2015年01月07日

杏「P、杏のものとなれ!」

モバマスSSです



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杏「P、杏のものとなれ!」





P「断る!」



杏「えっ、断るの?ロリコンなのに?」



P「真のロリコンはその程度で動揺はしない!」



杏「こずえを膝の上に乗せながら言われてもなー」



こずえ「ふぁ...」



P「よしよし飴でも食うか?」



杏「それ杏のじゃんあげちゃうの?」



P「俺の私物なんだが…」



杏「まあ確かにそうだけど、そうじゃないっていうか…」



P「じゃあ良いだろ。こずえうまいか?」



こずえ「おいしいよー」



P「よしよし可愛いなこずえは」



杏「昔杏の為だけに飴を用意するって言っていたのに」



P「そんな昔のこともう既に忘れたわ!」



杏「しっかり覚えているじゃん」



P「俺は今しか興味ないんだ。こずえを愛でていたい!」



こずえ「…ふわぁなかよしなのー?」



こずえ「われのものとなれー」



P「はっ!仰せのままに」



杏「ロリコンは誰かのものにならないんじゃないのー?」



P「お前は一つ勘違いをしている。確かに動揺しないとは言った。だが真のロリの言うことは絶対!何が起ころうともその声に従わなければならない!こーこーせーの似非ロリとは全く違うものなんだ!分かったか!」



