2015年08月16日
モバP「保育園プロ」
仁奈「仁奈は園児じゃねーですよ・・・」
薫「かおるだってもう小学生なのに〜」
千佳「保育園児にへんし〜ん」
薫「かおるだってもう小学生なのに〜」
千佳「保育園児にへんし〜ん」
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『かかったなアホが』
ってやりたかったのに誰も反応してくれないんだこれが
志乃「ということで〜?」
礼子「保育園プロ合同ライブの打ち上げ開始しまーす!」
瑞樹「イェーイ!・・・ってアンタら言いなさいよ!」
楓「いえいえ・・・ふふっ」
礼「開始しますはいいけど、まだ来てない子結構いるわよ?」
礼子「いいのよそのうち来るんだから。志乃なんて始める前から飲んじゃってるし」
礼「そういうもんかしらね・・・」
楓「おさけ」
礼子「ん?はいはいお酒ね。ほら注いだげるからお猪口だしなさい」
楓「避けられない・・・ふふっ」
瑞樹「ったくこの25歳児は・・・先輩に注がせてんじゃないわよ!礼儀ってもんがなってないんだから」
志乃「いいじゃない別にそのくらい。無礼講ってやつよ」
瑞樹「そうやって甘やかすからダメなのよ!見なさいどんどん退行が進んで・・・仕事以外じゃ駄洒落と『おさけ』しか喋んなくなっちゃたわよ!」
楓「おさけ」
礼子「はいはい」
志乃「あらほんとね。まあいいじゃない仕事はちゃんとしてるんだし」
瑞樹「おら飲め飲めー!」
礼「ちょ、ちょっとやめなさい私は静かに飲むのが好きなのよ」
瑞樹「なぁに私の酒が飲めないってのぉ?じゃあ注ぎなさいアンタはやく!」
礼「全くしょうがないわね・・・礼儀がどうのなんてどの口が言ったもんだか」
楓「口に合わない・・・ふふっ」
志乃「あらうまいこと言ったじゃない」
礼子「ほんとねえ。ご褒美あげるわ、はいおつまみ」
楓「おつまみ」
志乃「『おつまみ』って言ったわ」
礼子「少し成長したわね。えらいえらい」
楓「ふふ」
礼「ごめんなさい、少し立つわね」
瑞樹「あ、ちょっと礼ちゃん・・・もぉ付き合い悪いわねえ」
志乃「あれだけしつこく絡めばねえ」
楓「礼を失する・・・ふふっ」
瑞樹「あんだとこの25歳児めぇ〜」
礼子「・・・私もちょっと外の空気吸ってくるから、ここ座ってていいわよ」
瑞樹「お、さっすが話が分かるぅ。じゃ失礼して・・・」
志乃「うるさいのが来ちゃったわね」
楓「さっきはえらく騒いでた・・・ふふっ」
瑞樹「お〜?幼児のくせに凝った洒落言うじゃないのアンタ」
楓「ふふ」
志乃「『おつまみ』も言うのよ」
瑞樹「ナマイキねぇ・・・ほーら楓ちゃんこどもはおちゃけ飲んじゃいけないんでちゅよ〜?」ヒョイッ
楓「あっ」
瑞樹「ほらほら欲しけりゃ取ってみなさい」
楓「う〜」
志乃「あーとかうーは言うのね。うんとかすんはどうなのかしら」
瑞樹「ほれ志乃さんパース!」
志乃「あらありがとう」クイッ
瑞樹「あ・・・」
志乃「結構おいしいわ」
楓「・・・ぅ」ジワッ
瑞樹「やばっ」
瑞樹「ちょっと泣かないでよ!今代わりの注いだげるから・・・ちょっとこの子何飲んでたのよ!?」
志乃「知らないわよ、注いであげてたの礼子ちゃんだもの」
瑞樹「でも今飲んだじゃないの!」
志乃「う〜ん、何だかワインのような日本酒のような感じだったわ」
瑞樹「それでどう特定しろってのよ!ったく見境なしに飲んでるから舌がバカになんのよ・・・」
楓「おさけ・・・」グスッ
瑞樹「ちょ、ちょっと待ってなさい今礼子さん呼んでくるから」
ガラッ
P「どうもお疲れ様〜。すいません遅くなっちゃって」
