2015年08月26日
モバP「なぜ人は働かなければいけなのか」
P「俺がやっていることは本当に正しいのだろうか」
P「俺がやりたかったのは本当にこんなことなのか」
P「俺にはもう……分からないよ……」
P「俺がやりたかったのは本当にこんなことなのか」
P「俺にはもう……分からないよ……」
梨沙「……」
梨沙「いいから仕事しなさいよ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411374975
P「だって、おかしくない?」
P「俺はアイドルと一緒にいたかっただけなのに」
P「なんで俺がこんな仕事しなきゃいけないの?」
P「おっさんに渡すための資料なんて、なんで作らなきゃいけないんだよ〜」
梨沙「そんなに嫌なら、辞めなさいよプロデューサー」
P「違うんだ、梨沙」
P「俺はプロデューサーが嫌なんじゃない」
P「働くことが嫌なんだ」
梨沙「そんなこと言ったってしょうがないでしょ?」
梨沙「もし仕事しなくてもプロデューサーになれるなら」
梨沙「だれだってプロデューサーになるじゃない」
P「うん、だから俺もプロデューサーになったんだよ」
梨沙「あんたは仕事しなさいよ」
P「俺、思うんだ」
P「人類は今まで何のために発展してきたんだろう」
P「これだけ技術は進歩してるのに」
P「なんでまだ俺達は働かなくちゃいけないのか」
P「人を楽にさせる技術があるなら、人は楽をすべきだとおもうんだ」
梨沙「どんな技術がアイドルをプロデュースしてくれるって言うのよ」
P「いや、プロデュースは俺がやるさ」
P「ただ資料作りや打ち合わせだけやってくれればいいんだよ」
梨沙「そんな都合のいいものある訳ないでしょ」
梨沙「そもそもプロデュースって、あんたはなにすんのよ」
P「アイドルを愛でる」
梨沙「もう辞めなさいよプロデューサー」
P「あーアイドルが俺を養ってくれないかなぁ」
P「そうすればアイドルと一緒にいられるし、働かなくていいし」
P「一石二鳥だよね」
梨沙「アイドルの方は損しかしてないじゃない」
P「梨沙は俺を養ってくれるかい?」
梨沙「あんた小学生に何言ってんのよ」
P「そっか〜養ってくれるのは中学生からか〜」
梨沙「なんでそうなるのよ!!」
梨沙「そういうことは大人組に言いなさいよ」
P「いやぁ……大人組はちょと……」
梨沙「何よ? 大人組の何が不満なの?」
梨沙「あんたロリコンなの?」
P「いや……そうじゃなくて」
P「大人組は……本当に養ってくれそうで怖っていうか……」
梨沙「あぁ……うん……まぁ」
P「はぁ……俺にお金があればなぁ」
P「どこかに油田でも落ちてないかなぁ」
梨沙「油田が落ちてるってどういう状況なのよ」
梨沙「拾ってもあんたのものにならないでしょ」
P「アラブの石油王でもいいんだけどなぁ」
梨沙「だからなんでアラブの石油王が落ちてるのよ」
梨沙「あんたライラ拾って来てまだ物足りないの?」
P「魔法でも使えればいいのに」
梨沙「いい加減現実を見なさいよ」
P「でもほら、俺プロデューサーだし」
梨沙「じゃあ、あんたは魔法使ってるプロデューサー見たことあんの?」
P「いや、俺だったら使えると思うんだけどなー」
梨沙「あんたのその自信はどっから来るのよ」
P「やっぱり俺がプロデューサーだからかな?」
梨沙「プロデューサーっていったい何者なのよ……」
P「うーん、俺が魔法を使うのは難しいか}
P「じゃあ千佳に頼むしかないなー」
梨沙「小さい娘を困らせるのやめなさいよ」
梨沙「それならウサミン星人にでも頼めばいいじゃない」
P「えっ? 菜々さん?」
P「……なるほど、その手が……」
梨沙「ないに決まってるでしょ」
P「アイドルを愛でるだけの仕事がしたいなー」
梨沙「誰が給料を出すのよ」
P「アイドル?」
梨沙「なんであたし達が払わなきゃいけないのよ」
P「でもさ、アイドルならファンを愛でればお金が貰えるじゃん?」
梨沙「あんたアイドルじゃないでしょ」
P「じゃあ俺もアイドルになろう」
梨沙「あんた本気で言ってるの?」
P「でも、アイドルってどうやったらなれるんだろう?」
梨沙「オーディションでも受ければいいんじゃない?」
P「でも俺こんな歳だし」
P「女の娘に混じってオーディションを受けるのもな……」
梨沙「受けるオーディション間違ってるでしょ!!」
P「じゃあどんなオーディション受ければいいんだよ!!」
梨沙「男に混じって受けなさいよ!!」
P「そんなの嫌だ!!」
梨沙「じゃあやめなさいよ!!」
P「オーディションは諦めてスカウトされるのを待とう」
梨沙「誰があんたなんかスカウトするのよ」
P「渋谷でポーズでも決とけば、いくらでも人が集まってくるよ」
梨沙「集まってくるのは警察だけでしょ?」
P「えっ? 俺警察にスカウトされるの?」
梨沙「そんな訳ないでしょ!!」
梨沙「一回捕まってきなさいよ!!」
梨沙「そんなに働きたくないなら、新しく人でも雇えばいいじゃない」
P「でもそんなことしたら、俺の存在が危うくなるじゃないか」
梨沙「じゃあ働きなさいよ」
P「俺が働いたら人を雇う意味がないだろ?」
P「おいおい、しっかりしてくれよ」
梨沙「しっかりするのはあんたの方でしょ!!」
P「働きたくないけど、アイドル以外をスカウトしたくないし……」
P「そうだ、プロデューサーもできるアイドルをスカウトしよう」
梨沙「結局あんたは用なしになるじゃない」
P「確かにそうだなぁ……」
P「それじゃあ、アイドルが俺をプロデュースすればいいじゃないか」
梨沙「なんであんたはアイドルになりたがるのよ!!」
梨沙「あんたはもう少しちひろさんを見習いなさいよ!!」
梨沙「あんたが働かない分、どれだけ頑張ってると思ってんのよ!!」
P「ちひろさんには感謝してもしきれないよ」
梨沙「そう思うなら働きなさいよ」
梨沙「最近じゃちひろさん、アイドルみたいな仕事までしてるのよ?」
P「やっぱり俺もアイドルに……」
梨沙「いい加減にしなさいよ!!」
P「なんでそんなに怒るんだよ」
P「梨沙は俺の事好きじゃないのか?」
梨沙「なんで好きな前提なのよ」
梨沙「別にあんたの事なんて好きじゃないわ」
梨沙「私が好きなのはパパだけって言ったでしょ」
P「そっか……梨沙は俺の事好きじゃないのか……」
梨沙「いや……まぁ……別に」
梨沙「あんたの事は……」
梨沙「嫌いじゃないけどね」
P「えっ? 今なんて?」
梨沙「なんでもないわよ」
P「みんなー聞いてー!! 梨沙が俺の事好きって言ったー!!」
梨沙「そんなこと言ってないでしょ!!」
梨沙「もうっ!! いいから仕事しなさいよ!!」
おわり
21:30│的場梨沙