2013年12月17日
モバP「そろそろ結婚したいよな…」
ちひろ「えっ…プロデューサーさん、ご結婚なさるんですか…?」
P「いや、あくまで結婚願望があるってだけで相手の方は」
ちひろ「あ、そ、そうでしたか…」
P「いや、あくまで結婚願望があるってだけで相手の方は」
ちひろ「あ、そ、そうでしたか…」
ちひろ「……ほっ」
P「?」
ちひろ「でも、今まで結婚がどうとかいう話ってしたことなかったじゃないですか?」
ちひろ「もしかして、その…好きな人が出来たとか…?」
P「うーん…なんて言うんだろうな」
P「今でこそ仕事人間ですけど、やっぱり嫁がいて子どもがいてっていう家庭を持つのは夢なんですよね」
P「俺も良い歳ですし、だからそろそろ考えても良いかなって」
ちひろ「…うーん」
P「なんだか歯切れが悪いですね?」
P「大丈夫ですよ。別に仕事辞めるってわけじゃないですし」
ちひろ「いえ、仕事を辞めてもらうのはもちろん困るんですが…」
P「?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386174789
ちひろ「もしもプロデューサーさんがご結婚なさったりすると…」
ちひろ「アイドルの子達のモチベーションの方が…」
ちひろ「(まぁ、私もなんですけど…)」
P「アイドル達か…」
P「確かに俺に好意を持ってくれてる子もいるかな?なんて思ったりすることはありますけど…」
P「いざホントに結婚しても、変わらず接してくれるんじゃないかなと…」
ちひろ「でしたらアイドルの子達に聞いてみたらどうです?」
ちひろ「俺が結婚するって言ってたらどう思う?」
ちひろ「…的な」
P「普通に祝福されても困りますけどね…ホントに今すぐ結婚するわけじゃないし」
ちひろ「じゃあ私は反対ってことで」
P「…参考しておきます」
ちひろ「お願いしますね」
P「(猛烈に反対する子は、そういないとは思うけど…)」
P「(まぁ、一応聞いてみるか…)」
翌日
ガチャ…
仁奈「おはようごぜーます!」
P「あぁ、おはよう仁奈」
仁奈「P!おはようごぜーます!」
P「うんうん。朝から元気いっぱいだな仁奈は」
仁奈「当たりめーです!」
仁奈「挨拶は元気よくです!元気よく挨拶すると、した方もされた方も気分が良いですよ!」
P「そうだな。挨拶は大切だよな」
仁奈「仁奈はえらいですか?」
P「うん。えらいぞ」ナデナデ…
仁奈「えへへ…♪」
P「そんなえらい仁奈に、ちょっと俺の質問に答えてほしいんだ」
仁奈「質問ですか?どんときやがれですよ!」
P「そっか、じゃあ…」
P「俺が結婚するって言ったら、どう思う?」
仁奈「え?」
仁奈「P、結婚しやがるんですか?」
P「もしもの話だよ」
P「ホントに結婚するわけじゃないけど、もしかしたらそろそろそういうことも…って」
仁奈「……」
仁奈「…やーです」
P「イヤ?結婚には反対ってことか?」
仁奈「…Pは仁奈と約束しました」
仁奈「仁奈に寂しい思いはさせないでって」
P「いや、今すぐ結婚するわけじゃないし、結婚したってこの仕事も辞めるわけじゃ…」
仁奈「やーです!」ギュッ…!
P「っと…」
仁奈「Pが結婚したら、Pが遠くなっちゃう…」
仁奈「仁奈のそばに居やがってください…」
仁奈「寂しいのは、もうやーです…」
P「仁奈…」
P「…大丈夫。俺はどこにも行かないから」
仁奈「…ずっと結婚しねーですか?」
P「…そのうちはしたいな」
仁奈「やーです」ギュッ…!
