2014年01月25日

モバP「ちょっと杏をスカウトし過ぎたか……」

杏1「だるいー」

杏2「プロデューサー、週休二十日を希望します」

杏3「飴ちゃんないの?」


杏4「ふぁ」

杏5「ジュース足りないよ、何やってんの?」

P「……」

ちひろ「これは困りましたね」

P「どうしましょうね」

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ちひろ「調子に乗って奔走するからですよ」

P「しかし、能力は高いじゃないですか!」

ちひろ「凄腕のプロデューサーなら五匹と言わず、十体もの杏ちゃんを飼うことは容易でしょう」

ちひろ「しかし、今のプロデューサーさんにそれが出来ますか?」

P「そ、それは……」

杏2「あたしらの単位は匹なのか、体なのか」

杏5「いちあんず、にあんずでいこう」

杏1「おなか減ったー」

杏3「ねえ、帰っていい?」

P「くっ! カワイイ!」

ちひろ「だめだこりゃ」
P「待ってくださいよ、ちひろさん!」

ちひろ「待ちますけど、どうしようもありませんよ?」

P「そんな……せめて、引率だけでも!」

ちひろ「リーダーは真ん中の杏ちゃんではないんですか?」

杏2「杏かな?」

杏5「いや、杏でしょ」

杏1「杏じゃないよね」

P「むうっ……! どれがどの杏か」

杏3「いますぐキャンディー用ハピ粉を用意しろー、要求が叶えられなければ爆発するー」

杏4「zzz……」

ちひろ「手のつけようがありませんね」
P「仕方ない、なんとかやってみます!」

P「これがプロデューサーとしての試練ですからね」

ちひろ「自分で追い込まなきゃいいのに」

P「……お前たち、これから仕事だぞ! とりあえず、着替えてもらおうか」

杏1「ええー?」

杏2「まだ10時だよ? 朝から仕事なんて……」

杏5「プロデューサーが着替えさせてよ」

P「男子たるもの、女子の着替えを手伝うことは出来ない」

杏3「おっと、シークレットタイムだった」ピコピコ

杏4「zzz……」

P「お互いに着替えさせ合うんだ!」

杏1「面倒くさい……」
P「くそっ、どうすればいいんだ……!」

ちひろ「ふう、仕方ありませんね」

P「ち、ちひろさん!」

ちひろ「こういう時こそ、ユニットの妙を活かすんですよ!」

P「ユニットの妙……?」

ちひろ「つまり、攻めのユニットだけでなく、守りのユニットのアイドルたちを連れてくるんです!」

P「なるほど!」

P「では、亜里沙さーん! ちょっと来てくださ〜い!」

パタパタパタ…バタバタバタ 

亜里沙?『は〜い』
亜里沙A「みんな〜、亜里沙お姉さんですよぉ〜」

亜里沙B「ウサコちゃんと一緒におうたを歌いましょうね〜」

亜里沙C「『ウサコがんばるウサ〜♪』」

亜里沙D「それじゃ、Pくん、お姉さんは何をしたらいいのかな」

ちひろ「なぜ守りも同じアイドルで固めたんです!?」

P「カワイイじゃないですか!」

ちひろ「何を言っているのかよく分からない」

P「ですが、亜里沙さんなら子どものお世話はうまいはず……」

ちひろ「た、確かに。これはチャンスですね」

P「では、亜里沙さん、この怠け者どもを着替えさせてください」

亜里沙ズ『お姉さんに任せてねっ!』
亜里沙D「それじゃあ、杏ちゃん? まずは二人組つくって♪」

杏2「は、はううっ!」

杏5「なにか、心を抉られるような言葉を受けた……」

杏3「杏はもうダメだ……ばたり」

亜里沙B「逃しませんよっ、それーっ」バッサバッサ

杏4「ふぁっ!?」

亜里沙A「御髪を梳かして〜♪」

亜里沙C「『ウサコが服を剥ぎ取っちゃうウサ!』」

杏1「うぎゃー、ウサコに食べられるー」

P「あ、あわわ、じゃあ、俺、車持ってくるんで!」ダッ

ちひろ(ヘタれたか……)
――現場。

カメラマン「それじゃあ、お願いしますね」

亜里沙ズ『はーいっ♪』

全杏『ふぁーい』

カメラマン「うんうん、いいですよ〜、そのとろけ具合」

カメラマン「はい、そっちの杏ちゃんはもうちょっと右側に折り重なって」

カメラマン「あっ、お尻見えた」

P「おい」

亜里沙A「ウサコガード!」

亜里沙D「『イヤラシ系の業界人は、ウサコがシャットアウトウサ!』」

カメラマン「社会派だね〜」

P「……うん、うまくいっているようだな」
