2015年07月21日
本田未央「えっと・・・これって・・・」安部菜々「うわーーー!!」
モバマスのSSです。
アニメの設定で書いていますが、一部自分の想像で書いているので注意してください。
書き溜めした物をまとめて投稿しますが上手く出来ないかもしれません。
それでもよろしければお願い致します。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1436872704
〜カラオケ店内〜
女子A「あ〜たらしい〜♪」
女子B「せ〜かいへと〜♪」
本田未央「カ〜ットインし〜て〜♪」
男子C、D「ふっふ〜!!」
未央AB「未来デビューだよ!! よ!ろ!しく!!」
未央ABCD「ハイッ!!!!」
男子E「本田マジかよ!?」
女子A「やっぱこの曲いいわ〜、ちょ〜盛り上がる!!」
未央「本当!?ありがとう〜」
女子B「ねえねえ未央?私、凛ちゃんをマネて歌ってみたけど似てたかな!?」
未央「いや〜・・・しぶりんには程遠いかな〜・・・」
女子B「ちょっとヒドくない!?」
男子C「よし、次は俺達の番だな」
男子D「俺達二人で練習した「ØωØver!!」を聴きやがれ!!」
女子A「うわ〜・・・引くわ・・・」
未央「あははは!!どっちがみくにゃんやるの?」
男子D「もちろんキュートな声の持ち主であるこの俺よ!!」
未央「あ〜・・・うん、がんばって・・・」
男子D「その反応ひどくね!?」
男子E「本田マジかよ!?」
――――――――――――――――――――――――――
未央「いや〜久しぶりに皆でいっぱい歌ったね〜」
男子C「そうだな、皆で集まって遊ぶことも減ったしな」
女子B「それも未央が忙しくなったからだよね〜」
女子A「そうそう、最近テレビでよくNG見かけるようになったもんね〜」
未央「えへへ〜、私も有名人になったって事かな〜」
男子C「ホント、どこにでもいそうな奴なのにな」
未央「ちょっと〜、こんな美少女に対してその言い草は酷くな〜い?」
男子D「ホントの美少女は自分で美少女って言わねえよ!」
未央「おお・・・ぐうの音も出ない・・・」
男子E「本田マジかよ!?」
女子B「な〜に言ってんのよ男共、この間「俺達だけが知ってる未央が何だか遠くに行っちゃったなぁ・・・」って悲しそうにしてた癖に〜」
男子C「ばっ、ばかやろう!!んな事言ってねえよ!!」
未央「え〜?そんな事言ってくれてたの〜?」
男子D「べ、別に未央と最近遊べなくて寂しいなんて言ってねえし!!」
未央「あはははは!!・・・ありがとう2人共、うれしいよ」
男子C、D「お、おう・・・」
未央「でも大丈夫!たとえ会える回数が少なくなっても私達・・・ズッ友だよ!!」
女子A「つまり彼氏として見ることは出来ませんって事ですねわかります」
男子C、D「うるせえよ!!」
男子E「本田マジかよ!?」
女子B「そうそう未央、来週末に新曲発売イベントやるんだよね!?」
未央「うん!!予定が空いてたら是非来てね!!」
男子C「そうだな、他のメンツもさそってみるよ」
未央「ありがとう〜、私も頑張るよ!!」
女子A「そうだ!!デビューイベントの時にもっていった横断幕、また持っていくね!!」
未央「っ・・・・・・うん!!横断幕見つけたらアピールしちゃうよ!!」
男子D「よ〜し!!あの時より全力で応援しちゃうぜ〜!!」
未央「えへへ〜・・・皆、本当にありがとね」
女子A「?・・・どうしたの?」
未央「な〜んでもないよ!!」
男子E「本田マジかよ!?」
未央「おっといけない、だいぶ遅くまで遊んじゃったね」
女子A「そうだね〜、じゃ、今日はここで解散しよっか」
男子C「おう、また遊ぼうな」
未央「うん!またスケジュールが空いたら連絡するね!!」
未央「メガネと帽子を・・・それじゃ皆、ばいば〜い」タッタッタ
女子B「じゃ〜ね〜」
男子D「・・・しかしあの未央が変装しないといけなくなるくらい人気になるとはな・・・」
女子A「ほんとだよね〜、これからもっと遊べなくなるのかな〜」
男子C「・・・ま、仕方ない事だろ」
男子E「本田マジかよ!?」
男子D「お前は最初から最後までうるせえよ!!」
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未央「ふ〜、だいぶ暗くなっちゃったな〜」
