2015年08月10日

モバP「清良さんは怖い」

のんびりと書いていきます



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【荒木比奈の場合】











比奈「お疲れ様でしたー...」



比奈「あー、眠い...」



比奈「やっぱ徹夜明けのレッスンはキツいっスねぇ...」



比奈「でもがんばらないと...」





「比奈ちゃん」





比奈「あっ、清良さん...」



清良「大丈夫?なんだかフラフラしてるわよ?」



比奈「だ、大丈夫っス、ちょっと疲れただけで...」



清良「......」ジーッ



比奈「な、なにか?」



清良「比奈ちゃん、最近眠れてる?」

比奈「えっ?な、なんで...」



清良「とっても辛そうよ?目も赤いし...ほら、クマができてるわ」



比奈「そ、そうっスね...」



清良「もしかして比奈ちゃん不眠症?だったらいい病院を紹介してあげるから行ってきた方が...」



比奈「い、いやいや!大丈夫っスよ!心配しすぎですって!」



清良「そう?」



比奈「そうっス、アタシ身体は頑丈なんで病気とかは別に...」



清良「うーん...不眠症じゃないとすると、何が原因なのかしら?やっぱり最近の暑さとか...」



比奈「あー、それは心配ないっスよ、ちゃんとクーラー点けてますし、ていうかそうしないと暑くて描くのに集中が...」



清良「...描く?」



比奈「あっ...今のなし!なんでもないっス!それじゃさよなら...」





ガシッ





清良「...比奈ちゃん」







清良「ちょっと、お話しない?」ニコリッ

P「それで?」



比奈「洗いざらい白状させられたっス...」



P「まあ、そうなるだろうな」



比奈「清良さん、顔は普通でしたけど結構怒ってたみたいで...怖かったっス...」



P「清良さんは笑顔で怒るタイプだからな、それからどうなったんだ?」



比奈「夜更かしすると身体にどういう悪い影響が出るかってことと、アイドルとしての自覚とかを延々言われて...」



比奈「あと、『夜の11時には必ず就寝するように』って...」



P「あー...でもそうした方が健康にはいいんじゃないか?」



比奈「アタシはよくないっスよ!もう有明の夏の祭典まで時間ないんスから!」



P「だけど...夜はちゃんと寝たほうがいいって、レッスンもあるし徹夜してたらぶっ倒れちまうぞ?」



比奈「それは...そうっスけど...」



P「清良さんも比奈の身体のことを思って言ってくれてるんだから」



比奈「清良さんアタシがちゃんと寝たかどうか見回りに来るんス、夜中でも...」



P「元ナースだからな、そういうのは慣れてるんだろ、あきらめた方がいいと思うぞ」



比奈「そんな簡単に言われても...」



P「大丈夫だ、仕事終わりに頑張ればいいだろ」









比奈「うわーん!無理っすー!新刊落ちるー!」



【姫川友紀の場合】









友紀「ふわぁ〜あ...」



友紀「あー、頭痛い...」



友紀「結構ゆうべのお酒残ってるなぁ...」





コンコン





「友紀ちゃん、入ってもいい?」





友紀「清良さん?うん、いいよ」





ガチャッ





清良「おはよう、気分はどう?お水持ってきたわよ」



友紀「おっ、ありがと♪」

清良「ゆうべは随分飲んでたみたいねぇ」



友紀「まあね、なんてったって昨日は10点差つけての圧勝だったし、お酒も進むって♪」



清良「そうなの、よかったわねぇ...」





清良「でも...♪」ニコッ





友紀「ひぃっ!な、なに?」



清良「嬉しくてついついお酒が進むっていうのはわからないでもないけど...」



清良「それにしたって限度があると思わない?」



友紀「き、清良さん...?」



清良「例えば、酔っぱらって夜中に部屋で大声を出したり、いきなり夜に他の人の部屋まで行って応援歌を歌うのは良くないわよねぇ?」



友紀「う、うん...そうだね...」



清良「昨日、そのせいで私が全然眠れなかったの知ってる?」



友紀「そ、そうなんだ...あ、あははは...」

P「そりゃお前が悪いよ」



友紀「わ、わかってるよ!ちゃんと謝ったってば!」



P「他にも何人かから苦情来てたぞ、『うるさい』とか『臭い』って」



友紀「うぅぅ...すごく酔っぱらってたから...」



P「それで、清良さんはどうだった?」



