でも時期が来たら、もう一度あなたに質問をします」



P「俺と一緒になってくれませんかって...」



P「少し待たせることになっちゃいますけど...ダメですか?」

レナ「......」



P「レナ?」



レナ「ねえ、Pさん...この指輪、私の指にはめてくれない?」



P「はい...」スッ



レナ「...ふふっ、ピッタリね♪」



P「よかったです...」



レナ「...あんまり長いと、私おばさんになっちゃうからね?」



P「なるべく頑張りますよ」



レナ「ええ、待ってるわ...気長にね」



P「はい...」



レナ「うふっ、今日は最高の気分だわ...」

P「よかったです、喜んでもらえて...」



レナ「ええ...あっ、そうだ!せっかくの誕生日だし、どうせならもうひとつワガママ言ってみようかしら」



P「なんですかそれ?」



レナ「Pさん、ひとつ勝負しましょ♪」



P「勝負?」



レナ「ええ、日付が変わるまでに私を最高に楽しませることが出来たら勝ち!ほら、私を負かせるチャンスよ!」



P「えっ、日付が変わるまでってあと1分しかありませんけど...」



レナ「考えて!私が今してほしい事はなんだと思う?」



P「じゃあ...」





チュッ





レナ「んっ...」



P「どうですか?」



レナ「ふふっ、さすがPさんね...あなたの勝ちよ...」



P「よかった...」







P「ハッピーバースデー、レナ...」



レナ「うん...」







レナ「愛してるわ...Pさん...」







おわり



21:30│兵藤レナ 
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