2015年07月29日

桐野アヤ「この写真、宣材に使ったのか」

桐野アヤ初SR化の喜びによる勢いだけの、極々短編です。



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アヤ「これ、今度の宣材だってさ」





友紀「おー、ありがとー」



アヤ「ユッキ、今回は野球色ないんだな」



友紀「そうだよー、アタシだってアイドルだもん、たまにはこういうのもね。そういえば今回はアヤちゃんも一緒だっ……えっ」



アヤ「ん? ああ、アタシのやつ、控室のプライベートショットなんだよな。別に悪かねーけど、ちょっとむず痒いよな」



友紀「いや、その、違くて。えっ?」



アヤ「に、人形のことはあんまツッコむなよな? 今回はこずえもいるし、まあいいかなーって……」



友紀「違くて。えっ? これ、えっ?」



アヤ「……なんだよ?」



友紀「おかしくない?」



アヤ「だから何だよ!?」



友紀「……え、アヤちゃんこんな胸大きかった……?」



アヤ「し、」



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友紀「ちょっと待って今プロフィール確認する」



アヤ「し、失礼だな!?」



友紀「……う、うわあああ!? 86ぅぅぅ!?」



アヤ「なんなんだよ!?マジで失礼だな!!?」



愛海「そうだよ失礼だよ!アヤさんこう見えて、レッドバラードで二位タイだよ!」



アヤ「お前はどっから来たァ!?」



友紀「あわわ……キングの次……あわわ……」



愛海「それどころか19歳組では17人中二位タイ、ウエストとの差や身長を鑑みれば、彩華さんとのツートップなんだからね!?」



アヤ「つまびらかに解説すんな!?」



愛海「わかったらユッキ先輩はアヤさんに謝ってください!」



友紀「あわわ……う、疑ってごめんね……私の胸なんて、CS争いに入るのがせいぜいのBクラス戦力だもんね……」



アヤ「そこまで求めてねーから!?あーもうユッキ変なスイッチ入ってるし……」

愛海「揉みましょうか?」



アヤ「やめろ」



愛海「じゃあアヤさん揉みましょうか?」



アヤ「もっとやめろよ!?」



愛海「じゃあアヤさん揉んでいいですか?」



アヤ「下手に出りゃいいわけじゃねーよ!」



愛海「バリ島ではお世話になりました!」



アヤ「いやもう、ホントにな……」



愛海「これからもよろしくお願いします!」



アヤ「スムーズに胸に埋まりに来るなァ!」



愛海「ああああギブギブギブ!ああああお山が背中にいいい!ああああ痛だだだだ!?」

友紀「うわ、痛そうなのに後ろに手伸ばすの止めないとか凄い」



アヤ「なんで顔面極められて指わきわきしてられるんだよォ!?」



愛海「た、単純なことだよ……私にとって譲れないこと、だから……!」



友紀「あ、愛海ちゃん……! これが、トップアイドルを目指す覚悟の表れなんだね!」



アヤ「もっと絞ろう」



愛海「あばばばば痛だだだだだ!?いやあああ私は負けな」



真奈美「愛海くんはこっちに来てるようだね」



愛海「あばばばばばいっそ落としてええええ」



アヤ「お疲れ様です、真奈美さん」



真奈美「ふむ。クリップラークロスフェースとはずいぶん手厳しいな」



