2014年10月21日
渋谷凛「プロデューサーは、まゆをストーカーで訴えないの?」
※キャラ崩壊
モバP(※以下P表記)「はぁっ!?」
モバP(※以下P表記)「はぁっ!?」
凛「私、プロデューサーが心配なんだけど……」
P「おい凛!まゆは同じ事務所の仲間で、お前とも友達の筈だろ?」
凛「うん……」
P「それをそんな風に言うなんて、いくら凛でも怒るぞ?」
凛「でもっ!プロデューサーに何かあったら……!」
P「……そもそも、なんでまゆをストーカーだなんて言うんだ?」
凛「それは……」
P「それは?」
凛「この前の事だけど……――」
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―
――
―――
―朝・P宅前―
P「それじゃ、行ってきまーす」
ガチャ バタン
P「えーと……今日の予定は……」
P「あぁ、そうだ……事務所に行く前に、車で楓さんを迎えに行って、現場に降ろさなきゃいけないんだ」
P「えっと、車の鍵は……」ゴソゴソ
P「あったあった……よし」ガチャ
バタン
まゆ「おはようございます、Pさん」
P「おうまゆ、おはよう」
まゆ「今日は楓さんを迎えに行って、現場に降ろしてから事務所に行くんですよね?」
P「お、よく知ってたな」
まゆ「うふふ……Pさんの事なら、何でも知ってますよぉ」
P「そうか……ところでさ」
まゆ「はい、何ですかぁ?」
P「この車、昨日納車したばかりで鍵も一つしか無い筈なのに、どうやって入ったんだ?」
まゆ「うふふ……愛の力ですよ」
P「そうか、凄いな」
まゆ「うふふふふっ」
―――
――
―
凛「――……っていう事があったでしょ?」
P「あー、あったなー」
凛「これってストーカーじゃないの?」
P「ストーカーじゃないよ」
凛「じゃあ何?」
P「俺を慕ってくれてるだけだよ」
凛「そうなんだ」
P「そうだよ」
凛「ふーん」
凛「……いや、でもさ」
P「なんだよ」
凛「その日の夜の事だけどさ……――」
―
――
―――
―某スーパー―
P「んー……夕飯どうするかなー」スタスタ
まゆ「Pさん、こんばんは」
P「おうまゆ、こんな所で会うなんて奇遇だな」
まゆ「そうですねぇ」
P「っていうか最近、毎回毎回違うスーパーで会うよな」
まゆ「うふふ……それはもう、まゆとPさんは出会う運命なんですよぉ」
P「そうか……ところでさ」
まゆ「はい、何ですかぁ」
P「毎回入るスーパー変えてる上に、このスーパーは都内からも外れてて」
P「来るのに車で1時間はかかる筈だし、そもそも初めて来たんだけど、どうやって俺より先にここへ来たんだ?」
まゆ「うふふ……愛の力ですよ」
P「そうか、凄いな」
まゆ「うふふふふっ」
―――
――
―
凛「――……っていう事があったでしょ?」
P「あー、あったなー」
凛「これってストーカーじゃないの?」
P「ストーカーじゃないよ」
凛「じゃあ何?」
P「俺を慕ってくれてるだけだよ」
凛「そうなんだ」
P「そうだよ」
凛「ふーん」
凛「……いや、でもさ」
P「なんだよ」
凛「そのスーパーから帰ってからの事だけどさ……――」
―
――
―――
―夜・P宅―
P「はー疲れたー……ただいまー、っと……」
ピー ガチャ
P「えっと、鍵は……」ジャラジャラジャラ
ガチャガチャガチャガチャ
P「全部空いたな……よし」ガチャ
まゆ「Pさん、おかえりなさぁい」
P「おうまゆ、ただいま……今日も来てくれたのか」
まゆ「うふふ、Pさんのためなら毎日来ますよぉ……もうご飯も出来ますからね」
P「いつもありがとうな……ところでさ」
まゆ「はい、何ですかぁ?」
P「今朝、出掛ける前に新しく付けたり変えたりした鍵と声紋認証を、どうやって掻い潜って来たんだ?」
まゆ「うふふ……愛の力ですよ」
P「そうか、凄いな」
まゆ「うふふふふっ」
―――
――
―
凛「――……っていう事があったでしょ?」
P「あー、あったなー」
凛「これってストーカーじゃないの?」
P「ストーカーじゃないよ」
凛「じゃあ何?」
P「俺を慕ってくれてるだけだよ」
凛「そうなんだ」
P「そうだよ」
凛「ふーん」
P「……じゃあ、逆に聞くけどさ」
凛「ん?何?」
P「この前の事だけどさ……――」
―
――
―――
―事務所―
P「誰も邪魔出来ないー♪あの子さえ出来ないー♪」カタカタ
P「……ん?メール?凛からだな……なんでわざわざPCの方に?」カタカタ
P「『好きに使ってね』?それに大量の画像と、こっちは音声だな……なんだ?」カタカタ
P「……おっ、なんだこれ?こんな際どい水着で、際どいポーズとって」カタカタ
P「……こっちの音声は何だ?」カタカタ
凛『……んっ……プロデューサー……はぁ……』
P「なんだなんだ、この艶っぽい声は?」カタカタ