友紀「『別に怒ってない』とは言ってたけど...」



P「けど?」



友紀「その後、お腹周りを測られて...」



P「あー...なるほど、どうなってた?」



友紀「えーっと...」



P「言わなくてもいい、どうせ見事なビール腹になってたんだろ」



友紀「ち、ちゃんと元に戻すよ!肌を見せるお仕事の時にはちゃんとするから!」



P「ふーん、そうか...」



友紀「あ、アタシだってプロだもん!お仕事となればお酒はガマン...」



P「できるのか?」



友紀「で、できるよ!」



P「なるほど、さすがは友紀だ、じゃあ今年は水着の仕事バンバン入れていいな?」



友紀「えっ...?」



P「ヘソ出しの衣装とかビキニとか多くなるから気をつけろよ、まあ友紀はプロだし大丈夫だと思うが」



友紀「ち、ちょっとプロデューサー...」



P「あとイベントもいっぱいあるぞ、ビアガーデンとのコラボとかフライドチキンのキャンペーンとかな」



友紀「び、ビアガーデン...」



P「もちろんお前にはヘソ出しの衣装で出てもらうから、当分お酒は禁止な」



友紀「そ、そんな!せめてちょっとくらい...試合の時だけでいいから!」



P「ダメだ、いつもそう言ってガバガバ飲むし」



友紀「こ、今回は本当に...」



P「隠したって無駄だぞ、清良さんに見張っててもらうからな」









友紀「うわーん!もう許してー!」

【森久保乃々の場合】









清良「はーい、ちょっと休憩♪」



乃々「はぁ...はぁ...うっ...うぅぅ...」



清良「乃々ちゃん大丈夫?ちゃんと水分取ってね」



乃々「み、水ぅ...水を...ごくっ...ごくっ...」



清良「はいおしまい♪」スッ



乃々「あっ...」



清良「あんまり飲みすぎるとかえってダメなの、ゴメンなさいね」



乃々「う、うぅぅ...も、もうムリなんですけど...」



清良「あら、どうして?」



乃々「だ、だってもう脚がガクガクですし、膝もガタガタで...」



清良「どれどれ...」



清良「あら、これならまだまだ大丈夫よ、脚も健康そのもの♪」



乃々「か、身体は健康でも...もりくぼの心はボロボロですけど...」



清良「そうなの?じゃあ今日はこのくらいにする?」



乃々「え、えっと...」



清良「でもそうなるとプロデューサーが悲しんじゃうわねぇ」



乃々「ぷ、プロデューサーさん...?」

清良「そうよ、珍しく乃々ちゃんの方からトレーニングに誘われたって言ったらとっても喜んでたわ」



清良「『そうですか、いよいよ森久保も本気に...』って感慨深い表情で...」



乃々「プロデューサーさん...」



清良「だけど乃々ちゃんがやめるって言うんだったらやめにしましょうか?頑張りすぎて体調でも崩したら大変だし...」



乃々「あ、あの...清良さん...」



清良「なあに?」



乃々「...もりくぼ...も、もうちょっとだけ...頑張ってみようかなって...お、思うんですけど...」



清良「いいの?」



乃々「な、なんだか...あとほんの少しなら頑張れそうな気がするし...」



乃々「ぷ、プロデューサーさんが...期待してるなら...」



清良「うふふ、えらいわ乃々ちゃん♪じゃあ再開しましょうか」



乃々「ふぇぇ!?ち、ちょっと待ってほしいんですけど...もうちょっと休んでから...」



清良「大丈夫、まだイケるはずよ、ほらがんばって♡」







乃々「む、むーりぃー...」

P「...よく頑張ったなぁ」ナデナデ



乃々「ほんとにもう...むーりぃー...」グデー



P「清良さんちょっとSっ気あるからなぁ、俺の時もそんな感じだし...」



乃々「プロデューサーさんの...時も?」



P「最近運動不足だから時々ジョギング付き合ってもらうんだけど...まあ、大体お前と同じような感じになるよ...」



乃々「そ、そうなんですか...」



P「ナースって体力勝負らしいからな、きっと知らず知らずの内にスタミナが付いてるんだな」



乃々「こ、このままだと...もりくぼ...走りすぎて...バターになっちゃうかも...」



P「うん、まあ、あれだ...頑張れ、清良さんにも無理させないように言っておくから」







乃々「むーりぃー...」

【安部菜々の場合】









菜々「あいたたた!痛い、痛いです!」



清良「あらあら、ずいぶん無理してたのねぇ」



菜々「い、いえ...ナナはまだ若いですからこれくらい...あいたた!」