アヤ「ちょっと入りが強引だったんで、改善したいですね」



真奈美「形は悪くないぞ。今度付き合おう」



友紀「アヤちゃんも真奈美さんもアイドルだよね?」

真奈美「ところで、これから愛海くんと一緒にボーカルレッスンなんだ。解放してやってくれるかな」



アヤ「わかりました」



愛海「あがっ。……あ、顎が……背中が……痛いけど幸せ……幸せだけど痛い……」



真奈美「関節絞られた後は、レッスンで絞ってやろう」



愛海「ひぃぃ……や、優しくしてください……」







友紀「行っちゃった」



アヤ「……何話してたか忘れた」



友紀「アヤちゃんが隠れ巨乳と知って、アタシがひっくり返った」



アヤ「それだ。あんまり多くないとはいえ、水着の仕事もやったんだけどな……」



友紀「なんでかな? イメージにないんだよね」



アヤ「……まあ、こういうキャラだしな」

友紀「スポーティだったり、サバサバしてたり? お互い、アレとは無縁だよね。えーと、コ、コケ、コケ……」



アヤ「ニワトリのマネ?」



友紀「ちっがう!なんでいきなりニワトリの気持ちになるですか!」



アヤ「コケティッシュだろ」



友紀「そうそれ。レッドバラードはみんな備わってるのにね、不思議」



アヤ「……」



友紀「あ」



アヤ「うん、アタシも薄々そう思ってたから」



友紀「ち、違うよッ!そんなつもりは!?」



アヤ「下手なフォローなんて期待してない!」



友紀「下手って断言された!」



アヤ「だいたいだな、それこそキャラじゃねえよ。ユッキは正直に言ってくれていいよ」



友紀「まあ、そうだね。明け透けなのがアタシらしさだよね!」



アヤ「言っといてなんだけど、切り替えはえーな、ホント……」

友紀「じゃあ正直に言うけど」



アヤ「あぁ」



友紀「アヤちゃんは今まで取り繕わずにやってきたわけでしょ」



アヤ「そう、かな。多分」



友紀「レッドバラードの衣装だってバリ島の水着だって、恥ずかしがっても嫌がらなかったじゃない?」



アヤ「そりゃ、同僚にもプロデューサーにもスタッフにもイイって言われりゃ、悪い気はしないさ」



友紀「で、そのままやってきて、今回のイベントでは売り込みかけてもらえた」



アヤ「そうなるな」



友紀「ほら! アヤちゃんは難しいこと考えなくてもイケるんだよ!」



アヤ「……あー、まあ、一理あるかな」



友紀「ありのままだよ! 方向転換とかイメージチェンジとか、そんな細かいことはプロデューサーが考えてくれるよ!」



アヤ「ありのまま。自分らしく、か。ありきたりだけど、やっぱ話すと違う気がするよ」



友紀「へっへーん! ユッキお姉さんにお任せよ!」



アヤ「お姉さんはそんなドヤ顔しねーよ!? でも、実際意外と面倒見はいいと思ってる。ありがとな」



友紀「アヤちゃんも面倒見いいじゃない! 姉御肌とか実はドールが好きとか隠れ巨乳とか、アピールポイントいっぱいあるね!」



アヤ「いやそれは」



友紀「そういう仕事増えるかもねー! アヤちゃんらしく頑張ろーーー!!」



アヤ「やめろォ!?」



おわり



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きりのんSR待ってた。ありがとう。

さすがにこれだけだと短過ぎるんで、きりのんで何か書きます。

テーマすら決めてませんが!!

