2013年12月24日
凛「これって……プロデューサーの携帯?」
凛「プロデューサーの携帯が、バックから落ちて床に転がってたから、バックに戻しておこうと思ったんだ」
凛「……なにもせずに戻すつもりだったんだ。でも、つい中身が気になって」
モバP「……見たのか?」
凛「……なにもせずに戻すつもりだったんだ。でも、つい中身が気になって」
モバP「……見たのか?」
凛「うん……」
モバP「なにを見たんだ?」
凛「……」
モバP「凛!」
凛「メールと……あといろいろ」
モバP「……ってことは、《あれ》もバレちゃってるってことかぁ……」
凛「! プロデューサー、じゃあ……」
モバP「あぁ」
モバP「俺、未央と付き合ってる」
凛「……いつから?」
モバP「半年前くらいかな。夏祭りに一緒に行くはずだった相手が来れなくなったから代わりに来てよ! って言われてさ。その時に告白された」
凛「それで受けたんだ」
モバP「あぁ」
凛「デートとかも行ったの?」
モバP「お互いの仕事がない日に少しだけ。まぁ俺の休みがほとんどないから滅多にないけど」
凛「へぇ……」
モバP「……」
凛「したの?」
モバP「は?」
凛「ちょっと、女の子に2回も言わせるの?」
モバP「……まだ、してない」
凛「プロデューサー。私、画像ファイルも見たんだよね」
モバP「……」
凛「嘘つかないで。未央とプロデューサーが裸で映ってる写真、入ってたよ」
モバP「……」
凛「したんでしょ?」
モバP「……しました」
凛「ふん、変態」
モバP(返す言葉がない)
凛「未央の年齢、知ってる?」
モバP「……」
凛「ねぇ?」
モバP「……17歳、だろ?」
凛「そう、17歳。高校3年生。プロデューサーわかってる? 高校生、しかも現役アイドルに手を出したんだよ? これはマズイと思うんだけど?」
モバP「……わかってるよ、それくらい」
凛「開き直るんだ? へぇ……」
モバP「別に開き直ってなんかいないよ。お前に言われなくてもわかってるってことさ、お互いにな」
凛「お互いに? ……あぁ。未央が、ってことね」
モバP「俺も未央も納得した上で関係を持ってる。それを第三者のお前にどうこう言われる筋合いはない」
凛「第三者、かぁ……。ずいぶんな言いようだね、プロデューサー」
モバP「……」
凛「ねぇ。17歳でもマズイってことはさ」
凛「《16歳》はもっとマズイってこと、だよね?」
【注:年齢については初期設定から時間が2年経過していると想定して下さい、オナシャス!】
モバP「……お前とはもうなんでもないだろ?」
凛「そうだね。こっぴどく振られちゃったし、もう未練もないけど」
モバP(……本当に未練がないやつなら、別れてから半年もポストに血文字で『プロデューサー、どうして……?』なんてメッセージを書いた手紙なんてポストに投函しないはずなんだが)
モバP「凛、俺は――」
凛「わかってるよ。別れたのだって、私にも責任あるし」
モバP「……」
モバP(すまん凛。でも、事務所の他の女の子と話した内容を一字一句、毎日聞いてくるような女の子とは、正直付き合ってられないよ……)
凛「でもさ」
モバP「ん?」
凛「なんでよりにもよって未央なの?」
モバP「よりにもよって、って……」
凛「だってそうでしょ? 私、これからも未央と……あと卯月と、たくさん仕事しないといけないんだよ? これから何回も未央と顔合わせなきゃいけないんだよ? そんなの耐えられない……」
モバP「凛……」
凛「そうだ、いっその事バラしちゃおっか? 私とプロデューサーが付き合ってたこと。それで私が捨てられちゃったこと。それ話したら未央もプロデューサーと付き合うの、やめるかもね?」
モバP「おい凛、ちょっと落ちつ――」
凛「落ち着けって? 昔付き合ってた男が、よりにもよって自分と一番仲良しな友だちと付き合ってるって事実を知って、それでも落ち着けっていうの?」
モバP「それは……」
凛「プロデューサー。私ね、これでもかなり落ち着いてる方だと思うよ。本当だったら、今頃プロデューサーの事殴ってるかも」
モバP「……」
凛「未央に黙っててほしい? 私とプロデューサーのこと」
モバP「……黙ってて、くれるのか?」
凛「いいよ。ただし、私のいう条件を呑んでくれたら、の話だけど」
モバP「条件って?」
凛「私とまた……して?」
モバP「断る」
凛「なんで? 別にいいじゃん。付き合って、って言ってるわけじゃないんだからさ」
モバP「余計たち悪いだろ。自分がなに言ってるのかわかってるのか?」
凛「当然でしょ?」
モバP「お前なぁ……」
凛「いいじゃん。私とは付き合ってる時に、いっぱいしたでしょ?」
モバP「それは……そうだけど」
凛「ねぇプロデューサー。私別れてから、また体……少し成長したんだよ?」
モバP「……」
凛「私の体……見てみたいと思わない?」
―― 数日後
未央「プロデューサー! おっつかれー!」
モバP「おう、お疲れ未央」
未央「ねぇねぇどうだった? 今日の私のダンス?」