清良「うふふ、頑張るのもいいけどほどほどにね♪」



菜々「で、でも...番組は盛り上がりましたから...結果オーライです...」



清良「すごいわねぇ菜々ちゃんは、アイドル活動に全身全霊打ち込んでるのがよくわかるわ、私も見習わなきゃね」



菜々「いやー、それほどでも...」



清良「最近両親からよく連絡がくるの、いつまでそんな不安定な仕事をしてるつもりだ、って」



菜々「な、なるほど...」



清良「『早く結婚して孫の顔を見せろ』とか言われるのよ?お見合いの話とかもしょっちゅう来るから断るのも大変で...」

菜々「あー、わかりますわかります、ナナもお母さんから同じこと言われるんですよ、実家に戻って来て花嫁修業しろとかなんとか...」



清良「そう...花嫁修業を...」



菜々「はっ!な、なんでもないです!ようするにママミンから早くウサミン星のプリンセスとしての立ち振る舞いを身につけろって意味で...あ、あははは!」



清良「菜々ちゃんも菜々ちゃんで大変なのねぇ...」



菜々「そ、そうなんですよ...」



清良「結婚かぁ...私ももうそんなに若くないし、そろそろ考えるべきかしらねぇ...」



菜々「なに言ってるんですか、清良さんはまだまだ若くて綺麗ですよ」



清良「あら嬉しい、菜々ちゃんだって綺麗よ♪」



菜々「えへへ、そうですか?」



清良「ええ、とても歳上...オホン」



菜々「き、清良さん?」



清良「...ホント、菜々ちゃんは綺麗ね♪」



菜々「き、清良さん!?なんですかその含みのある笑いは!?」







菜々「ナナはまだリアルJKですからー!」

P「......」



菜々「......」



P「...まあ、あれだ」



菜々「は、はい?」



P「清良さんは空気の読める人だから...」



菜々「そ、そうですね...」



P「こ、怖がらなくてもいいからな?普通に接しなさい、普通に」



菜々「は、はーい...」



P「ど、どうしたんだよ、元気ないぞ?たとえ清良さんが...その...菜々の実年齢をだな...」







菜々「わ、わかりましたからもうそれ以上言わないでくださいぃー!」

【棟方愛海の場合】











P「お前はいいや」



愛海「えぇーっ!なにこの扱い!?」



P「だって清良さんが愛海に厳しいのは元々お前が原因だろ」



愛海「それでも怖いものは怖いんだもん!」



P「あのなぁ...はっきり言うけど普段の清良さんはすごく温厚な人なんだぞ?」



愛海「むっ...それは知ってるけど...」



P「まあ、時々悪ノリしたりするけど基本的には優しくて、気の利く人だよ」



愛海「その優しさを少しでもあたしに回してくれればなぁ...」



P「お前が自分の欲望に正直すぎるせいだろ」



愛海「当たり前じゃん!あたしは自分に正直に生きてるんだから!」



P「正直すぎだろ...」





愛海「そもそもあたしはなぁ、ウソが大嫌いなのだーーっ!」



愛海「プロデューサーは考えたことがないのか!?ウチの事務所には大小と様々なお山がある!」



愛海「そのお山を征服したいと、持てる力のすべてを使って一戦交えてみたいと思ったことはないのかぁ!」



P「そ、それは...」



愛海「うひひひ...やっぱりあるようだねぇ...」



愛海「大丈夫、それは生き物として自然な反応だ、なにもおかしいことはない」



P「お、おかしくない?」



愛海「そうだ、なにもおかしくないのだよ、それがプロデューサーの本来の姿なのさぁ...」



P「...そうだ...これが俺の有るべき姿...」



愛海「うひひひ...さあ、本来の姿で正直にたたか...」





ガシッ!





愛海「...えっ?」



清良「あらあら♪二人でナイショのお話ですか?」



愛海「え、えーっとね!そんなことないよ!?別に大した話じゃ...ねっ、プロデューサー?」



P「あ、ああ...そうだな...」



清良「うふふ、そうなの...ところで愛海ちゃん?」



愛海「は、はい?」



清良「私ね、年少組のアイドルたちから相談を受けたの♪」



愛海「そ、相談...」



清良「桃華ちゃんでしょ、それから薫ちゃんに...あとは雪美ちゃんかしら?」



清良「みんな言うの、『愛海ちゃんが胸が大きくなるマッサージをしてくれるけど、本当に効き目があるのか?』って♪」



P「...愛海、お前...」



愛海「......」ダラダラ...



