2015年04月24日

加蓮「奈緒と二人きりの夜」

・R-18

・奈緒と加蓮が恋人設定



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1428929620



「楽しかったね、フェス」





「だなー、行ってよかったよ、勉強にもなったし」



「……あ、そうだ、言い忘れてたことがあったの」



「ん?なんだよ」



「実はね、お母さんとお父さん、二人とも出かけてるの」



「へ?」



「というか奈緒が泊まるのにOKが出たのも、もともと家に私しかいないからってのもあって…」



「え、じゃ…じゃあふたりきり…」



「だから、ちょっと外食してから帰ろう♪」



「ちょ、聞いてないんだけど!?」



「言ってないもん。それに高校生なんだし、大人がいなくても問題無いでしょ?」



「……いや、そこはそうだけどさぁ…仕方ないなぁ」



「どっちにしろフェスは今日だったんだし、先に言ってても特に変わらないでしょー?…本当に言い忘れていたんだけどね?」



「今のあたしには嘘にしか聞こえない…」

――北条家宅前



「…しっかし、外食って言われてハンバーガーだったってのもなんか腑に落ちないというか…いや財布的には良かったけど」



「そうかな、なんか夜に食べるといつもと違っていいと思うけど」



「なんかソムリエ的なモノになってないか?」



「そういうのじゃなくて…なんていうか、悪い事してる感じっていうか…?」



「あ、それならちょっとわかるかも…」



「でしょー?…さて、私の家に到着ー!」



「電気がついてない…ホントに誰も居ないんだな」



「でしょ?寂しかったし、奈緒がいてくれてよかったなー」



「お前はまたそんな事言って……とりあえず風呂沸かして、あー…あたしどこで寝るんだ?」



「私の部屋じゃないの?」



「…客室とかじゃないのか、普通」



「別にいいんじゃない?とりあえずお風呂のスイッチ入れてくるから、適当にテレビでも見てていいよ」



「りょーかい」

――居間



「湯沸し機のスイッチ入れたよー…あ、奈緒のパジャマだ」



「おう、荷物から出してたんだ」



「ふーん、奈緒のパジャマ、案外普通だね」



「何だよいきなり、普通じゃない変なの持ってくると思ったのか?」



「ううん、もっと可愛い感じのも似合うと思うんだけど」



「そういう意味か!絶対に無理だから!」



「むぅ…奈緒のフリフリのネグリジェ姿、見てみたーい」



「無理だって言ってるだろ!?」



「私も同じの買ってさー…お揃いにしてもダメ?」



「…か、加蓮が、ネグリジェを?」



「うん、奈緒とお揃いの♪」



「……」



「買っても絶対に奈緒にしか見せないし…ダメ?」



「…………考えとく」



「ふふっ、ほぼオッケーって事だね」



「ち、違うから!買うとしても選ぶのはあたしだからな!」



「わかってるって。じゃ、テレビでもみて、お風呂沸くの待ってよっか」

「テレビ、今日はあまり面白いのやってないね…時間が時間だからニュースばっかり」



「仕方ないだろー」



「なおー、なんかDVD持ってきてないのー?」



「今日は持ってきてないよ…」



「むぅ…まぁアニメだっただろうし、いっか」



「いいだろ別にアニメでも、この前一緒にみたクレ○ンしん○ゃんの映画で号泣してたくせに」



「…私、ドラ○もんとク○ヨンし○ちゃんの感動系の映画は反則だと思うな」



「……まぁ、それは同意するけど」



「でしょー?」



「…じゃあ今度何を見たいんだ?」



「えっとー…なんだろう、普通にドラマとか、あとは映画とかかな?」



「映画かぁ…」



「映画館にデートで行っても良いと思わない?」



「……お、おう」



「楽しみ〜♪じゃあ後で、今やってる映画を調べないとね」



「CMで何やってたかなぁ…」

パラランパラランパラパンパン♪パラパンパラパンパンパン♪



「ん?なんか聞こえたけど…チャイム?」



「あ、お風呂沸いたみたい。音で知らせてくれるから」



「その音か…じゃあ加蓮、お先にどうぞ」



「……へ?」



「ん?」



「一緒に、入らないの……?」



「あっ…一緒に入るつもりだったのか」



「当たり前でしょ!?奈緒と!一緒に!お泊りだよ!?お風呂一緒じゃないのはおかしいよ…!?」