モバP「あぁ、すごく良かったよ。さすがは未央だ」
未央「えへへ〜、そっかぁ〜」
モバP「あぁ。ほんとに凄いやつだよ、お前は」
未央「ありがと! ……それでさプロデューサー、今日って早く帰れる日……だよね?」
モバP「ん? あ、あぁ」
未央「そ、それじゃあさ、今日はプロデューサーの家、行ってもいい……かな?」
モバP「んー……」
未央「あっ! む、無理なら別にいいよ!」
モバP「いや、いいよ。じゃあ今日は俺の車で一緒に帰ろうか?」
未央「……! うん!」
モバP「ご両親にはきちんと連絡しておけよ?」
未央「トーゼン!」
モバP「よし。じゃあ少し待ってて。速攻で仕事片付けてくるから」
未央「わかった! ドタキャンはダメだからね、プロデューサー!」
モバP「はいはい」
モバP「……♪」
凛「ずいぶん楽しそうだね、プロデューサー?」
モバP「うおっ!? 凛いたのか……(全然気づかなかった)」
凛「ひどいね、人を幽霊みたいにいうんだ」
モバP「そこまでは言ってないだろ……」
凛「ふん。まぁいいや。今日は仕事早く終わるんだよね?」
モバP「あ、あぁ」
凛「……じゃあさ、今日は私と――」
モバP「断る。あいにく今日は先客がいるんだ」
凛「へぇ。今日は未央とお楽しみってこと?」
モバP「……」
凛「無言は肯定とみなす、ってテレビで見たんだよね。合ってる、プロデューサー?」
モバP「……」
凛「ふふっ、まぁいいや。どうせプロデューサーは私と一緒に帰ることになるから」
モバP「おい、さっきも言ったけど今日は――」
凛「バラすよ?」
モバP「……」
凛「あはっ。この一言ですぐ黙っちゃうんだ。なんかいいね、相手の弱みを握ってるのって」
モバP「……お前、最低だな」
凛「その言葉、そっくりそのまま返すよ」
モバP「……」
凛「ほら、早く未央に謝ってきなよ。今日は一緒に帰れない、ってさ」
モバP「……未央」
未央「おっ! プロデューサー早い! もう仕事終わったの?」
モバP「……すまない未央!」
未央「えっ?」
モバP「今日中に片付けないといけない仕事忘れててさ。どうやら今日は事務所に遅くまで残らないといけなくなったんだ」
未央「そ、そっかぁ……」
モバP「本当にゴメン! この埋め合わせは必ず――」
未央「いいよいいよ気にしないで! それよりお仕事あるんでしょ? 早くやらないと、またちひろさんに怒られるぞ〜?」
モバP「未央……」
未央「……その代わり!」
モバP「?」
未央「次のデートでは、ケーキ食べ放題のお店、連れてってもらうからね!」
モバP「……おう任せとけ! 食べ放題でも飲み放題でも、どこへでも連れてってやるぞ!」
未央「本当に? 約束だからね、絶対だからね?」
モバP「2度も約束破るようなことはしないよ、絶対だ」
未央「……うむ、今回は信じてあげよう!」
モバP「未央……ありがとう」
未央「えへへ。……それじゃあ、今日は先、帰るね」
モバP「あぁ、気をつけてな」
未央「うん! それじゃあプロデューサー、また明日ー!」
モバP「おう! また明日なー」
モバP「これで満足か?」
凛「健気だね、未央。本当はショックなはずなのに、ずっと笑ってた」
モバP「わかってるならこんなことやらせるなよ!」
凛「怖い怖い。そんなんじゃ未央が怖がっちゃうよ」
モバP「この……!」
凛「あはは、怒ってるプロデューサーも案外可愛いね」
モバP「凛、いい加減に――」
凛「いい加減に、なに? 私を殴る? 別にいいよ。そしたらプロデューサー、アイドルに手を出したってことでクビ確定だからね」
モバP「ぐっ……」
凛「もう諦めなよプロデューサー。プロデューサーはね、私の言うことに従うしかないんだよ」
モバP「……」
凛「安心しなよ。ちゃんと未央と過ごす時間も用意してあげるから。あんまり今日みたいなことしてると、さすがに未央が怪しむからね」
モバP「……それはどうも」
凛「人の好意は素直に受け止めてほしいんだけどなぁ」
モバP「……」
凛「……まぁいいや。それじゃあ時間も勿体無いし、行こっか。プロデューサーの家」
今日はここまでです。
見てくれた人、レスしてくれた人ありがとナス!
続きは明日以降に(明日とは言ってない)
凛「い、いや……いや……」
凛(ど……どうしよう……どうしたらいいの……)
凛「……」
凛「……そ、そうだ! 人工呼吸、人工呼吸!」
凛「えいっ……、むぐっ……」
モバP「……」
凛(お願い……プロデューサー……、お願いだから目を覚まして……!)
モバP「……」
―― 数分後
凛「……」
モバP「……」
凛「……」
凛「……どうして?」
凛「……どうして、目を覚まさないの?」
凛「ねぇ、本当に死んじゃったの?」
凛「ねぇ、実は演技してるんでしょ? 私にドッキリでも仕掛けてるんでしょ?」
凛「ねぇ、悪い冗談はもういいからさ、いい加減目を覚ましてよ」
凛「ねぇ、プロデューサー……」
今日はここまで。
見てくれた方、レスくれた方ありがとナス!