アヤ「ただいまー」



鈴帆「お帰りんしゃーい!」



亜季「お帰りなさいませ、アヤ殿! お邪魔しているであります!」



千鶴「お邪魔してます」



アヤ「おー、おつかれー。来てたんだ」



亜季「鈴帆殿より召喚を受けた次第であります」



アヤ「ふーん? なんでまた?」



鈴帆「んっふっふ、アヤしゃん、こいば見んしゃい!」



アヤ「お、棒ラーメンにうまかっちゃん。実家からか」



鈴帆「お母しゃんが『みんなで食べんしゃい』言うて送って来よったと!」



千鶴「高菜も明太子もありました」



亜季「胸が高鳴りますな! 既に兵站は整っておりますぞ!」



アヤ「メシ炊いといてくれたのか。ていうかお前らそのためにアタシたちの部屋に?」



亜季・千鶴「はい!」



アヤ「はー。まあ鈴帆がいいッてんだしいいか。んじゃ、作り置きの煮物も食べ切っちまおうぜ」



鈴帆「そしたら温めて来るけん、待っとってー」



亜季「いやー、こうして同郷で食卓を囲むのも良いですな!」



アヤ「お前がホームシックってタマかよ」



千鶴「鈴帆さんと一緒に住んどって、言葉出らんと?」



アヤ「もう殆ど出んばい」



亜季「今まさに出とっけんね?」



鈴帆「お待っとうー。ご飯も持ってきたばい」



千鶴「あ、美味しそう!」



亜季「なるほど、がめ煮! 懐かしいですな!」



アヤ「こないだゴボウ安かったから作ったんだ」



鈴帆「うまかけん、たんと食べんね!」



アヤ「ラーメン、後で作ればいいか?」



鈴帆「そうなると思うて、キクラゲ戻しとうよ」



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特にオチもなく。

洋子「ちょっとアヤさんひどい! お邪魔します!」



そら「そうですよぉー、あたしたちも食べたぁーい! おーっじゃま〜☆」



アヤ「おいィ呼び鈴押しながら突撃してくんなよ!?」



亜季「敵襲ゥー敵襲ゥー!?」



洋子「飲み物買ってきたよ」



亜季「なんと、援軍でありましたか!」



そら「じゃじゃ〜ん! お菓子もあるのだー☆」



アヤ「いいけど! どうせ呼ぼうと思ってたからいいけど! はえーな!?」



千鶴「私さっき、そらちゃんとLINEしてたから」



アヤ「ああ、そっか。手間省けたな、かえって助かるよ」

鈴帆「よう来らしたねー、たんとあるから食べんしゃい!」



そら「わーいさっすが鈴帆ちん! さんきゅーだよー☆」



洋子「炊き立てご飯に高菜と明太子ー! これは茜ちゃんじゃなくても箸が進むね!」



アヤ「いいから! 食っていいから、まず手を洗って、それから買ってきたものを片付けてくれ!?」



洋子「え、今からご飯食べるのに?」



アヤ「食べろって意味じゃねーよ!?」



亜季「むむむ! 洋子殿、チューハイはないのでありますか?」



アヤ「ここ未成年の部屋だから! 呑むなら食堂か談話室行ってくれ!?」



千鶴「わ、ジュースずいぶん買ってきたね」



鈴帆「千鶴しゃん、そいは冷蔵庫ば入れとってよかよ。こいはお菓子ラックばいね」



そら「はーい、そらちんにおまかせ〜☆」



鈴帆「ウチはクッション取って来ぉ」



アヤ「お前らルームメイト見習えよ年長者ァ!? ああ、ごめんな、三人ともありがとな……」

洋子「飲み物もお菓子も、私の財布から出したよ!」



アヤ「そらはまだギャラ親御さん預りだろ!」