未央「まあ、明日も日曜でお休みだし、問題ないか」
未央「ちょっと家まで遠いけどゆっくり歩いて帰ろうか・・・あれ?」
??「・・・・・・・・・」コソコソ
未央「あの人って・・・もしかして」
未央「・・・・・・」
??「・・・・・・」コソコソ
未央「ねえ」
??「は、はい!?」ビクッ
未央「あー、やっぱりウサミンだー」
安部菜々「み、未央ちゃん!?どうしてここに!?」
未央「どうしてって、私、千葉出身だよ?」
菜々「あ、そ、そうでしたね、アハハ・・・」
未央「ウサミンこそこんな所で何してるの?」
菜々「い、いや、別に何もしてないですよ・・・」
未央「いやいや、そのビニール袋には何が入ってい・・・」
菜々「あ!!ダメ!!!」
未央「ウサミン・・・これって、缶ビー・・・」
菜々「うわーーーーーー!!」
菜々「未央ちゃん!この後予定はありますか!?」
未央「え?いや予定は無いし明日も休みだけど・・・」
菜々「それなら、ちょっとナナについて来てくれませんか!?」グイグイ
未央「ちょ、ちょっと、どこに行くの!?」
菜々「すぐ近くですからー」グイグイ
未央「ウサミン意外と力あるね!?」
〜ウサミン星?〜
未央「・・・ねえ、ウサミン?」
菜々「何ですか?」
未央「この・・・歴史を感じるアパートがウサミンの住んでる所?」
菜々「す、住んでるというかですね・・・ウサミン星に戻れない時に使う仮拠点の様な物です!!」
未央「あ〜・・・なるほど、そんな感じでいくんだね・・・」
菜々「そんな感じってなんですか!?いいから入ってください!!」ガチャッ
未央「おじゃましま〜す・・・うわ〜・・・予想通りの部屋ですな〜」
菜々「どうぞそこに座ってください」
未央「うん・・・えっと、それでどうしたのかな?」
菜々「・・・未央ちゃん・・・」
未央「はい・・・」
菜々「どうか・・・どうか!この事は誰にも言わないで下さい!!!」ドゲザッ
未央「ちょ!?ちょっとウサミン!?何してるの!?」
菜々「お願いします!!ナナがお酒を買っていた事は秘密にしてください!!」
未央「ウサミン落ち着いて!!別に誰かに言ったりしないから頭を上げてよ!!」
菜々「うう・・・」
未央「というか、別に誰かに言ったりするつもりは無いけど・・・ウサミンがそういうキャラなのは周知の事じゃないの?」
菜々「・・・確かに、ナナがウサミン星人で永遠の17歳だなんて信じる人はあまりいないかもしれません」
未央(あまりなんだ・・・)
菜々「でも、もしナナがお酒を買っていた事が世間にバレたら、ナナはもう永遠の17歳にも、ウサミン星人にもなる事ができなくなっちゃいます」
菜々「せっかく・・・せっかく、346プロダクションに入社出来て、ファンも少しずつ増えてきたんです・・・」
菜々「だから・・・ナナは・・・ナナは・・・」
未央「・・・ウサミン」
菜々「は、はい・・・」
未央「ウサミンは歌って踊れる声優アイドル、出身はウサミン星で年齢は永遠の17歳」
菜々「え?」
未央「だよね?」
菜々「あ・・・はい!!」
未央「はい、という事でこの話はおしまい!!」
菜々「・・・ありがとうございます・・・」
未央「でもさーウサミン、お酒を自分で買ったりするのはちょっと危ないと思うよ?」
菜々「・・・いつもはお母さんに連絡して送ってもらったりするんですけど・・・」
菜々「・・・今日、仕事でちょっと嫌な事があって、そんな時に限ってお酒を切らしちゃってて・・・」
菜々「それで、仕方なく、自分で・・・」
未央「そっか・・・ねえ、ウサミン?」
菜々「はい?」
未央「コップある?」
菜々「コップですか?ありますけど・・・」ガチャッ
菜々「はい、これです」コトッ
未央「ありがとー」カシュッ
菜々「未央ちゃん!?何してるんですか!?」
未央「ほらウサミン、コップ持って」
菜々「え・・・でも・・・」
未央「私は飲めないけど、お酌とか愚痴を聞くことならできるからさ」
未央「嫌な事は飲んで忘れちゃおー」
菜々「で、でも、未央ちゃんの帰りがおそくなっちゃいますよ・・・」
未央「それなら大丈夫、お母さんに今日は家に帰れないかもしれないってメールしたから」
菜々「いやいや!!そんなメールじゃお母さんも心配しますよ!!」
未央「大丈夫大丈夫!うちのお母さん結構テキトーだし・・・お、返ってきた・・・「あっそう」だって」