あと2日くらいで完結できるよう、精進します。
凛「……」
凛「……逃げなきゃ」
凛(とにかく逃げないと、逃げないと……)
凛「……とりあえず、服を着なきゃ」
凛(服は……洗濯機はまだ回してないよね。ってことは洗濯カゴの中のはず)
凛「……」
凛「ごめんね、プロデューサー」
―― 洗面所
凛「……とりあえずこれでいいかな」
凛(服は着た。でも逃げる前にやらないと行けないことあるよね。えっと……)
モバP「おい」
凛「えっ――」
ガンッ
>>145
✕ 凛(服は着た。でも逃げる前にやらないと行けないことあるよね。えっと……)
◯ 凛(服は着た。でも逃げる前にやらなきゃいけないことあるよね。えっと……)
凛「……うっ」
モバP「気がついたか?」
凛「……プロデューサー…… ! プ、プロデューサー!? い、生きてたの?」
モバP「勝手に人を殺すな。あれは演技だ」
凛「……よかった、よかった……」
モバP「良かっただと?」
凛「えっ?」
モバP「演技してたとはいえ、俺はお前のせいで死にかけたんだぞ?」
凛「……」
モバP「俺はな凛、いつかこうなると思ったから、お前と別れたんだ」
モバP「付き合いだした頃は楽しかったよ。事務所の人たちにバレちゃうんじゃないかって、2人でドキドキしながら家に帰ったりしてさ。休みの日にも2人で遠くまで出掛けたっけ」
凛「……」
モバP「でもそれも最初の頃だけだった。しばらくするとお前は『あの子誰?』『あの子とどんな話してたの?』……もっとたくさんあったけど覚えてない。とりあえず2人になる度質問攻めだった」
モバP「アイドルのプロデューサーやってるんだから色んな女の子と話をするのは当然だろ? だけどお前はそれさえも許してくれなくなった。俺は常に疑われてるように感じたよ。正直、息苦しかった」
凛「……」
モバP「だから別れた。それで未央と付き合った」
モバP「未央はとてもいい子だ。明るくて無邪気だし、一緒にいて楽しい。それに、決して俺を束縛しない」
モバP「凛……俺はお前が俺と別れてから、何か変わるんじゃないかと正直、期待していた。俺がどうしてお前と別れたのか、それを考えてくれるんじゃないかと思ってた」
モバP「でも結局お前は変わらなかった。いや、変わらないどころか、余計酷くなった」
モバP「……俺に責任がないとは言わない。だけどな凛、さすがに今回はやりすぎだ」
凛「……」
モバP「……反省してるか?」
凛「えっ?」
モバP「さっきも言ったけど、俺にだって責任はある。未成年のお前に手を出してるわけだし」
モバP「……見逃してくれる、ってこと?」
モバP「あぁ。そのかわり、もう俺と未央の関係に口出すな。それなら今回のことは水に流す」
凛「えっ?」
モバP「どうだ? 危うく人殺しになりかけたやつには優しすぎる条件だと思うんだが」
凛「……」
モバP「どうなんだ、凛?」
凛「……ふふっ」
モバP「凛?」
凛「プロデューサー、わかってないね」
モバP「?」
凛「プロデューサー、私はまだ秘密を握ってる側なんだよ。確かに今日はやりすぎたと思う。でも、私の方がプロデューサーよりも有利な点は変わらないよ?」
凛「それを何? 私が動揺してると思って自信満々に『優しい条件』とか……バカみたい」
モバP「確かにそうだな。でも俺が今回の事を話せば、お前にとってもマズイんじゃないか?」
凛「……あのさぁ、未成年の、しかも自分の担当してるアイドルに手を出した男の証言なんて、誰が信じると思う?」
モバP「……」
凛「第三者から見れば私は《悪い大人に騙された可哀想な女の子》なの。そのイメージに合わせて私がちょっと《悲劇のヒロイン》を演じれば、結果はどうなるか……プロデューサーならわかるよね?」
モバP「……条件を受け入れる気はない、ってことでいいのか?」
凛「当然でしょ? 残念だったね、プロデューサー」
モバP「そうか……わかった、わかったよ」
凛「ふふっ。そう、それでいいんだよ。それじゃ――」
モバP「じゃあ、俺はお前のプロデュースから降りる」
凛「!?」
>>160
指摘ありがとナス&誤字申し訳ナス!