P「うーん…生涯独身は嫌だな…」
仁奈「だったら、仁奈がPのこともらってあげるですよ…」
P「仁奈が結婚出来る歳になる頃には俺もオッサンだな…」
仁奈「オッサンでいいです」
仁奈「仁奈はPのいる毎日が楽しいから」
P「…そっか」
P「じゃあ仁奈が大人になるまで待たないとな」ナデナデ…
仁奈「おいてけぼりにしたら、やーですよ?」
P「うん」
仁奈「…すぐに大人になりますから」
仁奈「ずっと待ちやがってくださいね」
P「(仁奈と結婚の約束をしてしまったが…まぁ、セーフ?)」
P「(とりあえず仁奈は俺の結婚には反対か)」
P「(最年少だからこそ少なくとも現時点ではモチベーションに影響は出ちゃいそうだな…)」
ガチャ…
拓海「おはよーっす」
P「あぁ、おはよう拓海」
仁奈「おはようごぜーます!」
仁奈「拓海おねーさん、だっこ」
拓海「はいはい、おはようさんと」ヒョイ…ナデナデ…
仁奈「えへへ…♪」
P「相変わらず面倒見が良いな」
拓海「はっ。アタシが今更ちびっこのお守であーだーこーだ言うかよ」
拓海「アンタにはそれ以上のことを散々やらされてきたからなぁ…」
P「今もアイドルとしての仕事はイヤか?」
拓海「ばーか。それも今更だってんだ」
拓海「けど、少なくともアンタといて退屈はしねーから今もアイドルやってんだ」
拓海「やるからにはこのまま頂点目指してやるよ…アンタとな!」
P「拓海…」
P「…なぁ、拓海?」
拓海「なんだよ?」
拓海「もしも、俺が結婚するって言ったらどう思う?」
拓海「…はぁ?」
仁奈「…!」
仁奈「やーです!」
P「あぁ、うん。仁奈、違うんだ」
拓海「…アンタ、結婚すんのか?」
P「いや、あくまで…」
拓海「…っざけんなよ!!」
P「!?」
仁奈「そうだ!ざけんじゃーねです!」
拓海「アタシはアンタといると退屈しねーから、アイドルやってんだって言っただろうが!!」
拓海「アタシをその気にさせておいて、その本人は足を洗うとか、んな勝手なこと許さねーぞ!!」
P「拓海…」
P「…心配しなくても、俺もお前と一緒に頂点目指すつもりだよ」
拓海「は?けど…」
P「いや、あくまで「もしも」の話だからさ」
P「ホントに結婚するわけじゃないんだ」
P「それに結婚したとしても仕事は辞めないだろうし」
P「でも、拓海の気持ちはよくわかったよ」
拓海「……」
拓海「…な、なっ…!?」
拓海「て、てめっ…このっ…!!」
P「心配かけて悪かったな」
拓海「は、はーっ!?誰が心配なんて…!!」
拓海「……」
拓海「…そういう相手がいるわけじゃねーのか?」
P「結婚願望はあるんだけどな」
拓海「…そうかよ」
仁奈「だから仁奈がPをもらってやるですよ!」
P「はは。ありがとな」
拓海「…ちっ、いきなり何を言いだすかと思えばよ」
拓海「一発ぶっとばしてやりたい気分だぜ…」
拓海「つーか、昔のアタシならぶっとばしてたか…」
P「誤解を招いたみたいで、すまん」
拓海「いーよ。アタシの早とちりでもあるからな」
拓海「ったく、アンタといるとホント調子狂うぜ…」
拓海「だからこそやめられねーのかもな、この仕事…」
P「(拓海も俺の結婚には反対ってことで良いのかな?)」
P「(安心しろ、拓海。何があっても最後まで面倒は見てやるから)」
ガチャ…
早苗「おはよー!」
P「おはようございます、早苗さん」
仁奈「すぅすぅ…」
拓海「声でけーぞ、早苗さん。仁奈が起きちまう」ナデナデ…