清良「ちょっとそのことで聞きたいことがあるの、お話しない?」



愛海「い、今はちょっと都合が...」



清良「プロデューサー、愛海ちゃんを借りてもいいですか?」



P「...ええ、どうぞ、ただあんまり手荒なことは控えてくれると...」



愛海「ぷ、プロデューサー!」







清良「大丈夫よ、ちょっとお話しするだけ、すぐに終わるから♪」



愛海「わーん!許してー!」





P「愛海...強く生きろ...」

清良「戻りました〜♪」



P「おかえりなさい、どうでした?」



清良「別に?ちょっとお話しただけですよ」



P「あー、そうですか...」



清良「人の迷惑になることはいけないってことを愛海ちゃんしっかりとわかってくれたみたいで、よかったです♪」



P「お疲れ様でした...」



清良「いえいえプロデューサーこそ、毎日こんな時間までお疲れ様です♪今日も泊まりですか?」



P「今日は大丈夫ですよ、もうそろそろ帰ります」



清良「あら、それならよかった♪泊まり込みは身体によくないですから気を付けてくださいね?」



P「ええ、わかってますよ」



清良「じゃあ私、カップとかの洗い物やっておきますからね」



P「いいですよ、俺が...」



清良「いえ、どうせやることもありませんし、プロデューサーが早く帰れますから♪」



P「清良さん...」



清良「じゃ、ちょっと洗ってきますね」

カタカタ...





P(やっぱりみんな清良さんのこと誤解してるよなぁ...)



P(清良さんは怖いんじゃなくて、ダメなことはダメってちゃんと叱れる人なんだよ)



P(おまけに気も効くし、優しいし...怖い所なんかひとつも...)



P(...いや、あるかも)



P(ある意味...怖いと言えば怖いというか...)









ピピピピピピ...





P「んっ...」



P「もう朝か...」



P「起きないと...」





ギュッ





P「おわっ...」



清良「ん〜...ダメですよプロデューサー...」



P「清良さん...もう朝...」



清良「ゆうべは遅くまで運動したんですから...もう少し休まないと...」



P「でも今日は早く出勤してやっておきたい仕事が...」



清良「ダーメ♪」ギュウウウウウ



P「んぐっ...」



清良「ほら...胸を貸してあげますからぁ...」







清良「もうちょっとだけ...ねっ?」

P(あれは怖かった...)



P(抜け出そうと思っても清良さんの匂いと柔らかさに包まれると、もう...)



P(危なく遅刻するところだった...)



P(清良さん...全身どこ触っても柔らかかったなぁ...)



P(それに、なんでもしてくれるし...)



P(...やべっ、思い出したら...)





清良「プロデューサー?」





P「うわぁっ!」



清良「うふふ、驚きすぎですよ♪」



P「す、すみません...」



清良「まだお仕事かかりそうですか?」



P「あっ、いえ...ちょうど終わったところです」



清良「じゃあ今日はもう上がりですか?」



P「ええ、そのつもりです、洗い物してもらってすみません」



清良「もう...いいんですよ、これくらい」



P「本当に清良さんには色々してもらって...」



清良「そうですね...確かに『イロイロ』してあげてますねっ♪」

P「うっ...」



清良「ところでですね...」



P「なにか?」



清良「この前、とってもいい雰囲気のお店を見つけたんです、プロデューサーの好きそうな煮つけもあったんですよ」



P「へぇ...」



清良「...よかったら、この後いっしょにどうですか?」



P「でも、清良さんの迷惑に...」



清良「迷惑だなんてとんでもないです♪私、プロデューサーと言ってみたいと思ったからお誘いしたんですよ?」



P「うーん...」



清良「ねっ、行きましょ?」





P(あぁ...これだ、清良さんの怖い所は...)



P(この目で誘われると...どうにも断れない...)





P「じゃあ...せっかくの清良さんからのお誘いですし...」



清良「うふふ、決まりですね、じゃあ行きましょう♪」



P「でも、明日も早いですし、あんまり飲めないかも...」



清良「大丈夫ですよ、私がちゃんと見てますから」



清良「それに...もし飲みすぎちゃっても、私がつきっきりで看病しちゃいます、なーんてっ♪」



P「は、はぁ...」



清良「ほら、早く行きましょ、プロデューサー♪」





P(あぁ、やっぱり清良さんは怖い...)



P(ホント、どこまでも甘えちゃいそうだ...)







おわり



21:30│柳清良 
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