2015年05月07日

及川雫「ずーっと、ですよー♪」

のんびりと書いていきます



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「......」ジーッ





雫「pちゃーん」



p「あっ、はーいっ!」



雫「こんなところにいたのー?探したよー」



p「うん、ゴメンゴメン」



雫「なに見てるのー?」



p「アルバムだよ、ねえこれ誰?」



雫「ふふっ、誰だと思うー?」



p「...もしかして」



雫「うん、私だよー♪」



p「ウソー!?」



雫「ふふっ、本当だよー?」

「あっ、でも確かに面影があるね、お母さんと顔そっくりだし...」



雫「懐かしいねー、確かこれは16歳くらいだったかなー」



p「ところで、これなんの時の写真?なんかドレス着て...あっ、もしかして!」



雫「うん、これはねー...」





P「おーい!pー!」





p「なーに?」





P「お母さんが呼んでるぞー!」





p「うん、わかったー!今行くー!」





p「おばあちゃん、あとでその写真のこともう一回聞かせてね!」



雫「いいよー、あとでねー♪」

P「何してたんだ、あの子は?」



雫「これを見てたそうですよー」



P「おー、これまたずいぶんと古い物を...」



雫「物珍しいんでしょうね、古い写真ですから」



P「そうだなぁ、俺もこの時はまだ若かったなぁ...」



雫「今でも元気ですよー」



P「気持ちだけは元気なつもりだがいかんせん身体が...あいたた、腰が...」



雫「お茶飲んで一息つきましょうか?」



P「ああ、頼むよ...」

−−−−−−







ズズッ...





