2014年01月10日

池袋晶葉「その……ちょっとイキナリすぎる」

――事務所


晶葉「――で、今度のライブは改良型ウサミンロボを前面に出していこうと思うんだが」


P「いや、あくまでメインは晶葉と菜々をだな」

晶葉「それはそうだろうけど……みんなアイドルばかりに気を取られて、
  せっかく作ったウサミンロボはちっとも見てくれないじゃないか」

P「……まあ、アイドルを見に来てるわけだし」

晶葉「たまにはロボをメインにしたライブでも……」

P「それは晶葉のワンマンをするときに考えよう、な?」

晶葉「……私にワンマンライブができる日は来るのかな」

P「俺を信用しろ」

晶葉「いや、君のことは信用してる。ただ……」

P「ただ?」

晶葉「メガネにおさげでメカオタクなんて、きょうび流行らないよ」ハァ

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P「…………」スッ

晶葉「まだ自信がなくて……すまないな、弱音ばかり」

P「……いや、いいよ」

晶葉「ああ。ところで……この頬に添えられた手は何だ?」

P「……こう」チュー

晶葉「!!」バッ

P「はっはっは、元気出たか」

晶葉「きっ、君!今っ!何を……!」

P「ちゅっちゅ〜きーみーの愛を〜」

晶葉「コラ!人の話を聞け!」

P「……ごめん、もしかして嫌だった?」

晶葉「………………嫌ではなかったけど」

P「ならいいね」

晶葉「いきなりすぎるんだよ、君はいつも!もっとムードを……じゃなくて」
P「なんだよもう」チュー

晶葉「んぅっ…………ぷぁっ!は、離れろっ」バッ

P「……やっぱり嫌だったか」

晶葉「ち、違う……そうじゃない! ……そうじゃないからな」

P「じゃあ、なんだと言うのか」

晶葉「……いきなりすぎるって言ってるんだよ」

P「……じゃ、例えばこう?」スッ

晶葉「……そ、そう、そういう感じでゆっくり」

P「晶葉……」ナデ

晶葉「ん……あ、あはは……やればできるじゃないか」ドキドキ

P「……目、瞑りな」

晶葉「う、うん……」ドキドキ
P「…………という感じですればいいんだな」

晶葉「………………おい!」

P「なんだよ」

晶葉「そこまでやっておいてお預けか!」ガシッ

P「…………」

晶葉「……何とか言ってくれよ」

P「…………」ステンバーイ

晶葉「なんで目を瞑って……はっ」

P「…………」ステンバーイ

晶葉「…………なるほど」

晶葉「…………」ドキドキ


晶葉「…………んー」ドキドキ



晶葉「………………あっ!」


P「…………」ステンバーイ



晶葉(届かない)
晶葉「…………おい、目を開けろ」

P「…………うい」パチ

晶葉「……散歩がてら、電子部品を買いに行こう」

P「ん、分かった。上着持ってくるよ」

晶葉「ありがとう…………はぁ」
――外

 ヒュゥ〜

P「うぅ、さむさむ」

晶葉「本当、マフラーあって良かったよ」ブルッ

P「もっとこっち寄れよ」

晶葉「い、いいよ……」

P「ほら、風除けになるから」グイ

晶葉「……それはどうも」

P「なんぼかマシだろ。……ところで」

晶葉「なんだ?」
P「さっきのことだけど」

晶葉「あ、ああ……さっきね、さっきのがどうした」

P「届かなかったろ」

晶葉「…………分かってたなら、屈んでほしかったよ」

P「はっはっは」

晶葉「はぁ……」

P「ごめんな」

晶葉「別に怒ってない」

P「本当かー?」プニ

晶葉「うひゃっ、き、君!」

P「はっはっは」
晶葉「何て冷たい手だ!」ガシ

P「えっ、あ、おい……」

晶葉「氷みたいに冷えてるぞ……死んでないか?」スリスリ

P「生きてるよ」ギュ

晶葉「…………冷え症なんだな」ギュ

P「……そうだなぁ」

晶葉「私の手はどうだ、温かいか?」

P「ぬくぬくだ」

晶葉「……君の手が温まるまでこうしていよう」

P「職質とかされなきゃいいけど、ははは」

晶葉「こうしてる私たちは、どういう風に見られるのかな……?」

P「……んー、さすがに親子には見えないだろうな」
晶葉「恋人、に見えたりして」

P「あと二、三歳年が近ければそう見えてもおかしくなかったかも」

晶葉「じゃあ、良くて兄妹……悪ければ変質者とあどけない子供かな?」