洋子「結構重かったよ!」



アヤ「ありがとう! でもボケ倒す必要はないよね!?」



亜季「自分は有事に備えているであります!」



アヤ「箸止めよう? 食器出すとかコップ出すとか!」



亜季「モグモグモゴモゴ」



アヤ「だからボケ倒すなよォ!」



亜季「常在戦場の心得であります! 感覚を研ぎ澄ましているのであります!」



アヤ「現状、亜季がいちばんボンクラだからな?」



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アヤ「で、結局こうなるんだな」



洋子「亜季さんのおごりでお酒が美味しい!」



亜季「ささ! アヤ殿も遠慮は無用であります!」



アヤ「この無責任軍曹! 呑んだら怒られるのアタシなんだからな!?」



真奈美「厳密には、未成年飲酒を止めなかった成年が刑事罰の対象になるな」



洋子「わたし アヤさんが みせいねん なんて きいて いませんでした」



亜季「わたしも しらなかった で あります」



アヤ「演技力ゼロの棒読み! あとなんで目を隠す!」



洋子「プライバシーの保護ごっこ」



アヤ「やっつけじゃねーか!」



真奈美「アヤくんは、いつもこの二人の相手してるのか……」



アヤ「アタシは、ルームメイトにされてるそらと千鶴が心配です」



真奈美「私も見ておくから。お疲れ様、これでも飲みたまえよ」



アヤ「ありがとーございます。あーうめー、カリンソーダうめー……」

真奈美「あと、使用者名簿は名前だけでいいから今書いてしまってくれ」



亜季「畏まりました!」



洋子「さっきかきました!」



アヤ「ほい、これで全員。すいません、寮長の仕事増やして」



真奈美「構わないよ。どのみち、この後五人は集まるからな」



亜季「何が始まるんです?」



洋子「第三次大戦だ! コマンドーだね!」



アヤ「もう出来上がってんなこいつら……しかし五人って。早苗さんの部屋の前に段ボール置いてあったけど、あれ?」



真奈美「日本酒だと言ってたな。瞳子、楓、美優さん、レナさんが来て宴会だ。私が監視する他ないだろう」



洋子「すごい! まざろうよ、亜季さん!」



亜季「良いですな! 『洋子! 酒持って来い、洋子ーーー!』」



洋子「あ、それ! なんだっけーえーっと……プライベート・ライアン!」



真奈美「ふむ。二対七か。厳しい戦いになるな」



アヤ「巻き込まれてる」

真奈美「冗談のつもりだったが、冗談にならない気がしてきたよ」



アヤ「つーか美優さん以外寮生じゃねーし! 何で寮?」



真奈美「私の料理で呑みたいそうだよ。作ること自体は、やぶさかではないがね」



亜季「我々も! 我々も真奈美殿から補給を受けたいであります!」



洋子「あります!」



アヤ「ぶっとばすぞ」



真奈美「ふふ、剣呑だな。振舞うのは構わないよ。例の料理対決番組用に、レシピを10種類ほど起こさないといけないんだ」



洋子「じ、10種類!? 何でそんなに?」



真奈美「来期からうちが制作に噛むことになったのさ。だから、うちの子達用のレシピ原案を数揃えておく必要がある」



亜季「我々の定期的な作戦参加を認める代わりに、戦術案を提供せよ、と?」



真奈美「そういうことだ。アシスタント、レポーター、対決チーム3枠、審査員数名。全てうちで埋まるわけではないが、なかなか大口の契約だ。君たちもそのうち出るかもしれないな」