亜里沙「ごめんねみんな待たせちゃって」
瑞樹「げっ」
P「ってあ、また楓さんいじめて・・・川島さんですね?」
瑞樹「ぐ、い、今フォローしようと思ったのよ・・・」
P「全くもう・・・」
志乃「謀ったようなタイミングで来たわね」
瑞樹「ほんとよ・・・」ボソッ
P「ほら楓さんお酒ですよ〜」
楓「・・・おさけ」
P「ほらあとおつまみ」
楓「おつまみ」
志乃「ほらおつまみって言った」
瑞樹「大して変わりゃしないわよんなもん・・・」
亜里沙「瑞樹ちゃんわざとじゃなかったのよね?ほら元気出して先生と飲みなおしましょう!」
瑞樹「ありさせんせぇ・・・」
瑞樹「それでヒドいのよあの男わたしばっかり目の敵にしてぇ」
亜里沙「よしよし辛かったわね。はい、お料理取り分けてあげたわよ」
P「俺が悪いんですかね・・・?」
楓「おさけ」
P「そうか悪いのはお酒なんだ」トクトク
志乃「会話もできるようになったわ」
礼子「いや今のは偶然でしょ」
志乃「あらもう戻ったの?」
礼「亜里沙も来たみたいだし少しは大人しくなるかってね」
礼子「その気で来たの?こっから五月蝿くなるのに」
礼「え・・・」
志乃「礼ちゃんゆっくり飲みたいなら楓ちゃんの世話してたら?」
礼子「いざとなればPって生贄もいるしね」
P「聞こえてんですけど・・・」
礼「それが良さそうね。そうするわ」
P「無視される」
楓「おつまみ」
P「どうせ俺なんてつまはじき者なんだ・・・」チャッチャ スッ
志乃「今のは良くなかったわねえ」
礼子「だから偶然でしょ?」
礼子「それでどうなのよ?」
瑞樹「どうって何が?」
礼子「何がってアンタ達結構いい歳でしょ?いい人とかいないの」
志乃「私はいないわねえ」
P「これがアイドルの会話か?」ボソッ
礼「迂闊なこと言うと聞こえるわよ」
楓「もう勝手にして・・・ふふっ」
礼子「亜里沙は?」
亜里沙「『先生』でいるうちは・・・って感じかしら。今はこっちの方が楽しいもの」
志乃「まあそうよねえ。で、さっきから黙ってる瑞樹ちゃんは?」
瑞樹「・・・どーせいないわようるさいわねぇ。打ち上げやってんだからもっと楽しいこと話しなさいよぉ」
礼子「まあこんな酒癖悪いんじゃあっちから願い下げでしょうしね」
瑞樹「なんですってぇ〜そういう礼子さんはどうなのよ自分だってさあ」
礼子「私はその気になればいくらでもってやつよ。3年後に伴侶がいない自信は無いわ」
志乃「ですってよ?」
瑞樹「どうせジジイとかよ!」
礼子「負け惜しみってやつね。いい肴だわ」
楓「神経を逆なで・・・ふふっ」
P「上手い上手い。・・・しかし早苗さん遅いな。迷ってるかもしれないし連絡がてら様子見てきますね」
礼「お願いね。楓の方は面倒見とくわ」
P「すいません。それじゃ行ってくるんで頼みます」
楓「おさけ」
礼「はいはい」
瑞樹「だいたいねぇ、アイドルにいい人いるなんてのがまずおかしいのよ!」
礼子「そう言ったっていつまでもアイドルって訳じゃないのよ?」
瑞樹「ぐ・・・いいわよいいわよ!今が楽しけりゃそれでいいのよ!」
志乃「あら結構いいこと言うわ」
亜里沙「瑞樹ちゃんP君なんかはどうなの?いつも仲良しじゃない」
瑞樹「Pぃ〜?あんな訳のわかんない頭した奴ゴメンよ!」
礼子「そうよねえ、世間体とかもあるし。あ、でも結婚したら被り物くらいとるんじゃない?」
志乃「あれ地肌って言ってたわよ?」
瑞樹「だいたいねぇ〜こん中で可能性ありそうなのなんてこの25歳児だけよ!」バシバシ
楓「あぅあぅ」
礼「うわこっちきた」