菜々「えー・・・」
未央「というわけだから、ウサミンは気にしないで大丈夫」
未央「私、ウサミンのアイドル話聞きたいなー」
菜々「もう!仕方ないですね!!こうなったらとことん付き合ってもらいますよ!!」
未央「オッケー!!それじゃいってみよー」トクトクトク・・・
〜10分後〜
菜々「ナナはですねー、346プロダクションに入る前はメイドカフェでアルバイトしながらフリーで声優アイドル活動してたんですよー」ゴクゴク
菜々「といってもほとんどが裏方のお仕事で、たまにある声優のお仕事も名前も無いようなキャラの声とかを担当してました」プハー
未央「へー、何年前から活動を始めたの?」トクトク
菜々「それはもう、じゅう・・・って何言わせるつもりですかー!!」
〜30分後〜
菜々「そんな感じで地道に活動を続けてたある日にですね〜、346プロダクションでアイドルを募集している事を知りまして〜、すぐに応募したんです〜」グビグビ
菜々「そのオーディションでなんと!!ナナは見事に合格したんですよ〜!!!」プハー
未央「お〜!!!・・・所でウサミン?飲むペース速くないかな?」トクトクトク
菜々「何言ってんですか未央ちゃん!!まだまだこれからですよ!!」
未央「あはは・・・大丈夫かな・・・」
〜1時間後〜
菜々「346プロに入ってからはですね〜〜〜、少しずつ〜〜少しずつお仕事が増えてきたんです〜」グビグビ
菜々「地方のイベントに出たり〜〜、脇役ではありますが名前のあるキャラの声をさせてもらったり〜」グビグビ
菜々「最近では何と!!!ラジオのメインパーソナリティもやったんですよ!!!ナナが!!!」ドンッ
未央「ウ・・・ウサミン?そろそろお酒ストップしようか?ね?」
菜々「う〜〜・・・確かに少し呑みすぎましたかね〜?」
未央「あ〜もう、フラフラしてるよ、大丈夫?」
菜々「いや〜誰かに話を聞いてもらえるとついついお酒が進んじゃいますね〜」
未央「あはは・・・ほら、一旦お酒をストップするよ?」
菜々「は〜〜い」
菜々「それでですね〜、最近お仕事が増えてきたのは良いんですが、それと同時に嫌な仕事のオファーも来るようになりまして・・・」
未央「あ、もしかしてさっき言ってた・・・」
菜々「はい〜〜、今日来た仕事のオファーはその・・・ちょっとえっちなゲームの声の依頼だったんです〜」
未央「あー・・・、お兄ちゃんがもってるな〜そういうの」
菜々「ナナはもちろん、「17歳なのでそのお仕事は出来ません」って断ったんですけど・・・」
菜々「その時に、「そんなキャラいつまでも続けてるから売れないんだ」って言われちゃって・・・」
未央「ひどい・・・」
菜々「それでもナナは・・・皆の前で歌って踊れる永遠の17歳で居たいんです!!」
菜々「夢と希望を皆さんに届けられるウサミン星人としてもっともっと有名になるんです!!!」
菜々「ですから!!こんな事では挫けませんよーー!!」
未央「いよ!!いいぞ、ウサミン!!!」
菜々「よ〜し!!燃えてきました!!未央ちゃん、ビールもう一杯下さい!!」
未央「え?ウサミン、ホントに大丈夫?」
菜々「だいじょーぶです!!明日はお休みですし!!!」
未央「あ、そうなんだ、それならいっか」トクトク
菜々「今思えばここまで来るのにとても苦労しました・・・」
菜々「ナナが初めてアイドルとして路上デビューした時は、だーれもナナの事なんて見てくれませんでした・・・」ゴクゴク
未央「あ・・・」
菜々「それに比べたら未央ちゃんはすごいですね!!」ゴクゴク
未央「え・・・?」
菜々「聞きましたよ〜、NGのデビューイベントの時には多くのお客さんが足を止めて未央ちゃん達の歌を聴いてくれたそうじゃないですか!!」
未央「・・・うん」
菜々「そしてデビューして数ヶ月でもうこんなに人気者になっちゃって!!」
菜々「そんな状態でも他の人よりたくさんレッスンを受ける未央ちゃんはホントにすごいです!!」ゴクゴク
未央「・・・」
菜々「く〜〜、私だってすぐに未央ちゃんに負けないくらいに有名になるんですからね〜!!!」ゴクゴクゴク
未央(違う、私はすごくなんかない・・・)
未央(デビューイベントでもお客さんの数ばかり気にして、笑顔に気づく事が出来なくて・・・)
未央(事務所の皆に迷惑かけちゃった・・・)