「か、勘弁してくれ!ちょ、ちょっと…その…まだ」



「もしかして…体、見せたくない?」



「う…うん」



「……奈緒のバカ」



「ご、ゴメン…」



「奈緒のマヌケ、おたんこなす、バカッ!毎日ポテト奢りの刑だからね!」



「ほ、ホントにゴメンって!次はちゃんと処理してくるから!っていうかポテト毎日かよ!?太るぞ!?」



「おいしいから大丈夫なのっ!!もうっ!!」



――加蓮の部屋



「お風呂の掃除、終わったよ…じゃ、寝ようか」ムスー



「き、機嫌直せよ…」



「せっかく二人きりになれる日だったのに…奈緒、ホントは私の事好きじゃないんじゃないの?」



「ち、違っ…!?」



「……本当かなぁ…」



「ゴメンって、何でもするから機嫌直してくれよ…」



「じゃあ、お願い事…聞いてくれる?」



「あ、ああ!もちろん!あたしが悪いんだし…!」



「私ね…今すぐにえっちがしたいな…」



「!?」



「だって、恋人なのに、やったことないし…お風呂も一緒に入ってくれなかったし…」



「……それは、その…」



「私達、恋人でしょ…女の子同士でのやり方は、知らないけど…せめてキスくらい…してほしいなって…」



「……」



「駄目かな…?」



「……わかった、やろうか」



「いいの?」



「…ゴメン、むしろ今まで我慢してた」



「え?」



「ぽかんとすんな!そ、その……加蓮の事、好きで…そういう事したいって思ってた。あたしだけの加蓮にしたかった」



「全然気づかなかったよ…?」



「そりゃ…気付かれないようにしてたし…加蓮がそこまで求めてるのか、わかんなくて」



「……私達、ヘンにすれ違ってたんだね」



「そうだな……あたし、ちょっと不安になってたんだ。お互いの好きが同じスキなのか」



「…でも、もう大丈夫だよね。私と…えっちしてくれるんだよね?」



「当たり前だろ……そうだ加蓮、どうやって欲しいとか、ある?」



「ううん……奈緒が好きなようにして」



「…わかった」

その次の瞬間、ふわり、一瞬宙に浮いたような感覚になった後にベッドに横になっていた。



押し倒されたんだってすぐ気づいて、体が疼くのを感じた。すぐに真上から奈緒の長い髪が垂れて頬を撫でる。



いきなり押し倒されるのはちょっと予想外。でも、奈緒なら仕方ないと納得する自分がいた。



影になってよく見えないけど、きっと顔を赤らめてるんだろうな。



「奈緒…送り狼になっちゃったね。あ、お泊りだからちょっと違うかな?」



「加蓮が誘ったんだろ……それにさ、こんなに加蓮の匂いがするベッドで待ってたあたしの気持ちも察してよ」



「……うん」



奈緒の顔が、すぐ近くに。でも、いつもの可愛いだけの奈緒じゃない。



真剣で、夢中で…可愛くて、かっこいい。ステージで見る奈緒の顔とそっくりだと思った。



「……目、閉じて」



「わ、わかった」



目を閉じると、少しだけ不安になる。思わず息を止めていた私の唇に、そっと柔らかで、温かい感触が伝わってくる。



「んっ…!?」



そこから間髪入れずに唇を割って、奈緒の舌が私の舌に絡みつきに来た。



奈緒がいきなりそこまでしてくるなんて思っていなかった私は、戸惑いながら奈緒の舌に自分の舌を這わせた。



侵入を許してしまった奈緒の舌が、口の中で暴れる。ざらざらしてるけど、全然嫌じゃない。



「ん…んっ…」



「んん…」



奈緒の唾液が私の口の中に入ってきて…それを飲んでしまったという感覚すら快感になっていく。



「ぷはぁっ…」



息が苦しくなってきたその時…私の唇と奈緒の唇が離れて、私の口から零れた、どっちの物か分からない唾液を奈緒の手が拭った。



少しそわそわしちゃって…目を開けた。私と奈緒を繋ぐ唾液の糸が、光に照らされてテラテラと光っている。



…興奮しなかったと言ったらウソになる。ゾクゾクとした背徳感の様なものが、全身を駆け巡っていく。



「はぁ…はぁ……いきなりディープキスって…びっくりしちゃった」



「あ…ごめん、苦しかったか?」



「ううん、平気…」



「そっか、ならいいんだ」

「もういっかい、キスする?」



「…いや、キスだけじゃ満足できないよ」



「……奈緒、本当に狼みたい」



真っ赤な目が私を求めてギラギラしてる。狼と言わないなら…ライオンとか、虎かな。



そして、その肉食獣は無言で私の上体を起こした。



