2015年07月06日

モバP「もしかして、俺ってモテてる?」


・これはモバマスssです

・モバPをP表記で進めます

・書き溜めはありませんが、2日以内に完結させます

・キャラ崩壊があるかもしれません









SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434901432





ちひろ「い、いきなりどうしたんですか?」





P「俺、ふと考えてしまったんですよ」





ちひろ「ええと、何をですか?」





P「もしかして…俺ってアイドル達にモテてるんじゃないのか?!と!」





ちひろ「な、なんですってぇ!?」





P「あくまでも予測ですけどね。取り敢えず嫌われている可能性は無いでしょう」





ちひろ(そうじゃないです!今更かよって意味ですよ!)





ちひろ「…と、それはまぁおいといて、プロデューサーさんの事を悪く思ってる子なんていないと思いますよ」





P「それによく、プロデューサーはモテる・ハーレムを築くものなのだと聞きますし」





ちひろ「何処情報なんですかそれ…」







P「…いや実はですね。先日765さんとこのプロデューサーと飲みに行ったんですけど」





ちひろ「そう言えばお知り合いでしたよね。それで?」





P「お互い沢山の女の子に迫られて大変だよなぁ、と言われたんですよ」





ちひろ「あー…あっちも大変みたいですねぇ。それに知名度も高いですし、少しでも外でそう言う事があると…」





P「まぁあの人はキチッとした人だから大丈夫だとは思いますけどね」





ちひろ「兎に角、お互いと聞いてもしかしたら自分もと思ったわけですか」





P「流石に無いとは思いましたけどね。でも確実にとは言えませんし」







P「ただ、問題がありまして…」





ちひろ「確かにそうですよね。アイドルとプロデューサーの恋愛だなんて…」





P「これで実は俺の勘違いだった場合、俺一人が物凄く恥ずかしい思いをするんですよ」





ちひろ「…えー、あ、はいそうですね」





P「女の子に少し優しく接されたからって気があるんじゃないかと勘違いしていいのは高校生までです」





ちひろ「プロデューサーさん、もしかして年齢イコールな男性ですか?」





P「それはこの際どうでもいいでしょう。問題はそこじゃありません」





P「俺が本当にモテているのかどうか、です」





ちひろ「そこじゃありません!問題なのはアイドルとの恋愛ですよ!」







P「まぁなんにせよ、まだ仮定の段階なんです」





ちひろ「鈍感が一歩成長した事を喜ぶべきなんでしょうか…」





P「でもそれも、確かめてしまえばいい事です」





ちひろ「本当にモテてるかどうか、ですよね」





ちひろ(100%モテているけれど、それを本人が知るのは不味い…)





P「取り敢えず、確かめる方法としてですね」





ちひろ「も、もしかして、告白ドッキリとかですか?!」





P「いえ、俺がモテてるかどうか本人達に聞いて確かめます」





ちひろ「 」





ちひろ(マズイマズイマズイ、下手しなくても事務所の平和が吹き飛ぶわ!)





ちひろ「プロデューサーさん?彼女達も女の子ですし、あまりそう言うのは…」





P「大丈夫ですよちひろさん。俺にだって考えはあります」





ちひろ「…一応、聞いておきます」





P「他愛の無い恋愛トークから、それとなく聞いてみるだけです」





ちひろ「どの辺が大丈夫なのか尋ねてもいいですか?」





P「いやだって、さりげなくサラッと聞いてみれば軽いノリで答えてくれるかと」





ちひろ「そんな軽いノリで告白出来たら世の中カップルまみれです」





P「俺の事が好きなのか?と聞くと答え難いでしょうけれど、俺ってモテるのかなぁ?と聞けば」





ちひろ「まぁプロデューサーさんに気がある子もいるかもしれませんよ、みたいに軽い返事が期待できる、と」





ちひろ(なるわけ無いでしょうに!)





P「えぇ、ついでに出来ればその気がある子が誰なのかを聞ければ尚更良しです」





P「取り敢えず、来たアイドル達に尋ねてみるつもりです」





ちひろ「本気なんですか?」





P「いやだって気になって仕事にならないじゃないですか」





ちひろ「それで実際モテてると言われたらどうするつもりですか?」





P「いえ、だからそれを確かめて本当だったら改めて注意しようと」





P「俺たちはプロデューサーとアイドルなんだから、みたいな」





ちひろ「あー、だから確かめたいと」





P「えぇ、本当に俺に気があって外で何かされた場合余計仕事どころじゃありませんからね」





ちひろ「確かにそれはクビ一直線ですからね」





P「まぁそう言ったわけで。そろそろアイドル達が来ると思います」





ちひろ(誰が来ても困るけど、出来るだけ穏便で冷静で賢明な子に来て欲しい!)