>>154
✕ モバP「……見逃してくれる、ってこと?」
◯ 凛「……見逃してくれる、ってこと?」
凛「プ、プロデュースから降りる……?」
モバP「俺は別に問題ない。ニュージェネは新しいメンバーを考えるし、最悪ニュージェネは解散でもいい。ニュージェネは3人とも個別に番組持ってるからな」
凛「ま、待ってよ! 何それ!?」
モバP「なんだ? お前はまだ俺より立場が上なんだろ? だったらなんとでもいえばいいし、なんとでもすればいい」
モバP「そのかわり、俺はもう二度とお前のプロデューサーにはならないし話もしない。それだけだ」
凛「そんなの……認められるわけないよ」
モバP「どうかな? ニュージェネはここ最近、思うような結果が出てない。『テコ入れのためにメンバーの入れ替えないしはユニットの刷新をしたい!』とでも言えば社長は納得してくれるだろう。社長は俺のことを買ってくれてるし。それにな……」
モバP「俺は、自分を殺そうとするアイドルの担当なんてまっぴらゴメンなんだよ! さらに言うとだな、このままずっとお前の言いなりになり続けるくらいだったら、警察でも事務所でも通報してくれたほうがマシだ!」
凛「!! いや…嫌だよ……ねぇプロデューサー」
モバP「おいおいどうした? さっきまでの余裕はどこいったんだ、凛?」
凛「だ、だって……プロデューサーがプロデュースしてくれないなんて……私、耐えられない……」
モバP「じゃあ俺と未央から手を引け。俺と未央の邪魔をするな。それならまた今までと同じようにお前のプロデュースを担当してやる」
凛「そんなの……」
モバP「選べ凛。2択だ。……もしお前が選ばないなら、俺が選ぶぞ」
凛「……」
凛「……私は」
―― 数時間後 P宅(電話)
未央『いやー、これで一安心だよ』
モバP『一安心、か。おかげで俺は危うく死にかけたんだけど』
未央『それについては謝るよ。まさかしぶりんがあそこまでするなんて思わなかったからさ。まぁそのおかげで予想以上の成果が出たわけだし。ほら、怪我の功名ってやつ?』
モバP『お前なぁ……』
未央『あはは、ゴメンってプロデューサー。……それで、体は大丈夫なの?』
モバP『あぁ。まぁいくら凛とはいえ女の子だからな。さすがに死ぬくらいまでは締められなかったみたいだ』
未央『しぶりん、大慌てだったんじゃない?』
モバP『いや、大慌てというよりは放心状態、って感じだったぞ。なんかボソボソ言ってたし』
未央『へぇ〜、案外しぶりんも小心者だったってことかぁ』
モバP『あんなことになったら誰でもあんなリアクション取ると思うぞ』
未央『それもそうだね。あれ……そういえばしぶりんは結局どうしたの?』
モバP『家に送っていったよ。さすがにあの状態で俺の家に置いておくのはマズい』
未央『しぶりんのお母さんとかお父さんには何か言われなかった?』
モバP『凛のご両親には適当に理由作って話しておいた。まぁ向こうは俺を信頼してくれてるみたいだから納得してくれたよ』
未央『おー、それはよかった』
モバP『話してる最中はドキドキだったけどな。もし凛が何か言い出したら……ってずっと思いながら喋ってたし』
モバP『でもさ、本当にこれで良かったんだろうか?』
未央『? どうしたのさ急に』
モバP『いやさ、上手くいきすぎてる気がするんだよ。確かに未央の作戦通りに事は進んだ。だけどいくら凛が納得したとはいっても、あいつが警察かちひろさんにでも一言言ってしまえば俺は終わりだろ? そう考えるとやっぱり怖くてさ』
未央『大丈夫! しぶりんにとって、プロデューサーと一緒にいられなくなるなんて死刑宣告みたいなもんだからね』
未央(プロデューサーは気づいてないみたいだけど、しぶりんはプロデューサーにめちゃくちゃ依存してるもんね。『プロデュースをやめる』っていうのは切り札だったんだけど、思った以上に効いたなぁー)
モバP『でも、あいつお前やちひろさんに連絡するのにためらいはなさそうだったぞ』
未央『脅しかけてただけだよ。どうせ本気で連絡なんてする気なんてなかったって』
未央(しぶりんの性格考えたら、通報するなら別れた直後にしようとするはずだし)
モバP『そんなものかな?』
未央『んー、なにさなにさー! そんなに私の言うことが信じられないわけー!?』
モバP『いや、そんなことはないけど……』
未央『プロデューサービビりすぎ。大丈夫だって! しぶりんの《友だち》の私が言ってるんだから間違いない!』
モバP『……そうだな。すまん疑って』
モバP(友だち、の部分をやけに強調してるように聞こえたのは気のせいか?)
未央『わかればよろしい!』
モバP『……』
未央『プロデューサー?』
モバP『ん?』
未央『どうしたのさ、急に黙っちゃって』
モバP『あぁいや、未央にはいろいろ世話になってばっかりだなぁ……って思ってさ』
未央『……』
モバP『今回のことも未央は巻き込まないようにしようと思ってたんだけ――』
未央『何言ってんのさ!!!』
モバP『うおっ!? ど、どうしたんだよ急に大声出して?』
未央『……私たち、恋人でしょ? 彼氏の悩みを解決したいって思う彼女って、変?』
モバP『未央……』
未央『プロデューサー、私と付き合う前……しぶりんにずっと振り回されてたよね? 事務所でも元気なかったし』
モバP『……そうだったな。あの時は本当に凛に振り回されてて大変だった。で、そんな時に未央が相談に乗ってくれた』
未央『しぶりんはいい子なんだけど、ちょーっと周りが見えない時があるんだよね。だから一旦距離を置いた方がいい! って、あはは、今考えたら笑うよね。彼氏もいたことないのにドヤ顔で恋愛指南するとか』
モバP『でも、俺はその言葉で救われた』
未央『! プロデューサー……』
モバP『それにさ、なんていうか……その時にはもう……未央のこと好きになってたし』
未央『えぇっ!?』
モバP『そんなに驚くなよ。あの時、未央は本当に親身になって俺の相談に乗ってくれた。それで俺はこれからどうしたらいいのか、って、まるで自分のことみたいに一生懸命考えてくれたっけ』
未央『しぶりんにバレないようにこっそりとね。懐かしいなぁー』
モバP『その時間……未央と一緒に過ごしたその時間が、俺にはすごく楽しかったんだ。この時間をもっと長くしたい、もっと未央と一緒にいたい、って思ったのもその頃だった』
未央『そ、そうだったんだー。あはは……、なんかこうやって言われると恥ずかしいね』
モバP『俺もだ。自分で言っててなんだよ、って話だけどな』
未央『あはは……』
モバP『未央』
未央『んー?』
モバP『改めてになるけど、こんな俺でも大丈夫か?』
未央『今更!? ……うーん、そうだねぇー。まぁ、悪くはないんじゃない?』
モバP『はは……うん、そっか! それじゃあ、これからもよろしくな、未央』
未央『うん!! これからも、ずーっと一緒だよ、プロデューサー!!!』
おしまい
以上です。
見てくれた方、レスくれた方全てにありがとナス!
