2014年01月12日
晶葉「あーん」
【モバマスSS】です
短いです
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1388852600
短いです
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モバP「……今日は少し寒いな、晶葉」
晶葉「ああ、助手か、いつの間に来てたんだ」
モバP「今来たところだよ。なんだ、またなんか作ってるのか」
晶葉「今、ちょっと手が離せないんだ」
モバP「何やってんだ?」
晶葉「見てわからないか?」
モバP「わからん」
晶葉「まあ、見ただけじゃわかんないか」
モバP「なんだそれ」
晶葉「節分用の鬼ロボだ、うまくいけばライブにも間に合う」
モバP「鬼には見えないな」
晶葉「外装は最後に取り付けるからな」
モバP「なるほど」
晶葉「それで、何か用か? 手が離せないんで、このままの格好で聞くけど」
モバP「忍の実家から林檎が送られてきてな」
晶葉「すまないな、手が汚れてるんで」
モバP「大体予想は付いてた、剥いて切ってから持ってきてるよ」
晶葉「……一人、だよな?」
モバP「俺一人だ、ちゃんとフォークも持ってきてるよ」
晶葉「あ、ああ……」
モバP「ほら」
晶葉「……あーん」
開いた晶葉の口の中に、小さく切った林檎を入れるモバP。
晶葉がしゃくっと食べると、残りの半分を自分の口の中に放り込む。
晶葉「あ、ああっ」
真っ赤になる晶葉。
モバP「どうした?」
晶葉「……意地悪だな、助手は」
モバP「何が」
晶葉「そういう不意打ちは良くない」
モバP「じゃあ……」
しゃりっと林檎を囓るモバP。
半分をフォークに刺したまま、晶葉へと向ける。
モバP「逆ならいいのかな?」
晶葉「……馬鹿」
それでも晶葉は口を開ける。
しゃくしゃくと林檎を食べる。
モバP「美味い林檎だ」
晶葉「ああ」
モバP「ほら」
三つ、四つとモバPは林檎を晶葉の口へと運ぶ。
モバP「うまいか?」
晶葉「美味しい」
モバP「そりゃ良かった」
晶葉「そこの部品取ってくれ」
モバP「どれだ?」
晶葉「後ろの壁の所、赤い縞模様のシールが貼られている奴だ」
モバP「14番て書いてある奴?」
晶葉「16番」
モバP「どれくらい掛かりそうだ?」
晶葉「今日一日はかかるかな」
モバP「それは困ったな」
晶葉「今日と明日はレッスンも入ってなかったと思うが?」
モバP「俺の午後の時間が空いている」
晶葉「うん」
モバP「食事にでも誘うつもりだったが」
晶葉「……すまない」
モバP「いいさ。そうだな、愛海か笑美が空いてたかな」
晶葉「待て」
モバP「まさかとは思うが、予定を変える?」
晶葉「おい、この私が、池袋晶葉が、色恋沙汰で予定を変えるとでも?」
モバP「実のところ、それで変えるよう女なら、はなっから食事には誘わない。それでこそ池袋晶葉だと思うよ」
晶葉「ああ、変えてたまるか。だけど、私は欲張りなんだ。助手との食事の機会も逃したくない」
モバP「じゃあどうする?」
晶葉「高級な弁当は嫌いかな?」
モバP「冷や飯は、嫌いじゃない」
晶葉「それじゃあ、二つ注文だ」
モバP「喜んで」
ロボから手を離さない晶葉と、それを眺めているモバPに弁当が届けられたのは三時間後。
モバP「三時間も、よく続くものだな」
晶葉「それをずっと眺めている助手も相当なものだと思うぞ」
モバP「楽しみがあるからな」
晶葉「弁当か?」
モバP「弁当を君に食べさせるという楽しみが」
晶葉「……馬鹿」
モバP「予測していなかったとは言わせないぞ、天才池袋晶葉ともあろう者が」
晶葉「それを大声で吹聴するのが馬鹿だと言ってるんだ」
モバP「それは否定じゃなくて肯定だな。それでは、食べさせてあげよう」
晶葉「あ……むぅ……」
モバP「ほら、あーん」
晶葉「……馬鹿。……あーん」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