杏1「つかれたー」

杏2「もうこれはブラック企業だよ。ブラックプロデューサー」

P「芸能界では、365日仕事みたいなものだぞ」

亜里沙B「まあまあ、杏ちゃんたち、頑張ったじゃないですか」

P「亜里沙さんも頑張りましたね。はい、ジュースです」

亜里沙D「うふふっ、良きにはからえ、なんてね♪」

杏5「プロデューサー、杏たちと態度が違くない?」

P「何を言っているんだ、杏たちにはド○ター・ペッパー、亜里沙さんたちにはマウ○テンデューだぞ」

亜里沙C「『ウサコはオ○ンジーナでいいウサ!』」

杏3「……もう帰ってもいいよね? プロデューサー」

P「ああ、今日はなんとかなったからな」

杏4「zzz……」

P「もう寝てるのか」

P「ん……ちょっと待てよ?」

杏3「どうしたのさ」

P「ふと気になったんだが、こんなにいっぱいいて、部屋に入れるのか?」

杏5「入れないよ?」

杏2「こういう時は事務所に泊まるんだよ」

杏1「そうそう」

P「な、なんだとっ……!」

亜里沙B「先生はひと……四人暮らしいけるから大丈夫ですよ」

P「そ、それでも大変じゃないですか!」

杏1「事務所待機が基本だからね」

P「くっ……ちひろさん!」プルルルルル
ちひろ『どうしました?』

P「事務所で寝泊まり出来るってマジですかね?」

ちひろ『ええ……今は最大90人体制で』

P「ガッデム!」

ちひろ『一応、希望者だけですよ。あぶれた子は寮に入れてますし』

P「しかしですね」

ちひろ『じゃあ、プロデューサーさんが用意出来るんですか?』

P「そ、それは……俺のアパートに泊めるわけにもいかないし……」

杏2「プロデューサーが事務所に泊まれば?」

P「なに?」

杏2「大変だって言うなら、プロデューサーが泊まってお世話してくれればいいじゃん」

P「いやしかし……」

亜里沙D「どうやら先生も泊まらなくてはいけないようですねっ」

P「なんで!?」
P「正論だ……オレ一人では杏ファイブに太刀打ち出来なかった……」

ちひろ『なに言ってるんですか?』

P「ちひろさん、仕方ありません。いずれ杏寮を作るとして、今日は事務所に泊まることにします!」

ちひろ『あ、杏寮……つまり、杏ちゃん専用の寮を建てるってことですね』

P「そうです、この……レアメダルを使って!」カチャリンコ

ちひろ『プロデューサーさんのよく分からない覚悟は分かりました』

ちひろ『とりあえずアメニティは全部揃ってますので』

P「ありがとうございます!」ピッ

P「よし、杏! 増えた分はオレに任せろ!」

杏5「しょうがないなぁ〜」

亜里沙A「Pくん、Pくん」

P「ど、どうしました?」
亜里沙A「亜里沙寮も、作って欲しいな?」

P「え……でも、入れる部屋はあるんじゃ……」

亜里沙B「これから先生ももっと増えると思いますよぉ」

亜里沙C「そういう時に、寮を建て増ししておいてほしいし」

亜里沙D「問題児たちの扱いなら、得意ですからっ」

P「……」

杏4「zzz……」

P「分かりました……!」

P「俺が、責任を持って、亜里沙寮を作りますよ!」

亜里沙ズ『やったぁ!』

ウサコ『やったウサ!』

杏2「ちっ」
――事務所。

ちひろ「さ、事務所ビルのこの階は泊まれるようになってます」

P「なるほど、会議室の横に布団とか詰めてあったんですね」

ちひろ「その通りです。人数分は……入るでしょう」

P「ちなみに、男性用の部屋は」

ちひろ「ありません」

P「ソファで寝るしかないか……」

杏2「ええー? いいじゃん、雑魚寝で」

杏3「修学旅行みたいな感じ? 行ったことないけど」

P「男女同衾なんて、そんなはしたない真似は出来ない」

亜里沙C「『保護者同伴だから問題ないウサ!』」

P「仕方ないな」

ちひろ「ダメだこいつ」
ゾロゾロ……

杏1「もうねむいー」

杏4「zzz……」

P「ぜーはー!」がっしょがっしょ

杏3「プロデューサー、ズルくない?」

杏2「なんでそっちは背負ったりしているのに、杏は歩いて移動しているの」

P「はぁはぁ、寝ちまってるからしょうがないだろ!」

亜里沙A「先生が運ぶって言ったのに」

P「あ、亜里沙さんにそんな真似はさせられませんよ」

亜里沙D「じゃあ、先生も運んで運んで〜」

P「よ、良いですよ! お姫様抱っこで!」

