2014年03月19日

きらり「ただね、ちょっとだけ心配なんだぁ…」






きらり「皆のライブが開かれるんだよねぇ?それは、しゅごいことだにぃ☆きらりんも呼んでもらえるの、うれすぃよ☆」







P「ああ、皆の頑張りが、実ったんだ」





きらり「でもでもでも、『みんなといっしょ』は、きらりん…ダメかもしんないって思うんだぁ。Pちゃんなら、わかるかなぁ?」





P「……どういう、ことだ?きらり……」











きらり「…きらりは、ふつうじゃないから。きらりみたいな子がいたら、ダメになっちゃうかもしんないって……思っちゃったんだぁ…」















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P「…………」ポロポロ



きらり「えっ、Pちゃん、なんで、なんで泣いてゆの…?」



P「えっ、ああ、違っ、泣いてるのか、俺…?…違う、ごめん、ごめんな、きらり…違うんだ…ごめんなぁ…」ボロボロ



きらり「……Pちゃん、泣かないでほしいにぃ…Pちゃんが泣いちゃったら、きらりも…泣いちゃう、からぁ………グスッ……ヒグッ……ぅ、うええぇぇぇぇん……泣かないでよぉ、Pちゃぁん…」



P「違う、グスッ、泣きたいんじゃ、そうじゃないから。そんなことないから、きらり……そんなこと、言わないでくれ…ぐっ…そんなこと…ないから…」ボロボロ





ちひろ「ただいま休憩から戻りましたー」ガチャ





きらり「うええぇぇぇぇぇん………Pちゃん……うええぇぇぇぇん……」グスッヒグッ



P「ごめん、ごめんな……そんなこと、思わせちゃったな……ごめん、きらりぃ……」ボロボロ





ちひろ「えっPさんときらりちゃんが泣いて、えっ、えっ?」







…………





ちひろ「きらりちゃんがネガティブな気持ちを言って、それを聞いたPさんが泣いて、きらりちゃんもそれにもらい泣きしてしまった、ですか…」



P「きらりがそんな悲しいことをいうのがもうすごい不意打ちって感じで、またそう思ってしまった自分が情けなく思えて…気付けなかったって……。いい年した大人が、すいません」