ガチャ





凛「おはよう、プロデューサー」





ちひろ「 」





P「おはよう、凛。今日は随分と早いな」





ちひろ「…おはようございます、凛ちゃん」





凛「あ、おはようございます。今日は早起きしちゃったから、どうせなら事務所で時間潰そうと思って」





P「んー、なら話し相手にでもなってくれないか?」





凛「いいよ、どうせ特にやる事なかったし」





P「じゃあソファにでも掛けててくれ。お茶持ってくから」





ちひろ「…プロデューサーさん、分かってるとは思いますが…」ボソッ





P「大丈夫ですよ、本当にそれとなく聞いてみるだけですから」ボソッ







P「ほい、どうぞ」





凛「ありがと。それで、何かあったの?」





P「いや、特に無いよ。最近仕事はどうだ?大変だったりしないか?」





凛「変な事聞くんだね。プロデューサーが全部私の事を考えて調整してくれてるでしょ?」





P「多少はな。でも実際の疲れや大変な事ってのは本人じゃないと分からないもんだからさ」





凛「大丈夫だよ。強いて言うならもう少しプロデューサーには休んで貰いたいけど」





P「ははっ。皆んなが頑張ってるのに一人だけ休む訳にはいかないさ」





凛「それで身体を壊しちゃったら元も子もないんだからね?」





P「ありがとな。あ、そうだ。ところで一つ尋ねたいんだけどさ」





凛「ん?何か?」





P「いや、俺ってモテると思う?」





凛「…は?」





P「こないだ知り合いに言われてさ。アイドルのプロデューサーってやっぱりモテるのか?みたいな」





凛「…成る程ね」





凛(一瞬プロデューサーの鈍感が治ったのかと思ったけど違うみたいだね)





凛(ここでモテモテだよって言うのは簡単だけど、それじゃ美味しくない)





凛(他のアイドル達からは、信頼はされてるけどそう言った目では見られていないって言っとこう)





凛(ついでにそれとなく私のアピールを…)





凛「モテてるって事は無いんじゃないかな?一応アイドルとプロデューサーな訳だし」





P「まぁそうだよな。よかったよかった、皆ちゃんとプロ意識を持ってくれてるみたいだな」





凛(…変な事言わなければ良かった…)





