2014年03月19日

モバP「こたつむりん」




ガチャ







渋谷凛「おはようございまー……」

http://i.imgur.com/3l3pLoA.jpg

http://i.imgur.com/pZxpszS.jpg





がらん・・





凛「…す」



凛「……だれもいない…珍しいな…」



凛「…」



凛「あ、プロデューサーの上着…」



凛「…」カサ…



凛「ちょうどいい、かな」





・シリーズもの

・凛ちゃん







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ぐい





凛「…ん……ん、意外と、むずかしい…」ゴソゴソ



凛「いっそ着てみて…」



凛「…」



凛「い、いや、それは、ないかな。うん」



凛「……でも、一度広げてみた方がいいかな…」キョロ



凛「一旦こたつのうえに」パサ



凛「……。あれ?」



凛(よく考えたら、この時期に上着を脱いで外回りに)



凛(…行ったりするわけないよね。じゃあプロデューサーって、いま)





ガチャ





凛「!」

















ガチャ





P「…」ガサ



高垣楓「?」モコ

http://i.imgur.com/Xo3boBq.jpg



楓「あ、プロデューサー。おかえりなさい」



P「あ、はい。ただいま…」



P「なにしてるんですか?」



楓「寒いのでこたつむりです」スッポリ



P「あ、はい」



楓「プロデューサーさんもどうですか?ぬくぬくですよ」フフ…



P「遠慮します」



楓「冷たいですねー…」







楓「私だってまねをしただけなのに…」ブスー



P「真似?」



楓「はい。ほら」



P「?」







凛「…」プルプル



P「…」



P「…寒いのか」



凛「う、うん。まあね」



楓「こたつむ凛ちゃん」



P「…可愛いですね」



楓「ですよねー」



凛「…」ァゥ…





凛「…」モコモコ



P(体勢がすごく可愛いんだけど、表情がいつも通りクールなのがなんとも)



楓「お昼ごはんですか?」



P「はい。近くのパン屋さんに行って来たところです。少し食べますか?」ガサ



楓「わーい。はむ」



凛「……」



凛(まずい)



凛(楓さん戻って来たときあわてて…私プロデューサーの上着ごとこたつにもぐちゃって、…)ゴソ



凛(……)ギュ



凛(あったか。これってこたつがあったかいのかな。それとも――…)



P「…あれ?ここに上着かけといたんだけどな…」



凛「」ギク



楓「どこかへかけて行ったとか」モグモグ



P「どこやったかな」



楓「…拗ねますよー」プクー



凛「…」ドキドキドキドキ







楓「お買い物へ行くときは平気でしたか?」



P「はい。着るのも面倒でしたから」



凛「…」バクバクバクバク



凛「ね、ねえプロデューサー。もうそんなに寒くないしさ。と、とりあえず上着はいいんじゃない?」



P「??凛は冷えるからこたつに入ってるんじゃ…」



凛(そうだった)



凛「…わ、私は寒がりだからね」プルプル…



P「お、おう。風邪引かないようにな」



凛「う、うん」



P「でもまあたしかに、…俺はちょっと寒いくらいだしな…」



凛(…ごめんね…私のせいだね…)



楓「さむが凛ちゃんで、こたつむ凛ちゃんなのね。ふふ」



P「凛が寒がりなのって楓さんのせいじゃないですか」



楓「えぇ…そ、それはどういう…」



凛「…」クス





P「いますぐないと困るわけでもないし」



凛「…」ウンウン



P「少し寒いのは、こたつに入ればちょうどよさそうだし」



凛「」



楓「おお。プロデューサーもこたつむりですね。わくわく」



P「わくわくしないでください。俺は普通に入ります」



楓「ぶー」



凛「…」ダラダラダラダラ…



凛(…と、とりあえず自分の方に抱き寄せて…)ズルズル



凛「…………」…ギュ



P「?」





P「…なあ凛、顔が少し赤いけど…じつはもう風邪を引いてるとかじゃ」



凛「あ、いや」



凛「ちがうって。ほ、ほら。日焼けで赤くなっちゃって」



P「この季節にか…?」



凛「…ま、まあね。このまえ柚と外でバドミントンしたから」



P「そっか。楽しかった?」



凛「う、うん」



P「そっか。よかったな」ナデナデ



凛「…………」



凛「……うん」ギュ



P「うん」



楓「むー。プロデューサー、凛ちゃんばかりずるいです」



楓「…よっ…ほら、こうすれば、ちょうどなでやすいところに頭が…」ズル



P「貞子みたいで怖いです」



楓「!?」ガーン



P「冗談ですよ」ナデナデ…



楓「あっ…ふふー…えへへー…」



凛「…」サスサス



凛「…ふふ」





P「あ、そうだ」ポン



楓「ぷぅ」



P「一応給湯室の方も探して来ます。ついでにコーヒーでも」



楓「淹れます」ハイッ



P「はい」クス



P「凛もなにか飲むか?」



凛「あ…うん。ありがと。コーヒーで大丈夫」



P「了解」



楓「もぞもぞ。ほっ」



楓「今日はどの豆にしましょうか?」パタパタ…



P「そうですね…」



凛(チャンスきた)









パタン





凛「…」モゾ



凛「はふ。し、心臓とまるかと思った……はー…」



凛「…かけとこ」パサ



凛「…あれ?かけといたら逆におかしいのかな。ど、どうしよ」



凛「…」カサ



凛「そ、そもそも目的が果たせてないし」ガーン



凛「あー…えっと、えっと」





ガチャ





P「なあ、凛は砂糖とかミルクは――」



凛「」ビクッ



P「うお」ビクッ





P「う」



P(なんかつられてびくっとしてしまった)



凛「……」パクパク



凛「…ぷ、ぷろ、プロデューサー…」カタカタカタ



P「ど、どうした、そんなにふるえて」



P「…?あれ、その上着って…」



凛「あ、あ、これは、あ、あの」



凛「…あ、あ」



凛「――…あ、温めておいたんだ!」バサァ



P「…は?」



凛(いまのはない!)







