2015年06月23日

本田未央「プロデューサーとのごはん」

P「お疲れ、未央」



未央「やみのまー……ふぅ」



P「……本当に疲れているみたいだな」





未央「うん……ここまで頑張ったんだから、ご褒美がほしいなー……チラッ」



P「チラッ、って自分で言うか?」



未央「だってほしいんだもん」



P「はぁ……何がいい?」



未央「んー……あ、お腹が空いてるから、何か食べに行きたいかも。何でもいいから、さ」



P「……本当に何でもいいのか?」



未央「おおっ、プロデューサー、乗り気? これはもしかして、連れて行ってくれちゃう感じ?」



P「ああ。ちょうど俺も食べに行きたい頃だったんだよ。……女の子を連れて行く、っていうのは我ながらどうかと思うが」



未央「いいよいいよ。私とプロデューサーの仲でしょ? 今更そんなこと気にする必要ないよ。行っちゃお行っちゃおー!」



P「未央がいいなら、行くか」





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――



未央「……で、ここは」



P「ん、ラーメン屋だな」



未央「……本当に女の子を連れて行くのはどうかってところだね」



P「お前がどこでもいいって言ったんだろ?」



未央「確かに言ったけどさー……まあ、私はいいんだけど、他の女の子を連れて行ったりしちゃダメだよ?」



P「……い、行かないに決まってるだろ」



未央「……その反応、もしかして、もう誰かを連れてきちゃったことある?」



P「……ちひろさん」



未央「二人きりで?」



P「うん」



未央「ちひろさんはどんな反応だった?」



P「怒られた」



未央「そりゃそうなるよ……プロデューサー、バカなの?」



P「いや、だって……ちひろさんも『どこでもいい』って言ったんだぞ? それなのに……」



未央「いやいや、『どこでもいい』って言っても限度はあるでしょ……」



P「そういうもんかなぁ」



未央「そういうものだよ」



P「……未央、やっぱり他の店にするか?」



未央「んー……いいよ。プロデューサーはここで食べたいんでしょ? 確かに花も恥じらう女子高生をラーメン屋に連れて行くとかどうかと思うけれど……私もラーメン、好きだしね。むしろこういう機会じゃないと入りにくいし?」



P「あんだけ言っといていいのかよ」



未央「だから、他の女の子とは、だって。私はいいし……他にもいいって子は居ると思うよ? ただ、誰が大丈夫で誰が大丈夫じゃないかは私もわかんないけどね」



P「そうか……まあ、いいなら食べるか」



未央「うん。食べよ。もうお腹、ぺこぺこだし」





――店内



未央「ここ、地元では見たことないけど、東京では割りと見るね。どういう感じのお店なの?」



P「千葉にはないのか?」



未央「んー、どうだろ。私は見たことないけど、どこかにはあるのかも」



P「……っと。ないみたいだな。ちょっと検索してみたが、見当たらない」



未央「えー……それじゃあ、おいしかった時にまた食べに行きにくいじゃん」



P「ここらへんならいくらでもあるから大丈夫だろ」



未央「まあ、そっか。でも、女の子一人じゃあ……」



P「あー……そうだな、ここは京都に本店があるから、紗枝や周子、夏美さんに……雪美、はさすがにダメかな。まあ、そういう京都出身の人を誘ったらきてくれるかもしれないぞ」