早苗「…おっ?」
早苗「あらあら♪拓海ちゃんってば、まるでお母さんねー♪」
拓海「アンタはホントにお母さんな年齢だけどな」
早苗「なにか言った?」
拓海「すんません」
早苗「けど、仁奈ちゃん可愛いなー♪」
早苗「アタシ、娘にはこんな子が欲しいー♪」ナデナデ…
P「そうですね。俺も結婚したら仁奈みたいな娘が欲しいです」
早苗「おっ?気が合うわねー♪」
早苗「なんならお姉さんと結婚しちゃう?」
P「その話の流れで聞いちゃいますけど…」
早苗「ん?」
P「もしも、俺が結婚するんですって言ったらどう思います?」
早苗「…えっ!?」
早苗「え、やだPくん結婚すんの!?」
拓海「アンタ、これアタシ以外にも聞くのかよ」
P「まぁ、せっかくだからさ」
拓海「…仕事辞めるわけじゃねーなら良いけどよ。悪趣味だぜ」
早苗「いやいや、ちょっと待って」
早苗「アタシ、警官辞めてこの歳になってアイドルやり始めて…」
早苗「なのにスカウトした本人は……え?」
拓海「おい、歳が歳だから動揺してんじゃねーか」
P「取り残されて焦る感覚なんだろうか…」
P「早苗さん、あくまで「もしも」ですよ「もしも」」
早苗「…えっ?」
早苗「……」
早苗「…あーうん、なるほど」
早苗「だったらアタシと結婚しなさい」
P「…えっ?」
拓海「なっ…!?」
仁奈「むにゃ…?」
早苗「早い話が、もし自分が結婚したらアイドルの子達のモチベーションは大丈夫かなって話じゃないの?」
P「まぁ…確かにそういう体での話ですね…」
P「仁奈や拓海の話を聞いて、結婚はまだしばらくは出来ないかなって思いましたけど」
早苗「けど、Pくんの結婚相手が同じ事務所のアタシなら納得せざるを得ない!!」
拓海「いやいや待て待て!しねーから!!」
早苗「拓海ちゃん、許して!アタシ、母さんからもう結構うるさく言われてて…!!」
拓海「んな生々しい話は知るかってんだ!!」
仁奈「Pは仁奈がもらってやるんですよ!!」
早苗「じゃあ、アタシとPくんが結婚して仁奈ちゃんを養女に…」
拓海「仁奈は幼女だろ」
早苗「拓海ちゃん、それマジボケ?」
P「とりあえず、気持ちは嬉しいですけど拓海は納得いってなさそうなので…」
早苗「…フラれた」ずーん…
拓海「アンタ、酷い男だな」
P「ここまで落ち込まれると…うん…ホントごめんなさい…」
P「(早苗さんの結婚しろっていうのが本気なのか冗談なのかはわからないけれど…)」
P「(少なくとも彼女も俺が結婚してしまったらモチベーションに影響を受けてしまうみたいだな…)」
翌日
ちひろ「そういえば結婚のことについてですけどアイドルの子達とお話ししました?」
P「えぇ、仁奈と拓海と早苗さんだけですけど…」
P「少なくとも俺はまだ当分結婚は出来そうもないかなって」
ちひろ「ふふっ、やっぱりみんな反対してましたか」
P「仁奈と拓海は俺が仕事辞めるかもっていう勘違いもありましたけどね」
P「早苗さんは…その…」
ちひろ「……」
ちひろ「(この歯切れの悪さ…)」
ちひろ「(早苗さんのことだから彼にアタックしたっていうのもあり得そう…)」
ちひろ「(私も出来るだけアイドルの子達のモチベーションを下げたくないけど、うかうかしてると…)」
ちひろ「(…食事に誘うくらいなら平気よね?)」
ちひろ「あの、プロデューサーさんっ。今夜良かったら私と…」
ガチャ…
まゆ「……」