瑞樹「あ〜によバカみたいに世話焼いちゃってぇ。お前は保護者かっての!」グリグリ
楓「う〜う〜」
志乃「『あ』と『う』は完璧ね。あと48文字で日本語マスターだわ」
礼子「随分遠い道のりね」
亜里沙「ほら瑞樹ちゃんやめなさい。オイタしたら先生怒っちゃうわよ?」
瑞樹「だってありさせんせぇ〜」
礼「こっちのがよっぽど手がかかるわよ・・・」ボソッ
楓「ぅ・・・」
礼「はいはいお酒あげるから泣かないの」
楓「・・・おさけ」
礼子「ほらこっち来なさい、またPと揉めて落ち込むのがオチなんだから」
瑞樹「あによどうせ礼子さんにはわかんないわよぉ〜」
志乃「『落ち』込むのが『オチ』・・・?」
礼子「洒落じゃないわよ!」
亜里沙「瑞樹ちゃんほら先生と一緒に行きましょ?」
瑞樹「うぅ〜」
楓「おつまみは?」
礼「あらごめんなさい。はい、これでいい?」
楓「おつまみ」
志乃「『は』も増えてあと47文字ね」
礼子「『お』とか『さ』とか『け』はどうなるのよ」
志乃「汎用的な使い方が出来ないと覚えたことにはならないわ」
礼子「『あ』と『う』もただ唸ってただけじゃないの・・・」
瑞樹「ど〜せ私はずっと独り身ですよーだ」
亜里沙「ほら拗ねないの。先生は瑞樹ちゃんの魅力分かってるんだから」
瑞樹「だってさぁそんなんいったってさぁ」
亜里沙「瑞樹ちゃんのこと分かってくれる人きっといるわよ、こんなに可愛いんだもの」
礼子「あれって本気で言ってるんだと思う?」
志乃「さあ・・・?あの子のことだから本気なんじゃないかしら」
亜里沙「どうしても見つからなかったらほら、先生がもらってあげる。だから元気出して、ね?」
瑞樹「ありさ先生・・・」(優しすぎるよ・・・!)
瑞樹「ありさせんせぇーーーー!!」ダッ
亜里沙「よしよしいい子ね」ナデナデ
礼「何やってんだかね・・・」
楓「貰い手もうないって・・・ふふっ」
礼「あ!しっ・・・よしなさいこういうことは聞きつけるんだから」ヒソヒソ
礼子「・・・そういえば早苗はまだ来ないのかしらね。Pも出てって結構経つわよ?」
志乃「不良だからどっか他で飲んでるんじゃないの?」
ガラッ
早苗「よぉーしみんらげんきでやってるかぁーー!?」
礼「げっ」
志乃「・・・噂をすれば影が差す、ってね」
礼子「とっくに出来上がってるじゃないの。それに誰か連れてるみたいだけど・・・?」
瑞樹「早苗ー!待ってたわよなにやってんのアンタ!」
早苗「お、よしあれがみずきら。言いよってこい!」
あい「何が言い寄れだ!いい加減に離さないかこの・・・!くっ、全く外れん」
早苗「何らひっこみ思案なやつら。みずき〜よろこべイケメンつれてきたろ!口説け口説け!」
瑞樹「ナイス早苗ぇ!男っ気なかったのよぉ」
礼「・・・最低のコンビが出来上がったわね」
P「ちょ早苗さんまずいですって!それ余所のアイドルですから!いったん落ち着きましょうってほら手だけでも離し・・・」
早苗「うるせー!」ドスゥ「ぐっほぉ」
P「み、鳩尾ジャストで来た・・・」プルプル
亜里沙「ぴ、P君大丈夫?そこの長椅子で寝てる?」
礼子「・・・あの子あれで良く懲戒免職食らわなかったわね」
志乃「ほんとにねえ」
あい「何て事をしてるんだ、君も確かアイドルだろう!?こんなことしていいと思ってるのか!」
早苗「うー?・・・いいからこっちこい!イケメンだからとくべつに酌させてやるら」
あい「よせ引っ張るな!それに私は女だと言ってるだろうが!くそっなんて力だ・・・」
楓「おさけ」
礼「のんきねあなたは・・・ほらお猪口出して」
瑞樹「ちぇ〜なんだ女かぁ」