モバP「なにを見たんだ?」
凛「……」
モバP「凛!」
凛「メールと……あといろいろ」
モバP「……ってことは、《あれ》もバレちゃってるってことかぁ……」
凛「! プロデューサー、じゃあ……」
モバP「あぁ」
モバP「俺、未央と付き合ってる」
凛「……いつから?」
モバP「半年前くらいかな。夏祭りに一緒に行くはずだった相手が来れなくなったから代わりに来てよ! って言われてさ。その時に告白された」
凛「それで受けたんだ」
モバP「あぁ」
凛「デートとかも行ったの?」
モバP「お互いの仕事がない日に少しだけ。まぁ俺の休みがほとんどないから滅多にないけど」
凛「へぇ……」
モバP「……」
凛「したの?」
モバP「は?」
凛「ちょっと、女の子に2回も言わせるの?」
モバP「……まだ、してない」
凛「プロデューサー。私、画像ファイルも見たんだよね」
モバP「……」
凛「嘘つかないで。未央とプロデューサーが裸で映ってる写真、入ってたよ」
モバP「……」
凛「したんでしょ?」
モバP「……しました」
凛「ふん、変態」
モバP(返す言葉がない)
凛「未央の年齢、知ってる?」
モバP「……」
凛「ねぇ?」
モバP「……17歳、だろ?」
凛「そう、17歳。高校3年生。プロデューサーわかってる? 高校生、しかも現役アイドルに手を出したんだよ? これはマズイと思うんだけど?」
モバP「……わかってるよ、それくらい」
凛「開き直るんだ? へぇ……」
モバP「別に開き直ってなんかいないよ。お前に言われなくてもわかってるってことさ、お互いにな」
凛「お互いに? ……あぁ。未央が、ってことね」
モバP「俺も未央も納得した上で関係を持ってる。それを第三者のお前にどうこう言われる筋合いはない」
凛「第三者、かぁ……。ずいぶんな言いようだね、プロデューサー」
モバP「……」
凛「ねぇ。17歳でもマズイってことはさ」
凛「《16歳》はもっとマズイってこと、だよね?」
【注:年齢については初期設定から時間が2年経過していると想定して下さい、オナシャス!】
モバP「……お前とはもうなんでもないだろ?」
凛「そうだね。こっぴどく振られちゃったし、もう未練もないけど」
モバP(……本当に未練がないやつなら、別れてから半年もポストに血文字で『プロデューサー、どうして……?』なんてメッセージを書いた手紙なんてポストに投函しないはずなんだが)
モバP「凛、俺は――」
凛「わかってるよ。別れたのだって、私にも責任あるし」
モバP「……」
モバP(すまん凛。でも、事務所の他の女の子と話した内容を一字一句、毎日聞いてくるような女の子とは、正直付き合ってられないよ……)
凛「でもさ」
モバP「ん?」
凛「なんでよりにもよって未央なの?」
モバP「よりにもよって、って……」
凛「だってそうでしょ? 私、これからも未央と……あと卯月と、たくさん仕事しないといけないんだよ? これから何回も未央と顔合わせなきゃいけないんだよ? そんなの耐えられない……」
モバP「凛……」
凛「そうだ、いっその事バラしちゃおっか? 私とプロデューサーが付き合ってたこと。それで私が捨てられちゃったこと。それ話したら未央もプロデューサーと付き合うの、やめるかもね?」
モバP「おい凛、ちょっと落ちつ――」
凛「落ち着けって? 昔付き合ってた男が、よりにもよって自分と一番仲良しな友だちと付き合ってるって事実を知って、それでも落ち着けっていうの?」
モバP「それは……」
凛「プロデューサー。私ね、これでもかなり落ち着いてる方だと思うよ。本当だったら、今頃プロデューサーの事殴ってるかも」
モバP「……」
凛「未央に黙っててほしい? 私とプロデューサーのこと」
モバP「……黙ってて、くれるのか?」
凛「いいよ。ただし、私のいう条件を呑んでくれたら、の話だけど」
モバP「条件って?」
凛「私とまた……して?」
モバP「断る」
凛「なんで? 別にいいじゃん。付き合って、って言ってるわけじゃないんだからさ」
モバP「余計たち悪いだろ。自分がなに言ってるのかわかってるのか?」
凛「当然でしょ?」
モバP「お前なぁ……」
凛「いいじゃん。私とは付き合ってる時に、いっぱいしたでしょ?」
モバP「それは……そうだけど」
凛「ねぇプロデューサー。私別れてから、また体……少し成長したんだよ?」
モバP「……」
凛「私の体……見てみたいと思わない?」
―― 数日後
未央「プロデューサー! おっつかれー!」
モバP「おう、お疲れ未央」
未央「ねぇねぇどうだった? 今日の私のダンス?」
モバP「あぁ、すごく良かったよ。さすがは未央だ」
未央「えへへ〜、そっかぁ〜」
モバP「あぁ。ほんとに凄いやつだよ、お前は」
未央「ありがと! ……それでさプロデューサー、今日って早く帰れる日……だよね?」
