2015年01月30日

雪歩「あ、真ちゃん…こんな遅くにごめんね」

真『ううん、大丈夫だよ?どうしたの雪歩』



雪歩「えっと、今日の事お礼言いたくて」



真『お礼?ああ、誕生日会の?それなら何回も言ってくれたじゃないか』





雪歩「でも…」



真『雪歩は誕生日会楽しかった?』



雪歩「それはもちろん!本当に楽しかったし、嬉しかったよ!」



真『そう、それでいいんだ』



真『ボクたちは雪歩にただ喜んでもらえたらそれで良かったんだから』



真『何も改めて言わなくてもいいよ』



雪歩「真ちゃん…」



真『あ…もう雪歩の誕生日終わっちゃうね』



雪歩「ごめんね、こんな遅くに」



真『あ、そういう意味で言ったんじゃなくて』



雪歩「?」



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真『お誕生日おめでとう、雪歩』



雪歩「真ちゃん?う、うんありがとう」



真『へへっ、これで雪歩の誕生日を最後に祝えたのはボクだね!』



雪歩「真ちゃん…ふふ」





真『そしてメリークリスマス!』



雪歩「メリークリスマス」



真『今日のライブ、楽しみだね』



雪歩「うう…どうしよう、緊張してきちゃった」



真『雪歩、そういうときは手の平に…あれ?なんだっけ…何かを書いて飲めばいいってプロデューサーが言ってたよ』



雪歩「ええ!?なんて書けばいいの?」



真『雪歩は聞いたことない?プロデューサーなら雪歩にも言ってると思ったんだけど』



雪歩「私が緊張した時は温かいお茶をくれたり…深呼吸を一緒にしてくれたり…」



真『そうなんだ…う〜ん…確か一文字だったハズなんだけど』



雪歩「一文字………」カキカキ



真『雪歩?』

雪歩「ん…」コクン



真『どうしたの?』



雪歩「真ちゃんが一文字って言ってたから、真って書いて飲んでみたの」



真『名前だったかな〜、う〜ん思い出せないや…でも落ち着いた?』



雪歩「うん、落ちつけたかも」



真『でもボクの名前より、雪歩って書いた方がもっと良かったんじゃない?』



雪歩「ううん、真ちゃんでいいの」



真『そうなの?まあ雪歩が落ち着けたならいっか』





真『明日…ていうか今日は頑張ろうね雪歩』



雪歩「うん、頑張ろうね真ちゃん」



真『それじゃ、あんまり遅くなる前に切ろうか』



雪歩「あ、もうちょっとだけ…話しててもいい?」



真『え?まあ、雪歩が構わないならボクはいいけど』



雪歩「ありがとう真ちゃん」



真『ボクも話せて楽しいからお互い様だよ』



雪歩「今は色んなところでサンタさんが夢を与えてるんだよね」



真『明日のライブではボクたちが皆に夢を与えるんだよ』



雪歩「ふふ、じゃあ私たちもサンタさんになれるのかな」



真『もちろんだよ』

真『雪歩は何歳までサンタクロースを信じてた?』



雪歩「ん〜…何歳までだっただろ」



雪歩「ほら、私はクリスマスと誕生日が一緒に祝われるから」



真『あ、そうか…サンタの印象が薄くなっちゃったんだね』



雪歩「でもでも、サンタさんはお弟子さんだったけど、いつもスコップをくれてたから」



雪歩「すごくいい人だなぁって思ってたのは今でも覚えてるの」



真『クリスマスプレゼントにスコップかぁ…雪歩らしいや』



真『今もスコップもらってるの?』



雪歩「うん、最近は一緒に選びにいってるよ」



真『毎年性能が上がってるんだね…でも事務所は掘っちゃ駄目だよ』



雪歩「うう…ごめんなさいぃ」





真『そういえば春香から聞いた?』



雪歩「?」



真『今度カラオケしてから鍋するって話』



雪歩「あ、うん聞いたよ〜、楽しみだね」