P「……あー、そういえば俺のPCからエロ動画とエロサイトのURLが、軒並み消されてたな……」
P「『好きに使ってね』って、それの代わりって事か?」
P「えーっと……『どうやって、俺の仕事用PCのセキュリティ突破したんだ』っと……送信」カタカタ
P「……返信来たな……なになに?」カタカタ
凛『ふふっ……愛の力だよ』
P「『そうか、凄いな』っと」カタカタ
―――
――
―
P「――……っていう事があっただろ?」
凛「うん、あったね」
P「これはストーカーじゃないのか?」
凛「ストーカーじゃないよ」
P「じゃあ何だ?」
凛「プロデューサーを慕ってるだけだよ」
P「そうなんだ」
凛「そうだよ」
P「ふーん」
P「……いや、でもさ」
凛「何?」
P「さっきの、まゆが家に来た日の事だけどさ……――」
―
――
―――
まゆ「それではPさん、まゆは帰りますね」
P「お疲れっ、また明日な!」
まゆ「はぁい、お疲れ様です……また明日」
ガチャ バタン
P「……さて、それじゃ風呂にでも入るかな」スタスタ
P「えっと……こうか?」スッ
ピー ガチャ
P「よし、開いたな」ガラッ
凛「待ってたよ」
P「おう凛、今日も風呂場で待ってたのか……悪いな」
凛「別に良いよ……それより早く入りなよ、体洗ってあげるから」
P「おう、いつもありがとうな……ところでさ」
凛「うん、何?」
P「風呂場の窓は鉄格子が嵌めてあるし、ドアは帰って来てから付けた指紋認証があった筈なんだけど、どうやって破ったんだ?」
凛「ふふっ……愛の力だよ」
P「そうか、凄いな」
―――
――
―
P「――……っていう事があっただろ?」
凛「うん、あったね」
P「これはストーカーじゃないのか?」
凛「ストーカーじゃないよ」
P「じゃあ何だ?」
凛「プロデューサーを慕ってるだけだよ」
P「そうなんだ」
凛「そうだよ」
P「ふーん」
P「……いや、でもさ」
凛「何?」
P「その次の日の事だけどさ……――」
―
――
―――
―朝・P宅内―
P「……ん……んぁ、今何時だ?」ゴソゴソ
P「おー、目覚ましの2時間前に起きちまったな」
凛「……ん……」スヤスヤ
P「いつも先に起きてる凛も、流石にまだ寝てるな」
凛「んっ、んぅ……あれ、プロデューサー?早いね」
P「あぁ、急に目が覚めちゃってな……悪い、起こしちゃったか?」
凛「ううん……もうすぐ起きるつもりだったから平気」
P「そんな早く起きてるのか?」
凛「うん……私達が寝てる間に、まゆがカメラや盗聴機を仕掛け直してるかもしれないから」
凛「朝ごはんを作る前に、チェックしないといけないしね」
P「そうか……いつも早く起きて、そんな事してたのか」
凛「うん」
P「じゃ、せっかく早く起きた事だし、今日は俺が朝ごはんを作るかな」
凛「良いの?ありがとう。楽しみにしてる」
P「おう、待ってろ……ところでさ」
凛「うん、何?」
P「昨日、凛が帰ってから、改めて網膜認証を玄関に付け直したんだけど、どうやって破ったんだ?」
凛「ふふっ……愛の力だよ」
P「そうか、凄いな」
―――
――
―
P「――……っていう事があっただろ?」
凛「うん、あったね」
P「これはストーカーじゃないのか?」
凛「ストーカーじゃないよ」
P「じゃあ何だ?」
凛「プロデューサーを慕ってるだけだよ」
P「そうなんだ」
凛「そうだよ」
P「ふーん」
P「お、もうこんな時間か……それじゃそろそろ……」ガタッ
凛「あっ、プロデューサー。晶葉のとこなら、寄らなくて良いよ……はいこれ」ゴトッ
P「あれ?俺が晶葉に頼んで、内緒で作ってもらったパスコード付の鍵だよな?なんで凛が持ってるんだ?」
凛「プロデューサーの事なら、何でもわかるからね」
凛「私が先に晶葉のとこに行って、ちょっとお願いして預かっておいたよ」
P「そうか、わざわざすまないな」
凛「別に良いよ……暗証番号は579305731124だよね?」
P「もうそこまで知られてるのか、流石だな」
凛「ふふっ、これぐらいどうって事ないよ」
P「さて……それじゃ、このまま帰るかな」
凛「私も帰る」
P「じゃあ、途中まで送って行くよ」
凛「ありがとう」
P「お疲れ様でーす、お先に失礼しまーす!」
凛「お疲れ様です」
ガチャ バタン
ちひろ「……早苗さん、あれって何とか出来ないんですか?」
早苗「んー……本人もある程度、鍵を付け変えたりして抵抗してる様だけど」
早苗「毎回破られて、ほぼ諦めちゃってるみたいだしね……」
ちひろ「でも……」
早苗「それに被害者本人が、被害届も何も出してないからね……どうにも出来ないよ……」
ちひろ「あぁ、そういう事ですか……」
早苗「そう、そういう事……」
ちひろ「じゃあ、仕方ないですね……」
早苗「でしょ……?」
ちひろ「はい……」
おわり