2015年03月12日

P「仕事だぞみちるぅ!」

みちる「フゴフゴ」



P「なんでもいいから食事できる仕事が良いとかいう無茶な要望通りにだな!」



みちる「フゴフゴ」





P「わざわざ料理コーナーの仕事を探してきてだな!」



みちる「フゴフゴ」



P「よしいったん飲み込もうか!」







初SSです!不備とかあるかもだけど許してねはぁと



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425631402



みちる「いやぁ、すいませんプロデューサー!パンを食べていたもので!」



P「まさかフランスパン丸々一本食いきるまで待たされるとは思わなかった」



みちる「あははー!今ちょうどお腹空いてて!」



P「いつもな」



みちる「それで、何の用でしたっけ」



P「そうそう、次の仕事が決まったんで伝えにな」



みちる「おぉー」

P「えー、今回のは食育番組のオファーだな。バラエティー形式でクイズしたり料理したり……お前向きだと思うがどうだ?」



みちる「お腹いっぱい食べられますかね?」



P「お腹いっぱいはちょっと大食い選手権とかじゃなきゃ無理かなー」



みちる「えぇー、そんなので食の大切さが伝わるんですか?」



P「むしろ大食いじゃ伝わらないかなー」

P「ということでやってきましたスタジオ」



みちる「いやあ、どんなパンが出てくるか楽しみですね!」



P「いやパンかどうかは分からないけど……」



みちる「バカな……」



P「とにかく妙な真似はするなよ!他の出演者の料理に手を出すとか!」



みちる「駄目なんですか?」



P「駄目だよ!?」





スタッフ「本番入りまーす!」



P「おっさっそくだ、しっかりやれよみちる」



みちる「頑張ります!」

〜オープニング〜





BGM「テレレッテー」







舞「皆さんこんにちはー!」







みちる「フゴフゴー!」







監督「カットォ!」







P「みちるぅ!」



監督「フランスパン!?なんでフランスパン!?」





P「すいません!ほらみちる謝れ!」





みちる「フゴフゴ」ペコリ





監督「フランスパン離さないんだ!?」





P「みちるぅ!」

P「いやすみませんほんと……あいつ異様に食い意地張ってて……」



監督「はは……まあ構いませんよ。むしろ番組的には好都合でしょう」



P「すみません……とにかく番組中に別のもの食うのは禁止な!」



みちる「それ死んじゃいません?」



P「人はそう簡単に死んじゃいませんよ」

監督「じゃあ気を取り直して……スタート!」





〜オープニング〜



BGM「テレレッテー」



舞「皆さんこんにちはー!」



みちる「こんにちはー!」



舞「教えてクッキング!のパーソナリティ、福山舞と!」



みちる「大原みちるです!」



P(とりあえず順調だな……)



舞「そして本日のメイン食材は……これ!」



みちる「取れたて新鮮なこのカボ……」



\ギュルルルル/



みちる「あっ」



監督「カットォ!」



P「みちるぅ!」

監督「食べてたのに!さっきフランスパン丸々食べてたのに!」



P「すいません!おいこらみちるぅ!」



みちる「あははー!お腹空いちゃったみたいで」



P「お前ちゃんと胃袋一つか?四つくらいないか?」



舞「…………」



P「ほらお前、舞さんが不機嫌になってきただろお前、舞さんに楯突いたらクッキング業界じゃやってけないぞお前」



みちる「小学生とは思えない大御所感だしてますもんね」

P「とにかく本当にもうトラブルおこすなよ……」



みちる「分かりました!」



P「このままだと大食いバカアイドル路線になっちゃうぞ」



みちる「それは嫌ですね!」



P「まあ……大食いは紛いなき事実だけど……」



みちる「とりあえず今食べれるだけ食べときます」フゴフゴ



P「そのでかい鞄の中身全部フランスパンかよ」

監督「じゃあもっかい始めからでね、スタート!」



BGM「テレレッテー」



舞「皆さんこんにちはー!」



みちる「こんにちはー!」







P「よし、オープニングと序盤のクイズコーナーはなんとかやり過ごしたな」



P「……パン関係のクイズだけ異様に早かったのはまあ……セーフだろ……」



P「しかし問題はこの後の」





舞「ではでは!実際にこのカボチャを料理してみたいと思います!」



みちる「おぉー!」



P(食うなよ……?)



みちる(食べませんよ……!)

舞「今日作るメニューは……じゃじゃん!カボチャパンです!」



みちる「!!!」



P「!!!」



舞「なんでもみちるさんの実家はパン屋だとか……」



みちる「はい!私もパン大好きで、自分でも作ったりします!」ジュル



P(みちる!よだれ!)



舞「そんなみちるさんと一緒にパン作りに初挑戦してみたいと思います!ご指導よろしくお願いしまーす♪」



みちる「もちろんですよ!」ジュルル



P(みちるよだれ!よだれがナイアガラだから!)

