2014年02月10日

P「流星?」

P「流星?」

貴音「つきましたよ、あなた様」

 誰も知らない秘密の場所に


P「おっここかー。いい場所じゃないか」

 君を初めて誘った日は

貴音「この場所を知っているのは、私だけですから」

 言葉一つ選んでる間に

P「おー星がよく見えるなー。」

 数え切れないほどの流星を見た

貴音「今宵は流星群が見える日ですからね」

 どうなんだろう?

P「そっかぁ。ありがとうな、そんな日に誘ってくれて」

 それが知りたくて

貴音「いえ、・・・あなた様ですから」ボソッ

 あともう一歩、踏み出せずにいたままで

P「ん?何か言ったか?」

貴音「・・・なんでもありません」ムスッ
 煌く空を眺めてる

P「しっかし綺麗だなー流星群」

 その横顔に見とれてた

貴音「・・・」

 sha la la la 僕に気づいて笑ってた

P「?どうした?俺の顔何か見て」

 catn't stop loving you

貴音「・・・今宵は月も・・・いえ」

 言いかけてやめた言葉をしまいこんで

貴音「大したことではありませんよ」スッ

 そっと君に触れた

P「わっ!いきなりくっついてくるなよ」

貴音「今宵だけですよっ」フフッ
 春のかおり 夏の木漏れ日 秋の風 冬の静けさ

貴音(あれから一年・・・)

 時の流れに気づかないままで 移り行く季節に戸惑っていた

貴音(一年というものは、あっという間ですね)

 どうしてだろう? なぜに時間は

貴音(プロデューサー殿も最近は事務所にも戻れないようです)

 互いを知らぬ間に変えてくの?

貴音「・・・今年も、お誘いしたかったのですが」ボソッ


 きらめくそらの片隅で ひとりきりの月を見てた

貴音(一人で見ていると、流星より月に目が行きますね)

 sha a la la 胸の奥が軋むようなメロディ

貴音(独りで佇む・・・まるで今の私のようですね)

 Don't stop loving me

貴音「・・・あなた様」ボソッ

 同じ景色を見てるはずの君は今頃何を想うの?

貴音(今はどちらにいらっしゃるのでしょうか?)
 求め合うだけでなく与え合うものもあるって

貴音(あなた様と出会って、私はここまで来ることができました)

 教えてくれた

P「・・・ぉーぃ!おーい貴音ー!!」

貴音「・・・あなた様!?」

 この場所でいつもふたりで

P「ごめんな、遅くなって」

 重ね合った思いは今も

貴音「今日は来れないと思っていましたのに」

 煌く空を眺めてた

P「今晩はここにいるんじゃないかなーって思ってさ、早めに切り上げてきたんだよ」

 あの星にかけた願いが今

P「今日は流星群の日だろ?」

 僕の中で動き始めた

貴音(去年のことを、覚えててくださったのですね・・・)

 can't stop loving you

貴音「あなた様?」

 誓うよ

P「どうした?」

 そっとだけどもっと

貴音「ふふっ」

 そしてずっと君のそばにいよう

貴音「これからも、よろしくお願いします。あなた様」

以上です。

ChicagoPoodleアルバム:Oneより、「流星」でした。
http://nicoviewer.net/nm5520422

インディーズ曲ですが、個人的に好きな曲だったのでSSにしてみました。

22:30│四条貴音 
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