P「はぁ...」



雫「だいぶ日が長くなってきましたねー」



P「うーん、だいぶ山にも雪が少なくなったな」



雫「もうちょっとで薄着できそうですねー」



P「いや、もう若くないし風邪でもひいたら大変だ、もう少しだけあったかくした方がいい」



雫「それもそうですねー...ふふっ♪」



P「なんだ?」



雫「いえー、さっきのアルバム見てたらなんとなーくその時のことを思い出して...」



P「そうか...」



雫「綺麗でしたねー...」



P「そうだな...本当に夢みたいだった...」

−−−



−−−−−−



−−−−−−−−−







「じゃあ、本当にいいんだね?」



雫「はいー」



「気持ちは変わらないかい?今ならまだなかったことにできるよ?」



雫「変わりませんー」



「...わかった、では君の意思を最大限に尊重するよ、あとは何も心配しなくていいからね」



雫「わかりましたー」



「今後の予定は千川君に伝えてあるから彼女から聞きなさい、変更があればまた改めて伝えるよ、では以上だ」



雫「ありがとうございますー、社長」



社長「まあ、これからいろいろあると思うが、とりあえず言っておくよ」





社長「...おめでとう、雫君」





雫「えへへ、はーい♪」

バタン





雫「...ふぅー」





ちひろ「雫ちゃん」



雫「あっ、ちひろさーん♪」



ちひろ「社長とのお話、終わりましたか?」



雫「はーい、終わりましたよー」



ちひろ「雫ちゃんの気持ち、伝えられました?」



雫「はい、ぜーんぶ話しましたー、ウソはよくありませんしー」



雫「...ずっとお世話になってましたから、ちゃんと言っておきたいのでー」



ちひろ「そうですか...」



雫「ところで、Pさんはー?」



ちひろ「新人さんを連れていろいろと走り回ってますよ、それに引継ぎとかもありますしね」



雫「忙しそうですねー...」



ちひろ「大丈夫です、あの人はタフですから」



雫「それは知ってますけどー...」



ちひろ「ふふっ、やっぱり旦那様のことは心配ですか?」



雫「...はい、よく無茶するのでー...」

ちひろ「じゃあ私から伝えておきます、雫ちゃんが心配してますよって」



雫「はーい、よろしくお願いしますー♪すみません、最後までご迷惑をかけてー」



ちひろ「いいんですよそんな、だってあと...」



雫「ちひろさん?」



ちひろ「グスッ...あ、あと...半年で...お別れなんですから...せめてこれくらい...」



雫「ちひろさん...」ギュッ



ちひろ「す、すみません...いいことなのに...私...私...」



ちひろ「雫ちゃんがいなくなるって考えたら...」



雫「...今まで本当に、ありがとうございましたー...」



ちひろ「はい...はい...」



雫「結婚式にはご招待しますから、ぜひ来てくださいねー?」



ちひろ「い、行きますよ...行きます...きっと行きます...」



雫「はい...待ってますよー...」ナデナデ

−−−−−−





♪〜





「な、なんだかよぉ、今日の式はえらい華やかだなやぁ」



「雫のお友達だべ、なんともめげー子達だごだぁ」







P「......」ソワソワ







未央「ふふっ、プロデューサーってばさっきからすっごいソワソワしてるねぇ♪」ヒソヒソ



卯月「プロデューサーさん、とっても素敵です...」ヒソヒソ



未央「私、今日のためにカメラ新調しちゃった♪」ヒソヒソ



莉嘉「えへへ、実はアタシも☆」ヒソヒソ



加蓮「雫ちゃん、まだかな?」ヒソヒソ



奈緒「もう来るだろ、多分そろそろ...」ヒソヒソ



卯月「あっ、来ました!」ヒソヒソ



雫「......」



雫父「......」







莉嘉「わー...」



卯月「...綺麗」



未央「雫ちゃんのお父さん、もう泣きそうになってるね...」







雫「お父さん、もういいよー、ありがとう」



雫父「う、うむ...くぅぅ...」







未央「わー、男泣きだ...」



神父「Pさん、貴方はこの女性を妻にしようとしています」



神父「そこで今一度、貴方に問います」



神父「貴方はこの女性を真心を込めて愛し、病める時も健やかなる時も互いに手を取って歩み、死が二人を分かつまで、愛し続けることを誓いますか?」





P「はい、誓います」





神父「では雫さん、貴女はこの男性の妻となり、病める時も健やかなる時も互いに手をって歩み、死が二人を分かつまで愛し続けることを誓いますか?」





雫「...誓います」





神父「よろしい、それでは指輪の交換を...」





P「雫...」



雫「はい...」





スッ...





神父「では、誓いのキスを...」





P「綺麗だ...」



雫「えへへ...♪」





チュッ





未央「ほらしぶりん!ちゃんと見て、綺麗だよ?」



卯月「まゆちゃん、プロデューサーさん素敵ですよ?」



莉嘉「お姉ちゃん、ちゃんと見なよー」







凛「うっ...うぅぅ...」



まゆ「グスッ...えぐっ...」



美嘉「ヒック...はぅぅ...」

社長「...でありまして、雫さんと初めてお会いしたのはまだ彼女が16歳の時でした」



社長「初めて見た時から、『これは!』という光るものをお持ちの子だったと記憶しております」



社長「あれから6年、さらに美しくそして女性らしく成長した彼女はわが事務所のアイドルたちにとって、そしておそらくP君にとって、まさに太陽のような...」







早苗「相変わらず長いわねぇ、社長ったら...」



美優「さ、早苗さん、まだ飲んじゃダメです...」



早苗「早く飲みたいなぁ...」



ちひろ「あれでも結構カットしたんですよ、最初のは15分以上もあって...」



未央「美優さん美優さん、今日2次会出れます?」



美優「ええ...子供は主人に任せてあるから...」



未央「オッケー、じゃあ美優さんも参加ね、ちひろさんも来るでしょ?」



ちひろ「はい、ぜひ♪」







社長「ではふたりの前途を祝して...乾杯!」







「「「かんぱーい!!!」」」

グビグビ... ドンッ!