モバP「ん? あ、あぁ」
未央「そ、それじゃあさ、今日はプロデューサーの家、行ってもいい……かな?」
モバP「んー……」
未央「あっ! む、無理なら別にいいよ!」
モバP「いや、いいよ。じゃあ今日は俺の車で一緒に帰ろうか?」
未央「……! うん!」
モバP「ご両親にはきちんと連絡しておけよ?」
未央「トーゼン!」
モバP「よし。じゃあ少し待ってて。速攻で仕事片付けてくるから」
未央「わかった! ドタキャンはダメだからね、プロデューサー!」
モバP「はいはい」
モバP「……♪」
凛「ずいぶん楽しそうだね、プロデューサー?」
モバP「うおっ!? 凛いたのか……(全然気づかなかった)」
凛「ひどいね、人を幽霊みたいにいうんだ」
モバP「そこまでは言ってないだろ……」
凛「ふん。まぁいいや。今日は仕事早く終わるんだよね?」
モバP「あ、あぁ」
凛「……じゃあさ、今日は私と――」
モバP「断る。あいにく今日は先客がいるんだ」
凛「へぇ。今日は未央とお楽しみってこと?」
モバP「……」
凛「無言は肯定とみなす、ってテレビで見たんだよね。合ってる、プロデューサー?」
モバP「……」
凛「ふふっ、まぁいいや。どうせプロデューサーは私と一緒に帰ることになるから」
モバP「おい、さっきも言ったけど今日は――」
凛「バラすよ?」
モバP「……」
凛「あはっ。この一言ですぐ黙っちゃうんだ。なんかいいね、相手の弱みを握ってるのって」
モバP「……お前、最低だな」
凛「その言葉、そっくりそのまま返すよ」
モバP「……」
凛「ほら、早く未央に謝ってきなよ。今日は一緒に帰れない、ってさ」
モバP「……未央」
未央「おっ! プロデューサー早い! もう仕事終わったの?」
モバP「……すまない未央!」
未央「えっ?」
モバP「今日中に片付けないといけない仕事忘れててさ。どうやら今日は事務所に遅くまで残らないといけなくなったんだ」
未央「そ、そっかぁ……」
モバP「本当にゴメン! この埋め合わせは必ず――」
未央「いいよいいよ気にしないで! それよりお仕事あるんでしょ? 早くやらないと、またちひろさんに怒られるぞ〜?」
モバP「未央……」
未央「……その代わり!」
モバP「?」
未央「次のデートでは、ケーキ食べ放題のお店、連れてってもらうからね!」
モバP「……おう任せとけ! 食べ放題でも飲み放題でも、どこへでも連れてってやるぞ!」
未央「本当に? 約束だからね、絶対だからね?」
モバP「2度も約束破るようなことはしないよ、絶対だ」
未央「……うむ、今回は信じてあげよう!」
モバP「未央……ありがとう」
未央「えへへ。……それじゃあ、今日は先、帰るね」
モバP「あぁ、気をつけてな」
未央「うん! それじゃあプロデューサー、また明日ー!」
モバP「おう! また明日なー」
モバP「これで満足か?」
凛「健気だね、未央。本当はショックなはずなのに、ずっと笑ってた」
モバP「わかってるならこんなことやらせるなよ!」
凛「怖い怖い。そんなんじゃ未央が怖がっちゃうよ」
モバP「この……!」
凛「あはは、怒ってるプロデューサーも案外可愛いね」
モバP「凛、いい加減に――」
凛「いい加減に、なに? 私を殴る? 別にいいよ。そしたらプロデューサー、アイドルに手を出したってことでクビ確定だからね」
モバP「ぐっ……」
凛「もう諦めなよプロデューサー。プロデューサーはね、私の言うことに従うしかないんだよ」
モバP「……」
凛「安心しなよ。ちゃんと未央と過ごす時間も用意してあげるから。あんまり今日みたいなことしてると、さすがに未央が怪しむからね」
モバP「……それはどうも」
凛「人の好意は素直に受け止めてほしいんだけどなぁ」
モバP「……」
凛「……まぁいいや。それじゃあ時間も勿体無いし、行こっか。プロデューサーの家」
今日はここまでです。
見てくれた人、レスしてくれた人ありがとナス!
続きは明日以降に(明日とは言ってない)
凛「い、いや……いや……」
凛(ど……どうしよう……どうしたらいいの……)
凛「……」
凛「……そ、そうだ! 人工呼吸、人工呼吸!」
凛「えいっ……、むぐっ……」
モバP「……」
凛(お願い……プロデューサー……、お願いだから目を覚まして……!)
モバP「……」
―― 数分後
凛「……」
モバP「……」
凛「……」
凛「……どうして?」
凛「……どうして、目を覚まさないの?」
凛「ねぇ、本当に死んじゃったの?」
凛「ねぇ、実は演技してるんでしょ? 私にドッキリでも仕掛けてるんでしょ?」
凛「ねぇ、悪い冗談はもういいからさ、いい加減目を覚ましてよ」
凛「ねぇ、プロデューサー……」
今日はここまで。
見てくれた方、レスくれた方ありがとナス!