凛「で、でもプロデューサーって優しいからついドキッとしちゃう子とかもいるかもね」





P「それは無いだろ、恋愛経験皆無の男子高校生じゃあるまいし」ハハッ





凛「」イラッ





凛「ふーん…まぁプロデューサーみたいな男がモテる筈無かったね」





P「否定出来ないなぁ…取り敢えず、凛は大丈夫みたいだな。安心したよ」





凛「え?」





P「いやほら、もし凛が俺の事好きだったら事務所的に困るからさ。でも心配する必要無かったみたいだな」





P「そもそも10以上も離れたおっさんに気を持つ女子高生なんていないよな」ハハッ







P「と言うわけで、大丈夫だったみたいです。まあ杞憂でしたね」





ちひろ「あれ?凛ちゃんは?」





P「向こうで携帯弄ってます。目が怖かったので逃げてきました」





ちひろ「…後で土下座するべきですね」





P「でも、やっぱり問題無いみたいですね」





P「取り敢えず、凛みたいな落ち着いた子は大丈夫でしょう」





ちひろ「此処から少し見えましたけど、一心不乱に般若の様な形相でLINEやってる子を落ち着いてるとは思えません」





P「プロデューサーがなんか変な勘違いしてる…自分がモテるとかwみたいな会話だったらどうしよう…」





ちひろ「前半は合ってると思いますよ」





P「まぁ気を取り直して。次のアイドルにも一応尋ねてみますか」





ちひろ「ええと、予定だと次に来るのは…」





ガチャ





美嘉「おはよー、プロデューサー★」





P「おう、おはよう美嘉」





ちひろ「おはようございます、美嘉ちゃん」







P「なぁ美嘉、最近仕事の方はどうだ?大変だったりしないか?」





美嘉「ヨユーヨユー★急にどうしたの?」





P「いや、最近あんまり皆とキチンと話す機会が無かったからな。キツかったら言えよ」





美嘉「大丈夫だって!それにちゃんとプロデューサーが無理無い様に調整してくれてるの知ってるよ」





P「大丈夫ならいいんだ。ところでさ」





美嘉「何々?何でも聞いちゃっていいよ★」





P「俺ってモテると思う?」





美嘉「…え?」





ちひろ(さり気なくとは一体…)



P「いやほら、知り合いに女の子が沢山居る職場なんて羨ましいななんて言われてな。でも実際そう言う関係にはならないだろ?」





美嘉「そりゃ、アイドルとプロデューサーだからね」





P「確かにそうだな。でもさ、可能性の話しだけをすれば俺に気があるアイドルが居ないとも限らないんだよ」





美嘉「あー成る程。それで気になったんだ」





美嘉(ここで実は私は〜って言ったら驚くかな?)





美嘉「まぁあんまりプロデューサーの事が、みたいな話は聞かないかな」





P「まぁそうだよな。心配と期待のし過ぎだったか」





美嘉「でも私は結構プロ





P「でも美嘉は全くそんな心配必要無いな。結構プロ意識が高い、だろ?」





P「やっぱり俺の考えすぎだったみたいだな。と言うか女子高生に失礼だったか」





美嘉「あ、あのさ。でも私は





P「ごめんごめん、自意識過剰だったみたいだ。兎に角、美嘉は大丈夫だな」





美嘉「…そ、そうだよ★私だってプロなんだから!」





P「おう!頑張ってトップアイドル目指すぞ!」







P「やっぱり俺が考えすぎみたいですね」





ちひろ「ソファでうつ伏せに沈んでる美嘉ちゃんが見えるんですけど」





P「少し疲れてるんですかね。仕事までまだ少しありますし、休んでて貰いましょう」





ちひろ「あと、もう少しさり気なく聞いて下さいね。最初の大丈夫ですは何だったんですか」





P「分かってますって。それに次来るのは…お、美波か」





ガチャ





美波「おはようございます、ちひろさん、プロデューサーさん」





ちひろ「おはよう、美波ちゃん」





P「おはよう。早速で悪いけど、少し聞きたい事があるんだけどいいか?」





美波「はい。ユニットの事ですか?」





P「あぁいや、仕事の話じゃ無いんだ。若干プライベートに関する事になるんだけどさ」





P「美波って、気になる男とかっているのか?」





美波「…え?」





ちひろ(さり気なく聞くための前振りが既に間違ってる…)





P「いやほら、うちはアイドル事務所だからさ」





美波「え、それは、まぁ…いると言えばいますけど…」





P「うーん、美波だから大丈夫だとは思うけど、出来ればその気持ちは心に留めておけよ。アイドルに恋人が出来たなんて日には…」





美波「いえ、それに関しては大丈夫です。ちゃんと理解してますから」





P「なら良かった。申し訳無いけど、アイドルの間は恋愛は我慢してくれ」





美波「立場に関してなら、重々承知してますから大丈夫です」





P「悪いな。ところでなんだけどさ」





美波「何ですか?」





P「俺ってモテると思う?」







美波「……」





ちひろ(エゲツない…)





P「もしもの話なんだけどな。俺に気があるアイドルがいたとしたら説得しなきゃいけないからさ」





美波「あ、あまり他の子とそう言う話はしないんで…」





P「そうか。なんか変な事聞いて悪かったな」





美波「い、いえ。あの、プロデューサーさんは充分素敵な方だと思いますよ」





P「ありがとう。美波も素敵だよ」





美波「あ、ありがとうございます…」





ちひろ(ふふっ。美波ちゃん、顔が少しにやけそうよ)





P「あ、もし俺に気があるって話を聞いたらさり気なく注意しといてくれよ」





ちひろ(……)