真『せっかくだからさ、響も呼びたいんだけどいいかな?』



雪歩「う、うん、私は全然構わないんだけど」



雪歩「私に決定権はないから…」



真『ちょっと春香に聞いてみなくちゃね』



真『まだ起きてるかな?』



雪歩「ん〜どうだろう…ってもう1時半だよ真ちゃん」



真『え!?もうそんな時間?じゃあ明日にしようかな』



雪歩「メールくらいなら…大丈夫かも」



真「そっか、じゃあメールしてみる」

真『スピーカーにしてっと』



真『へへっ、最近の携帯は電話しながらメールが出来るんだよね』



雪歩「すごいよねぇ」



真『よっと、とりあえず送ってみたよ』



雪歩「返事が返ってくるといいね」



真『まあ急な用事でもないしすぐじゃなくてもいいけどね』



真『でも前回のカラオケの時は響仕事で来れなかったからなぁ』



雪歩「今回は皆でスケジュール合わせてやろうね!」



真『あ、もう返信来た』



雪歩「起きてたんだ、春香ちゃんも緊張してるのかな?」



真『オッケーだよ↑↑ってすっごいテンション高いメールだったから、多分緊張はしてないんじゃないかな』



雪歩「ふふ、春香ちゃんったら」



真『あ、また春香からメール』



雪歩「え?」



真『メリークリスマスだって』



雪歩「…ふふ」



真『ははっ』



真『メリークリスマスっと』



雪歩「春香ちゃん可愛いなぁ」



真『なんかこう…お約束って言うか、ピシッと決めてくるよね』



雪歩「うん、よく分かるよ真ちゃん」





真『あ、響誘っていいならついでにメールしとこう』



雪歩「響ちゃんに?」



真『うん』



雪歩「楽しみだね」



真『カラオケとか絶対盛り上がるよね!』



雪歩「私響ちゃんとデュエットしたい」



真『いいね!じゃあボクは春香と千早でトリオだ』



雪歩「あ〜楽しそう、ふふ、たくさん歌おうね」



真『うん!』

雪歩「鍋は何の鍋をするんだろう」



真『どうだろう…雪歩は何がいい?』



雪歩「う〜ん、シンプルに水炊きはどうかな?簡単に作れるし、美味しいよ」



真『アリだね!でも今って鍋のもとって言うのかな?いろいろあるよね?』



真『キムチ鍋のもととか、カレー鍋とか入れればそのまま出来るやつ』



雪歩「うん、私も見たことある…けど使った事はないから良く分からないかな」



真『ここら辺は当日スーパーで決めた方がいいかもね』



雪歩「だね」



真『春香とか響ならこういう事にも詳しそうだよね』



雪歩「特に響ちゃんは一人暮らしだからこの季節はよく作ってそう」

真『でもやっぱ料理が出来るって大事だよね』



雪歩「お肉なら任せてよ」



真『うん、焼き肉の時の雪歩はすごいもんね』



雪歩「えへへ」



真『ボクは調理実習とかそういうときじゃないと料理なんてしないからなぁ』



真『これを機会にちょっとずつ練習しようかな』



雪歩「私も一緒に練習していいかな?」



真『もちろん!味を見てくれる人がいれば上達も早いだろうしね』



雪歩「真ちゃんならすぐに上手になると思うよ」



真『それを言うなら雪歩の方だよ』



雪歩「私なんてダメダメだよぅ」

真『もう、雪歩はもっと自分に自信を持つべきだよ』



雪歩「うう…でも」



真『ぶー!でもって言うの禁止』



雪歩「ええ!?でもっ」



真『うん、今日はでもとかネガティブな発言はしたらダメだよ』



雪歩「うう…そんなの出来ないよ」



真『出来るって!雪歩なら、ボクは信じてる』



真『それに今日はライブなんだからそんなテンションじゃダメでしょ?』



雪歩「う〜…わかった、私、頑張ってみる」



真『その意気だ雪歩!これでライブも料理も大成功間違い無しだね!』