P「そういうことになるな」

晶葉「……手、やめようか?」

P「もう少し」

晶葉「……了解だ」ギュ

――事務所


 ガチャ


P「うーい、ただいま」

晶葉「ただいま、と……」パッ

P「……結局、ずっと繋いだままだったな」

晶葉「すっかり汗ばんでしまった」

P「あ、でも手、温まったよ。ありがとなー」

晶葉「何、それくらい……」テレ

P「さてと、軽く仕事して、また晶葉とイチャイチャしないと」

晶葉「……しないと、ってそれは義務なのか」

P「義務にしたいくらい、大事なことだ。そう思うだろ」

晶葉「…………別に」

P「あっ、そ」
晶葉「…………」ソワソワ

P「…………」カタカタ

晶葉「……コーヒーでも淹れようか」

P「ああ、ありがとう」



晶葉「…………はい」コト

P「……んー、サンクス」カチカチ

晶葉「……どのくらいあるんだ?」

P「ああ、すぐ終わるから。心配するな」

晶葉「私は別に何も……」

P「ちゅっちゅ〜きーみーの前で〜」カタカタ

晶葉「…………」ウトウト


P「晶葉ー、終わったけど……」

晶葉「……すー、すー」

P「あらら。ソファーで寝ると風邪ひくぞー……」スッファサ


P「晶葉が寝てる間にもうちょっと仕事しておくかな……」

晶葉「……すー、すー、ん……」パチ


晶葉「くぁー……」ノビー


P「起きたか」カタカタ

晶葉「……寝てたらしいな」ゴシゴシ

P「いつの間にやら」カチッ

晶葉「……仕事はまだ済んでないのか?」

P「いや、一つでも余計にしておこうと」カチカチ

晶葉「大変だな、君は……」

P「先取りして仕事しないと、お前を構う時間がないからな」

晶葉「私は別に……」

P「分かってるよ。俺が構いたいの」
晶葉「……ところで、この上着、君のだろう?」モソモソ

P「ああ、寒いから」

晶葉「暖房をつければよかったのに」

P「乾燥させて、喉を悪くしたらまずいだろ」

晶葉「……さすがだな」ポフッ

P「……よし、もう仕事終わり。さあ、存分に晶葉を愛でるかな!」

晶葉「……ご勝手に」

P「ソファーで寄り添う二人……室内は無音」ギッ

晶葉「変なことはするなよ?」

P「俺は晶葉の嫌がることはしない」

晶葉「知ってる……くぁ……あふ」
P「まだ眠い? ユー、もたれかかっちゃいなよ」

晶葉「はいはい、そうさせてもらうよ」スッ

P「……晶葉、体温高いな」

晶葉「そうかな。君が低いんだ、きっと」

P「足して二で割ったらちょうどいいかな」

晶葉「かもね」

P「……晶葉あったけー」ギュ

晶葉「ん……」

P「苦しくない?」

晶葉「大丈夫……」

P「は〜……」ギュウ
晶葉「……なぁ、膝に乗せてくれないかな」

P「お安い御用で」グイ

晶葉「……うん。ありがとう。ここは落ち着く」ギュ

P「晶葉専用だから……」

晶葉「ふふ……嬉しい限りだ」

P「…………」ナデリナデリ

晶葉「あぁ……こんなところ、誰かに見られたら何て言われるかな」

P「びっくりするだろうな。晶葉のこんな顔、俺しか見れないもん」ナデリナデリ

晶葉「そうだなぁ……」トロン

P「かわいい」

晶葉「……ありがとう」

P「晶葉かわいい」

晶葉「何遍も言わないでいい……恥ずかしいよ」

P「あーもうかわいすぎー」ナデリナデリ

晶葉「はぅ……」


  ガチャ


ちひろ「ただいま戻りましたー」

P「…………あ」

晶葉「……なぁ、手を止めないでくれ」トロン

P「…………おかえりなさい」ナデリナデリ

ちひろ「」

晶葉「ああ……幸せ……」

P「晶葉、そろそろやめよう。ちひろさん帰ってきたし……」

晶葉「まだ足りない…………………………えっ、ちひろ?」
ちひろ「…………ただいま」

晶葉「」

P「ちひろさん、誰にも言わないでね」

ちひろ「…………」カシャッ

P「…………」

晶葉「」

P「……データ、いくらですか」

ちひろ「…………」ニヤッ

晶葉「」


その後、記憶消去薬の開発に着手した晶葉は偶然にも風邪の特効薬を開発し、
ノーベル賞を受賞した後プロデューサーと末永く幸せに暮らしました。
ちひろさんには口止め料を払い続けました。

おわり

20:30│池袋晶葉 
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