ちひろ「…!?」ビクッ…
まゆ「…この手の話にまゆが出ていないのは、おかしいですよねぇ…?」
P「あぁ、うん。今回はPa編だったから」
まゆ「なら、仕方ありませんねぇ…」
ちひろ「……」
ちひろ「(私も当分結婚は出来そうにもありません…)」
おわり
P「?」
ちひろ「でも、今まで結婚がどうとかいう話ってしたことなかったじゃないですか?」
ちひろ「もしかして、その…好きな人が出来たとか…?」
P「うーん…なんて言うんだろうな」
P「今でこそ仕事人間ですけど、やっぱり嫁がいて子どもがいてっていう家庭を持つのは夢なんですよね」
P「俺も良い歳ですし、だからそろそろ考えても良いかなって」
ちひろ「…うーん」
P「なんだか歯切れが悪いですね?」
P「大丈夫ですよ。別に仕事辞めるってわけじゃないですし」
ちひろ「いえ、仕事を辞めてもらうのはもちろん困るんですが…」
P「?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386174789
ちひろ「もしもプロデューサーさんがご結婚なさったりすると…」
ちひろ「アイドルの子達のモチベーションの方が…」
ちひろ「(まぁ、私もなんですけど…)」
P「アイドル達か…」
P「確かに俺に好意を持ってくれてる子もいるかな?なんて思ったりすることはありますけど…」
P「いざホントに結婚しても、変わらず接してくれるんじゃないかなと…」
ちひろ「でしたらアイドルの子達に聞いてみたらどうです?」
ちひろ「俺が結婚するって言ってたらどう思う?」
ちひろ「…的な」
P「普通に祝福されても困りますけどね…ホントに今すぐ結婚するわけじゃないし」
ちひろ「じゃあ私は反対ってことで」
P「…参考しておきます」
ちひろ「お願いしますね」
P「(猛烈に反対する子は、そういないとは思うけど…)」
P「(まぁ、一応聞いてみるか…)」
翌日
ガチャ…
仁奈「おはようごぜーます!」
P「あぁ、おはよう仁奈」
仁奈「P!おはようごぜーます!」
P「うんうん。朝から元気いっぱいだな仁奈は」
仁奈「当たりめーです!」
仁奈「挨拶は元気よくです!元気よく挨拶すると、した方もされた方も気分が良いですよ!」
P「そうだな。挨拶は大切だよな」
仁奈「仁奈はえらいですか?」
P「うん。えらいぞ」ナデナデ…
仁奈「えへへ…♪」
P「そんなえらい仁奈に、ちょっと俺の質問に答えてほしいんだ」
仁奈「質問ですか?どんときやがれですよ!」
P「そっか、じゃあ…」
P「俺が結婚するって言ったら、どう思う?」
仁奈「え?」
仁奈「P、結婚しやがるんですか?」
P「もしもの話だよ」
P「ホントに結婚するわけじゃないけど、もしかしたらそろそろそういうことも…って」
仁奈「……」
仁奈「…やーです」
P「イヤ?結婚には反対ってことか?」
仁奈「…Pは仁奈と約束しました」
仁奈「仁奈に寂しい思いはさせないでって」
P「いや、今すぐ結婚するわけじゃないし、結婚したってこの仕事も辞めるわけじゃ…」
仁奈「やーです!」ギュッ…!
P「っと…」
仁奈「Pが結婚したら、Pが遠くなっちゃう…」
仁奈「仁奈のそばに居やがってください…」
仁奈「寂しいのは、もうやーです…」
P「仁奈…」
P「…大丈夫。俺はどこにも行かないから」
仁奈「…ずっと結婚しねーですか?」
P「…そのうちはしたいな」
仁奈「やーです」ギュッ…!