アヤ「へー……レシピなんて外注するんだと思ってた」



真奈美「あの番組だって、最終的なレシピは外部の協力を得てるよ。それでも、こっちの原案はかなり汲んでくれるというのだから良心的なほうだ。はい、これ」

洋子「ありがとうございます! ポテトサラダですね!」



亜季「ポテトでない甘味を発見いたしました、ドライフルーツですか? 何やらコクも強めですな、これは酒が進むであります!」



アヤ「酔ってるからアレだろーと思ったら、割とちゃんと味わってるんだな」



真奈美「ドライトマトとアンチョビのポテトサラダだ。酒呑み用の味付けだから、アヤくんには少し濃いかな」



アヤ「どっちかっていうと。でも、すげー旨い。こういうの作れるのもいいなー」



亜季「アヤ殿のがめ煮、美味しかったでありますよ」



洋子「そうやったばい! さっき食べ切らんやったら、真奈美しゃんにも食べてもらえたとに!」



アヤ「普通に食ってもらうンならいいけど、ハードル上げないでくれよ……」



亜季「そげんことなかよー。きっと真奈美しゃんも、うまかって言いよるばい」



アヤ「やめんね!? ハードル上げんで!?」



真奈美「そん時は、ウチも角煮ば作らすけん、いつがよかかね? みんなの郷土料理ば作りよらすとこも見てみたかとよ」



アヤ「乗り気!?」

――――



――



レナ「ごめん、ホントにごめんね真奈美……」



真奈美「わかっていたことだ」



レナ「でも、だけどこんなのって」



真奈美「仕方ないだろう。さ、行くんだ」



レナ「……そう。そうよね……だけど……」







瞳子「楓ェェェどうしてモデル辞めたのよぉぉぉ」



楓「♪〜〜」



瞳子「なんでよぉぉぉ私だってぇぇぇ、えっ、へぐ、ふぅっえぅぅぅ……」



早苗「あはははははは美優ちゃんえーろーいーーー!あははははは!」



美優「あぁン早苗さぁん、これ、以上はッ……ふぁぁ!」



早苗「あはははははは!楓ちゃんも瞳子ちゃんもえろい恰好になれぇぇーーー!」







レナ「ちょっとこれ本当にひどいわ……」

真奈美「今までだって、0時回ったらだいたいこうなってきただろう」



アヤ「ひでーシンデレラだな」



レナ「あら、アヤちゃん。寝てなかったの?」



アヤ「寝てたよ。亜季と洋子それぞれ部屋に転がしてから、ゲストルームに布団敷いてな」



真奈美「さすがだな。助かるよ」



アヤ「どうせ呼ばれるだろうと思って、そのままゲストルームで寝てた」



早苗「おッ! 隠れ巨乳ちゃんのお出ましね!!」



アヤ「どうにかしたい」



レナ「これ私謝るべきよねごめんねホントに」



早苗「Tシャツにハーフパンツ! 無防備! たまんないわねイイ身体しちゃって!」



レナ「はい早苗さんこれ」



早苗「わーい、いただきー。んくんくんく……はららら? ずいぶんクるわね? くるくるしてるるるる?」

真奈美「……何混ぜたんだい?」



早苗「るるるーーーるるるるるーーーーー」



レナ「呑み残しのスクリュードライバーと日本酒。さすがに未成年を餌食にするわけにいかないと思って……」



真奈美「止める判断は正しかったと思うが、いささかやりすぎたかな……私がここで見よう」



アヤ「あー、そうするとアタシはこの三人をゲストルームに連れていけば?」







楓「ゲストの、たかがきでげす…… よろしくおねがいしますでげす……」



瞳子「ひっぐ……はぁぁ……私だってぇぇ、私だっでぇぇ……ぐずっ、ずびーっ」



美優「んんッ、や、ふぅ、ぁん……」







アヤ「どうツッコミ入れてきゃいいのかわからない」

レナ「ご、ごめん…… 楓と瞳子は、私が肩貸して片方ずつ連れていけそうだから……」



アヤ「お願いします。むしろレナさんもグダグダになるほうかと思ってた」



レナ「えっ、ひどくない……?」



アヤ「美優さん完全に寝てるな。しかも半裸で。背負うしかねーか」



真奈美「手伝おう。済まないな」



アヤ「美優さんの部屋、近くてよかった」



真奈美「一人部屋に変更しておいてよかったよ……」







アヤ「しんどかったー……はい、マスターキー返すよ」



真奈美「確かに受け取ったよ。ああ、私も反省しないとな……」



レナ「あの四人を一人で制御するのはちょっとね……それに、私が早々に戦力にならなくなっちゃったのも原因だから」



アヤ「潰されたのか」