杏「ふーん。別に良いけどね」



……

………



杏「ってことがあってさー。Pって酷くない?」



輝子「フ、フヒ...親友はそんなことしないぞ?」



小梅「...私もない」



幸子「フーフン、ボクはあります。きっと可愛い子を苛めたくなる小学生並みの行動でしょうね」



杏「そ、そうなのかな…?そうだよね…」

幸子「当然です。親しき仲にも礼儀ありなのにうっかりそれを忘れるんですから。ボクを含めて女の人の扱い方を知らないんですよ」



杏「あっ、一理あるかも」



幸子「この前Pさんと出かけた時、普段と違う髪形にしたのに全く気がつかなかったんですよ!」



輝子「そ、そうなのか?」



幸子「その後、『幸子は常にカワイイですから気づかなかった』って言ってボクの頭を撫でて誤魔化そうとしたんです。ボクじゃなかったら許していませんね!」



小梅「Pさんに……撫でられると…なんだかドキドキする…へへ」

杏「うんうん。なんだか分かるなー杏もなんだかんだ言ってPには弱いもん」



輝子「杏さんの貴重なノロケ…写真撮らなきゃ…」



幸子「Pさんはこんな美少女達に囲まれているのに脈なしなんて。全く」



小梅「…どうしてかな?」



杏「ホモだからかもねー」



輝子「フヒ…芸能界には結構いるらしいぞ…」



杏「Pがそうならみんなで優しく認めるしかないよ……」

P「おい。何で俺がホモみたいに言われなきゃならないんだ?」



杏「うわっロリコンでホモで鬼畜の前世で悪行を重ねたPだ。業が深そうな顔をしてる」



P「なんだそれ。業が深い顔じゃなくてせめて渋いって言え」



杏「それで?男子禁制の女子会やっているんだけど」



P「幸子を探していたんだ。そろそろ時間だから送らないとな」



幸子「そういえば今日の収録は何をするんですか?」



P「海の幸、山の幸特集だ。詳しくは車の中で話そう」



幸子「フフーン。ボクが普段からカワイイからですね」



P「…まあ無茶振りがあるんだけどな」



輝子「フヒヒ…親友悪い顔してる…」

杏「……そろそろ時間じゃない?行ったら」



P「おっ、そうだ。今度ドライブ行こう」



杏「ん、いいよ。杏の番組終わった後でね」



P「細かい話はまた今度な!」



幸子「無茶振りって何ですか!フギャー!」



杏「幸子を抱えて行っちゃったよ…」



輝子「フヒ、杏さんニヤニヤしている」



小梅「本当だ……」



杏「ちょっと小梅袖で叩かないで痛いって」



……

………





杏「あれ、プロデューサー今日送ってくれるんじゃなかったの?」



ちひろ「プロデューサーさんはみりあちゃんのロケに付き添いするって言ってたけど。電車で行ける?」



杏「そっか忙しいものねー。大丈夫だよ」



ちひろ「領収書は貰ってくださいね。後で精算しますので」





杏「今は忙しいんだ。忙しいだよね?プロデューサー…?」



……

………





P「杏ー?杏はいないのかー?」



ちひろ「あれっ?プロデューサーさんみりあちゃんのロケに行ったはずじゃ?」



P「それは来月の話ですよ。折角久しぶりに杏とドライブする予定だったのになぁ…」



ちひろ「杏ちゃんには悪いことしちゃいましたね。今日は電車で行きましたよ」

杏「はぁ、今日の収録は一発で決めて早く帰ろうと思ったんだけどな…ミスばっかだよ」



杏「このまま帰るのもなんだしどこかに寄っていこうかな」



紗南「あっ、杏さんだ!一緒にクレーンゲームしない?」



杏「ん、紗南か。景品が飴なら考えなくはない」



紗南「あるよ!杏さんが好きそうなの!」



P「えっと杏どこにいるんだ?収録終わったら迎えに行こうと思ってたのに…」



P「ん?あのゲームセンターに杏が入って行った。紗南も一緒か…」



P「邪魔するのも悪いし帰るか。お土産に飴買っていこうかな。ちょうど美味しい店が近くにあるらしいし。杏に丁度いいな」

杏「プロデューサーの馬鹿野郎!」



紗南「おっ凄いパーフェクトだ!普段は腕が疲れるからってシューティングゲームはやりたがらないのに」



杏「時と場合によるよ。Pとかいう馬鹿への怒りを発散させないと」



紗南「あはは。ちょっとすれ違い多いみたいだね…」

杏「ただいまー。お疲れ様です」



紗南「サナは事務所に戻ってきた!」



杏「はぁー疲れた疲れた。飴食べよ。ん?ウマー」



P「おう杏戻ってきたか…あめ…」



P(待てよ今杏は飴を舐めている。そんな時に飴を渡すのは失礼なことなんじゃないのか?)