P「うーん…生涯独身は嫌だな…」
仁奈「だったら、仁奈がPのこともらってあげるですよ…」
P「仁奈が結婚出来る歳になる頃には俺もオッサンだな…」
仁奈「オッサンでいいです」
仁奈「仁奈はPのいる毎日が楽しいから」
P「…そっか」
P「じゃあ仁奈が大人になるまで待たないとな」ナデナデ…
仁奈「おいてけぼりにしたら、やーですよ?」
P「うん」
仁奈「…すぐに大人になりますから」
仁奈「ずっと待ちやがってくださいね」
P「(仁奈と結婚の約束をしてしまったが…まぁ、セーフ?)」
P「(とりあえず仁奈は俺の結婚には反対か)」
P「(最年少だからこそ少なくとも現時点ではモチベーションに影響は出ちゃいそうだな…)」
ガチャ…
拓海「おはよーっす」
P「あぁ、おはよう拓海」
仁奈「おはようごぜーます!」
仁奈「拓海おねーさん、だっこ」
拓海「はいはい、おはようさんと」ヒョイ…ナデナデ…
仁奈「えへへ…♪」
P「相変わらず面倒見が良いな」
拓海「はっ。アタシが今更ちびっこのお守であーだーこーだ言うかよ」
拓海「アンタにはそれ以上のことを散々やらされてきたからなぁ…」
P「今もアイドルとしての仕事はイヤか?」
拓海「ばーか。それも今更だってんだ」
拓海「けど、少なくともアンタといて退屈はしねーから今もアイドルやってんだ」
拓海「やるからにはこのまま頂点目指してやるよ…アンタとな!」
P「拓海…」
P「…なぁ、拓海?」
拓海「なんだよ?」
拓海「もしも、俺が結婚するって言ったらどう思う?」
拓海「…はぁ?」
仁奈「…!」
仁奈「やーです!」
P「あぁ、うん。仁奈、違うんだ」
拓海「…アンタ、結婚すんのか?」
P「いや、あくまで…」
拓海「…っざけんなよ!!」
P「!?」
仁奈「そうだ!ざけんじゃーねです!」
拓海「アタシはアンタといると退屈しねーから、アイドルやってんだって言っただろうが!!」
拓海「アタシをその気にさせておいて、その本人は足を洗うとか、んな勝手なこと許さねーぞ!!」
P「拓海…」
P「…心配しなくても、俺もお前と一緒に頂点目指すつもりだよ」
拓海「は?けど…」
P「いや、あくまで「もしも」の話だからさ」
P「ホントに結婚するわけじゃないんだ」
P「それに結婚したとしても仕事は辞めないだろうし」
P「でも、拓海の気持ちはよくわかったよ」
拓海「……」
拓海「…な、なっ…!?」
拓海「て、てめっ…このっ…!!」
P「心配かけて悪かったな」
拓海「は、はーっ!?誰が心配なんて…!!」
拓海「……」
拓海「…そういう相手がいるわけじゃねーのか?」
P「結婚願望はあるんだけどな」
拓海「…そうかよ」
仁奈「だから仁奈がPをもらってやるですよ!」
P「はは。ありがとな」
拓海「…ちっ、いきなり何を言いだすかと思えばよ」
拓海「一発ぶっとばしてやりたい気分だぜ…」
拓海「つーか、昔のアタシならぶっとばしてたか…」
P「誤解を招いたみたいで、すまん」
拓海「いーよ。アタシの早とちりでもあるからな」
拓海「ったく、アンタといるとホント調子狂うぜ…」
拓海「だからこそやめられねーのかもな、この仕事…」
P「(拓海も俺の結婚には反対ってことで良いのかな?)」
P「(安心しろ、拓海。何があっても最後まで面倒は見てやるから)」
ガチャ…
早苗「おはよー!」
P「おはようございます、早苗さん」
仁奈「すぅすぅ…」
拓海「声でけーぞ、早苗さん。仁奈が起きちまう」ナデナデ…
早苗「…おっ?」
早苗「あらあら♪拓海ちゃんってば、まるでお母さんねー♪」
拓海「アンタはホントにお母さんな年齢だけどな」