モバP「ほら、あーん」
晶葉「あーん」
モバP「美味いか? みかん」
晶葉「甘い」
モバP「晴の実家から送ってくれたんだぞ」
晶葉「御礼を言っておいてくれないか」
モバP「ああ」
晶葉「もう一つ食べたい」
モバP「ん」
晶葉「あーん」
モバP「来月には退院できるそうだから」
晶葉「それは有難いな」
モバP「馬鹿な真似するなよ」
晶葉「胸に刻みつけておくよ」
モバP「……ロボ爆発させて両手足負傷って……」
晶葉「面目ない」
モバP「負傷で良かった。不随になってたらどうする気だよ」
晶葉「捨てられたかな」
モバP「次同じ事言ったら本気で怒るぞ」
晶葉「すまない。でも、顔と身体に傷跡が残らなくて良かった」
モバP「まさかそんなこと言うとはな……」
晶葉「君に見せられなくなる」
モバP「馬鹿、傷痕あろうが無かろうが池袋晶葉は池袋晶葉だ」
晶葉「……」
モバP「お、ぉい、泣くなよ、おい、ちょっと」
晶葉「すまない」
モバP「ほら、みかん食え、みかん」
晶葉「……うん」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
晶葉「はい、あーん」
晶葉「美味しいですか?」
晶葉「そうですか。それは良かったですね」
晶葉「柔らかいチーズでしょう?」
晶葉「覚えていますか? 及川さん」
晶葉「あの人のお孫さんが、今じゃ牧場のご主人なんですよ」
晶葉「時々、こうやって送ってくれるんですよ。有難いことですね」
晶葉「あら、おねむですか?」
晶葉「それじゃあ、少し寝ましょうか」
晶葉「ロボちゃん、ロボちゃん」
きゅらきゅらきゅらきゅら
晶葉「まさか、私の開発した介護ロボが貴方のお世話をするなんてね……」
うさうさ
晶葉「ああ、私はいいのよ。それより、この人に毛布を」
うさうさ
きゅらきゅきゅきゅ
晶葉「……今日は、少し寒いですね、貴方」
以上お粗末様でした
最初は閲覧注意なものを書こうとしていたのに何故かこうなった
でも後悔はしていない
最近書いたモノ
イヴ「真っ赤なお鼻じゃないけれど」
橘ありす「幸せなお姫さま」
幸子「約束してくださいね、プロデューサー」
晶葉「ああ、助手か、いつの間に来てたんだ」
モバP「今来たところだよ。なんだ、またなんか作ってるのか」
晶葉「今、ちょっと手が離せないんだ」
モバP「何やってんだ?」
晶葉「見てわからないか?」
モバP「わからん」
晶葉「まあ、見ただけじゃわかんないか」
モバP「なんだそれ」
晶葉「節分用の鬼ロボだ、うまくいけばライブにも間に合う」
モバP「鬼には見えないな」
晶葉「外装は最後に取り付けるからな」
モバP「なるほど」
晶葉「それで、何か用か? 手が離せないんで、このままの格好で聞くけど」
モバP「忍の実家から林檎が送られてきてな」
晶葉「すまないな、手が汚れてるんで」
モバP「大体予想は付いてた、剥いて切ってから持ってきてるよ」
晶葉「……一人、だよな?」
モバP「俺一人だ、ちゃんとフォークも持ってきてるよ」
晶葉「あ、ああ……」
モバP「ほら」
晶葉「……あーん」
開いた晶葉の口の中に、小さく切った林檎を入れるモバP。
晶葉がしゃくっと食べると、残りの半分を自分の口の中に放り込む。
晶葉「あ、ああっ」
真っ赤になる晶葉。
モバP「どうした?」
晶葉「……意地悪だな、助手は」
モバP「何が」
晶葉「そういう不意打ちは良くない」
モバP「じゃあ……」
しゃりっと林檎を囓るモバP。
半分をフォークに刺したまま、晶葉へと向ける。
モバP「逆ならいいのかな?」
晶葉「……馬鹿」
それでも晶葉は口を開ける。
しゃくしゃくと林檎を食べる。
モバP「美味い林檎だ」
晶葉「ああ」
モバP「ほら」
三つ、四つとモバPは林檎を晶葉の口へと運ぶ。
モバP「うまいか?」
晶葉「美味しい」
モバP「そりゃ良かった」
晶葉「そこの部品取ってくれ」
モバP「どれだ?」
晶葉「後ろの壁の所、赤い縞模様のシールが貼られている奴だ」