亜里沙D「良きにはからえ〜♪」
P「布団敷くぞ!」

杏1・4「ぐー」

杏2「歩き疲れた」

杏5「……汗臭くない? 今日、ちょっと暑かったし」

P「お前たち」

杏3「杏が杏をお風呂にいれるよ。その間にプロデューサーが敷いてくれればいいんじゃない?」

P「えっ、俺が運んできたのに」

亜里沙B「お風呂、やりますよっ!」

P「あ、はい」

ゾロゾロ……

P「……」

P「敷くか」
――湯上がり。

亜里沙D「お風呂頂きました〜」

杏2「うう……剃られた……」

P「何言ってんだ! 興奮するだろ!」

亜里沙B「Pくんは欲望を素直に出すのは抑えた方がいいって思うなっ」ギリギリ

亜里沙C「『ロリコンは地獄に堕ちるウサ!』」

P「うぐえぇぇぇ」

杏3「せ、先生、プロデューサーが死んじゃうよ」

P「ふ、ふへへ、げほげほッ! 最高のウサクローだったぜ!」

亜里沙A「反省してくださいね?」

P「いいにおいがした」

杏5「本当にプロデューサーはダメだなぁ」
P「じゃあ、とりあえず俺は端っこで寝てますから」

杏2「はああ? ここまで来たら抱きまくらにでもなるべきだよ」

杏3「せやせや」

杏5「はよ」

P「もし何か合った時のために真ん中では身動き取れないだろう」

亜里沙D「先生に任せなさい♪」

P「い、いや、けど」

杏4「……ねろ」

P「うおっ!? 寝てる杏が喋った!」ビクッ
>>12 ここ上に一行追加しなきゃ……。
――
亜里沙B「それは、杏ちゃんたちを捌ききれるのは先生しかいないからですよ」

P「正論だ……オレ一人では杏ファイブに太刀打ち出来なかった……」

ちひろ『なに言ってるんですか?』

P「ちひろさん、仕方ありません。いずれ杏寮を作るとして、今日は事務所に泊まることにします!」

ちひろ『あ、杏寮……つまり、杏ちゃん専用の寮を建てるってことですね』

P「そうです、この……レアメダルを使って!」カチャリンコ

ちひろ『プロデューサーさんのよく分からない覚悟は分かりました』

ちひろ『とりあえずアメニティは全部揃ってますので』

P「ありがとうございます!」ピッ

P「よし、杏! 増えた分はオレに任せろ!」

杏5「しょうがないなぁ〜」

亜里沙A「Pくん、Pくん」

P「ど、どうしました?」
――
P「仕方ない……大人しくしてるんだぞ」

『はぁ〜い』

P「よし、電気消すからな」パチン

亜里沙A「おやすみなさい」

P「おやすみ……」

P「……」

P「おう」

杏1「なんぞ」

P「全員でしがみついてくるのはやめなさい」

杏2「けち」
杏1「……プロデューサー」

P「どうした?」

杏1「ごめんね、こんなにいっぱいで」

P「何を言ってるんだ、嬉しいよ」

杏3「怒ってない?」

P「怒ることなんか何もないぞ」

亜里沙A「そうですよぉ」むぎゅ

杏5「わわっ」

亜里沙B「こんなに杏ちゃんがいっぱいで嬉しいっ」

P「杏まみれで幸せだ」
亜里沙C「『ウサコは?』」

P「もちろん、ウサコちゃんにも囲まれて嬉しいぞ」

亜里沙D「えへへ……うれしいな」

亜里沙A「おねえさん、いっぱい抱きついちゃう!」

P「いっぱいって人数的な意味でしょ!」

杏4「zzz……」

杏3「柔らかい?」

P「おう、柔けぇ〜、あったけえ〜」

P(だが、締め付けられてて、アレだ、ヤバい)

P(……でも、こういうのをある意味で幸せって言うんだろうな)

P(杏のすべすべが肌に触れてきて、亜里沙の手がなでなでしてくれる)

P(今度は、今度は……)グー
――

ちひろ「それから、ですか?」

ちひろ「ええ、プロデューサーさんはちょっと頑張り過ぎたようです」

ちひろ「毎日のように杏ちゃんと亜里沙さんの相手をするだけでなく、新しい娘を迎えるために奔走し……」

ちひろ「最期は大量の卯月ちゃんのお尻に埋もれて亡くなっていました」

ちひろ「その死に顔は安らかで、ただしかし、右手にはメモが握られていました」

ちひろ「『尻』、と」


おしまい
辛いです…亜里沙さんが10人揃わないから…

>>18
きらりにまみれたらPがわっしょいされる
今度は上田にまみれたい…

お疲れ様でした。引き続き、モバマスをお楽しみください。

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