ちひろ「いえ、私も同じように今とても驚いていますし……」





きらり「Pちゃん、ごめんにぃ…。もうあんなこと、きらり絶対に言わない!大丈夫だにぃ!」



P「いや、それで塞ぎ込んじゃったらだめだきらり、そうじゃなくて…」



きらり「Pちゃん、今日はもうきらり、お家に帰るね!ばいばーいだにぃ☆」ガチャッ



P「ああ、待てきらり…!だめだ、溜め込んでしまったら…」



ちひろ「行っちゃいましたね……きらりちゃん……」







P「……あーもう、なんでだ…なんで気付けなかった……どうする…どうやってきらりに笑顔を…」



ちひろ「プロデューサーさんがきらりちゃんより深刻になってどーするんですか、全く…」





ちひろ「皆がいるから、きらりちゃんはだいじょーぶですよ。Pさんだけじゃ、ありませんっ」







数日後



P「さて、今日はワンダフルマジックの衣装を着て皆で撮影だ。全員揃ってるな?そろそろ出発するぞ」



「「「はーい」」」





きらり「杏ちゃーん♪一緒の撮影久しぶりだにぃ☆今日もがんばろーね☆」



杏「うーあー、撮影疲れそうだなぁ…きらり、お願いー」



きらり「はいはーい♪きらりんタクシー出発だにぃ☆」グッ





P「きらり…まあ、今は普段どおりだよな…ふーむ……」



ちひろ「さ、わたしたちも行きますか♪」



P「はい、じゃあ撮影現場に行きましょう」





撮影現場



スタッフ「それでは最後の調整をするので、シンデレラプロのみなさんは衣装のままもう少し現場待機でお願いしまーす!」





ガヤガヤ





きらり「うぇへへー、みんなみんな、ちっちゃくてフリフリでカワイイにぃ…♪」



杏「そーおだねーぇ…………」









杏「……きらりー、プロデューサーから聞いたよ?…『みんなといっしょ』、きらりはだめかもなんて、言ったの?」



きらり「……あーんずちゃん、いーのっ。Pちゃん泣いちゃったから、きらりんはもうそんなこと、言わないんだにぃ」



杏「そうじゃなくて、だよ、きらり。言わなくたって、きらりがそう考えて苦しんでたら、悲しむよ?……プロデューサーだけじゃ、なくてさー…」



きらり「杏ちゃん……?」



杏「……おーい、ニュージェネレーションズー」





卯月「はーいっ」



未央「ん、なになにー?」



凛「どうしたの、杏?」





杏「うちの事務所ってさ、今何人くらいいるんだろーねぇ?」



凛「ええと、180人以上はいるんだよね、確か」



杏「皆名前は知ってても、実際に会ったことがない人もいるよねぇ。しょーがないんだけどさ」



卯月「みんなみんな、趣味や特技も違って個性的で素敵ですよね!私も負けてられない、って思います!」



凛「……そうだね。そんなばらばらな大勢が、同じ仲間で、同じ目標を目指すこと。それが、私たちの事務所の魅力であり、強さなんだ、って、プロデューサーも言ってたね」



未央「そうだよねぇ、一人ひとりと話していくと圧倒されたり振り回されたりもしちゃうけど、でもみんな一緒なのが、楽しいんだよね!ねー、みりあちゃんっ」



みりあ「えっとー、うんっ!一緒がいいねってお話なんだよね?あたし、もっともっと色んな人と会って、お話して、それで一緒にアイドル、やりたいな!」



茜「一緒、ですかっ?仲間、と言いましたかっ!?なんだか熱い、友情の香りがしますね!いいですねーっ!!」



楓「茜ちゃん、ゆーっくりゆーっくり落ち着いて、ね。全力を出すのは、まだもう少し待ってからよ?」





卯月「ふふ、こうやって、すぐにわいわい話せるのが、いいんですよねっ」



未央「そうそう、その中にはね…きらりんも、ちゃーんと入ってるんだからねっ?」



きらり「うにゅ?きらり、も?」



杏「ん、未央…」



未央「うん…きらりん、最近少し大人しいかなって思ってさ。何か、思ってることがあるの?」



卯月「そうですよ、皆で、心配してるんですよ。最近、きらりちゃんが悲しそうにしてる時があるって…」



凛「きらりは隠せてるつもりだったみたいだから、皆からすぐに聞きはしなかったけど…杏の様子もそうだし、話したんだね?きらり」



きらり「……えっと、でも……きらり、はね…うん……。……ちょーっと、みんなといっしょ、ちがうんじゃないかなぁって…思っちゃったこと、あるの…」



みりあ「きらりちゃん……?」





杏「……でもさ、きらり」





杏「うちの事務所のみんなを見てみなよ。きらりとおんなじくらいに面白い人も沢山いるよ?会話ができれば、うちの中ではもう十分常識人だよ」



凛「そ、その基準はどうかと思うけど…」



みりあ「あのね!きらりちゃんはかわいいストラップとかたっくさん持っててー、あたし大好きだよー!きらりちゃんも一緒じゃなきゃ、や!」









杏「みーんな、きらりのこと考えてるんだよ?きらりが思ってるよりも、ずっとさ」



きらり「杏、ちゃん……」