P「そりゃまあ気になる人の一人や二人くらいはいますよね。まだ大学生なんですし」





ちひろ「当の本人から死刑宣告出された様なものですけど」





P「まぁ美波も大丈夫でしょう。ちゃんとアイドルと言う立場を理解してくれてますし」





ちひろ「あ、さり気なく恋愛事情の方も確認してるんですね」





P「こう言った確認も業務の一環ですから。にしても、やっぱり俺の勘違いか」





ちひろ「美波ちゃんは、あまり他の子とそう言う話はしないって言ってましたけど」





P「なら色んなアイドルと交流があって尚且つ恋愛に明るそうなアイドルに聞くか…」





ちひろ「未央ちゃんやみくちゃんですかね」





ガチャ





ありす「おはようございます。ちひろさん、プロデューサー」





P「お、おはようありす」





ちひろ「おはようございます、橘さん」





ありす「プロデューサー、何度も言ってますけどありすではなく橘です」





P「悪いなありす。呼び慣れてるもんだからつい」





ありす「悪いと思っているなら直して下さい」





P「あ、出るまでまだ時間あるか?この書類が終わったら聞きたい事があるんだけど」





ありす「構いません。ソファの方で待ってます」スタスタ





ちひろ「…プロデューサーさん、分かってるとは思いますけど」





P「わかってます、さり気なく聞きますよ」





ちひろ「いくらしっかりしてる子とは言え、まだ12歳ですから」





P「でもありすに限って気になる男がいるなんて思えませんし、他の子とそう言った会話をしてるなんて尚更思えないんですよ」





ちひろ「まぁ事務所の小さい子達からはどう思われてるか聞くいい機会かもしれませんね」





P「待たせてわるいな。ほい、お茶」





ありす「それで、何の話ですか?」





P「あぁいや、最近仕事多くなってきたけど大変じゃないか?って」





ありす「その事でしたら大丈夫です。忙しいとは思いますけど、辛いとは思いません」





P「なら良かった。体調には気を付けて貰いたいからな」





ありす「それはプロデューサーもです。キチンと休んでいるんですか?」





P「それに関しては大丈夫だ。こっちには心強い飲み物がついてるんだから」





ありす「お酒ですか?それもほどほどにして下さい」





P「いや、もっと凄いやつだ。まぁそれはどうでもいいんだけどさ」





ありす「?」





P「そう言えば、気を付けると言えばなんだけど。ありすって気になる男性とかいるか?」





ありす「突然何を言い出すかと思えば…」





P「いやほらさ、アイドルが恋人なんて持っちゃったら大変だからな」





ありす「大丈夫ですよ、私だって自分の立場くらい分かってます」





P「おぉ、ありすは大人だなぁ…」





ありす「バレなければ良いんですよね」





P「まぁそうだな。想いの人に思いがバレなければ問題無い。想うのは自由だから」





ありす「なかなか酷いことを言いますね」





P「こればっかりはな。アイドル達にしっかりして貰わないとファンを裏切る事になるし俺の首も跳ぶ」





ありす「ではその代わり、プロデューサーも私が引退するまでは恋愛を禁止して下さい」





P「確かに、俺だけ誰かと付き合ってるなんてずるいかもな」





ありす「そうです、フェアじゃありません。ですから」





P「とすると、あと十年くらいは俺も独りでクリスマスか…」





ありす「いえ、あと四年です」





P「え?」





ありす「深い意味はありません。あと四年もすればプロデューサーに相応しい恋人ができます」