未央「へぇ、京都に……なんか、京都って『和』のイメージがあったから意外かも」



P「割りと京都発のラーメン屋ってのは多いけどな」



未央「そうなんだ……実は紗枝はんがラーメン大好きっ子っていう可能性も?」



P「もしかしたら、あるかもな……」



――



未央「それで、ここのラーメンは何を頼めばいいのかな? 『あっさり』と『こってり』があるみたいだけど……どっちが良いの?」



P「有名なのは……というか、普通は『こってり』だな。ここに来たら『こってり』を頼め、ってくらいには『こってり』が有名だ」



未央「へぇー……それじゃあ、私も『こってり』を頼んでおけばいいのかな?」



P「いや、そうとも限らない。ここの『こってり』は好き嫌いがわかれる。だから、とりあえず『あっさり』を頼むというのも手ではあるな」



未央「えー……でも、ここと言えば『こってり』なんでしょ? それじゃあ、『こってり』を頼むべきなんじゃないの?」



P「それはそうなんだが……あ、そうだ」



未央「? どうしたの?」



P「俺はどうせ『こってり』を頼むから、それを食べるか? 口に合えば交換するし、な」



未央「えー……そんなこと、私、恥ずかしくてできないっ」



P「で、どうするんだ?」



未央「私が『あっさり』を頼むからプロデューサーは『こってり』を頼んでよ。でも、『こってり』の方がおいしかったからって交換するのはちょっとプロデューサーに悪いかも」



P「なんでだ?」



未央「だって、プロデューサーは『こってり』を食べたいんでしょ? それなのにもらうっていうのは、さすがの未央ちゃんも気が引けちゃうよ」



P「問題ない。たまには『あっさり』も食べてみたくなるんだよ。ただ、一人で来るとなったら『こってり』を頼んでしまうだけでな」



未央「……もしかしてプロデューサー、そのために私と一緒にここに来た?」



P「……想像に任せる」



未央「もー……それじゃ、注文しよっか。すみませーん!」





――



未央「それではきました、『こってり』と『あっさり』。それに餃子が一人前」



P「なんだそれ」



未央「レポーターさんの真似? というか、女の子が一緒に居る時に餃子を頼むとは……プロデューサーはとことんダメだね」



P「なんでだよ……餃子、うまいだろ」



未央「確かにおいしいけどさー……ほら、口、臭っちゃうじゃん?」



P「……だからちひろさんは餃子に手を付けなかったのか」



未央「ちひろさんと一緒に来た時にも餃子頼んじゃったんだ……」



P「ラーメンと餃子、それにビールってのが……いや、なんでもない」



未央「餃子じゃなくてチャーハンだったらまだいいんだけど、餃子はねぇ……」



P「そのラーメン屋は餃子がうまい店だったんだよ……」



未央「あ、ここじゃないんだ」



P「まあな。ここならチャーハンもかなり良いんだが……個人的に、俺はラーメンを食べる時はチャーハンよりも餃子派なんだよ」



未央「そうなんだ。べつにどうでもいいけどね」



P「ひどいな。……じゃあ、食べるか。いただきます」



未央「うん、いただきまーす」





――



未央(んー……ラーメン、か。食べるの、結構久しぶりかも)



未央(わざわざプロデューサーが連れてきてくれた店だけど……どうだろ? おいしいのかな?)



未央(ま、食べてみなくちゃわからないよね。では、まずスープから……)ズズ…



未央「……んー」



未央(おいしいけど、思ったほどじゃない、かも? なんか、『普通においしいラーメン』って感じ……でも、プロデューサーは『こってり』こそがここのラーメンみたいなことも言ってたし、これは当然のことなのかも)



未央(あと、『あっさり』って割りにそこまで『あっさり』してない。味がかなりしっかりしてる。これが『あっさり』……『こってり』って、どんなのなんだろう)



未央(っと、スープだけで決めちゃだめだよね。それでは、麺を……)チュルチュル



未央「……おっ」



未央(おいしい。スープだけではそこまで感じなかったけど……麺を食べるとかなりおいしい。私、これくらいの硬さの麺が好きかも)



P「どうだ? 未央」



未央「おいしいよ。そうだね……ラーメン界の王道、みたいな?」



P「普通の味、ってことか」



未央「えー……それ、さすがに曲解し過ぎじゃない?」



P「かもな。ま、おいしかったならそれでいい。じゃあ、こっちも食べてみるか?」



未央「うん。あー……」



P「……何してる?」



未央「え? あーん、ってしてくれるんじゃないの?」



P「するわけないだろ」



未央「えー、つまんないなぁ」



P「そんなこと言って、本当にしたら恥ずかしがるだろ」



未央「……そんなことないですよ?」



P「絶対嘘だろ」



未央「むー……それじゃ、試してみなよ!?」



P「誰がやるか。ほら、自分のレンゲと箸を使って食べろよ」



未央「なんか釈然としないけど……じゃあ、いただきます」



未央(……ほほう、これはもう、見た目からして違いますなぁ)



未央(『こってり』って話だけど……これ、もう『とろーり』なんて言った方がいいんじゃない? レンゲでちょっとすくっただけで)トローリ



未央(思った通り、この有り様ですよ。……これ、大丈夫なのかなぁ?)



