2015年09月28日

亜美「夏休みの宿題が終わらないYO!」

亜美「明日は9月1日、そして今日は夏休み最終日……」



真美「色々あったね。海に行ったり山に行ったり……まぁ、大半お仕事だったけど」



亜美「充実した夏休みだったね」





真美「だよね」



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やよい「二人とも、現実逃避してる場合じゃないよ!」



伊織「放っておきなさいやよい。自業自得よ」



亜美「うあうあー! だって今年は忙しかったんだもん!」



伊織「あんたと一緒に働いてた私はもう宿題終わらせてるけどね」

真美「でもさ、こんなものやったってどーせ大人になってから何の役にも立たないよ」



伊織「そう言うこと言ってる奴は大人になってから自分が何の役にも立たない人間になるのよ」



亜美「くそ、何て世の中だ!」



真美「真美達の味方はいないのか!」



伊織「だからこうやって宿題教えにきたげてるでしょうが!」



やよい「二人とも、早くやっちゃおうよー」

亜美「だってこんな量どうせ今日中には終わんないよ」



真美「どーせ怒られるなら一緒じゃんね」



亜美「ね」



伊織「アンタ達ねぇ、そんなんじゃ律子に後でコッテリ絞られるわよ」



亜美「ぎくっ」



真美「それは……」

やよい「一つでも多く終わらせてれば、律子さんもきっと解ってくれるよ。だからね、宿題やろ?」



真美「う……」



亜美「いいや、亜美は諦めないよ!」



伊織「な、何をよ?」



亜美「今年は765プロ皆お仕事増えてチョー忙しかった。だからきっと、他にも宿題出来てない人が必ずいるはず!」

真美「そうか! 一人より二人、二人より三人! 人数が多ければ律っちゃんだって恐くないね!」



亜美「てなわけで!」ダッシュ



真美「宿題やってない悪りぃ子゛はいねぇが探してくるよ!」ダッシュ



伊織「ちょっ、待ちなさーい!」



やよい「伊織ちゃん、二人とももういないよ……」



伊織「全く、あいつら自身が悪い子じゃないの!」

……



亜美「さてと、宿題やってなさそうな人はいるかなぁ」



真美「宿題がある人って言えば……はるるん、千早お姉ちゃん、ひびきん」



亜美「まこちんとゆきぴょん、後ミキミキもだね」

真美「この中で宿題やってなさそうなのは……」



亜美「ミキミキとかどうかな? 暇さえあれば寝てばっかだし!」



真美「それだ! よーし、まずはミキミキを調査だー!」



……



美希「zzzzzz」スピー



亜美「ミキミキ発見!」



真美「ぐっすり眠りこけてますなぁ」



亜美「おーいミキミキぃ!」ユサユサ



美希「んぅぅ、何なのぉ?」

真美「ねぇミキミキ、そんな寝てばっかで夏休みの宿題大丈夫?」



美希「……宿題?」ポケー



亜美(お、この反応は!)



真美(早くも仲間発見かも!)

美希「あー、宿題ね。ミキはいっつも終業式の日に終わらせてるからへーきなの」ムニャ



亜美「なんですとー!?」



真美「天は煮物を与えないってのは嘘だったんだね……」ガクッ



美希(煮物?)