未央(そんな私なんかより、ウサミンの方が・・・)
未央(・・・・・・)
菜々「私、未央ちゃんの事すごく尊敬しちゃいま・・・」
未央「ウサミン・・・」ギュッ
菜々「はわぁ!?み、未央ちゃん!?どうしたんですか!?」
未央「私なんかを褒めてくれてありがとう・・・」
未央「でも、私はウサミンに褒めてもらう資格なんてないんだ・・・」
菜々「未央ちゃん・・・?」
未央「ウサミンはずっと自分の力でトップアイドル目指してるんだね・・・」
未央「それに比べて私はこんなに恵まれてるのに・・・それを理解出来なくて・・・私・・・」
菜々「・・・」
未央「だから、私がウサミンに尊敬してもらう資格なんて・・・」
菜々「未央ちゃん・・・」ギュッ
未央「ウサミン・・・?」
菜々「過去に未央ちゃんが何をしてしまったのかは知りません」
菜々「それでも未央ちゃんはこんなに頑張ってるじゃないですか」
菜々「ですから、そんな悲しい顔しないで下さい」
菜々「もし、それでも辛いのなら、ナナに甘えていいんですよ」
菜々「ナナは未央ちゃんよりも2歳年上のお姉ちゃんですから」
未央「ウサミン・・・う、うああああああああ・・・」ギュー
菜々「よしよーし、ふふふ」ギュー
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
チュンチュン
未央「ん・・・あれ、朝・・・?」
菜々「すー・・・すー・・・」
未央「あ・・・私、もしかしてウサミンに抱きついたまま寝てた・・・?」
未央「うわー恥ずかしい・・・」
菜々「すー・・・すー・・・」
未央「・・・ありがとね、ウサミン」
未央「・・・よし!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
菜々「う・・・ん・・・まぶし・・・」
菜々「はっ!?朝・・・ですか?」ガバッ
菜々「うっ!頭が痛い・・・」ズキズキ
菜々「未央ちゃんは・・・」
未央「ウサミーン?起きたー?」
菜々「未央ちゃん!お、おはようございます・・・」
未央「うん、おはよー、ご飯つくったよー」
菜々「ご飯ですか!?」
未央「うん、といっても味噌汁と卵焼きとお米しかないけど」
菜々「いやいや、理想の朝ごはんですよ!!未央ちゃんすごいです!!」
未央「そんなに褒めることかな・・・?」
菜々未央「いただきます!!」
菜々「はー・・・味噌汁が体に染み渡りますー・・・」
未央「大げさだなー」
菜々「あ!未央ちゃん、私、昨日何か迷惑掛けてませんか?」
未央「全然、むしろ勉強になったよ」
菜々「勉強・・・ですか?」
未央「うん!私もウサミンに負けないようにもっともっとアイドル活動頑張んなきゃね!!」
菜々「・・・そうですか!!ならナナはもっともっともーーっと頑張りますよ!!」
未央「お互いトップアイドル目指して頑張ろうね!!」
菜々「はい!!」
未央「・・・ねえ、ウサミン、また、ここに来てもいいかな?」
菜々「え?」
未央「ウサミンが愚痴を言いたくなったら、いつでも呼んでよ、その・・・ウサミンの話、また聞きたいからさ」
菜々「未央ちゃん・・・はい、その時は是非来て下さい!!」
未央「うん!」
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〜数日後、346カフェ〜
未央「いや〜新曲発売イベントも大成功だったよね!!」
島村卯月「はい!!お客さんもいっぱいでしたね!!」
渋谷凛「未央、デビューイベントの時の横断幕があったね」
未央「うん!!嬉しかったな〜」
菜々「いらっしゃいませー!メニューをどうぞ!!」
未央「あ!ウサミン!!」
菜々「未央ちゃん、新曲発売イベントどうでした?」
未央「もうバッチリよ!!・・・皆、笑顔になってくれたよ」
菜々「そうですか!うらやましいなー」
菜々「所で未央ちゃん、この後は暇ですか?よければまた・・・」
未央「うん、いいよー、一緒に帰ろー」
凛「未央?菜々さんとどこか出掛けるの?」
未央「・・・しぶりん、実は私・・・」
凛「実は?」
未央「ウサミン星人だったんだ!!だからこれからウサミンと一緒にウサミン星に帰るんだ!!」
凛「・・・ふーん、そう」
未央「・・・ウサミン、スベッちゃったね」
菜々「ナナのせいじゃありません!!」
おわり