モバP「14番て書いてある奴?」
晶葉「16番」
モバP「どれくらい掛かりそうだ?」
晶葉「今日一日はかかるかな」
モバP「それは困ったな」
晶葉「今日と明日はレッスンも入ってなかったと思うが?」
モバP「俺の午後の時間が空いている」
晶葉「うん」
モバP「食事にでも誘うつもりだったが」
晶葉「……すまない」
モバP「いいさ。そうだな、愛海か笑美が空いてたかな」
晶葉「待て」
モバP「まさかとは思うが、予定を変える?」
晶葉「おい、この私が、池袋晶葉が、色恋沙汰で予定を変えるとでも?」
モバP「実のところ、それで変えるよう女なら、はなっから食事には誘わない。それでこそ池袋晶葉だと思うよ」
晶葉「ああ、変えてたまるか。だけど、私は欲張りなんだ。助手との食事の機会も逃したくない」
モバP「じゃあどうする?」
晶葉「高級な弁当は嫌いかな?」
モバP「冷や飯は、嫌いじゃない」
晶葉「それじゃあ、二つ注文だ」
モバP「喜んで」
ロボから手を離さない晶葉と、それを眺めているモバPに弁当が届けられたのは三時間後。
モバP「三時間も、よく続くものだな」
晶葉「それをずっと眺めている助手も相当なものだと思うぞ」
モバP「楽しみがあるからな」
晶葉「弁当か?」
モバP「弁当を君に食べさせるという楽しみが」
晶葉「……馬鹿」
モバP「予測していなかったとは言わせないぞ、天才池袋晶葉ともあろう者が」
晶葉「それを大声で吹聴するのが馬鹿だと言ってるんだ」
モバP「それは否定じゃなくて肯定だな。それでは、食べさせてあげよう」
晶葉「あ……むぅ……」
モバP「ほら、あーん」
晶葉「……馬鹿。……あーん」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
モバP「ほら、あーん」
晶葉「あーん」
モバP「美味いか? みかん」
晶葉「甘い」
モバP「晴の実家から送ってくれたんだぞ」
晶葉「御礼を言っておいてくれないか」
モバP「ああ」
晶葉「もう一つ食べたい」
モバP「ん」
晶葉「あーん」
モバP「来月には退院できるそうだから」
晶葉「それは有難いな」
モバP「馬鹿な真似するなよ」
晶葉「胸に刻みつけておくよ」
モバP「……ロボ爆発させて両手足負傷って……」
晶葉「面目ない」
モバP「負傷で良かった。不随になってたらどうする気だよ」
晶葉「捨てられたかな」
モバP「次同じ事言ったら本気で怒るぞ」
晶葉「すまない。でも、顔と身体に傷跡が残らなくて良かった」
モバP「まさかそんなこと言うとはな……」
晶葉「君に見せられなくなる」
モバP「馬鹿、傷痕あろうが無かろうが池袋晶葉は池袋晶葉だ」
晶葉「……」
モバP「お、ぉい、泣くなよ、おい、ちょっと」
晶葉「すまない」
モバP「ほら、みかん食え、みかん」
晶葉「……うん」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
晶葉「はい、あーん」
晶葉「美味しいですか?」
晶葉「そうですか。それは良かったですね」
晶葉「柔らかいチーズでしょう?」
晶葉「覚えていますか? 及川さん」
晶葉「あの人のお孫さんが、今じゃ牧場のご主人なんですよ」
晶葉「時々、こうやって送ってくれるんですよ。有難いことですね」
晶葉「あら、おねむですか?」
晶葉「それじゃあ、少し寝ましょうか」
晶葉「ロボちゃん、ロボちゃん」
きゅらきゅらきゅらきゅら
晶葉「まさか、私の開発した介護ロボが貴方のお世話をするなんてね……」
うさうさ
晶葉「ああ、私はいいのよ。それより、この人に毛布を」
うさうさ
きゅらきゅきゅきゅ
晶葉「……今日は、少し寒いですね、貴方」
以上お粗末様でした
最初は閲覧注意なものを書こうとしていたのに何故かこうなった
でも後悔はしていない
最近書いたモノ
イヴ「真っ赤なお鼻じゃないけれど」
橘ありす「幸せなお姫さま」
幸子「約束してくださいね、プロデューサー」
02:30│池袋晶葉