あい(こっちはいくらか物分かりがいいな・・・)「なあ頼む、彼女を説得してくれないか?私もこの後予定が・・・」
瑞樹「予定ぇ〜?どうせ男でしょ!早苗そいつ抑えときなさい!」
あい「は・・・?」
早苗「おーしまかせろ!ほらのめ!飲ませてやるから感謝するら!」
あい「むぐぐ・・・よ、よせよさないか!いい加減にしろ酔っ払いめ!」
礼子「うわ・・・あんなもん私でも関わりたくないわ」
礼「だからってこっちに集まらないでよね。寄ってきたらどうするのよ」
志乃「そこにいかにも頼りになりそうな逞しい男性がいるわ」
P「こんな時だけ持ち上げやがる・・・」
亜里沙「ちょっとダメよP君まだ休んでるんだから」
P「この人は天使なのか?」
礼子「ちゃっかり膝枕までさせちゃってもう充分休んだでしょ?こっち来たら前に出すから準備しときなさいよ」
P「この人は悪魔なのか?」
楓「おさけ」
P「この人はおさけなのか?」
志乃「あらもう飲んじゃったの?今度は私が注いだげるわね」
瑞樹「イッキ!イッキ!」
早苗「おらおらもっとのめー!」
あい「ぐぶぶ・・・げほっ、やめろよせと言ってるだろうが!アイドルとして恥ずかしいとは思わんのか!」
早苗「・・・・・・」
あい「な、なぜ急に黙る」
早苗「お前けっこうイケメンらな」
あい「だ、だから私は女だと何度・・・」
早苗「よーしトクベツら。本官にちゅーしたらゆるしてやる」
あい「・・・なんだと?」
瑞樹「イヤーン恥ずかしー!」
あい「何を今更カマトトぶってる・・・!」
早苗「おーしおとなしくしろ?」ガシッ
あい「な・・・まさか本気じゃないだろうな!?うっ、酒くさ・・・や、やめろ近づくな!」
早苗「んー」
あい「ひっ・・・冗談だろうお願いだからやめ・・・」
早苗「むっ」
あい「ぐむっ、むーーー!んーーーーー!」
瑞樹「キャー!」
亜里沙「う・・・」
礼子「うっわエグ・・・」
礼「キスってか舐め回してるわね。見てるだけで吐きそうになってきた・・・」
志乃「・・・今近づくとああなるわけね。あれ余所のアイドルって言ってたけどいいの?」
P「もう何も見なかったことにしよう」
早苗「ぶはっ。うーむたいぎであった」
あい「おぇ・・・・・・も、もういやだ」
礼子「・・・半泣きね」
志乃「助けてあげられないのが辛いわ」
瑞樹「ねぇ早苗どうだった?どうだった?」
早苗「ん〜まあなかなからったがけいけん豊富な本官にいわせれば・・・キュウダイ点ってところらな。」
あい「うぷ・・・くぅ、なぜダメ出しされねばならん・・・」
亜里沙「可哀想すぎる・・・」
瑞樹「そういえばさなえさぁ」
早苗「なんらぁ!おまえ!」
瑞樹「急に怒んないでよぉ。ちょっと呼んだだけじゃない」
早苗「うー?・・・なんらみずきか。きをつけろ?」
瑞樹「うん」
早苗「・・・みずきみんなとおくにいるらら。なんれら?」
礼「P君アップは済んでるわね?」
P「おいまじで生贄にする気だよ頼むから来ないでくれ」
礼子「良かったじゃない。アイドルとキスできるわよ?」
亜里沙「拷問よあんなの・・・」ボソッ
瑞樹「そんなんい〜のよこっちはこっちで飲むの!」
早苗「ふ〜んわかった。よしイケメン酌しろしゃく!」
あい「く・・・わ、分かった。するから一端手を離してくれないか?片手でしたら危ないだろう」
志乃「懐柔策に出たわね」
礼子「説得しようたって埒明かないものねえ」
P「っぶね〜助かった・・・」
早苗「ん〜?いいぞー本官のやさしさに感謝しろ?」パッ
あい(ようやくか・・・痣になってないだろうな)「あ、ありがとう嬉しいよ」
瑞樹「でも逃げちゃうわよ離したら?」
あい(この女余計なことを・・・!)