あと2日くらいで完結できるよう、精進します。
凛「……」
凛「……逃げなきゃ」
凛(とにかく逃げないと、逃げないと……)
凛「……とりあえず、服を着なきゃ」
凛(服は……洗濯機はまだ回してないよね。ってことは洗濯カゴの中のはず)
凛「……」
凛「ごめんね、プロデューサー」
―― 洗面所
凛「……とりあえずこれでいいかな」
凛(服は着た。でも逃げる前にやらないと行けないことあるよね。えっと……)
モバP「おい」
凛「えっ――」
ガンッ
>>145
✕ 凛(服は着た。でも逃げる前にやらないと行けないことあるよね。えっと……)
◯ 凛(服は着た。でも逃げる前にやらなきゃいけないことあるよね。えっと……)
凛「……うっ」
モバP「気がついたか?」
凛「……プロデューサー…… ! プ、プロデューサー!? い、生きてたの?」
モバP「勝手に人を殺すな。あれは演技だ」
凛「……よかった、よかった……」
モバP「良かっただと?」
凛「えっ?」
モバP「演技してたとはいえ、俺はお前のせいで死にかけたんだぞ?」
凛「……」
モバP「俺はな凛、いつかこうなると思ったから、お前と別れたんだ」
モバP「付き合いだした頃は楽しかったよ。事務所の人たちにバレちゃうんじゃないかって、2人でドキドキしながら家に帰ったりしてさ。休みの日にも2人で遠くまで出掛けたっけ」
凛「……」
モバP「でもそれも最初の頃だけだった。しばらくするとお前は『あの子誰?』『あの子とどんな話してたの?』……もっとたくさんあったけど覚えてない。とりあえず2人になる度質問攻めだった」
モバP「アイドルのプロデューサーやってるんだから色んな女の子と話をするのは当然だろ? だけどお前はそれさえも許してくれなくなった。俺は常に疑われてるように感じたよ。正直、息苦しかった」
凛「……」
モバP「だから別れた。それで未央と付き合った」
モバP「未央はとてもいい子だ。明るくて無邪気だし、一緒にいて楽しい。それに、決して俺を束縛しない」
モバP「凛……俺はお前が俺と別れてから、何か変わるんじゃないかと正直、期待していた。俺がどうしてお前と別れたのか、それを考えてくれるんじゃないかと思ってた」
モバP「でも結局お前は変わらなかった。いや、変わらないどころか、余計酷くなった」
モバP「……俺に責任がないとは言わない。だけどな凛、さすがに今回はやりすぎだ」
凛「……」
モバP「……反省してるか?」
凛「えっ?」
モバP「さっきも言ったけど、俺にだって責任はある。未成年のお前に手を出してるわけだし」
モバP「……見逃してくれる、ってこと?」
モバP「あぁ。そのかわり、もう俺と未央の関係に口出すな。それなら今回のことは水に流す」
凛「えっ?」
モバP「どうだ? 危うく人殺しになりかけたやつには優しすぎる条件だと思うんだが」
凛「……」
モバP「どうなんだ、凛?」
凛「……ふふっ」
モバP「凛?」
凛「プロデューサー、わかってないね」
モバP「?」
凛「プロデューサー、私はまだ秘密を握ってる側なんだよ。確かに今日はやりすぎたと思う。でも、私の方がプロデューサーよりも有利な点は変わらないよ?」
凛「それを何? 私が動揺してると思って自信満々に『優しい条件』とか……バカみたい」
モバP「確かにそうだな。でも俺が今回の事を話せば、お前にとってもマズイんじゃないか?」
凛「……あのさぁ、未成年の、しかも自分の担当してるアイドルに手を出した男の証言なんて、誰が信じると思う?」
モバP「……」
凛「第三者から見れば私は《悪い大人に騙された可哀想な女の子》なの。そのイメージに合わせて私がちょっと《悲劇のヒロイン》を演じれば、結果はどうなるか……プロデューサーならわかるよね?」
モバP「……条件を受け入れる気はない、ってことでいいのか?」
凛「当然でしょ? 残念だったね、プロデューサー」
モバP「そうか……わかった、わかったよ」
凛「ふふっ。そう、それでいいんだよ。それじゃ――」
モバP「じゃあ、俺はお前のプロデュースから降りる」
凛「!?」
>>160
指摘ありがとナス&誤字申し訳ナス!
>>154
✕ モバP「……見逃してくれる、ってこと?」
◯ 凛「……見逃してくれる、ってこと?」
凛「プ、プロデュースから降りる……?」
モバP「俺は別に問題ない。ニュージェネは新しいメンバーを考えるし、最悪ニュージェネは解散でもいい。ニュージェネは3人とも個別に番組持ってるからな」
凛「ま、待ってよ! 何それ!?」
モバP「なんだ? お前はまだ俺より立場が上なんだろ? だったらなんとでもいえばいいし、なんとでもすればいい」
モバP「そのかわり、俺はもう二度とお前のプロデューサーにはならないし話もしない。それだけだ」
凛「そんなの……認められるわけないよ」
モバP「どうかな? ニュージェネはここ最近、思うような結果が出てない。『テコ入れのためにメンバーの入れ替えないしはユニットの刷新をしたい!』とでも言えば社長は納得してくれるだろう。社長は俺のことを買ってくれてるし。それにな……」
モバP「俺は、自分を殺そうとするアイドルの担当なんてまっぴらゴメンなんだよ! さらに言うとだな、このままずっとお前の言いなりになり続けるくらいだったら、警察でも事務所でも通報してくれたほうがマシだ!」
凛「!! いや…嫌だよ……ねぇプロデューサー」
モバP「おいおいどうした? さっきまでの余裕はどこいったんだ、凛?」
凛「だ、だって……プロデューサーがプロデュースしてくれないなんて……私、耐えられない……」