早苗「なにか言った?」
拓海「すんません」
早苗「けど、仁奈ちゃん可愛いなー♪」
早苗「アタシ、娘にはこんな子が欲しいー♪」ナデナデ…
P「そうですね。俺も結婚したら仁奈みたいな娘が欲しいです」
早苗「おっ?気が合うわねー♪」
早苗「なんならお姉さんと結婚しちゃう?」
P「その話の流れで聞いちゃいますけど…」
早苗「ん?」
P「もしも、俺が結婚するんですって言ったらどう思います?」
早苗「…えっ!?」
早苗「え、やだPくん結婚すんの!?」
拓海「アンタ、これアタシ以外にも聞くのかよ」
P「まぁ、せっかくだからさ」
拓海「…仕事辞めるわけじゃねーなら良いけどよ。悪趣味だぜ」
早苗「いやいや、ちょっと待って」
早苗「アタシ、警官辞めてこの歳になってアイドルやり始めて…」
早苗「なのにスカウトした本人は……え?」
拓海「おい、歳が歳だから動揺してんじゃねーか」
P「取り残されて焦る感覚なんだろうか…」
P「早苗さん、あくまで「もしも」ですよ「もしも」」
早苗「…えっ?」
早苗「……」
早苗「…あーうん、なるほど」
早苗「だったらアタシと結婚しなさい」
P「…えっ?」
拓海「なっ…!?」
仁奈「むにゃ…?」
早苗「早い話が、もし自分が結婚したらアイドルの子達のモチベーションは大丈夫かなって話じゃないの?」
P「まぁ…確かにそういう体での話ですね…」
P「仁奈や拓海の話を聞いて、結婚はまだしばらくは出来ないかなって思いましたけど」
早苗「けど、Pくんの結婚相手が同じ事務所のアタシなら納得せざるを得ない!!」
拓海「いやいや待て待て!しねーから!!」
早苗「拓海ちゃん、許して!アタシ、母さんからもう結構うるさく言われてて…!!」
拓海「んな生々しい話は知るかってんだ!!」
仁奈「Pは仁奈がもらってやるんですよ!!」
早苗「じゃあ、アタシとPくんが結婚して仁奈ちゃんを養女に…」
拓海「仁奈は幼女だろ」
早苗「拓海ちゃん、それマジボケ?」
P「とりあえず、気持ちは嬉しいですけど拓海は納得いってなさそうなので…」
早苗「…フラれた」ずーん…
拓海「アンタ、酷い男だな」
P「ここまで落ち込まれると…うん…ホントごめんなさい…」
P「(早苗さんの結婚しろっていうのが本気なのか冗談なのかはわからないけれど…)」
P「(少なくとも彼女も俺が結婚してしまったらモチベーションに影響を受けてしまうみたいだな…)」
翌日
ちひろ「そういえば結婚のことについてですけどアイドルの子達とお話ししました?」
P「えぇ、仁奈と拓海と早苗さんだけですけど…」
P「少なくとも俺はまだ当分結婚は出来そうもないかなって」
ちひろ「ふふっ、やっぱりみんな反対してましたか」
P「仁奈と拓海は俺が仕事辞めるかもっていう勘違いもありましたけどね」
P「早苗さんは…その…」
ちひろ「……」
ちひろ「(この歯切れの悪さ…)」
ちひろ「(早苗さんのことだから彼にアタックしたっていうのもあり得そう…)」
ちひろ「(私も出来るだけアイドルの子達のモチベーションを下げたくないけど、うかうかしてると…)」
ちひろ「(…食事に誘うくらいなら平気よね?)」
ちひろ「あの、プロデューサーさんっ。今夜良かったら私と…」
ガチャ…
まゆ「……」
ちひろ「…!?」ビクッ…
まゆ「…この手の話にまゆが出ていないのは、おかしいですよねぇ…?」
P「あぁ、うん。今回はPa編だったから」
まゆ「なら、仕方ありませんねぇ…」
ちひろ「……」
ちひろ「(私も当分結婚は出来そうにもありません…)」
おわり
08:30│アイマス