2015年01月23日

モバP「芳乃と共に」

モバマスss



先に謝っておきます。

色々破綻してます。

自分でもどうしてこうなったのやら…



すみません…



では投下していきます



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419962217



P「はぁ…」



ちひろ「なに辛気臭い顔して溜息なんて吐いてるんですか。暇ならさっさと担当アイドルでもスカウトしてきてくださいよ」



P「はい…」



ちひろ「まったく…だいたいプロデューサーと事務員はいるのにアイドルが1人もいないプロダクションってなんなんですかもう!」



P「今日こそは見つけてきます!」



ちひろ「期待はしてませんけど頑張ってくださいね」



P「そこは嘘でも期待してるって言うべきじゃ…」イッテキマス



ちひろ「いったいいつになったらプロダクションとして機能するんでしょう…相変わらず社長は何してるのか分かりませんし」

P(ウチの事務所が出来てからはや数週間、俺とちひろさんはプロダクション設立当初に社長からスカウトされた訳だがアイドルが1人もおらずアイドルプロダクションと呼べるような状況ではなかった。その時点で俺とちひろさんはここに就職したのは失敗だったと思っていた訳だが、その時はまだアイドルをスカウトしていけばいいか、などと思っていた。)



P(しかし一向にアイドルが増えない…何故だろう…)



P「よし、今日こそは頑張r…」ズデンッ!



通行人A「うわ、あの人なにもないとこで転んでるんですけど」クスクス



P「いてぇ…あ、膝から血が…コンビニで絆創膏買わないと」

P(売り切れ…公園の水道で傷口洗っておくだけでもしとこう)



P(この辺公園ないな…)



P(家で手当てするか。はっ、せめて勧誘だけはしとかないと)



P(あそこにいる人ならアイドルになれそうだ。話しかけてみよう)



P「あの、すみません」



通行人B「なにか?」



P「アイドルに興味ありませんか?」

通行人B「そういうの間に合ってますんで。それでは」タッタッタ



P「あっ、せめて話だけでも!」ガシッ



通行人B「ちょっと、やめてください!警察呼びますよ?」



P「すみません…」



P(そのあとも何人か勧誘したのだが結果は惨敗。8回ぐらい警察を呼ばれかけた)



ポツッポツッ…ザァー!!



P「うわ、急に雨が…折りたたみ傘持ってきといてよかった」



P(今日はもう無理か。事務所に連絡して帰ろう…あれっ?スマホがない。もしかして落とした…?)

ビュオオオオ!!



P「急に風が…うお!傘が飛んでった…お気に入りだったんだけどな…」



P(連絡手段を見つけて事務所に連絡してから早く帰ろう…風邪でもひきそうだ)



P「はぁ…今日はというか最近なんだかついてないな…」



P「全身ビシャビシャだし雨が膝に染みるし…今日の天気はまるで俺の内心を表してるかのようだな…はは…」ズーン



??「あれー?そこのお方ー、ひとつお伺いしたいことがございましてー」



P「…?」

??「むー?あぁー、そなたでしたかー。人をお探しだったのでしょうー?」



P「き、君は?」



??「わたくし依田は芳乃でしてー」



P「えっと、依田芳乃さんでいいのかな?」



芳乃「その通りでしてー」



P「それで依田さん何か用かな?」



芳乃「芳乃で良いのでしてー。よき人を求めてお困りでしょうー?」



P「!?その通りだ。こう見えてアイドルプロデューサーというのをやっててね。まあ担当アイドルすらいないからプロデューサーを名乗っていいのかどうか微妙なところだけど」

