2015年09月09日
まゆ「プロデューサーさんに嫌われた……」
P「ふぅ、やっと仕事が一段落着いた」
杏「おつかれー、飴なめるー?」カラン
P「杏が飴をくれるなんて珍しいな?」
杏「おつかれー、飴なめるー?」カラン
P「杏が飴をくれるなんて珍しいな?」
杏「まあ、飴じゃなくてドロップだけどね」
P 「ん?それはサクマ式ドロップじゃないか?」
杏「そうだよー」
P「ごめんな杏、サクマ式ドロップは苦手なんだ……。ほたるの墓を見てからトラウマで……。嫌いではないんだが」
杏「あーわかるよそれ。あれはちょっとね……」
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事務所の前
まゆ「お休みなのにプロデューサーさんにお弁当を作ってきちゃいましたっ」
まゆ「って事務所の中からプロデューサーさんの話し声が?」
サクマ……ニガテ……キライ……
アーワカルー……
まゆ「え……………………………………?」バサッ
まゆ「プロデューサーさん……名前じゃなくて苗字で……苦手……嫌い………………」
まゆ「………………っ!」ダッ
ちひろ「ふぅ、ようやく外回りが終ったわ。あら?なにかしら?」ヒョイ
ちひろ「これは……まゆちゃんの弁当箱?」
P「お、ちひろさんお帰りなさい。ちょっとこのまま昼飯食べに行ってきますね」
ちひろ「あ、ちょっと待って下さい。事務所の前にまゆちゃんの弁当箱が置いてありましたよ?」
P「ん?まゆは今日休みのはずなんが……。作ってきてくれたのかな?」
P「まあ、ありがたくいただきますか!」
P「ふぅ、美味かった。まゆにお礼のメールでもしとくかな」
P「ん?お袋からメール?えーっと、頂き物のくさやを持っていくついでに来週家に遊びに行くだと……?その日は仕事があるしくさやいらねーよ」
P「とりあえず、いらないから。あと来なくていいから……こう返信しとけば問題ないだろ!」
P「さーて、仕事に戻りますか!」
まゆ「プロデューサーさんが私の事を嫌いだなんてありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえない」ピロロロ
まゆ「あらぁ?プロデューサーさんからのメールだなんて珍し……」
件名 無題
内容 いらないから。あと来なくていいから
まゆ「」ハイライトオフ
スッ ガチャ バタンッ
事務所
P「さて、仕事も終ったし少し休憩するかな」
P「ちひろさんは銀行に行ったし、他のアイドルもみんな仕事か」
P「事務所で一人になるのも久しぶりだな〜」
ガチャ
P「ん?おお、まゆじゃないか!今日は休みなのにどうしたんだ?」
まゆ「…………………………………………」
P「おーい?どうしたんだ?」
まゆ「…………………………」スッ
P「お、おいっ!包丁なんて出してどうしたんだ!?」
まゆ「………………………………」スッ
P「ま、待て!首筋にあてるんじゃねえ!」
まゆ「まゆは……プロデューサーさんの事が大好きです。でも…………プロデューサーさんは私の事なんて嫌いなんですよね……。お弁当も……スキンシップも……全部鬱陶しいと思っていたんですよね……」
まゆ「まゆは…………プロデューサー以外何も要りません。でも……そのプロデューサーに嫌われたなら……もう生きている意味なんて……」グッ
P「待て!俺がまゆの事を嫌いってどういうことだっ!?」
まゆ「お昼の時に聞いてしまったんです……。佐久間が苦手で嫌いって……」
P「昼……?そ、それは勘違いだぞ!それは杏とドロップの話をしていてっ!」
まゆ「プロデューサーさんは優しいですね。でもいいんですよぉ。そんな嘘をつかなくても……」
P「嘘なんかじゃねえ!俺はまゆの事がっ!」
まゆ「じゃああのメールはなんなんですか……?来なくていいっていうのは……。鬱陶しいって事なんですよねぇ……」
P「来なくていい……?あっ、そそれはだな親に対してのメールを間違えて……」
まゆ「もういいんですっ!でも最期の瞬間だけは……プロデューサーさんに……」
P(クソッ、どうすれば……)
ガチャ
杏「ふゎ〜あ、何のさわぎ………………ええええええええええ!?」
まゆ「っ!」ビクッ
P(今だっ!)ガシッ カラーン ドサッ
P「ふぅ……まゆ、ケガはないか?」
まゆ「ふぇ?プロデューサーさん?」
P「ごめんなまゆ。俺がまぎらわしいことをしたばかりに……。机の上にサクマ式ドロップの缶があるだろ?俺はあれが苦手でな……」
まゆ「……え?あっ、はい……」
P「あのメールは……ほら、親からのこのメールに返信しようとしたんだが……間違えて送ってしまった……」
まゆ「え……?じゃあ……」
P「俺がまゆの事を嫌いになるわけないだろ?」
まゆ「じゃあ……私…………一人で………………グスッ……勝手に勘違いして………………」
まゆ「う…………うわあああああああああああん」ダキッ
P「ごめんなまゆっ。心配かけて」
まゆ「私っ……プロデューサーさんに…………嫌われたと思って……プロデューサーに迷惑かけて………………うええええええん」
P「全然迷惑じゃないからな。泣き止め〜」ナデナデ
……………………
………………
…………
……
30分後
まゆ「すみませんでした……」
P「いいよ全然。原因はこっちにあるんだからさ」ナデナデ
まゆ「あっ…………プロデューサーさんの手の甲から血が……」グスッ
P「ん?包丁を払った時にな……。まあ、まゆが傷つくぐらいならこんなもの」
まゆ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」ブツブツ
P「あーもういいからっ!もうこの事は忘れよう!」
まゆ「でも……」
P「こんな傷はスタドリ飲めばすぐに治るからさ」
まゆ「あの……本当にごめんなさい……」
P「はいはい。丁度いい機会だから宣言するぞ?俺はまゆの事を(アイドルとして)一生見捨てないからなっ!」
まゆ「!」パァァ
まゆ「はいっ!まゆも(伴侶として)一生プロデューサーさんについていきますっ!」
まゆ「だから……見捨てないでくださいねぇ?うふっ♪」
杏「杏完全に蚊帳の外だよ……」
おわり
21:30│佐久間まゆ