凛「おかわり!」



美嘉「アタシも!」



まゆ「まゆも!」





卯月「さ、三人とも飲みすぎですよぉ!」





凛「ふぅ...まあいいじゃん卯月、めでたい日なんだし...」



美嘉「そうそう、アタシたちだってね、飲みたい日くらいあるんだよ...」



卯月「でもそんなハイペースだと...」



まゆ「うふふ...相手のいる人はさすがに余裕ですねぇ...」



卯月「べ、別にそれは...」



凛「まさかあの卯月がねぇ...」



美嘉「うんうん、いつの間にか相手を見つけて婚約するだなんて...」



まゆ「ですよねぇ...」



卯月「え、えーっと...」オロオロ



加蓮「卯月、ほっときなよ、それよりお料理食べよ?」



卯月「でも...このあとの...」



奈緒「まっ、大丈夫だろ、なんだかんだでこの三人だし、きちんと調整するさ」



卯月「はぁ...」

裕子「プロデューサーさん、雫ちゃん、今日は本当におめでとうございます」



裕子「デビューした頃から仲良しだった雫ちゃんの結婚に立ち会えるなんて、本当にうれしいです」



裕子「えへへ...ではこの辺で、ちょっとキャラを変更させて頂きます」





裕子「ふっふっふ〜!何を隠そう、実は私はお二人の関係には最初から気づいていました!」



裕子「エスパーユッコの読心術によって、お二人の心は筒抜けになっていたのです!」



裕子「そして今日はこの場を借りて、私のサイキックパワーによる予言を行います!」



裕子「ムムーッ...はいっ!」



裕子「見えます!二人は今後、周りがうらやむような幸せな家庭を気付くことでしょう!」



裕子「子供は...えーっと...3人くらいできる...はず...」



裕子「とにかく!ご結婚、サイキックおめでとうございますっ!」







『ありがとうございます、新婦のご友人、堀裕子さんからのお言葉でした』





パチパチパチ...

P「ずいぶん懐かしいネタだなぁ...」



雫「ユッコちゃんらしいですねー♪」





『では続きまして、新郎新婦の所属していましたプロダクションの有志によりますスペシャルライブです!』





P「えっ、なんだそれ?雫、なにか聞いてるか?」



雫「いいえ、なにもー」





♪〜





P「おぉ...」



雫「わぁー♪」





凛「プロデューサー、雫!今日は本当におめでとう!」



美嘉「えっへへ★今日は出血大サービス!」



まゆ「一日かぎりの特別ユニットによるライブです!」



未央「最後まで楽しんでってね!」



卯月「私たち、一生懸命頑張りますっ!」



奈緒「今やなかなか見れないぜ、このメンバーが一緒に歌うなんてな!」



加蓮「まあいいよね、お祝いだし!」



凛「みんな行くよ!1曲目は懐かしのこの曲...」







「「「Star!」」」





−−−−−−







雫「...本当に、楽しかったですねー...」



P「俺はそのあとの曲...えーっと...なんだっけ...」



雫「これですかー?ゆーめーみーたーいにきーれいーでなーけちゃーうなー♪」



P「そうそう、それだ、それが流れた時にもう...」



雫「そういえば泣いてましたねー」



P「だってさ、ライブもよかったけど...その時隣にいるお前を見たらさ...すごく実感わいたんだ...」



P「ああ、この子と結婚したんだって...」



雫「ふふっ、そうなんですかー♪」



P「うん...」



雫「ふふふふっ♪」



P「そうだ、お父さんたちに線香つけてこないとな、よいしょっと...」







雫「みんな祝福してくれて、嬉しかったなー...」



雫「お父さんもお母さんも親戚のみんなもいっぱいおめでとうって言ってくれたっけ...」



雫「事務所の人たちも、泣きながらお祝いしてくれて...」



雫「それから...」







−−−



−−−−−−



−−−−−−−−−−

P「......」



雫「......」







P「えーっと...」



雫「...///」カアァァァァ







P・雫「「あの...」」





P「し、雫からどうぞ...」



雫「いえ、Pさんからー...」







P「......」



雫「......」





P「し、しず...」





ギュッ





P「っ!!」



雫「Pさん...」





雫「えっと...私、本当にこういうの...よくわからなくて...」



雫「胸がドキドキしてて...落ち着かないのでー...」



雫「だから...全部Pさんにお任せしますー...」



雫「Pさんなら...安心できますしー...」



雫「ただ...優しくしてもらえると...」





プツンッ





P「雫っ...!!」



雫「ひゃっ...」





−−−−−−







チュンチュン...