美希「もう良い? 明日から学校だし、ミキは今日は一日中寝る予定なの。おやすみなの」スピー



亜美「……ま、まあミキミキについては正直予想の範囲内だよね」



真美「だ、だよねー。ミキミキの場合、一つもやらないか一日で終わらせるかのどっちかってイメージだし」



亜美「天才キャラのミキミキのとこに来たのが間違いだったんだよ」



真美「そうだよね。ここはおバカキャラを攻めなきゃ」



亜美「ってことは!」



真美「次なる得物はひびきんだよ!」

……



響「最近涼しいけど天気悪いなぁ」



貴音「雨の日は雨の日でまた良いものではありませんか」



響「それはそうだけど……外に出られないのはつまんないぞ」



貴音「私は好きですよ。雨の日は、こうして響とゆっくりお話しできますから」



響「た、貴音……////自分m」



亜美「ひびきーん!」



真美「濃厚なひびたか中にジャマすんよー!」

響「うぎゃー!? あ、亜美と真美! いたのか!?」



貴音「ちっ」



亜美「お、お姫ちん?」



貴音「はて、何でしょうか?」ニコッ

真美「ひびきんさ、今日が何の日か知ってる?」



響「ふぇ? 今日?」



貴音「今日は響の誕生日の1ヶ月と10日前記念日ですね」



亜美「違うよ! 今日は夏休み最終日だよ!」



真美「その様子だとひびきん、もしかして夏休みの宿題やってないんじゃない?」ニヤニヤ



響「宿題?」

亜美「恥ずかしがることはないよひびきん、亜美達も仲m」



響「それならちゃんと8月の頭には終わってるぞ」エヘン



真美「うぇ!?」



亜美「ウソダドンドコドーン!」

響「ほ、ホントだぞ! てか二人は自分をどんなキャラだと思ってるんだよ」



亜美「おバカキャラ」



真美「8月31日に宿題終わらなくて『うぎゃー!』って言ってるイメージだね」



響「うぎゃー! 酷いぞ二人ともー!」

貴音「ふっ。二人とも響の事を解っていませんね。響はこう見えて大変しっかり者なのです」ドヤッ



亜美「くぅぅ、そういやそんなキャラもあったのを忘れてた……」



真美「真美達が見ていたのは仮初めの姿だったと言うことか……恐るべしひびきん」

響「もしかして二人とも宿題終わってないのか?」



亜美真美「ぎくぅっ!」



響「やっぱり……何なら自分が教えたげるぞ」



亜美「ありがとうひびきん……でも良いんだ」



真美「そう、真美達は同志を求めてさすらう悲しき流浪人、またさすらうでござる」



亜美「ではでは、さらば!」バッ



真美「双海姉妹はクールに去るぜ!」バッ









響「……大丈夫なのかなぁ」



貴音「おそらく、駄目でしょうね……」

……



亜美「うあうあー! 大本命のひびきんまで宿題をやっていたとは」



真美「いいやまだだよ亜美! 765プロにはまだ、『あの人』がいる!」



亜美「そ、そうか! うっかり閣下、はるるんだね!」



真美「そうだよ、はるるんならうっかり宿題を忘れるなんてこともありうる!」



亜美「天はまだ我らを見捨てていなかったか!」

……



春香「へ、宿題?」



亜美「そーだよ!」



真美「はるるんの事だから、うっかりやってないんじゃないかと思って」



春香「えー、流石の私だって宿題はキッチリ済ませてるよぉ」



亜美「えー!?」

真美「そんなこと言って、実は1個か2個くらい忘れてるんじゃないの?」



千早「いいえ、それは無いわ」



亜美「ち、千早お姉ちゃん!」



真美「登場早いよ! この後大穴狙いって事で聞きに行く予定だったのに!」



千早「何を言ってるのか解らないけれど……春香の宿題については漏れはないわ」

亜美「何でそう言い切れるの?」



千早「だって私が先週確認したもの」



春香「実はその時やってない宿題が2つ発覚して……」アハハ



千早「私と我那覇さんが協力して、昨日やっと終わらせたのよ」



亜美「な、何……」



真美「だと……」

亜美「もー、千早お姉ちゃんの要らん事しー!」



千早「へ!?」



真美「ちなみに千早お姉ちゃんはもちろん……」



千早「ええ、当然宿題は終わらせているわ」



亜美「ですよねー」



真美「神は死んだ!」

真美「うぅ……亜美、これはもう駄目なんじゃ……」



亜美「……諦めるな!」



真美「亜美……」



亜美「亜美達が諦めたら……世界中にいる今泣きながら徹夜して宿題を済ませてる仲間達を裏切ることになるんだよ!」



真美「ごめん亜美、真美が間違ってたよ!」



亜美「良いんだよ真美。さぁ、次のターゲットへレッツゴーだ!」ズダダダダ



真美「ゴー!!」ズダダダダ



千早「……何だったのかしら?」



春香「分かんないけど、多分碌でもないことだよ」

……



亜美「とは言ったものの、残るターゲットはまこちんとゆきぴょん」



真美「ここはやっぱり有力株のまこちんから?」



亜美「……いや、ゆきぴょんで行こう」



真美「な、何で!? ゆきぴょんとか正直絶対終わらせてんじゃん!」

亜美「真美……さっきはああ言ったけど、亜美も恐いんだよ。ホントは仲間なんて何処にもいないんじゃないかって」



真美「亜美……」



亜美「もしも先にまこちんの所に行って、まこちんが宿題をやっていたら……亜美はきっと立ち直れない。だから、せめて最後まで希望を残しておきたいんだ……」



真美「……」

亜美「ごめんよ真美。弱い妹を許しておくれ」



真美「良いんだよ、亜美」ギュッ



亜美「真美……」



真美「私も……真美も、一緒の気持ちだから」



亜美「真美……ありがとう」

真美「もし……もしも765プロに一人も仲間がいなくったって、真美は最後まで亜美の味方だからね」



亜美「亜美もだよ、真美」ギュッ



律子(あの子達さっきから何やってるのかしら?)



