2015年10月01日

モバP「まゆってヤンデレだよな」

モバマスSSです



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442462705



モバP(以下P)「まゆってヤンデレだよな」





まゆ「えっ?」



まゆ「それってどういう意味ですかぁ?」



P「いやなんとなくさ。まゆってそうだなって」



まゆ「まゆはそういう風にPさんに思われているんですか?」



P「まゆってそうじゃないの?」



まゆ「確かにまゆは少しPさんを束縛するようなことをしていますけど」



P「それがヤンデレだなって」

まゆ「でもまゆが恋にかまけて自分の仕事を疎かにしたことがありましたか?」



P「仕事を真面目にやっててもヤンデレはヤンデレでしょ」



まゆ「それにまゆは他の子に迷惑を掛けたことありませんよ。昔は少し脅かすようなことを言いましたけど」



P「他の子とのお話楽しいですかなんて聞かれちゃったしな」



まゆ「それはPさんがまゆとお話しているのに、他の子が話しかけてきたらその子と話始めたからじゃないですかぁ」



P「まゆの声結構怖かったぞ」



まゆ「それは少し嫉妬していましたから…でもまゆはヤンデレって思われたくないです。なんだかまゆのことをしっかり見て貰えない気がして」



P「まゆのことは見ているぞ。それでヤンデレだなって思ってさ」



まゆ「まゆはそこまでしっかりしている訳じゃないんですよ。まゆは後先考えずに行動しちゃうこともありますから」



P「ヤンデレの素質十分じゃないか」



まゆ「その結果、お風呂でのぼせたり、輝子ちゃんのキノコを勝手に使ったり…自分でいうのもなんですけど結構抜けてますよね」

P「まゆの愛が見れて嬉しいよ。それだけ一途ってことだろ」



まゆ「はあ…」



P「だからまゆはヤンデレなんだよ」



まゆ「まゆはヤンデレって言われること少し嫌なんですよぉ」



P「まゆはヤンデレだろ?」



まゆ「いいえ」



P「まあヤンデレは自分のことヤンデレって言わないものな」



まゆ「まゆはヤンデレなんかじゃありませんよぉ。Pさんが勝手に思っているだけで」



P「なに言っているんだ?まゆ。ま ゆ は ヤ ン デ レ だ よ」



まゆ(Pさんが少し怖いけどここははっきり言わないといけませんねぇ)

まゆ「Pさんはまゆをしっかり見ていません。まゆを勝手に枠に押し込めてその中のまゆを見ているだけです」



P「いやいやそんなことないって」



まゆ「不愉快ですよぉ。これからまゆのことそういう風に言うのはやめてください」



P「あ、ああ。分かったよ」



……





まゆ(Pさんにはそんなことを言っちゃいましたけど、まゆのこと嫌いになっちゃうかな)



まゆ(ううん。Pさんにまゆのこと本当に愛して貰いたいから…)



まゆ(アイドルとプロデューサーは結ばれる運命にない)



まゆ(だからまゆがアイドルを続ける限り結ばれることはないけど、ずっと一緒にいられる)



まゆ(結ばれないキズナなら解けることはありません)



まゆ(Pさんとまゆのキズナは永遠のものになるんです)