P「んっ...」



雫「あっ、おはようございますー」



P「...おはよう」



雫「...知りませんでしたー」



P「なにをだ?」



雫「Pさんは...私が思っているよりずーっと男の人だったんですねー」



P「まあ...な」



雫「それにすごい体力ですー...私、途中からされるがままでしたー」



雫「でも...とーってもあったかかったですー、まだ身体がぽかぽかしてますー...」



P「えーっと...今まで溜めてたのが出たっていうか...」



雫「じゃあ、Pさんは我慢してたんですかー?」



P「......」



雫「Pさん?」



P「...4年」



雫「えっ?」



P「雫にプロポーズしてから4年間、必死に我慢してたよ...」

雫「...そうですかー」



P「結婚するまで、結婚するまでって自分を押さえつけてたけど...」



P「無事に式が終わって、風呂に入って...布団敷いて...」



P「雫が自分から抱きついてきたら...もう...」





ギュッ





P「雫...?」



雫「すみません、なんだかずーっと我慢してたみたいでー...」



雫「でも、今はもう結婚しましたし...」



雫「これからは、我慢しなくていいんですよー♪」



P「......」



雫「Pさんが喜んでくれるなら私も嬉しいですしー...」



雫「だからPさん、我慢とか...んっ!」



P「ちゅっ...雫...」



雫「んむっ...またですかぁ?もう朝...」



P「無理...我慢できない...」







雫「あっ...♡」





−−−−−−





P「...遅いですねぇ」



雫父「ああ、確かに...もう2時間だ...」



P「...ひょっとしてなにかあったとか...」



雫父「そ、そんな馬鹿な!だってちゃんと神社にお参りして、御守りもこんなに...」



P「だってこんなにかかるなんて...」



雫父「ま、まさか雫が...」





雫母「もう!さっきからうるさいわよ!」





P・雫父「す、すみません...」



雫母「大の男がふたりでそわそわして、みっともない!そんなに御守りあったってどうしようもないじゃないの!」



P「で、ですがお義母さん、僕とお義父さんは心配で心配で...」



雫母「雫なら大丈夫よ、あたしに似て安産型だもの」



雫父「それはそうだが...」



雫母「あなたたちが雫を信じてあげなくてどうするの!」



P・雫父「......」



雫母「こういうのはなるようにしかならないの、のんびり待ってればそのうち...」





「おぎゃー!おぎゃー!」





雫母「ほらね♪」



P・雫父「...産まれた」

「あっ...あはっ...あはっ...♪」







P「よく頑張ったな...」



雫「えへへー、はい♪お父さんたちは?」



P「お義母さんは先生たちに挨拶してるよ、お義父さんは親戚一同へ連絡してる」



雫「そうですかー♪」



P「大変だったよ、お義父さん喜びすぎちゃって廊下で万歳三唱してさ、看護婦さんに怒られてた」



雫「初孫で男の子ですからねー、Pさんも喜びましたかー?」



P「...ああ、もちろんだ、泣きそうだよ...」



雫「ダメですよー、嬉しいことなんですから笑ってくださーい」



P「...うん、そうだな」



雫「...えへへ♪」



「おぎゃー!おぎゃー!」





雫「よーしよしー、今おっぱいあげますからねー♪」





「あむっ...んむっ...んむっ...」





雫「ふふっ、よく飲みますねー」





ガラガラガラ...





雫母「ただいまー」



雫「あっ、おかえりお母さん、大丈夫だったー?」



雫母「ええ、今日もいーっぱい遊んだもんね?」





「うんっ!ばあばとあそんだー!」





雫「お兄ちゃんは元気だねー♪」





「げんきー!」





「あはっ...あはっ♪」





雫「お兄ちゃんが元気だからこの子も嬉しいってー♪」





雫母「うんうん、さーて!ばあばはご飯作ろうかしら...」



雫「あっ、私も手伝うよー」



雫母「いいのよ、あんたゆっくりしてなさい、一日中世話して疲れてるでしょ?」



雫「でも...」



雫母「いいからいいから、それにそろそろPさんとお父さん帰ってくるんだから、その子とお出迎えしてあげなさい」



雫「はーい♪」

P「はい...はい...」



P「ありがとうございます、いえこちらこそ...」



P「ええ、皆さんによろしくお伝えください、そのうち顔を出しますので...」



P「はい、では失礼します」ガチャッ



P「ふぅ...さてと...」カタカタ...