レナ「昨日は収録で朝帰りしてそのまま昼にイベント司会。寝不足だったのよ。それじゃ、おやすみなさい。二人とも、ありがと」



アヤ「おやすみー」



真奈美「おやすみ」

真奈美「片付けまで手伝わなくてもいいんだぞ」



アヤ「一応、班長だから。はい、洗い物これで全部」



真奈美「アヤは責任感で伸びるタイプかな。はい、クロス」



アヤ「拭くのテーブルだけで大丈夫か? 床にこぼしてない?」



真奈美「先に軽く拭いてある。後は明日でいい。早苗たちに掃除させるよ」



アヤ「早苗さんが美優さんに襲い掛かったんだろうってのは想像できるんだけどさ」



真奈美「襲い……うむ、確かにそうか」



アヤ「瞳子さんはどうしたの。すげー泣いてた」



真奈美「ああ。最近はなかったんだがね。不安を抱えている人だから」



アヤ「う。うーん……なんつーか、深刻に背負い過ぎてるんじゃないかって気はする」



真奈美「今回に関しては、ホームシックだったようだが」



アヤ「心配して損した!?」



真奈美「今度、鶏料理でも作るかな」



アヤ「水炊き? 鶏だんご?」



真奈美「瞳子を労わるんだから、とり天だろう。ま、他にも作るがね。アヤにも手伝ってもらうよ」



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アヤ「なあ」



亜季「何でありますか?」



アヤ「あのさ、文句はないし納得もするんだけど」



亜季「な、何でありますか?」



アヤ「分かれよ! 羨ましいの! ヴォヤージュ・グラップラー。あれアタシもやりたかったんだよ!」



亜季「なるほど。ロワイヤルとツアー、相互に選考に上がりましたからな。結局、こうなったわけですが……」



アヤ「嬉しいんだよ、目玉扱いにしてもらえるのはさ。でもなー、衣装二種類あってミュージカル仕立てとかさ! 楽しそうでさ!」



亜季「確かに。大変にやり応えのある任務であります! 今度は、アヤ殿がこのような舞台で演じる様子も見てみたいですな!」



アヤ「やってみたいとは思うけどな。ま、アタシが今回の企画の立場でも、桐野アヤと亜季なら亜季を選ぶよ」



亜季「え、そうでありますか?」



アヤ「アタシが格闘家役演じても、意外性はそんなにないだろ。亜季のほうが軍人キャラからのアレンジが利いてて面白い」



亜季「確かに、夏樹殿の盗賊もほたる殿の勇者も『いかにも』というキャスティングからは少々ギャップがありますな」



アヤ「だけど、それを違和感じゃなくて興味深さ、面白さにしてる。多分、今回の舞台はそういう方向性になったんだろ」



亜季「ほほう。ではストレートに選んで、アヤ殿を格闘家にしたとしたなら、盗賊と勇者は誰になりますか?」



アヤ「あー…… 盗賊が、あやめとか櫂とか真尋とか? 勇者って意外と思いつかないな……光だと、本人が役を食っちゃう感じあるし」



亜季「ふむふむ。興味深いですな。闇と光の二面性を前提に考えると、ほたる殿が驚くほどハマっておられて」



アヤ「あ。勇者がさくらで盗賊が泉ってのは?」



亜季「亜子殿の格闘家は『いかにも』ではないですが……面白味は生まれそうですな!」



アヤ「だな。……さて、次に矢面に立てるのはいつになるやら」



亜季「どうなのでしょうな。我々は、ただ日々の鍛錬を怠らぬまででありますよ」



アヤ「違いないな。んじゃ、そろそろ出ようぜ。千奈美、多分早めに着くから」



亜季「デートの邪魔をする趣味はないのですが、よかったのですか?」



アヤ「大丈夫だって。千奈美が用意してくれたチケットとそのチケットじゃ、席全然違うから」



亜季「それは存じております。南側でも充分な臨場感でありました」



アヤ「いやー、リングサイド最前列とか何年ぶりだろ? メシも奢りだってさ、奮発してくれたなぁ、アイツ」



亜季「誕生日プレゼントとはいえ、愛されておりますね」



アヤ「茶化すの止めよう? でも、亜季がチケット引き取ってくれてホント助かったよ。被ったときはどうしようかと」



亜季「いやー、ツアーの役作りのためにも見ておきたいところでしたから、渡りに船、弾切れにアパムであります!」



アヤ「不吉なオチは要らなーい!」



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つづかない。



12:30│桐野アヤ 
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