雪歩「ふふ、そうだね」

雪歩「あ、そうだ真ちゃん」



真『?』



雪歩「今度って言っても年が明けてからなんだけど」



真『うん』



雪歩「新しく茶舗が出来るんだけどね、一緒に行ってくれないかな?」



雪歩「少し外れにあるから電車で行かないといけないんだけど…」



真『年明けか〜』



雪歩「だめ…かな?」



真『ああ、もちろんいいんだけど、せっかくだから初詣とかも行きたいなって思ってね』



雪歩「あぁ、うん!私も行きたい」



真『じゃあついでに初日の出とかも見ちゃう?』



雪歩「それまで起きてられるかなぁ」

真『うん、それが心配だね』



雪歩「め、目覚ましたくさんかけるとか…!」



真『う〜ん…やっぱり初日の出は起きていられたら見よう』



真『寝てしまったら思う存分初夢を楽しんだ方が良いし』



雪歩「…うん、そうだね!初夢はゆっくり見たいもんね」



真『いい夢見れるといいなぁ』



雪歩「見れる、見れるよ真ちゃん!」



真『雪歩?』



雪歩「え、あの、今日はネガティブな発言はしないって決めたから…」



真『あはは…うん、絶対いい初夢が見れるよ、ありがとう雪歩』



雪歩「はぅ…なんだか恥ずかしいよ」



真『う〜ん…』



雪歩「真ちゃん?」



真『いや、響からの返信ないなって』



雪歩「もう寝てるんじゃないかな?だって」



真『あぁ!?もう3時過ぎてるじゃないか!』



雪歩「うん、だから私たちもそろそろ寝ないといけないね」



真『全然気付かなかった…時計目に入ってたはずなのに…』



雪歩「そういう時ってあるよね」



真『なんだろうな、そんなに時間経ってないように思っててもすごく経ってる感じ』



雪歩「楽しい時間はあっという間に過ぎちゃうね」



真『ホントそれだね…はぁ明日早いわけじゃなくて良かったぁ』

雪歩「へくちっ」



真『雪歩大丈夫!?ごめんねボクがこんな時間まで引きとめちゃったから』



雪歩「ううん、大丈夫だよ、むしろ引きとめてたのは私だから」



真『うぅ…これで雪歩が風邪引いてたりしたらどうしよう…』



雪歩「真ちゃん?」



真『せっかくのライブなのにボクのせいで雪歩が…」



雪歩「真ちゃん!」



真「わっ」



雪歩「絶対大丈夫だから、ほんの少しだけ寒かっただけだし」



雪歩「これから温かくして寝ればベストコンディション間違い無しだよ!」



雪歩「だからライブは絶対成功する、でしょ真ちゃん?」



真「雪歩…うん!そうだね」

真『ごめんね、雪歩に自信を持てって言っときながら』



雪歩「ううん、私だって真ちゃんが勇気をくれたから大丈夫って思えるの」



真『雪歩…』



雪歩「真ちゃんこそ大丈夫?」



真『ボクは全然大丈夫だよ』



雪歩「ふふ、だったら大丈夫」



雪歩「だって今日は私たちがサンタさんになる日なんだよ?」



雪歩「こんな素敵な日に素敵な出来事が起こらないわけないよ」



真『うん、雪歩の言うとおりだ!』



雪歩「それじゃあ、これ以上遅くなるまえに、もう寝た方がよさそうだよね?」



真『うん、じゃあおやすみ雪歩、また事務所で』



雪歩「うん、真ちゃんおやすみなさい」

真『今日のライブ楽しもうね』



雪歩「うん!」



真『それじゃメリークリスマス』



雪歩「ふふ、メリークリスマス」



雪歩「…ふぅ」



雪歩「……」スッ



雪歩「………」カキカキ



雪歩「んっ…」コクン



雪歩「よし、頑張るぞぉ」



雪歩「…おやすみなさい」



雪歩「zzZ」





おわり



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