雫「お茶ですよー」



P「おっ、ありがと」



雫「なんだか嬉しそうですねー♪」



P「おっ、わかるか?」



雫「はいー、なにか良いことがあった時の顔ですー」



P「社長からの電話だったんだけどさ、春から始まるドラマのタイアップ商品としてウチの商品を使いたいって」



雫「ウチの牧場のをですかー?」



P「ああ、どうだ?」



雫「嬉しいですねー、きっとお父さんたちも喜びますよー♪」

P「今度そのことでいろいろ相談しないといけないから、事務所に行ってくるよ」



雫「へぇー」



P「雫も行くか?社長ともずいぶん会ってないし」



雫「そうですねー、会ってみたいですー♪」



P「よし決まりだ、じゃああとでお義父さんたちと相談して、それから今度のコンビニとのコラボ商品のことも...」



雫「...Pさん、疲れてないですかー?昼間に牛舎の掃除までやってもらったのにー...」



P「大丈夫大丈夫、牛乳飲んだからな、それより今はこれを...」





ガシッ





P「んっ?」



雫「もーみもーみ♪」



P「あー、いいねそこ...」



雫「無理しちゃだめですよー?この前だって夜遅くまでカタカタやってましたよねー?」



P「...知ってたのか」



雫「はいー♪」



P「でも、俺にできるのこれくらいだからさ...」



雫「そんなことないですよー、Pさんがネット通販とかタイアップ商品とか全部やってくれてお父さんとっても助かってるって言ってましたよー」



P「まあ、昔取った杵柄ってやつかな」



雫「でもー、昼間のお仕事が終わってからこうやって夜までお仕事してたら倒れちゃいますよー?」



P「けど...」



雫「たまにはゆーっくりお休みしましょー、ねっ?」



P「...ありがとな雫」



雫「いいえー♪」チュッ

「お母さんお母さん!お菓子買いたい!」



「ぼくもー!」



雫「いいよー、じゃあ1個選んできてねー」



「やったー!」



「あっちにうってるぞー!いこー!」ダダダッ...



雫「走っちゃだめだよー!」



P「雫、これなんかどうだ?お義父さん好きだったろ」



雫「はいー、買っちゃいましょー♪」



P「それとお酒だな、来週分まで買い溜めしとかないと...」



「おとーさーん」



P「どうしたの?」



「おしっこいきたい...」



P「ああ、そうかそうか、母さんこの子がおしっこだって」



雫「はーい、じゃあ一緒に行きましょー♪お父さんはお野菜選んでおいてもらえますかー?」



P「わかった、ついでに今日の分のお刺身買ってもいいか?」



雫「いいですよー、ついでにお兄ちゃんたちの面倒もお願いしますねー♪」



P「ああ、大丈夫だよ」



「おかーさん、もれる...」



雫「ごめんねー、今行くからねー」

「いってきまーす!」





P「今日からあの子も中学か...」



雫「はやいですねー♪」



P「そうだな、ついこの間小学校に入ったばっかりだと思ったのに...もうあんなに...」



雫「だいぶ大きくなりましたねー」



P「はやいなぁ...末っ子で甘えん坊だと思ってたけど、今じゃ家の手伝いまでしてくれるし...」



雫「この前トラクターの運転をしてみたいって言ってましたよ?」



P「そうか...じゃあいずれ教えないとな...」



雫「私が教えましょうかー?」



P「いや...俺が教える」



雫「わかりましたー、じゃあよろしくお願いしますねー♪」



P「はぁ...」



雫「元気出してくださーい、夏になればお兄ちゃんたちも寮から戻ってきますからー♪」



P「そうだな...さっ、仕事するか」



雫「はいー♪」

「...お願いします」



「お嬢さんと、結婚させてください!」







P「ふむ...」





雫「お父さん...」





P「わかった...」



「あ、ありがとうござい...」



P「ただしだ!」



「はい!」



P「か、必ず...娘を...幸せに...しろ...」



P「でないと...ゆ、許さん...ぞ...」



「...はいっ!」



「お父さん、本当にありがとう!」





P「幸せに...幸せになるんだよ...」

♪〜







「......」



P「...グスッ...うぅぅ...」



「お父さんもういいよ...」



P「う、うむ...くぅぅ...」



「ありがとう、お父さんとバージンロード歩けて、本当に嬉しい...」



P「うっ...うぅぅ...」











神父「---さん、貴女はこの男性の妻となり、病める時も健やかなる時も互いに手をって歩み、死が二人を分かつまで愛し続けることを誓いますか?」





「...誓います」





神父「よろしい、それでは指輪の交換を...」





スッ...