早苗「なに〜本官の厚意をりようするれら・・・う〜ん」
瑞樹「あははロレツまーってら〜い」
あい(も、もう仕方ないこの隙に逃げるしか・・・)ダッ
早苗「あっ!やろう!」ガシッ
あい「しまっ・・・」
早苗「こいつめタイホら!」ガチャッ
あい「な・・・?何だこの手錠は外すんだはやく!」
早苗「わらしはせーぎのこころをもってえ。脅しには屈しないのら!」
瑞樹「キャーかっこいいー!」
あい「これは警察署の備品じゃないのか!?アイドルになったなら辞めたはずだろう!」
P「やばいってまじでやばいやばいってマジ・・・」
礼「ダメでしょあれは・・・さすがに止めないとまずいんじゃないの?」
礼子「ちょっとP君!」
P「やばいだろこれやばいよやばいこれ相当やばい」
志乃「ダメねこれは。現実を受け止めるのに精一杯みたい」
礼子「じゃあ誰が行くのよ・・・私は嫌よ?」
礼「無理」
志乃「私もパス。楓ちゃんなんてどうかしら?子ども相手なら無茶は・・・」
楓「死んでも嫌です」
礼子「あ、そうだ亜里沙!アンタ宥めるのとか得意でしょ」
亜里沙「へ?え、あ、あの私はその・・・ぴ、P君!P君の世話がまだあって」
礼「あの亜里沙が逃げ打ったわよ」
志乃「ならもう無理ね。逃げましょう。私たちだけで」
P「やばすぎるってチクショウなんで俺あんなのスカウトしたんだよ・・・」
早苗「おしじゃあ早速ほうこくら」
プルルル
あい「なあもうやめないか?さすがに洒落にならないだろうこれは」
早苗「うるさい!」
プルルル
あい「いたたたわかったやめろ!大人しくするから!」
『・・・もしもし』
早苗「副署長ひさしぶりー!こちらやぶんおそくにきょうあく犯をタイホしました!」
『すまんが悪戯なら切・・・・・・お前まさか片桐か?』
早苗「せーっかいやったー!」
『貴様辞めてまで私に迷惑を・・・何がやっただ今何時だと思ってる!!』
瑞樹「さなえだれだれ〜?」
早苗「ん〜?副署長。セクハラが特技の人ら」
あい「いくらなんでもまずいんじゃないのか?」
『この・・・何がセクハラだ・・・!お前への苦情処理がいまだに終わっとらんのだぞ!備品も数が合わんようだし・・・』
早苗「そんな副しょちょーにおみやげがありまーす!」
『人の話を聞けといったい何遍言ったことか・・・』
あい「ほとんど咽び声だ・・・憐れな」
早苗「しのさんこっちきてこっち!」
志乃「シノサンて誰かしら」
礼子「アンタよさっさと行きなさい!」
礼「犠牲になるのは一人でいいわ」
志乃「この鬼畜ども・・・覚えてなさいよ」
志乃「なんで私がこんな目に・・・」
早苗「きたきた!はいこれ出て!」
志乃「え・・・出ればいいの?」
早苗「ふくしょちょーしのさん好きでしょ?今代わってあげまーす!」
『いい加減に人の話を・・・しの?まさか柊!ま、待たんか心の準備が』
志乃「もしもし」
『!その声は・・・』
志乃「・・・柊志乃と申します」
『やはり本物の・・・!い、いやあ志乃さんの事はいつもテレビで拝見させてもらっておりまして』
志乃「あら」
『で、電話越しとは言えまさかご本人とお話ができるとは全く思ってもみずいやはや全く何を喋ったものか』
志乃「まずは落ち着いて?そんな早口じゃ分からないわ」
『こ、これは失敬!本官としたことが実に突然のことでして正に青天の霹靂と申しますか・・・』
早苗「副しょちょうなさけねー!」
『貴様は黙っていろ!』
志乃「・・・2人はやっぱり付き合い長いの?」
『こ、これは何ともお恥ずかしいところを・・・いやはやこいつとは全くの腐れ縁でして、何しろ辞めた後でもこうして世話を焼かせる始末でしてな』
志乃「いろいろ迷惑かけられたのねぇ」チラ
早苗「むぅ〜」
あい(・・・こんなのでもいれば話題づくりには役立ってるようだな )「ん?」
オーモーイーガー
あい(電話・・・真奈美さんからだ!て、天の助け・・・!)「もしもし!」
木場『あい君か?仕事とは聞いてたが遅すぎるんじゃないのか?せっかくきらり君達がお楽しみ会をだな・・・』