P「ん?ありすが引退するまで俺の恋愛は禁止だろ?」





ありす「知ってますか?日本の場合女性は十六歳から結婚出来るんですよ」







P「そりゃ知ってるよ。よくありすが調べてるのを見かけるしな」





ありす「今の私に言えるのは此処までです」





P「にしても、それまでに出逢いとかがあったら勿体無いなぁ…」





ありす「勿体無い、ですか?」





P「もしかしたらだけどさ、うちのアイドルで俺に好意を持ってる子が居るかもしれないじゃん」





P「もしそうだとしたら、色々と辛いなぁと」





ありす「現在進行形でその状態の私にそういう事言います?」





P「あぁ、やっぱり学校に気になる男子がいるのか。ほんとごめんな」





ありす「いえ、そうでは無く…」





P「そう言えば、俺に気がありそうなアイドルとかは居ないのかな」





ありす「でしたら、此処





P「いたとしたらしっかり説得して諦めて貰わなきゃいけないんだけど、ありすはそう言った事は聞かないか?」





ありす「…あ、あまりそう言った会話はしないので」





P「ありすから見てさ、俺ってモテると思う?」





ありす「モテモテに成ると言う事は無いと思いますよ。と言うか絶対ありません」





P「いやでも、事務所の子達からも結構信頼されてるとは





ありす「信頼や愛情と恋愛は別です。プロデューサーも、優しくされたり好きだと言われても迂闊に靡かないように」





ありす「きっと罠ですから。あと四年の辛抱です」





P「なんだかよく分からんが、四年後に運命の出逢いでもあるのかね」





ありす「はい。手相生年月日名前その他諸々を考察するに、プロデューサーの人生の転機は四年後です」





P「…?まぁ兎に角、ありすは俺に対してそう言った気はないんだよな?」





ありす「えぇ、安心して下さい。キチンと立場を理解していますから」







P「取り敢えず、ありすも大丈夫みたいです」





ちひろ「あれを大丈夫と言えるプロデューサーさんは凄いですね」





P「そりゃあ、ありすの事を信じてますから。我慢してくれるでしょう」





ちひろ(そっちじゃない…それに結局ありすちゃん、プロデューサーに気が無いとは言ってないのよね)





P「にしても、皆恋愛に興味無いんですかね。結構そう言う話をしてると思ったんですけど」





ちひろ「まあ美嘉ちゃん以外の子は確かにそう言った話はしなさそうですからね」





P「言っちゃ悪いけど人選ミスですよね」





ちひろ「あ、でも次来るのは加蓮ちゃんですよ」





ガチャ





加蓮「おはようプロデューサー、ちひろさん」





ちひろ「おはようございます、加蓮ちゃん」





P「おはよう加蓮。体調はどうだ?」





加蓮「大丈夫だよ。まったく、プロデューサーは心配性なんだから…」





P「そりゃ、大切なパートナーなんだから。心配くらいするさ」





加蓮「そう言われると何も言えなくなるんだけど…」





P「あ、まだ時間あるよな?少しいいか?」





加蓮「いいけど、あっちで沈んでる三人は何があったの?」





P「少し疲れてるんだろ。休ませてあげてくれ」





加蓮「あと凛から、プロデューサーが勘違いしてる…ってLINE来たんだけどどゆこと?」





P「まぁまぁ、それも話すさ」







P「なぁ加蓮。一応聞いておきたいんだけど、今気になってる男性っているか?」





加蓮「まぁ…いるっちゃいるけど。でも恋愛に発展なんて事は無いと思うよ?」





加蓮(鈍感過ぎるせいでね)