P「…」ぽかん・・



凛「い、いや、いまのはその」



P「…ぷ。ははっ、ははは」



凛「」



凛「…ぷ…プロデューサー…?」



P「はははっ…はー…い、いや、ごめん…」



P「…いつもと変わらないポーカーフェイスなのに、」



P「凛があわててるのが伝わるのって、なんかすごくて、可笑しくて」



凛「…………」



凛「ごめん。変で」



P「うん。変だ」



P「でも可愛いかった」



凛「…」



凛「…そう、かな」



P「うん」



凛「……そっか。ふふ…」



P「うん。…で、えっと…」



凛「?」





P「…あ、温めておいてくれて、ありがとう?」



凛(一瞬で忘れてた)



凛「う、うん。どういたしまして。き、気にしなくていいよ。というか気にしないで」



P「お、おう」シュル…



P(すげー暖かいなんだこれ)



凛(あーもー。ぜったいごまかせてないよね…ぜったい変なやつだって…)



凛(…、もう言ってた。……じゃあいいやべつに…うん…ふふ。)



P「よっ」グイ





…パサ





P「ん」







P「っと、なにか袖に引っかかってたのか……よ」カサ



凛「あ」



凛(元々の目的も忘れてた)



凛「あ、いや、それ…」



P「……招待状…?」



凛「……っ」



凛「あ、あのね。今度うちの店が開店記念日で、」



凛「それで、だから、小さいけど、イベントみたいな感じで」



P「そうなのか。じゃあ俺も挨拶に行かないとな」



凛「うん…い、いいと思う」コクコク



P「うん」



P「招待状ももらったし」



凛「…。うん」コク





P「へえ…こんなきれいなの作ってるんだな。すごいな」



凛(ホントはただの優待券だけどね)



凛(それはプロデューサー用に私が)



P「なあ」



凛「…ん、なに?」



P「この日は凛もお店に出るのか?」



凛「出るよ。さすがに歌ったりはしないけど」



P「そっか。じゃあ、必ず行くよ」



P「開店記念日ってことは、凛にとっても大切な日なんだな」



凛「うん。そうだよ。だからプロデューサーにもいて欲しくて」



凛「…だから、うん…ありがと」



P「いえいえ」







凛「…はぁ」



凛(いろいろあったけどちゃんと渡せた……よかった)



凛(……最初から普通に渡せばよかったな…)



P「?」



P「…」カサ



P「うん。ちょうどお花屋さんに行く用もあったし」



凛「?そうなんだ」



P「うん」



P「なあ凛」



凛「なに?」



P「べつの贈り物と一緒に、ホワイトデーに花を贈るのって、変かな」



凛「……」



凛「そんなことないんじゃないかな」



凛「私が一緒に選んであげるよ」



P「よかった。ありがとう」



凛「どういたしまして」





凛「……」クス



凛「ふふ。来年ちゃんとおぼえてるかチェックしてあげる」



P「う。が、頑張ります…」



凛「頑張れ」







・・・・おしまい







☆おまけ







ぱこ





喜多見柚「ほうほう。どうやって渡すか迷ってるのかー」

http://i.imgur.com/HH1ukCX.jpg



凛「うん。柚ならどうするかなって」



柚「はいって渡す!」ニパー



凛「…それができないから相談してるんだよ…」パコ



柚「あわっそうでした!」



凛「うん」クス





柚「ふむふむ。へへー凛は乙女ですなー」



凛「……」



凛「でも、さ。柚もちゃんと想像してみてよ」



柚「へ?」



凛「プロデューサーになにか大切なものを渡すんだってとこ」



柚「…」パコ



柚「…………//」



凛「柚も乙女だね」パコン



柚「う、うあー…」スカッ



ぽと



凛「あ、私の勝ち」



柚「うあーあーあぅ」



凛(聞こえてないか)クス





柚「そ、そだ。そーゆーときはねー」プシュー…



柚「こそっとスーツの内ポケットに入れておくと柚はなんだかときめくよ!」



凛「柚がときめくの?」パコ



柚「柚がときめくよ!」パコ



柚「まあなんでも自分がして欲しいことを相手にしなさいって言うよねー」



凛「まあ…たしかに」パコ



柚「それにこれなら恥ずかしくないよっ」



凛「たしかに」ソレダ





凛「ありがと。そうしてみる」



柚「いえいえー。お役に立てたならなによりだよー♪」ヘヘー



柚「けんとーを祈ってるよ!」



凛「うん」



凛「…ちなみにそのアイディアはどこからもって来たの?」パコ



柚「比奈サンに借りたマンガにかいてあったんだー」ペカー



凛(なんかすごい不安になって来た)



柚「えへへー。柚は凛のお役に立てたかー。うれしいなー」エヘー



凛「…」



凛(まあ、べつにいいかな。うん。ふふ)



柚「えいっ」パコー



凛「あっ」スカッ



柚「へへっアタシの勝ちー」



凛「ずるいよいまの。…ふふ」ニコ



柚「へへ」ニコニコ







・・・・おしまい





08:30│渋谷凛 
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