杏「なに?」



P「……仕事、お疲れ様」

杏「それだけ?何かほかに言うことないの?」



P「あっ飴買ってきたんだ。食べるか?」



杏「今舐めているものさえ分からないの?」



P「ごめんな。最近どうも関わる機会が少なくなった気がして・・・」



杏「誰のせいだよ!今日は久しぶりに一緒に行けるから楽しみにしてたのに」



……

………



ちひろ「ものの見事なバッドコミュニケーションでしたね。今なら必ずパーフェクトコミュニケーションが取れる飴が・・・」



P「5ダースください」



ちひろ「ちょっと冗談ですよ。じゃあ私からのプレゼントで・・・」



P「何ですかこれ?」



ちひろ「旅行券です。杏ちゃんと二人で行ってください!」

P「杏。温泉に興味ないか?」



杏「次のロケの話?まあ仕事なら行くけど・・・」



P「そうじゃなくてプライベートでな」



杏「へえ、業界人であろう人がそんなこと言うの?」



P「長年連れ添った友人として誘っているんだよ」



杏「まっ、行かないとは言ってないけどねー…」

杏「ふーんこれが今夜の宿?まっ悪くないかな」



P「凛は関係ないだろ…」



杏「こんな宿でもないよりは…」



P「お隣さんからもって来ないで」



杏「ちひろさんがタダでくれたからそんなに期待してなかったけど、すごっくいい宿だね」



P「アイドルにお金を惜しまないからな」

杏「うわっ松の間だって!どうしたのちひろさん悪いものでも食べたのかな?もしかして給料天引きっ!?」



P「すごい。こんなに広いところ二人で使えるなんてな…飲み物はサービスなのか?」



杏「オレンジジュースウマー。サービスだってすごいね」



P「ここに一泊二日か…」



杏「それじゃあ温泉行こうか。流石に男女別々だよね…」



P「ふっ、真のロリコンは温泉にそんな感情を持ち合わせない!」



杏「小さい女の子がお父さんと一緒に入ることあるよね…」



P「なっ何?そんなので動揺しない!俺はPだ!」



杏「どうなんだろうねー?わからないなー」

杏「ふう。温泉はいいな。ちひろさん今まで悪魔とか鬼とか思ってごめんなさい。ちひろさんはやっぱり天使だ」



杏「プロデューサーと久しぶりにちゃんと話せたし、来てよかったな」



杏「そういえば本当に杏の体で興奮しないのかな?ロリコンなのにな…試してみるか…」

P「ふう。幼女の裸体を見れるとかやっぱり男湯は最高だぜ!」



P「いかんいかん。pがPになってしまう…」



P「杏のことちょっと最近避けてたよな」



P「仕方ねーし!別に嫌いな訳じゃねーし!あんなロリボディで合法とか世界は救いがあるだけだし!……杏のこと嫌いじゃないんだよな、俺」



P「いい湯だったな杏。肌がつるつるになった」



杏「杏の肌は元々つるつるのすべすべだけどね」



P「じゃあ温泉上がったしアレをやるか!」



杏「いいねさっすがプロデューサー!」



P「じゃあせーのでいうか」





P「卓球!」



杏「レトロゲーム!」





P「えっ」



杏「えっ」

P「卓球それは日本人の遺伝子に組み込まれた温泉上がりの競技。それが恋人同士であろうと友人同士であろうと仲を深めるという…」



杏「背が足りなくて出来ないんだけどなー」



P「じゃあ仕方ない。レトロゲームばっかのゲーセンに行こう」



杏「やっぱり話が分かる!敏腕プロデューサーだ!」

杏「プロデューサー何しているの?」



P「この競馬のゲームは始まってすぐ持ち上げると簡単に一位になれるんだ。子供の頃よくやったな」



杏「ふーん、現代っ子でニートな杏には知らない世界の話だね。そんなバグすぐに回収されて修正されちゃうよ」



P「それも良い事だろうな」



杏「このメダル使いきれないよ。どうする?」



P「んー一通り遊んだし、そろそろ夕飯の時間だし受付に返して部屋に戻ろうか」



杏「オーケー。夕飯は何が出るんだろうね?」



P「楽しそうだな。やっぱり海の幸じゃないのか。海が近いし」



杏「Pこそ楽しそうだね。うへへ夕飯」

P「なあ杏」



杏「ん?どしたの」



P「あわびの貝をそのまま焼いたの初めて食べた」



杏「すごい料理だったね。一生分の豪華な食事を食べたみたいだ」



P「これ本当にちひろさんが出してくれたのか」



杏「もう頭が上がらないね…」



P「ああ幸せだ…」



杏「そうだね」



杏「そういえばさ。この旅館の露天風呂は朝日を眺められるんだって」



P「ああ、屋上に露天風呂があるらしいな」



杏「一緒に行ってみない?」



P「いいな。そうしようか」



杏「じゃあ決まりプロデューサー起こしてね」



P「えっ俺が起こすの?」



杏「それ以外どうするのさ?」

杏「ちょっと散歩に行かない?腹ごなししないと眠れないよ」



P「それいいな。行こうか」



杏「行く途中に見かけた灯台まで行こうよ」



P「ロマンチックだな」



杏「悪い?」



P「素敵だと思うぞ。普段の杏とはまた違って」



杏「えっ、それどういう意味?」



P「そのまま」

P「寒いからちゃんと着てけよ」



杏「はいはい。分かったよ」



P「杏。手を繋いでいくか?迷子になるといけないし」



杏「真っ暗だし仕方ないね。はい」



P「やっぱり少し寒いな」



杏「寒いね」



P「海真っ暗だな」



杏「大きな穴みたいだね」



P「灯台は明るいな」



杏「明るいね」



P「足は疲れてないか」



杏「まだまだ歩けるよ」



P「なら良かった」



杏「寒いからもうちょっと近づいて」



P「ん。分かった」



杏「プロデューサー。灯台大きいね」



P「ああそうだな」



杏「プロデューサーもこんなに大きかったら迷わないのにね……」



P「きらりよりは背が低いけど俺だって低くはないぞ」



杏「うん。そうじゃないよ」



P「そうじゃないならどうなんだ?」



杏「もう少し近づいて。寒い」



P「ああすまないな」

杏「ふぁ…眠い」



P「大丈夫か?背中貸そうか?」



杏「良いよ。まだ隣を歩いていたいから…」

杏「ふう…部屋の中は暖かいし、布団は引いてあるし、ここは天国かな?」



P「旅館だな」



杏「じゃ電気消してー」



P「はい。うわ真っ暗だな」



杏「お互いの顔も良く見えないぐらい真っ暗だね」



P「こんなに広いと結構怖いな」



杏「ちょっと布団寄せるね」



P「おう…」



杏「プロデューサーって本当にロリコンなの?」



P「ああ真っ当なロリコンだ!」



杏「杏の体に興味ない?」



P「興味ないというと嘘になるな。布団離そうか?」



杏「杏はもう17歳だよ。法律的には結婚できるんだからね」



P「杏?」



杏「もう一度聞くけど興味ないの?」



P「これ以上からかわないでくれるか?」

杏「はあ、女の子からこんなに誘っているのに脈なしか。やっぱりホモなのかな?」



P「杏、いいのか?」



杏「良くなかったら同じ部屋で寝てねーし、布団近づけねーし」



P「杏の布団入るぞ」



杏「どーぞ」



P「暖かいんだな杏は…」



杏「ねえP」



P「ん。どうした?」



杏「手を繋ごうよ。迷子になるといけないし」



P「そうだな」

杏「おはよう」



P「おそよう」



杏「なんで起こしてくれなかったのさ!」



P「いや流石に昨日寝たの遅かったし、起こすのも悪いかと思ってな」



杏「ばかばーか。プロデューサーのせいだろ!」



P「いや俺だけが悪いわけじゃない」

杏「ところでプロデューサー。杏のものになってくれる?」



P「喜んで」



おわり



20:30│双葉杏 
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