P「まゆがぬいぐるみを抱きしめながらアンニュイな顔をしていて可愛いな」



P「お、ウェディングの時の写真を見てるな」



P「安心してくれいずれ必ずプロポーズしてやるからな」



P「まゆは本当に深紅の花嫁になれるんだ」



P「準備は整いつつある」ニヤリ







まゆ「おはようございます」



P「おはよう。昨日は変なことを言ってすまなかったな」



まゆ「いいんです。今はそんなに気にしていませんから」



P「良かった。まゆに嫌われたら生きていけないって思ってたから」



まゆ「まゆも昨日少し言い過ぎたんじゃないかって不安になったんですよぉ」



P「じゃあ俺とまゆは似たもの同士ってことだな」



まゆ「うふ、そうかもしれませんね」



P「じゃあ今日の仕事の資料を用意したから読んでくれ」

まゆ「…あのPさん」



P「どうした?」



まゆ「まゆの今回のお仕事少し小さくないですか?」



P「えっ」



まゆ「あっまゆ今回のお仕事が嫌な訳じゃないんですよ。ただ最近少しずつお仕事が小さくなってるような気がして」



P「あーまゆは結構大きな仕事を任せることが多かったからな。他の子に大きな仕事を少し回しているんだ」



まゆ「それって…」



P「まゆを干そうって意味じゃないからな!順番だよ、順番。まゆにもその内大きな仕事を回すから安心して」



まゆ「そうですかぁ?Pさんがそういうならまゆは文句はありません」



P「良かった。じゃあ一緒に仕事に行こうか」

まゆ「Pさん」



P「どうした?」



まゆ「まゆだけを見てくれますかぁ?」



P「大丈夫まゆを見てるよ」



まゆ「良かった」



……



P「お疲れさま。一発で成功させるなんて流石だな」



まゆ「うふ、Pさんが見てくれたからですよぉ」



P「誰にでも出来ることじゃない。まゆは最高のアイドルだ」



まゆ「Pさんにそう言われるとなんだか恥ずかしいです」



P「じゃあ車に乗ってくれ、なにか食べたいものがあるか?」



まゆ「Pさんが行きたいところに連れていってください」



P「分かった。任せてくれ」



……





まゆ「うふ、今日のお店も素敵でした」



まゆ「日記帳に付けておかないと」



まゆ「あれ、まゆの日記帳がありませんねぇ…」



まゆ「本棚の中に…まゆこんなところに置いたかしら」



まゆ「まあそういう時もありますよね」

P「まゆが日記を付け始めたな」



P「まゆの日記は全部で10冊。どれもこれも俺のことが書いてある」



P「まゆってやっぱりヤンデレだな」



P「まゆと俺だけの記録。その世界に誰も入ってこない」



P「なんて素敵な世界なんだろう」



P「誰も触れない二人だけの国」



P「もうすぐそこまで来ている」

智絵里「まゆちゃん」



まゆ「どうしたんですかぁ?」



智絵里「まゆちゃんアイドルやめませんよね…」



まゆ「どうしたんですかぁ?まゆはアイドルやめる気はありませんよぉ」



智絵里「良かった。まゆちゃんがやめたら寂しいです」



まゆ「うふ、智絵里ちゃんは心配性ですね」



智絵里「私、仕事があるので行ってきますね」



まゆ「気を付けてくださいねぇ」

P「まゆドームでライブが決まったぞ!」



まゆ「本当ですか?」



P「本当だ。まあコーヒーでも飲んでくれ」



まゆ「Pさんがいれてくれたんですか?嬉しい」



P「資料だ読んでくれ」



まゆ「……佐久間まゆ引退ライブってなんですかぁ?」

P「ああまゆには引退してもらう」



まゆ「まゆは引退したくありません」



P「なんで?」



まゆ「アイドルをやめたらまゆはPさんといられなくなるじゃないですかぁ」



P「大丈夫。まゆは引退した後、俺と結婚するんだから」



まゆ「どういう意味ですか?」



P「そのままの意味だよ。結婚指輪はもう買ってある。見てくれるか?」



まゆ「綺麗な指輪ですね」



P「ダイヤモンドなんだ。まゆと俺の愛が永遠になるように。愛が壊れない証に」



まゆ「ダイヤモンドは金槌で叩けば割れてしまいます。燃やせば灰も残りませんよ」



P「あはは。そんなこと言うなよ」



まゆ「そんなものが愛の証ですか?まゆとPさんはそんなもので結ばれていいんですか?」



P「じゃあどんなものがいいんだよ」

まゆ「まゆとPさんはアイドルとプロデューサーっていう神聖な関係じゃないんですか?」



P「神聖?」



まゆ「結ばれないからこそ一緒にいることが出来る。形がないから壊れることはない。形があるものはいつか壊れるんですよ?」



P「分かった。じゃあ引退ライブはやめよう」



まゆ「分かってくれればいいです。まゆ、今日は帰りますね」



P「そろそろかな」



まゆ「えっ」



P「まあこういうことになるんじゃないかなって思ってた」



まゆ(あれ、まゆ視界がぐらぐらして…)