芳乃「ほー、そなたが困っているならーわたくしが力をお貸ししますー」



P「それはつまりアイドルになってくれる、ってこと…?」



芳乃「そなたのお力になれるのでしたら喜んでー」



P「なんでそこまでしてくれるのかは分からないけどありがとう!」



P「じゃあえっと、芳乃これからよろしく!」



芳乃「ええー。これからアイドルとして、よろしくお願いしますー」

数日後



P「うわああ!またダメだった…」



ちひろ「またですか…いくら念願のアイドルが所属したからといって営業で仕事を取れないと元も子もありませんね」



P「すいません…」



ちひろ「営業は不向きなんですかね」



P「うぐっ…でも芳乃のためですから!頑張ります!」



ちひろ(空回りしなければいいんですがね…)

芳乃「ほー?そなたー、呼びましたー?」



P「芳乃、ごめんな。また営業失敗したよ…」



芳乃「むー、そう落ち込まなくとも良いのでしてー。そなたの頑張りはわたくしが認めましょうー」



P「芳乃の才能はピカイチだからそれさえ見てもらえばきっと人気アイドルになれるはずなんだけどなぁ」

ちひろ「あっ」



P「ん?どうかしましたか、ちひろさん」



ちひろ「芳乃ちゃんの才能を見てほしいのなら手っ取り早い方法がひとつ」



P「な、なんですかそれは!?」

ちひろ「オーディションですよ、オーディション」



P「オーディション…!盲点だった…」



ちひろ「まあまだまだ新人プロデューサーですしね。なにはともあれオーディションなら芳乃ちゃんをしっかり見ていただけると思いますよ?」



P「ありがとうございます、ちひろさん!よし、そうと決まればオーディションの日程を確認して…」

オーディション会場



審査員「今回の合格者はエントリーNo.4番の…」



審査員「依田芳乃ちゃん!おめでとうございます!」パチパチパチ

P「おお!やったな芳乃!」



芳乃「そなたの頑張りあってこそなのでー、褒められるべきはそなたこそだとー」



P「そんなことはないさ。俺の頑張りなんて些細なものだよ。胸を張るべきは芳乃自身だ」ナデナデ



芳乃「むー、これでそなたの期待に応えられましてー?」



P「ああ!でも一番大事なのは本番だ。だからそのときもまたよろしくな?」



芳乃「そなたが望むのならばー、如何とでもー」

P「ちひろさん、やりましたよ!ついにやりました!」



ちひろ「すいません、警察ですか?なにやらヤっただとか連呼している男性の方が…」



P「違いますよ!?オーディション受かりましたってことです!」



ちひろ「なんですか、それならそうと早く言ってくださいよ」



P「文脈から推し量ってください…」



ちひろ「それにしてもよかったですね。ついに芳乃ちゃんをアイドルとしてホントにデビューさせることができるんですから」



P「ここまで長かったとも思いますし短かったとも思いますね」

ちひろ「それにしてもまだ所属アイドル1人っていうのがなんとも…」



P「うぐっ」



ちひろ「まあ芳乃ちゃんと共に346プロの名前も広まれば、アイドルも増えるでしょう恐らく」



P「そうですね!」



芳乃「ねーねーそなたー、お茶とおせんべいはありませんかー?」



ちひろ(この子は何故こんなに渋いんでしょう)



P「えっと確かあっちに…」

本番当日



P「芳乃、緊張してないか?」



芳乃「ええー。そなたの声がみなに届かずともー、わたくしがその分みなに声を届けましょうー」



P「…そっか。ありがとな芳乃。それじゃ頑張って」ナデナデ



芳乃「では参りますのでー、そなたはここからお祈りをー」

ーーーーー



ーーーー



ーーー



芳乃「ねーねーそなたー、見てらしたー?」



P「ああ、しっかり見てたよ。頑張ったな」



芳乃「今日を境にそなたの周りも変わりましょうー。そなたの優しき心もようやく報われるかとー」

ーーーーー



ーーーー



ーーー



P(あの後、芳乃のおかげで346プロの知名度は飛躍的に上がり、所属アイドルもかなり増えた。芳乃とちひろさんの言った通りになったな)