あい「そ、それについてはすまなかった。実はトラブルに巻き込まれてしまって」
木場『何かあったのか?助けが必要なら遠慮せず頼ってくれて構わないぞ』
あい「た、助かった!やはり持つべきものは仲間・・・」
瑞樹「なぁによ誰と話してんのぉ?あたしもまぜなさい!」
早苗「酒らさけもってこぉい!」
木場『・・・』
あい「く、あ、あっちに行け!とにかくそういう事なんだ助けに来てくれ!」
木場『ん、うむ・・・まぁ、な』
あい「・・・急に歯切れが悪くなったな」
木場『行きたいのは山々なんだが、その、体調が・・・な』
あい「昼間はピンピンしてただろう!?白々しいにも程があるぞ!」
木場『いや急に、な。今熱も測ってるし・・・』
あい「ならいったい何度あるというんだ!」
木場『・・・36度だな。高熱だ』
あい「平熱だろうが・・・いい加減にしろ!」
木場『しかし36度と言っても0分から9分まである訳だからな』
あい「ふ、ふざけた事を・・・どうやら助けに来る気はないようだな」
木場『えーっと。ど、ち、ら、に、し、よ、う、か、な、か、み、さ、ま、の・・・と。行かないと出た』
あい「誰が言葉遊びをしろと言った・・・もう良い、最早仲間とは思わん!」
木場『・・・どうも君は冷静でなくなる時があるようだな。その辺が玉に瑕と言うやつか』
あい「何を訳の分からんことを」
木場『つまりこういう事だ。逆の立場なら君は助けに来るかい?』
あい「っ!・・・・・・」
木場『その沈黙が答えだ。ではな、良い夜を』
あい「ま、待っ・・・」
ブチッ ツーツー
『・・・それでこの片桐と言う奴は全くバカでしてな。毎度一人で突っ走って後始末もせず、私も何度尻拭いをさせられたことか』
志乃「なるほどねぇ。こんなに気遣ってくれる上司がいて良かったわね、早苗ちゃん?」
早苗「ぐぅ〜、こいつはわらしにセクハラをしたんら!わるいやつなんら!」
志乃「・・・こう言ってるみたいだけど?」
『セクハラなどとんでもない!このバカときたら酒を飲むと新人婦警の胸は触るわ尻は撫でるわで・・・挙句止めに入った私を投げ飛ばす始末で困ったもんですわ』ハッハッハ
志乃「あらあら。その点署長さんは気が長いわよねえ。面倒見もいいし、人間が出来てるって言うのかしら」
『いやあはっはっは、照れますなあ志乃さんにそう言っていただけるとは』
志乃「ホントどっかの誰かに爪の垢でも煎じて飲ませたいくらいよ」
早苗「・・・うっさいやつららさけのめないら」
瑞樹「災難ねえ」
あい「いい気味だ」ボソッ
楓「おさけ」
P「はいはい、ってか飲みすぎじゃありませんか?これ最後ですからね」
楓「やー」
P「ほらわがまま言わない」
礼「・・・すっかり現実逃避してるわね」
礼子「まあいいんじゃないあっちも収まり付きそうだし」
亜里沙「はあ・・・なんかもう疲れた」
礼「大丈夫?まあ手錠の方も志乃さんから頼めば何とかなりそうだし、取りあえず一件落着でお開きにはできそうね」
亜里沙「・・・東郷さんは?」
礼子「そっちはPにでも頼むしかないわよ。酒の席での事だし、謝り通せば何とかなるでしょ・・・多分」
礼「P君お願いできる?」
P「土下座には自信がある。任せておけ」キリッ
楓「はずかしくないの?」
P「この度は本当に申し訳ございませんでした」ドゲザ
あい「・・・」
P「・・・元はと言えば私の浅はかさが悪いんです。この頭めっ頭めっ!」ガンッガンッ
あい「ちょ、いきなり何をやり始めた!?や、やめるんだいいからいったん頭を上げて!」
礼「なかなか姑息な手を使うわね」
礼子「早苗が悪いしここは仕方ないでしょ。解決すれば良しよ」
あい「・・・まあ何だ。酒の席での事だしとやかく言いたくはないがな」
P「はい・・・」
あい「アイドルとしてどうなのかと言う話だろう?君だってスカウトしてきた身としての責任というものがだな・・・」
P「・・・返す言葉もございません」