モバP「じゃあ俺と未央から手を引け。俺と未央の邪魔をするな。それならまた今までと同じようにお前のプロデュースを担当してやる」
凛「そんなの……」
モバP「選べ凛。2択だ。……もしお前が選ばないなら、俺が選ぶぞ」
凛「……」
凛「……私は」
―― 数時間後 P宅(電話)
未央『いやー、これで一安心だよ』
モバP『一安心、か。おかげで俺は危うく死にかけたんだけど』
未央『それについては謝るよ。まさかしぶりんがあそこまでするなんて思わなかったからさ。まぁそのおかげで予想以上の成果が出たわけだし。ほら、怪我の功名ってやつ?』
モバP『お前なぁ……』
未央『あはは、ゴメンってプロデューサー。……それで、体は大丈夫なの?』
モバP『あぁ。まぁいくら凛とはいえ女の子だからな。さすがに死ぬくらいまでは締められなかったみたいだ』
未央『しぶりん、大慌てだったんじゃない?』
モバP『いや、大慌てというよりは放心状態、って感じだったぞ。なんかボソボソ言ってたし』
未央『へぇ〜、案外しぶりんも小心者だったってことかぁ』
モバP『あんなことになったら誰でもあんなリアクション取ると思うぞ』
未央『それもそうだね。あれ……そういえばしぶりんは結局どうしたの?』
モバP『家に送っていったよ。さすがにあの状態で俺の家に置いておくのはマズい』
未央『しぶりんのお母さんとかお父さんには何か言われなかった?』
モバP『凛のご両親には適当に理由作って話しておいた。まぁ向こうは俺を信頼してくれてるみたいだから納得してくれたよ』
未央『おー、それはよかった』
モバP『話してる最中はドキドキだったけどな。もし凛が何か言い出したら……ってずっと思いながら喋ってたし』
モバP『でもさ、本当にこれで良かったんだろうか?』
未央『? どうしたのさ急に』
モバP『いやさ、上手くいきすぎてる気がするんだよ。確かに未央の作戦通りに事は進んだ。だけどいくら凛が納得したとはいっても、あいつが警察かちひろさんにでも一言言ってしまえば俺は終わりだろ? そう考えるとやっぱり怖くてさ』
未央『大丈夫! しぶりんにとって、プロデューサーと一緒にいられなくなるなんて死刑宣告みたいなもんだからね』
未央(プロデューサーは気づいてないみたいだけど、しぶりんはプロデューサーにめちゃくちゃ依存してるもんね。『プロデュースをやめる』っていうのは切り札だったんだけど、思った以上に効いたなぁー)
モバP『でも、あいつお前やちひろさんに連絡するのにためらいはなさそうだったぞ』
未央『脅しかけてただけだよ。どうせ本気で連絡なんてする気なんてなかったって』
未央(しぶりんの性格考えたら、通報するなら別れた直後にしようとするはずだし)
モバP『そんなものかな?』
未央『んー、なにさなにさー! そんなに私の言うことが信じられないわけー!?』
モバP『いや、そんなことはないけど……』
未央『プロデューサービビりすぎ。大丈夫だって! しぶりんの《友だち》の私が言ってるんだから間違いない!』
モバP『……そうだな。すまん疑って』
モバP(友だち、の部分をやけに強調してるように聞こえたのは気のせいか?)
未央『わかればよろしい!』
モバP『……』
未央『プロデューサー?』
モバP『ん?』
未央『どうしたのさ、急に黙っちゃって』
モバP『あぁいや、未央にはいろいろ世話になってばっかりだなぁ……って思ってさ』
未央『……』
モバP『今回のことも未央は巻き込まないようにしようと思ってたんだけ――』
未央『何言ってんのさ!!!』
モバP『うおっ!? ど、どうしたんだよ急に大声出して?』
未央『……私たち、恋人でしょ? 彼氏の悩みを解決したいって思う彼女って、変?』
モバP『未央……』
未央『プロデューサー、私と付き合う前……しぶりんにずっと振り回されてたよね? 事務所でも元気なかったし』
モバP『……そうだったな。あの時は本当に凛に振り回されてて大変だった。で、そんな時に未央が相談に乗ってくれた』
未央『しぶりんはいい子なんだけど、ちょーっと周りが見えない時があるんだよね。だから一旦距離を置いた方がいい! って、あはは、今考えたら笑うよね。彼氏もいたことないのにドヤ顔で恋愛指南するとか』
モバP『でも、俺はその言葉で救われた』
未央『! プロデューサー……』
モバP『それにさ、なんていうか……その時にはもう……未央のこと好きになってたし』
未央『えぇっ!?』
モバP『そんなに驚くなよ。あの時、未央は本当に親身になって俺の相談に乗ってくれた。それで俺はこれからどうしたらいいのか、って、まるで自分のことみたいに一生懸命考えてくれたっけ』
未央『しぶりんにバレないようにこっそりとね。懐かしいなぁー』
モバP『その時間……未央と一緒に過ごしたその時間が、俺にはすごく楽しかったんだ。この時間をもっと長くしたい、もっと未央と一緒にいたい、って思ったのもその頃だった』
未央『そ、そうだったんだー。あはは……、なんかこうやって言われると恥ずかしいね』
モバP『俺もだ。自分で言っててなんだよ、って話だけどな』
未央『あはは……』
モバP『未央』
未央『んー?』
モバP『改めてになるけど、こんな俺でも大丈夫か?』
未央『今更!? ……うーん、そうだねぇー。まぁ、悪くはないんじゃない?』
モバP『はは……うん、そっか! それじゃあ、これからもよろしくな、未央』
未央『うん!! これからも、ずーっと一緒だよ、プロデューサー!!!』
おしまい
以上です。
見てくれた方、レスくれた方全てにありがとナス!