「服…脱いで」



「脱がせてくれないの?」



「……仕方ないな」



そうは言いつつも少し嬉しそうなのは、奈緒も興奮してるからだと思う。



その証拠に、脱がせられて露わになる肌にさりげなく、でもしっかり視線が向けられてる。



しっかり私を見てくれている事が、私には嬉しくて仕方なかった。

ショーツとブラだけの姿になると、奈緒は手を止めてじっとわたしを見つめていた。



「…奈緒、この恰好で放置は流石にちょっと変態っぽいよ?」



「えっ…う、うるさいなっ!いいから腰ちょっと浮かせて」



やっぱり恥ずかしがるこの奈緒も好き。ちゃんと言われた通りに腰を浮かせると、ショーツも脱がされた。



案の定と言うか、今までの興奮でショーツはかなり濡れていた。奈緒がそれにあまり言及しないのが逆にちょっと恥ずかしい。



「……こっちが先なの?」



「いいだろ別に、あたしの好きにさせてくれるんだろ?」



「う、うん」



「……じゃあ、こっち来て」



「いいけど…?」



奈緒の目の前に誘導されて、私はちょっとだけ戸惑った。



「あっち側向いて座ってくれるか?」



「うん」



奈緒の足と足の間。すぐに奈緒に抱きしめられる位置。



奈緒の胸が私の背中に当たっているし、息遣いもすぐそばに感じられる。でも奈緒は全く気にして無い。…私の事しか考えてないみたい。



「フロントホックのブラなら、こっちが良いと思ってさ……」



そう言って、奈緒が私のブラのホックに手を伸ばす。まるで抱きしめるみたいな姿勢になって、私は勝手にドキドキしていた。



ブラが外れると、解放された私の胸がぷるんと揺れて…次に奈緒の手がどこに向かうのか、すぐに理解した。

「じゃあ、加蓮の…触るぞ」



「うん…やさしくしてね…?」



「……努力する」



ゆっくり、奈緒の指が近づいて。それは多分奈緒が緊張しているからだとは思うけど、もどかしくて……そして、触れた。



「…っ…!」



両方の胸に手が這う。指の一本一本が私の胸を滅茶苦茶にするのに、この時を待ちわびていたみたいに胸からビリビリと快感が溢れる。



手が胸を撫でる度に、指が胸に食い込む度に、甘い快感が襲い掛かってくる。胸を自分で揉んだことはあるけど、こんなに感じたことは無いのに。



「やっ…!…自分で触っても、全然気持ちよくなかったのに…!なんでっ…!あんっ…」



「…加蓮の好きな人に揉まれてるから、じゃないかな」



「……そう、かも…っ」



そんな根拠もない返事でも納得してしまいそう。そのくらい、いつもと全然違う。



「随分気持ちいいみたいだな?」



「…っん!やっ…ぁん…はげ、し…っ!」



「ここなんてこんなに固くしてさ…」



「んんっ…!!ちくび、だめぇ…」



乳首をきゅっと抓られる。まるで牛のお乳を搾るように緩急をつけて…何度も何度も…



「んぅぅっ…な、なお…!」



「あ…痛かったか?」



「違うの、イっちゃう……イっちゃうから…とめてぇ…」



「……そっか、イくのか」



「一緒に…イきたいの…お願い…」

「…ん、はむ…」



「ふぇっ!?」



奈緒が返事の代わりに耳を咥えた。奈緒の口の中で、耳がチロチロと舐められて。



それだけの事なのに、私の体はさっきよりも高まっていく。



「ふぁ…んっ!なんで、なんで…意地悪、しないで…っ!」



「あたしは……この目で、加蓮がイくところが見たい。この耳で、加蓮のイく時の声が聞きたい。この手と口で、加蓮をイかせたい」



「……っ!!」



「ずっと、この時が来るのを夢見てた」



耳元で、囁かれる。それだけなのに、どうして私の体はどんどん快楽のゴールに近づいて行くんだろう。



「ズルいよ…奈緒、私だけ…」



「あたしの好きにさせてくれるって言ったろ?」



……ホントに、今日の奈緒は…ううん、夜の奈緒は狼なんだ。リードを完全に取られるなんて思ってなかった。



私には何もできない。抵抗する気も起きなかった。



「…じゃあ、仕方ないね」



「…嫌いになった?」



「ううん、そんな奈緒も大好き…だから、好きにしていいよ」

奈緒の左手が、胸を弄るのを止めて、下の方へ降りていく。やっぱり私のそこはさっきよりもすごく濡れていた。



「……加蓮のエッチな汁、こんなに溢れてる…トロトロだ」



「全部、奈緒のせいだからね…シーツ、濡れちゃった」



「わかってるよ、加蓮のここが期待してるのは…あたしのせい」