あい「私だったから良かった様なものの、本当に男を引っ張て来ていたらスキャンダルどころではすまなかったんだぞ!」
P「私としましてもこのような事が二度と起きぬよう最善を尽くすとともに、当人に対しても一層厳しく自覚を促していく所存でおります」
亜里沙「・・・何か取ってつけたみたいな謝罪に聞こえる」
礼子「まああれが正しいとは言わないけどね。あんまり情を込めても失敗するもんよ?こういうのは」
志乃「そういうのって自分の意見を主張してるように聞こえちゃうのよねぇ。難しいもんだわ」
礼「もう戻ったの?で、手錠の件は・・・」
志乃「とりあえず何とかなったわ。犯人は今説教受けてる真っ最中よ」
楓「もういっそそのまま逮捕されたらいいのに」
亜里沙「そういうものなのかなぁ・・・」
「貴様は一体儂にどれだけ迷惑をかければ気が済むんだ!!!」
瑞樹「ま、まあまあここは抑えて・・・」
礼「いつの間にか来てるし・・・」
志乃「瑞樹ちゃんも酔い醒めちゃってフォローに回ってるみたいねえ」
楓「それで諸悪の根源は?」
早苗「だ、だって家にあるの忘れてたし、一個くらいならいいかなって・・・」
「バカモンが!こんなもの持ち歩いてアイドルの次は刑務所にでも就職する気か!」
早苗「それは服役・・・」
「揚げ足取ってる暇があったら反省せんか!大体貴様は・・・」
礼「・・・不思議と見てていい気分だわ」
亜里沙「不思議じゃなくない?」
早苗「いやぁ〜怒られた怒られた」
P「反省しろや、なあ」
早苗「い、いやしてるってばホントもうしません」
瑞樹「怪しいもんね全く」
礼子「アンタは言われる立場でしょうが。亜里沙」
亜里沙「瑞樹ちゃんこっち来なさい。お説教よ」
瑞樹「うぇ〜ぃ」
礼「またやりそうねこいつら」
楓「そうだね」
あい「しかしひどい目にあった・・・会の方は、流石に終わってるか?」ピンポーン
木場「はーい」ガチャ
あい「・・・やあ」
木場「お、なんだあい君じゃないか。随分遅かったね。道中何かあったのかい?」
あい「よくもぬけぬけと・・・ま、まあいい。それより他の子達は?」
木場「もう寝てしまったよ」
あい「そうか・・・事情が事情とはいえ、彼女達には悪い事をしたな」
木場「君が来るまで起きてると息巻いてたんだがね。若い娘にあまり夜更かしはさせられん」
あい「貴女は若くないからな。まあどの道今日は泊まっていく予定だったし、埋め合わせに朝食くらいは作らせてもらうよ」
木場「意外と可愛い復讐をするな。ではやわらかくて健康に良さそうなのを頼むよ」
あい「ついでに老眼鏡でもくれてやる」
木場「ほう、何故私の欲しいものが分かるんだ?」
あい「・・・おやすみ」(いつか目に物見せてやるぞ)
早苗「今回の事で学んだのは、何事もやりすぎてはいけないという事。節度を持って行動するのが大事なんだね」
瑞樹「みんなも私たちを反面教師として、同じような間違いを犯さないよう、日々の自分の行動を省みていこう」
P「無駄口叩いてないで早く書こうか、反省文1万字」
亜里沙「先生もずっと見ててあげるから、ごまかしたりしちゃめっよ」
瑞樹「ひいぃもうダメ、足がしびれてきた」
早苗「うう・・・酒なんか飲まなきゃよかった」
礼子「ついでに将来の夢が警察官とアナウンサーの子でも連れてきたら少しは反省するかしら」
瑞樹「ちょ、ちょっとやめてよね!」
早苗「そんなことしたら小児誘拐で捕まるんだからね!」
志乃「必死になっちゃって、羞恥心くらいは残ってるのねえ」
亜里沙「2人とも安心して。こんな悪影響しかもたらさないもの頼まれたって見せないから」
瑞樹「こ、心に刺さる・・・もう飲み会はこりごりよ」
早苗「さ、酒だ!酒が全部悪いんだ!」
礼「分かったからさっさと書きなさいよ。手が止まってるわよ」
楓「書き終わったら私達で内容を確認しますから。不合格ならやり直しですよ」
瑞樹「ひぇぇ、ここは地獄なの?」
早苗「も、もうダメだ。おしまいだぁ・・・」
end
11:30│モバマス