P「やっぱりうちのアイドルはかなりしっかりしてるんだな。ちゃんとアイドルとしての自覚があるなんて」





加蓮「そりゃあれだけ普段から体調に気を付けろだのアイドルとしての自覚を持ってだの言われたらね」





P「なら大丈夫だ。自分の事で悪いが、アイドルの恋愛沙汰は俺のクビに関わるからな」





加蓮「んー、お望みならそうしてあげてもいいけど?」





P「やめてくれよ。まだこの仕事を続けたいんだから」





加蓮「冗談だよ。それで、話はもう終わり?」





P「いや、ついでにいいか?俺ってモテると思う?」





加蓮「…は?」





P「知り合いに、アイドルのプロデューサーってモテモテなんだろ?みたいな事言われてさ。実際のところどうなんだろうとな」





加蓮「え、いや…流石にモテモテって事は無いんじゃない?」





P「まぁそうだよな。寧ろモテモテだと逆に困るぐらいだし」





加蓮「困るって、立場的に?」





P「そりゃな。俺とそのアイドルだけじゃなく、事務所のみんなに迷惑かけちまう」





加蓮「それもそうだけど…」





P「まぁモテてはいないにせよ、信頼とかはされてるよな」





加蓮「それは勿論、プロデューサーを信じて頑張ったからみんな此処まで来れたんだし」





P「なら心配は必要無いみたいだな。俺もみんなを信用しよう」





加蓮「で、でも私は…」





P「加蓮みたいな、しっかりとしたアイドルのプロデューサーで良かったよ」





加蓮「あ、うん…」





P「さて。恋人は諦めて貰うしか無いけど、それ以上に楽しんで貰えるよう頑張るか!」









P「加蓮も疲れてたんですかね。ソファでグッタリしてます」





ちひろ「今日は生きて帰れるといいですね…」





P「そんな縁起悪い事言わないで下さいよ。加蓮にそう言う冗談は無しですって」





ちひろ「いえ、加蓮ちゃんの事を言った訳じゃ無いんですけど…」





P「にしても、うちのアイドルはプロ意識が凄いな。お父さん鼻が高いぞ」





ちひろ「何時からアイドルはプロデューサーさんの娘になったんですか?」





P「そりゃあもう、自分でスカウトして手に塩を掛けて育てたアイドルですからね」





ちひろ「はいはい。ええと、次来るのは…」





ガチャ





奈緒「おはよー。プロデューサー、ちひろさん」





ちひろ「おはようございます、奈緒ちゃん」





P「おはよう奈緒。来て早速だけど、少し聞きたい事があるんだけどいいか?」





奈緒「そういや凛と加蓮から『気を付けろ』ってLINEが来たんだけど何でか知らない?」





P「最近気温の緩急が激しいから、体調に気を付けろって事じゃないのか?」





奈緒「今時の女子高生がそんな事でLINEすると思う?」





P「今時の女子高生を分からないから何とも言えないけど、あの二人はプロ意識が高いし言うんじゃないか?」





奈緒「まぁいいや。で、聞きたい事って何だよ」





P「奈緒、お前の目から見て。俺は魅力的な男性か?」





奈緒「…………」





奈緒「……………………は?」





奈緒「え?っは?!」





P「お前にとっては、俺はどう言う存在だ?出来ればハッキリと教えて欲しい」





奈緒「何コレ?!ついていけないんだけど」





P「奈緒っ!」ガシッ





奈緒「っえ?!ちょっ」





P「俺にとって、お前は大切なアイドルなんだ。だから、お前の気持ちをしっかりと理解しておきたい」





奈緒「いや、急にそんな事言われてもよ…えっとだな…」









奈緒「ま、まぁあれだな。信頼出来るパートナー…って、変な意味じゃ無いぞ?!」





P「信頼してくれてるのか?」





奈緒「そりゃ当たり前だろ!じゃなきゃこの仕事を続けてねぇよ」





P「で、魅力的な男性には見えないか?」





奈緒「そう言う事をさらっと聞けちゃう男ってだめだと思うけど」





P「なら聞き方を変えよう」





P「奈緒、お前は俺の事が好きか?」





奈緒「ばっ!なっ!んな訳ないだろ!」





奈緒「いきなり何言ってんだよ?!」





P「つまり、俺の事が好きって訳じゃないんだな?」





奈緒「あっ、当たり前だろ!」





P「分かった分かった。因みに学校とかで気になってる男っているか?」





奈緒「そ、それもいねぇよ…」





P「良かった、最後に一ついいか?」





奈緒「なんだよ…まだ何かあんのか?」





P「俺ってさ、事務所のアイドルに好かれてると思う?」





奈緒「し、知らねぇよ!あんまそう言う事話したりしねぇから!」





P「奈緒、急に怒ってどうしたんだ?少し休むか?」





奈緒「あぁもう!レッスン行ってくる!」





P「おい奈緒…行っちゃったか…」





ちひろ(うわぁ…)