杏「だから、きらりの不安なんてちーっちゃいちっちゃい。杏の身長よりもちっちゃいよ」



きらり「…………うぇへへ☆杏ちゃんよりも、ちーっちゃいにぃ?」



杏「そうそう、きらりが簡単に持ち上げて走り回れる、杏よりもね」



きらり「えへへ……そっかぁ……んふふっ☆」





杏「お、今のは自然な笑顔…だった?きらり、どう?」



きらり「……うんっ、きらりん、なんだか楽になった気がするよぉ?…杏ちゃん、あーりがとっ♪」



杏「ふふーん、きらりには気持ちよく杏を運んでもらわなきゃだからねー♪そのための心配くらいはするのさ」フンス



きらり「うぇへへー☆照れ隠しする杏ちゃんかーわいいにぃー♪」ギュッ



杏「うーあーきらり抱きしめちょっときつ…うえー」グデー









P「……良かった…きらりが…楽しそうにしてる……」ジーン



ちひろ「ふふっ、杏ちゃんに、すこし話しておいて良かったですね?ちゃーんと、きらりちゃんと話をしてくれました」



P「ああ、なんかもう感動でテンション上がってきた…まだ撮影始まらないよな?一言だけだ、一言だけ皆に…」



ちひろ「Pさん、どうしました?」





P「  」スウッ













P「みんなーーーっ!」









「「「!?」」」









P「今日もすっごく!!かーーわいーーいぞーーーーっ!!!!」











きらり「むえっ!?」



杏「ええっ!?」



卯月「え、ええっプロデューサーさんっ!?」



未央「ちょっ、何事!?」



凛「は、はぁっ!?なに…?!」



みりあ「え、ええええええ!?///」



楓「あ、あら…ふふ…///」



グイーン↑

茜「/////////」ボルテージMAX!!







きらり「うきゃー!恥ずかすぃーーーーーーっ!!」ブンッ



杏「うわああああああああああ」



卯月「ああっ、杏ちゃんが吹っ飛んだ!」



茜「スライディングキャーーッチアンドトラーーーーイ!!!!」ズザザザー!



杏「うぅうう…プロデューサー、よくもきらりをけしかけて杏を吹き飛ばしてくれたね!行けっ、きらり!プロデューサーに体当たりだ!」



きらり「きゃーーーーーーPちゃーーーーん!!!!」ドドドドドドドド



P「ははっやっべ俺も飛ぶ!逃げ」



ザッ

凛「プロデューサー……?」



みりあ「女の子に突然そんなこといっちゃ、だめっ!」



未央「逃がさないよー?」



P「退路を塞がれたか!なら上を」



きらり(186,2cm)「Pーーちゃーーーーん!!!!」ドドドドドドドド



P「あっ無理だこれ。えーっと」ドンッ





P「ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」ヒュウウウウウ…





キラーン☆





ちひろ「プロデューサーさん…いい人だったのに…」ホロリ





杏「ふー全く…。あーじゃないきらりなんて見てたらこっちまでおかしくなっちゃうよ」



卯月「ふふっ、杏ちゃんも、きらりちゃんのこととーっても大事に思ってるんだねっ♪」



未央「ちょっ、しまむーそんなこと言ってきらりんに聞こえたら…」



きらり「うっきゃーーーー杏ちゃーーん!卯月ちゃーんもーーー!!」ドドドドドドドド



杏「うわあああかえってきたああああ」



卯月「ええっ、私もー!?」



凛「だ、誰か止めて!えっと、楓さん!」



楓「きらりちゃん…明るく輝く、きらきら星…うーん…」ブツブツ



未央「ダジャレ考えてないでー!」



茜「うおおおおおお熱くなってきましたああああああああああ!!!!」ダダダダッ



杏「そういえば茜もボルテージMAXだった!!」







\ウワーギャーギャーヒィー/





P「これだ!カメラさん、今だ!あの楽しそうな皆を撮って!すぐ!」



ちひろ「最初からカメラ回してあります!」



P「よっしゃあ!ちひろさんナイスでs」ドッ



きらり「P−ちゃんもーいっかーい☆」ズドドドドド



P「ぐばっはあ」ガクッ



ちひろ「あーあーあーあー……何が何やら、全く……」







ちひろ「……皆、今日も変わらず、明日もきっと元気ですねぇ…。ふふっ、楽しい事務所♪」



きらり「ちひろちゃーん!」キキッ



ちひろ「はーい、きらりちゃんなにかしら?」ニコニコ



きらり「ちひろちゃんも、一緒にはぴ☆はぴ☆すゆぅ?やっちゃうー?」



ちひろ「えっと…そうですねっ、やっちゃうー☆うふふっ♪」



きらり「うきゃー☆ありがとーなのーちひろちゃん!うぇへへへ、あのね…みんなね…」













きらり「きらりはねぇ…今日もすっごく、たーのすぃーよぉーーー!!!!」









終わり



17:30│諸星きらり 
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