神父「では、誓いのキスを...」





チュッ









雫「お父さん、ほら綺麗ですよー?」



P「う、うん...あ、当たり前だ...ぐぅぅ...」

p「えへへ、おじいちゃーん♪」



P「おー、よしよし〜♪」







「もう、お父さんってばずっとあの調子なんだから」



雫「女の子だし仕方ないかもねー、お盆とお正月くらいにしか会えないし、おじいちゃんもあんな感じだったよー」



「そうなの?まったくもう...」





P「よーし、じゃあおじいちゃんが馬になってやろう、ヒヒーン!」



p「おうまさーん♪」



「お義父さん、そんなにpのわがままに付き合っていただかなくても...」



P「いいんだいいんだ、ワシがしたいんだから!」



「ところで兄さんたちはお仕事?」



雫「そうだよー、だからごはん作るの手伝ってくれるー?今日はごちそう作らないといけないからねー♪」



「うん、ありがとねお母さん」







−−−



−−−−−−



−−−−−−−−−−

雫「......」





P「母さん、母さん?」



雫「はいー?」



P「寝てたのか?」



雫「いえー、ただちょっと...」



P「なんだ?」



雫「いろいろあったなーって...」



P「まあな...」



雫「この写真の私は若いですねー、今じゃもうこんなにしわくちゃですよー」



P「俺もそうだよ...」



雫「そんなことありませんよー、手だってほら、こんなにゴツゴツしてる♪」



P「ここに来た時は細かったのにな...」



雫「すっかり農家の人の手になりましたねー、お父さんそっくりですよー?」



P「そうか...そうなら嬉しいなぁ...」







p「おじいちゃーん!おばあちゃーん!」

P「おー、どうした?」



p「えへへ、お母さんが教えてくれたんだけどね、オーディション受かった!」



雫「オーディション?」



p「うん、アイドルのオーディション!」





P「アイドル...?」



p「そう!アイドルの事務所に入れたの!レッスン受けて、ステージに立つの!」



P「そうか...」



雫「すごいねー♪」



p「あれ、おじいちゃんもしかして嬉しくない?」



P「そんなことはないよ、でもなp、アイドルってとても大変だぞ?」



p「わかってる、でも決めたの!私、トップアイドルになってみせる!」



P「...うむ」





ナデナデ





P「...頑張りなさい」



p「うんっ!」



雫「頑張ってねー♪」ナデナデ



p「えへへっ...あっ、そうだ!おばあちゃん、お母さんから聞いたんだけど!」



雫「なーにー?」







p「おばあちゃんってずーっと昔、アイドルだったって本当?」



雫「うん、本当だよー♪」



p「じゃーねー!」







雫「ばいばーい♪」



P「また正月になー」







雫「行っちゃいましたねー...」



P「ああ...」



雫「...アイドルですかー」



P「血は争えないのかもなぁ...」



雫「反対ですかー?」



P「少しだけな、業界の辛さを知ってる身としては...」



雫「そうですねー、でも...pちゃんは頑張り屋さんですから、きっと大丈夫ですよー」



P「......」



雫「あったかーく見守って、もし失敗しても受け止めてあげましょう」



P「そうだな...ライブ、見てみたいしな...」



雫「はいー♪」



P「...でも、俺ももう歳だからな、あの子がライブに出るのを見れればいいんだがなぁ...」



雫「心配しないでくださいー、私が隣にいて連れて行ってあげますからー♪」



P「...ああ、母さんに...」





P「...いや、雫についてもらえば安心だ」



雫「ふふっ...そうですー♪いつも隣で支えてあげますー」







雫「ずーっとずーっと、ですよー♪」









おわり



17:30│及川雫 
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