未央(でも、食べてみなくちゃ始まらないよね。……では、一口)ズズ



未央「……んー!」



未央(こっ……これ、すごい! めちゃくちゃ濃いけど……おいしい! こんなラーメン、食べたことないかも……これはプロデューサーがハマるのも、わかるかもしれない)



未央(じゃ、じゃあ次は麺を……)チュルチュル



未央「……おおー」



未央(おいしい……。麺とスープがすっごく絡んでて……クリーム系のパスタみたいな? とにかく、おいしい……)



未央(でも、『好みがわかれる』って気持ちもわかるなぁ……私は大丈夫だったけど、これ、ダメな人はダメなような気がする。勝手なイメージだけど、しまむーとかしぶりんはダメなような気がする。逆にあーちゃんとか茜ちんはなんか大丈夫なような気がする)



未央(んー……あと、は)



未央「プロデューサー」



P「ん?」



未央「ネギ、ちょっともらってもいい?」



P「いいぞ。俺も未央のネギもらってるしな」



未央「あ! いつの間に……人のラーメンの具を食べるなんて、鬼? 悪魔? それともちh」



P「チャーシュー食べてないだけマシだろ」



未央「もー……じゃ、遠慮なくいただくからね」



P「おう」



未央(と、いうことで、結構乗せられているネギを……)パクリ



未央「ほぉ……」



未央(おいしい。なんか特別なネギが使われていたりするのかな? でも、ただ『ネギ』がおいしいわけじゃなくて、このラーメンと一緒だからおいしいのかも……)



未央(うーん……これは、思った以上においしいかも)



P「で、どうだ?」



未央「え?」



P「味。『こってり』、大丈夫だったか? って、その反応を見る限り、大丈夫そうだけどな」



未央「うん……思ったよりおいしいよ。食べたことない感じ。なんか、すごく、くるね」



P「だろ? それが良いんだよなぁ……疲れていて、腹が空いている時に、これを食べる……最高だろ?」



未央「うん、最高かも……プロデューサーの言った通り、好みはわかれるだろうけどね」



P「ああ。凛や卯月は苦手なような気がする。勝手なイメージだけどな」



未央「」プッ



P「? どうした、未央?」



未央「……ううん、なんでもない。ただ、考えることは同じだな、と思ってね」



P「……よくわからんが、そうか」



未央「うん、そうなの。でも、おいしかったから通っちゃうかもなー……」



P「アイドルなんだから通うな。太るぞ」



未央「……そんなところにアイドルを連れて行ったのは誰なんですかね?」



P「……で、感想は上々とのことだが」



未央「あ、流した」



P「……それで、未央。もう一回『あっさり』を食べてみろ」



未央「え……あ、やっぱりプロデューサー、『こってり』の方が良いの?」



P「そういうわけじゃなく……食べてみろ」



未央「……うん、わかった」



未央(うーん……確かに『あっさり』もおいしかったんだけど、『こってり』を食べた後だと、なんか物足りないような気がするなぁ……)



未央(でも、『あっさり』もおいしかったことは確かだし……うん、仕方ないね)



未央(じゃあ……)ズズ…



未央「ん!?」



未央(うわ……なんだろ、これ……さっきと全然印象が違う?)