……



P「まゆは綺麗だ。体のどこも傷がない」



まゆ(まゆが薄く目を開けるとPさんがいました)



P「まゆ目を覚ましたか?」



まゆ「Pさんこれは?」



P「おはよう。ここがまゆと俺の国だ」



まゆ(きゃっ、まゆ服を着てない)



P「隠すなよ。まあヴィーナスの誕生みたいで綺麗だけど。まあ手が左右逆なのはご愛敬」

まゆ「Pさんこれはどういうことですか?」



P「二人だけの国なんだ。服はいらないだろ。ああ俺も服を脱ぐべきか」



まゆ「見ないで。なんでこんなことをするんですか?」



P「そりゃ俺とまゆが結ばれるためだよ」



まゆ「こんな風に結ばれるのは間違ってます」



P「そうだな。なにごとも同意が必要だ。まゆを抱かせてくれ」



まゆ「いやです」

P「なんでだ?まゆだってこうして奪われる妄想をしてたじゃないか。毎晩俺の名前を呼びながら秘部をいじりながらさ」



まゆ「どうして?」



P「どうしてってまゆだって俺の部屋を見ていたんだろ?俺に気づかれないように。お互い様だろ」



まゆ「まゆはPさんの部屋の場所も知らないんですよぉ…どうしてそんなことを…」



P「いやーまゆは盗撮がうまいな。部屋中どこを探しても見つからなかったよ」



まゆ「違うんです…」



P「でもまゆはヤ ン デ レ なんだからそんな嘘をつくのはよくない」

まゆ「まゆを見てください。嘘をついている目ですか?」



P「綺麗な目だ。とても綺麗だ」



まゆ「Pさんの目は淀んでます」



P「そうかな。おや、まゆの目は俺のことを受け入れてくれているって言ってるぞ」



まゆ「いや!いや!」

智絵里「そ、そこまでです!」



P「智絵里?ピッキングなんてしちゃいけないよ」



まゆ「智絵里ちゃん?」



ちひろ「おやおや、Pさんなにをしているんですかね?」



P「まゆとの物語には見てくれる人も必要か…」



ちひろ「なに言っているんですかね?」



P「ぎゃっ」



まゆ(ちひろさんあの距離を一瞬で移動してPさんの股間を蹴った)



ちひろ「智絵里ちゃんがまゆちゃんが危ないって言ってたからどういうことかと思えばこういうことですか…」



P「がっがっ」

ちひろ「警察を呼びましょう。Pさん今日までプロデューサーをしてくださりありがとうございました」



P「そ…そんな…ぎゃっ」



ちひろ「アイドルに手を出すなんて御法度。そんなことも分からないんですか?」



智絵里(ちひろさんすごい。急所を的確に蹴ってる)



ちひろ「アイドルに手を出しているんだから当然です」



智絵里(そうですよね)



……



まゆ(結局その後のPさんの消息は分かっていません)



まゆ(ちひろさんはふさわしい罰を与えたと言ってました)



智絵里「まゆちゃん大丈夫?」



まゆ「大丈夫ですよぉ。少し考え事をしていまして」



智絵里「Pさんのことなら多分止めて欲しかったんだと思います…」



まゆ「どうしてですかぁ?」



智絵里「Pさんの計画私に教えてくれてたんです」



まゆ「そうだったんですか…」

智絵里「はい、Pさんの机に計画書が分かるように置いてありましたから」



まゆ「えっ」



智絵里「Pさんは毎晩部屋に帰ると一番最初に計画を読むんです。そしてまゆちゃんの部屋の映像をテレビに映してコーヒーを飲みながら見てるんです」



智絵里「そして計画書の細かい訂正をするんです。Pさんは計画をしっかり立てる人ですから」



まゆ「……」



智絵里「あっそろそろ帰らないとペットがお腹空かせちゃいます」



まゆ「そうですか。気をつけて帰ってくださいね」



……

……



智絵里「Pさんただいま、です!」



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