蜜が溢れるそこに、奈緒の指が侵入してくる。ぬちゃぬちゃという音が、やけに大きく聞こえた気がした。



「ここまで濡れてると、クリとかより中を…」



「ぁ、んん…うっ…ん!」



やっぱりその中も一人でやった時とは比べ物にならない快感を私の体に伝えてくる。



クニクニと私の膣の『良い所』を探そうと動く指が、その『良い所』に掠った。



オナニーしてる時、クリ以外だとそこが一番気持ちいい所って覚えていて…電気が流れたような、そんな快感が体を貫いた。



「ひああっ…!」



「…あ、ここか?」



「ちが、にゃ…きっ……もちぃ……やっ…ああ……!!」



何度も何度もそこをいじめられると、気持ち良すぎて、エッチな声が止まらない。



「…加蓮、すごくかわいい」



ピクンって体が跳ねると奈緒は嬉しそうにする。顔が見えないけど、きっといつもの奈緒とは全然違う顔をしているんだと思う。



だってこんな意地悪な声、初めて聞いたから。

「あたし…加蓮が好き、大好き」



「うん…うん…っ!」



舌で耳を舐める合間に耳元でそんな事囁かれたら…もっともっと気持ちよくなっちゃっう。



「なお、なおっ…!イっちゃう…!」



「イっていいよ。もっとその声、聞かせて」



声を出すとすごくエッチな声が出てきちゃいそう。でも奈緒の思い通りと言うのも少し悔しくて声を抑え込む。



声を出さずに首を動かして肯定すると、奈緒の指が一気に根元まで入った。



抵抗なんて無意味だった。頭の中が真っ白になって…体が焼けちゃうくらいの快感が私を襲った。



「あああ!?ふぁ、ああああっ……!」



「…綺麗で、エロいよ、加蓮」



崩れるように奈緒に寄りかかると、奈緒が意地悪な顔で頬を撫でてくれた。



「そりぇ、ほめほとばじゃ…」



「ちょ、ちょっと……大丈夫か?」



「ちょと、くらくら、して…」



「お、おい!?加蓮!?」



でも…ダメ…一気に今日の疲れが溢れて、意識が…

「……あ、あれ?」



「目が覚めたか…もう大丈夫か?」



目が覚めると奈緒がこっちを見つめていた。窓の外が明るい。



「…えっと、体調は悪くないけど」



とりあえず夢じゃなかったのかを確認…するまでもなかった。大事に何枚もの毛布にくるまれてはいるけど、殆ど裸。



……何故かブラだけはつけてあるけど、奈緒の趣味なのかな。脱がしたのも最後だったし……多分着せられなかっただけだとは思うけど。



「私…寝ちゃったの?」



質問しただけなのに、奈緒がものすごい勢いで土下座した。



「本当にゴメン!!疲れてたのに無茶させて…」



「い、いや…あれは私の体力が…無くなっちゃったから…」



「でも、あたしが加蓮のこと無理にイかせたから…!」



「ど、同意の上だから大丈夫だよ…?」



「でも……!」



「倒れたってよりは眠気が酷くて寝ちゃっただけだし、そこまで心配しないでよ……ていうか、最初にやろうって言ったのは私だよ?」



「そうだけどさぁ……納得できないって言うか…」



「もう大丈夫だから、今度はあまり疲れてない時に、ね?過保護なのは奈緒のちょっと悪い所だよ」



「いいのか?あ、あたし、その……次も…興奮して色々やっちゃうかも…」



「いいよ。私、奈緒に気持ちよくして貰うの嫌じゃなかったし…流石にいつもと違うとは思ったけど…奈緒は奈緒だもんね」



「…ありがと」



私の言葉を聞いて、やっと奈緒は安心してくれた。



「あ、でも今度は奈緒と一緒に気持ちよくなりたいなー……一緒にイきたかったのにぃ…」



「わ…わかった、考えとく」



「約束だよ!?ホントに寂しかったんだからね!」



「わかったから!頑張るから!考えておくから!」



私を完全に支配してた夜の奈緒も好きだけど、やっぱりいつもの奈緒も可愛い。



「…なーおっ」



「な……なんだよ?」



「可愛い奈緒も、かっこいい奈緒も、エッチな奈緒も…大好きだよ。だから何をされても、大丈夫」



「……それ、本気で言ってるのかよ」



「私は、本気だよ?」



「あ………ありがとう」



『あたしもだよ』と言わない奈緒に、私は優しくキスをした。



……奈緒が帰った後、胸のちょっと見づらい位置にキスマークが残っているのを発見したのはまた別の話。



おわり



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