P「おっ、その顔……未央も、これ、好きか?」



未央「……うん。なんだろ。さっきよりも、ずっとおいしい」



未央(そう……本当に、おいしい……『あっさり』している……)



P「そうだよな。これくらい『こってり』の後だと、この『あっさり』でも本当に『あっさり』に感じる。これを『物足りない』ように感じる人も多いと思うが……俺はこの『こってり』の後の『あっさり』ってのが好きでなぁ……一人ではちょっとキツイが、二人以上で来る時はこれをしたいんだよ」



未央「プロデューサー……やっぱり、自分がしたかっただけなんだね」



P「でも、未央も満足しただろ?」



未央「まあね。プロデューサー、こんなにおいしいお店を教えてくれてありがとね☆」



P「どういたしまして」





――店外



未央「――ごちそうさまでした、っと」



P「結局、未央も餃子を食べてたな」



未央「だって、プロデューサーがすっごくおいしそうに食べるんだもん……」



P「……未央、未央」



未央「ん? 何、プロデュ――」



P「」ハァー……



未央「うわっ! ちょ、プロデューサー、息をにおわせるとかやめてよー……」



P「ふっふっふ……今、未央も同じにおいをさせてるんだぞ?」



未央「それ、言っちゃう? というか、私はプロデューサーと違ってアイドルだもん。息はくさくないよ」



P「いやいや、わからないぞ? 今日帰る途中の電車とか、周りからくさいって思われるかもしれないぞ?」



未央「ちゃんとブレスケアくらいするよ……私、これでも女子高生ですよ? 持ち歩いてないわけないでしょ」



P「? じゃあ、どうしてまだやらないんだ?」



未央「それは……あの、ちょっと恥ずかしいから、耳、寄せてよ」



P「は? ……べつにいいが」



未央「」ハァー…



P「ブッ……未央、お前」



未央「あはは。引っかかったー☆」



P「……お前、アイドルなのに何をしてるんだよ」



未央「えへへー……でも、現役女子高生アイドルの息だよ? 嬉しいでしょ?」



P「餃子食った後じゃなかったらな」



未央「んふふー……先にやったのはプロデューサーだからね。文句を言われる筋合いはないよ」



P「それを言われると返す言葉もないな……」



未央「でも、本当においしかったなー……通うのはなしにしても、また来てみたいな」



P「そうか。気に入ってくれて嬉しいよ。でも、一つだけ注意したいことがある」



未央「なに?」



P「他の店だと『こってり』がこんなもんじゃない可能性がある。割りと店舗によって違うんだよ、ここ。キツイところはスープが本当に『ドロドロ』ってこともあるからな。俺はそういうのも好きだが……ここと同じ感じだと思って頼むと面食らう可能性がある、って覚えておいてくれ」



未央「へぇ……でも、食べてみたいかも」



P「いや、アレは本当に強烈だからなぁ……そもそも狙い撃ちってのはなかなかできないしな。俺が知ってる店は俺の地元だし」



未央「あー、そっかぁ……まあ、そういうのは行ってみて試してみるものだよね」



P「そうだな。また、他の店に行った時に、だな。俺が一緒ならまた今回みたいにするか?」



未央「うん、そうしよっかな。その前に紗枝はんとかと行ってたりするかもだけど」



P「紗枝がここを好きじゃなかったら?」



未央「んー……誰か他の子を誘っていくかも。でも、プロデューサーとっていうのが最有力かな」



P「そうか……まあ、俺はいいが」



未央「おっ、いいの?」



P「複数人で食べに行くってのは一人じゃあできないこともできたりするからな……だが、ここだけでいいのか?」



未央「? どういうこと?」



P「他の店にも行きたくはないか、ってことだ」



未央「……連れて行ってくれるの?」



P「ああ」



未央「……プロデューサー、本当にプロデューサー?」



P「なんだよ、それ……俺が俺以外の誰に見える」



未央「いや、なんか、優し過ぎるような気がして……」



P「失礼な奴だな……さっきも言ったが、俺のためでもあるんだよ」



未央「かわいいアイドルと一緒にごはんを食べれる、とか?」



P「……まあ、それもないとは言わない」



未央「それはそれは……プロデューサーとして、どうなのかなー?」



P「じゃあ連れて行かない」



未央「待って待ってごめんごめん連れて行って下さいお願いします」



P「ああ。じゃ、次どこに行くか考えとくよ」



未央「……なんか、プロデューサー、楽しそうだね」



P「んー? まあな」ウキウキ



未央「私よりも楽しそうなんだけど……べつにいいけど。じゃ、期待してるからね、プロデューサー」



P「おう、期待してくれ」











20:30│本田未央 
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