P「ま、あいつもしっかりしてるし大丈夫か。ちゃんとレッスンに向かったみたいだし」





ちひろ「多分少し離れた空き部屋で凛ちゃんや加蓮ちゃんみたくなってると思いますけど」





P「なら一緒にソファで休んでいけば良かったのに。あ、やっぱり俺ってモテないみたいですね」





ちひろ「あれだけアイドルを撃沈させた結果得た答えがそれですか…」





ちひろ「いつか刺されますよ?」





P「大丈夫です、エナドリがあれば仕事は出来ますから」





ちひろ「死んだらエナドリも買えませんよ…」





P「まぁまぁ。あ、次来るのはまゆと智絵里か…」





ちひろ「聞くまでも無いので聞かないで下さい」





P「お、響子とゆかりもそろそろですね」





ちひろ「本当にやめて下さいね。私もまだこの仕事続けていたいんで」





P「はははっ、大丈夫ですって。みんないい子達ですから」





ちひろ「確かにいい子達ですよ!プロデューサーさんさえ絡まなければ!」





ガチャ





ちひろ「ひっ!」





楓「おはようございます、プロデューサー、千川さん」





P「お、おはようございます楓さん」





ちひろ「おはようございます!助かったぁ…」





楓「助かった…ですか?うーん…」





P「無理に上手い返しを考えなくていいですよ。あと、30分後に来る予定だったと思うんですけど」





楓「カッターを追加して…フフッ」





楓「そうですが、早く行けばその分プロデューサーに構って貰えると思ったので」





P「でしたらもう直ぐ書類終わるんで、少し待ってて下さい。あ、踊らなくていいですからね?」





楓「では、散らばってる書類でもしまっておきます」







P「お待たせしてすみません。最近、仕事はどうですか?」





楓「そうですね…ハードですけど、充実してます。モデルをやっていた頃では考えられないくらいです」





P「楽しんで貰えてる様で何よりです。何か困った事や不満とかはありますか?」





楓「最近、プロデューサーとあまり一緒に飲みに行けてない事です」





P「それもすみませんね。皆が売れている分、俺も頑張りたいんで」





楓「プクー…」





P「それ普通口では言いませんよ…」







P「あ、一応プロデューサーとして確認しておきたいんですけど一ついいですか?」





楓「なんでしょう?私は焼酎派ですよ」





P「いえプレゼントの要望とかそう言った類では無くですね」



P「楓さんって、今気になっている男性とかいます?」





楓「ええ、いますよ。今」





P「確認してよかったです。分かっているとは思いますが、楓さんはアイドルなんですから」





楓「特にプロデューサーとの恋愛なんて以ての外、ですよね?」





P「はい。申し訳ありませんが、アイドルである間は恋愛は御法度です」





楓「分かっています。バレる様なヘマはしませんから」





P「いえ、バレるバレないの問題では無くてですね…」





楓「では逆に聞きますけれど、プロデューサーがもしアイドルと交際した場合、他のアイドルやファンに言いますか?」





P「前提条件から間違ってますけど、もしそうなったら秘密にしますね」





楓「ぜってー間違ってるとは限りません」





P「それは少し無理があると思いますよ。それに、あ、そうだ」





P「もう一つ尋ねたいんですけどいいですか?」





楓「はい、なんでしょうか?」





P「俺って、モテると思います?」





楓「…モデル…思ってる…持ってる…盛ってる…」





P「いえ、だから上手い事言う必要はありませんって」





楓「…!それは、プロデューサーがアイドルに、と言う意味ですよね?」





P「はい。先程自分で軽く否定しましたけど、無いとも言い切れませんし」





楓「それで、確認しようと私に尋ねた訳ですか」





P「ええ、楓さんなら男性を見る目はかなりあるでしょうし」





楓「なら、確認するのにうってつけの場所があるので、今から二人で行きましょう」





P「楓さんの今日の午前の予定はレッスンだけなのでズラせますが、どちらへ?」













楓「モーテルです、ふふっ」













バンッ!





ちひろ「ひいっ!」





まゆ「おはようございます楓さん。まだ寝ボケているみたいですねぇ。代わりにまゆが行きますよ…ふふふふっ」





智絵里「…あのっ、わたし…プロデューサーになら…えっと、その…」





響子「私だったらプロデューサーの良いお嫁さんになれると思うんですよ!今日はその為の第一歩です!」





ゆかり「私…プロデューサーの命令だったらどんなプレイも付き合います」





ちひろ「」





楓「おはようございます。皆さん今日はお仕事ですよ」





まゆ「そんな事よりも大切な事ですから。物事には優先順位があるんですよ」





智絵里「ま、まゆちゃん。お仕事休んじゃったらプロデューサーに迷惑ですよ…あ、私は午前はレッスンなんで…」





響子「プロデューサーはどんな子供が欲しいですか?…成る程、事務所のアイドルには似てない娘ですね」





ゆかり「私…この日の為に、今までお仕事頑張ってきたんです。今日くらい休んでも…バチは当たりませんよね?」





ちひろ「」





ちひろ「プロデューサーさん!何とかして下さいよ!」





P「…」





ちひろ「プロデューサーさん?!」





P「……」





ちひろ「早くしないと大変ですよ!」





P「………はっ?!」





P「…ふぅ。ちひろさん。俺、気付きました」















P「もしかして、俺ってモテてる?」





おわり



23:30│モバマス 
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