芳乃「そなたー、どうかしましてー?」



P「芳乃はさ、アイドルになって後悔とかしてないか?」



芳乃「むー? アイドルというのはつまりーみなから崇拝される神様のようなものでしてー…つまりわたくしの天職といったところですのねー。そこに後悔などー 」



P「ならいいや。じゃあ営業行ってくるよ」



芳乃「いってらっしゃいませー」

P「346プロのPです!以後よろしくお願いします!」



ディレクター「あの有名な346プロさんね。こちらこそよろしく」



P「それでは!」



ディレクター「はーい」

P「ちひろさん!今日はしっかり営業できましたよ!」



ちひろ「それより!なんか芳乃ちゃんの引き抜きの話がきてるんですよ!」



P「それよりって…頑張ったのに…って、えっ引き抜き!?」



ちひろ「しかもかなりの大手プロダクションからですよ…どうするんですか?」



P「芳乃に聞きましょう。俺個人で決められる話ではないですし」

P「なぁ、芳乃」



芳乃「なんでしょうー」



P「芳乃宛に大手プロダクションから引き抜きの話がきてるんだけど受けるか?」



芳乃「そなたも共に行くのですかー?」



P「いや、引き抜きの話がきてるのは芳乃だけだからな。俺は行けないし行かないよ」



芳乃「ならばわたくしが行く意味などー」

P「でもな芳乃。大手プロダクションに行けば芳乃はさらにアイドルとして輝けるんだぞ?」



芳乃「わたくしがアイドルになったのはファンよりなによりそなたの力になるためでー」



P「俺のことならもういいんだぞ?ここまで成長したんだからさ」



芳乃「自然と笑みが溢れてくるようなそなたのお力をまだまだ見ていたいのですー」

P「ほんとに俺でいいのか?」



芳乃「わたくしがそなたがよいと言っているのでー、そなたと共に輝くことが嬉しいのですー」



P「分かったよ…!芳乃がそこまで言ってくれるんなら俺も覚悟を決める。大手と対立することになっても必ず芳乃をトップに立たせてみせるからな」



芳乃「そなたと共にあればー、それもまた可能でしょうー」ニッコリ

P「ちひろさん!」ドアバンッ!



ちひろ「うひゃあ!!なんですかいきなり!」



P「今から大手プロダクションに断りにいってきます!」



ちひろ「いきなりすぎますよ!せめて連絡してから…」



P「なるべく早く行くのが誠意だと思うので!」タッタッタ



ちひろ「えぇー…あの人まったく人の話聞かずに言ったんですけど…いつのまに熱血属性を…」

大手プロダクション



受付嬢「あのー社長、346プロのPという方がお見えになっておりますがどうしましょうか」



社長「引き抜きの件か。通したまえ」



受付嬢「はい、かしこまりました」

P「失礼します!」



社長「そこに腰掛けなさい」



P「はい」



社長「それで、引き抜きの件だね?」



P「そのとおりです!」



社長「ふむ、それで返事はどうなのかね」



P「すみません!この話断らせてください!!まだまだ芳乃と共に輝きたいんです。こんな俺でも一緒にいたいと言ってくれた芳乃と!!」ドゲザァ!!



社長「面を上げい、P君よ」



P「はっ」ガバッ

社長「君は若いのに見所がある。できればウチに来てほしいものだがそれは無理だろう?」



P「すみません…346プロの仲間とトップを目指したいんです」



社長「そうか…分かった、では困ったことがあったら私に言いなさい。君が気に入ったからの。出来る限りの援助はしよう」



P「本当ですか!?ありがとうございます!」

P(そうして、俺達346プロはそれから大手プロの支援もあり大躍進を遂げた)



P「おーい、芳乃ー。準備できたかー」



芳乃「問題ないのでしてー」



P「そうか、じゃあ頑張ってこい!」

芳乃「みなで手を取り幸せになるまで、まだ先は長いのでしてー。しかし未来へと、そなたとわたくし、ふたりで参りませー」



おわり



23:30│依田芳乃 
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