……



真美「ゆきぴょん!」



雪歩「ふぇ?」



真美「大事な話があるんだけどさ……」



雪歩「ふぇ!? ひゃ、ひゃい////」

真美「……した?」ボソッ



雪歩「し、したって!? あ、あの////私そういう経験は一度も……」



真美「経験?」



亜美「ゆきぴょん、夏休みの宿題一度もやったことないの!?」ヒョコッ



雪歩「あ、亜美ちゃん!? って、夏休みの宿題?」

真美「そーだよ! さっき言ったじゃん! 『夏休みの宿題、した?』って」



雪歩「そ、そうだったのかぁ////一応してるけど、どうしたの?」



真美「……やっぱり、駄目だったか」



亜美「ここもまた、亜美達の安住の地ではないようだ」



雪歩「ふ、二人とも?」

亜美「アデュー、ゆきぴょん」



真美「ゆきぴょん、キミはこっちの世界に来てはいけない。お別れだ」



雪歩「あ、亜美ちゃん真美ちゃん? ……何だったんだろう?」



……



亜美「」ズーン



真美「」ズーン



亜美「予想通りだったね……」



真美「そーだね……」

亜美「……だ、大丈夫だよ! まだまこちんがいるんだから!」



真美「そ、そうだよね! このためにまこちんをトリに持ってきたんだから!」



亜美「だよね! まこちんならきっと空気を読んで宿題やっt」



真「やーりぃ、これで夏休みの宿題終わりだー!」ガチャッ



亜美「」



真美「」

真「へへ、間に合ってよかったー。あれ、二人ともそんなとこでどうしたんだい?」



亜美「く、空気読んでよまこちん!」



真美「そーだそーだ! 真美達の最後の希望を粉々にしたなー!」



真「わわっ、どうしたって言うんだよ?」

亜美「うあうあー、やっぱり何処にも亜美達の仲間なんていなかったんだー」



真美「絶望した……思ったより真面目な765プロアイドルに絶望した!」



真「……ははーん。もしかして二人とも、宿題やってないんだろ?」



亜美「そーだよー!」



真美「あんなに忙しくて宿題なんてやってられっかー!」



真「そんなこと言ったって、これも自分で選んだ道なんだからしょうがないじゃないか」

亜美「そ、そりゃそうだけど……」



真美「アイドルやりながら学校行くのがこんなに大変だなんて思わなかったんだよぉ」



真「うーん、困ったなぁ……」



??「真、私に任せなさい」

亜美「そ、その声は!?」



真美「律っちゃん!!」



律子「……」



亜美「うぅぅ」



真美「ご、ごめんなさい律っちゃん……」

律子「ふふ、バカねぇ。怒ったりしないわよ」ナデナデ



亜美真美「「ふぇ?」」



律子「アンタ達がこの夏の間ずっと頑張ってたのは、プロデューサーである私が一番よく分かってるわ。まだまだ子供なのに仕事ばかりやらせてしまってるもの。スケジュールを管理する人間として、正直悪かったと思ってるわ……ごめんなさい」



亜美「り、律っちゃん……」グスッ

真美「あやまらないでよ律っちゃん! 真美達、アイドルのお仕事好きでやってるんだから!」ウルウル



亜美「そうだよ! 宿題やんなかったのは亜美達が悪いんだよ!」グスグス



律子「二人とも……」



真「うう、良い話だなぁ」グスン

律子「ありがとう、二人とも。じゃあ、これからはアイドル活動しながら、勉強も頑張れるわね?」



亜美「うん!」



真美「もちろんだよ律っちゃん!」



律子「そう。それじゃあ早速やって貰いたいことがあるんだけど……」ゴゴゴゴゴ

亜美「な、何かな?」



真美「これってもしかして……」



律子「やって貰えるかしら、夏休みの宿題」



亜美真美「「や、やっぱりー!!」」

……



亜美「うぇぇぇ……終わる気がしないよぉ」



律子「泣き言言わないの!」



伊織「亜美、それ字間違えてるわよ」



やよい「ほら真美、起きて起きて!」



真美「ぅ……真美はもう、駄目だ……」ガクッ

春香「あれ? 千早ちゃん、社会科のここ何だっけ?」



千早「春香、教える側がそれじゃ困るわよ」



美希「あふぅ、頑張ればこんなのちょちょいのちょいなの」



真美「そんなのミキミキだけだよぉぉ。ひびきーん、理科教えてよぉ」



響「あー、ここはこうやって……」

雪歩「何だかんだで、だいぶ終わってきてるね」



真「まぁ皆で教えながらやってるしね」



貴音「ふふ。仲良きことは美しきかな、ですね」



亜美「終わってるって言っても、まだまだこんなにあるんだよ」ドサッ

春香「大丈夫だよ。皆で力を合わせれば、どんな事だって乗り越えられるよ!」



真美「はるるん……皆……ありがとう、真美達頑張るよ!」



律子「さぁ二人とも、今日は終わるまで何時まででも付き合ったげるからね! 覚悟しときなさい!」



亜美真美「「うん!!」」



おわり



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