スタッフ「いったん休憩入りまーす」



P「くっ……まさかパンとは……」



P「多分制作側がみちるのプロフィール見てパンにしてくれたんだろうが……」



みちる「カボチャパン……!」ジュルリ



P「まずいぞ……」



P「このままじゃ……スタジオから小麦粉が消える……っ!」

P「みちる!ちょっとこっち来い」



みちる「なんですかー?」



P「どうやらカボチャパンを作るらしいが……今朝も言った通り、分かってるよな?」



みちる「もちろんですよ!」



P「お、珍しく自制が……」



みちる「ちゃんと残さず食べます!」



P「でしょうね!」

P「分かった!これ終わったらパン食べ放題の店連れてってやるから!」



みちる「大体出禁ですけど……」



P「まじかお前……じゃあ沢山買ってやるから!その代わりに収録中に食わないと誓ってくれ」



みちる「任せてください」ジュルリ



P「不安しかねえな」





スタッフ「そろそろ撮影入りまーす」



P「ぐぬぬ……頼むぞみちる」



みちる「任せてください」ジュルリ



P「不安しかねえな!」

舞「ではみちるさんの指導のもとパンに初挑戦してみたいと思います!」



みちる「任せて下さい!」



舞「えー、まずは材料の小麦粉を用意します」



みちる「この段階では小麦粉は食べられないので気をつけて下さい!」



舞(それは子供でもわかる)



舞「……そこにお砂糖、お塩、酵母をいれてかき混ぜまーす♪」



みちる「この段階でもまだ食べられないので気をつけて下さい!」



舞(犬でもわかる)

舞「ではカボチャを角切りにしていきますね」



みちる「小さなお子さんはあぶないのでお父さんお母さんと一緒にやりましょう!」



P(お、ようやくまともな仕事を……)



みちる「あとカボチャは生だと美味しくないですよ!」ボリボリ



舞「…………」



P(ああ!舞さんの眼光に鋭さが宿ってきた!)

舞「ではこの生地をオーブンに入れて焼きまーす♪」



みちる「完成が楽しみですね!」



監督「……はい、じゃあ焼けるまで休憩でーす!」



P「みちる……こっちに来なさい」



みちる「なんですか!」



P「うん……なんというか……なにから言ったら良いかなこれ……」



みちる「?」ギュルルル

P「今から言うことをよく聞きなさい!」



みちる「食べながらでもいいですか!」



P「いいと思うか?」



みちる「ありがとうございます!」モグモグ



P「うん……いいと思っちゃったならもう仕方ない……とりあえずカンペ出すからそれ以外のことは言わない!」



P「これは食べられないとかの諸注意もいらない!」



P「カボチャ食べない!」



P「この三つは守れよ!」



みちる「フゴフゴ!」



P「ああもういいや存分に食え!食欲が失せるまで食え!」



みちる「それは無理かと」



P「もう!」

スタッフ「ではラストお願いしまーす」



P「頼むぞみちる……お前はうちの事務所じゃ売れてる方だが食費諸々で考えると全然稼いでないんだから……!」





P(ではオーブンを……)←カンペ



みちる「ではオーブンを開けてみましょう」ボウヨミ



舞「わあ、美味しそうに焼きあがりましたね!」



P(生地が……)



みちる「生地が十分膨らんだ頃合いがベストですよ」ボウヨミ



P「ああもうすげえ棒読みだけど頑張ってるからもういいや!食べなきゃもういいや!」

舞「じゃあさっそくいただきましょうか!」



みちる「……!はい!」ジュルリ



舞「……んー、ちょっと分量多かったかな?」



みちる「そうですか?」



舞「うん、私にはちょっと多すぎるから……はい!みちるさん後は全部食べて良いですよ!」



みちる「本当ですか!!……あ、でもプロデューサーが……」



舞「大丈夫です!美味しく食べる女の子を嫌いな人なんていませんよ♪」



みちる「……!」パアァ





監督(舞さんやっべえ……)



P(天使かよ舞さん……)

みちる「……というわけで無事に終わりました!あははー!」



P「クッキングアイドル界に舞さんアリと言われる理由がわかる収録だった」



みちる「あまりの優しさに思わず持ってた大原ベーカリーのクーポンをあげてしまいました」



P「俺も名刺渡して丁重に挨拶してしまった……んじゃ帰るか」



みちる「あ、その前にこれを……」ガサゴソ



P「これは……さっきのカボチャパン?」



みちる「はい!」

みちる「せっかくなのでプロデューサーにもに食べてもらおうと思って!」



P「あまりに幸せそうに食べてたから食べつくしたものだと思ってた……ん、うまいな」



みちる「あははー!こんど自分でも作って持ってきますね!」



P「そりゃいいな、ちょうどハロウィンの仕事もあるし」



P「……さて、帰りにパン買って帰るんだっけ?近くの店で良いか?」



みちる「はい!お腹いっぱい食べましょう!」



P「……給料日まえだからほどほどにしてね?」



みちる「……!」



P「……!」



みちる「…………!」



P「無言の……圧力……っ!」







二時間後



みちる「ごちそうさまでした!」マンプク





終わり



08:30│大原みちる 
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