2015年10月08日
P「いい加減にしなさい!やよい!!」やよい「………」
P「本当この子は……加減ってものを知りなさい、加減ってのを!」
やよい「………」
やよい「………」
P「俺はな、やよいが憎くて言ってるんじゃないんだ」
P「やよいの為、やよいの将来を想って、仕方なく説教してるんだぞ?」
やよい「………」
P「確かにやよいの個性は尊重していきたい、でもな、限度って言うものが……」
ガチャッ
響「はいさーい!」
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P「だからな、今度からは俺の注意した事を頭に入れて……」
やよい「………」
響「……あれ?やよいが怒られてるなんて珍しいね」
P「おぉ、響か。おはよう」
響「うん…どうしたの?やよい、何か悪い事でもしたのか?」
P「いやな……実はな」
P「やよいが可愛すぎるから、ちょっと怒っててな……」
響「……え?」
やよい「………」
P「本当、本人には十分反省してもらって、態度を改めてもらってだな……」
響「やよいが可愛すぎるから……怒ってたの?」
P「あぁ、そうだが?」
響「やよいが可愛すぎるって……」
響「確かにそれはダメだぞ!」
P「だろ?」
やよい「………」
響「やよい、可愛すぎるのはダメだぞ!ちゃんと『可愛い』のレベルに留めてないと!」
P「回りの人にも迷惑がかかるぞ。可愛いすぎて、お前以外の女の子が可哀想だろ?」
やよい「………」
響「でも、何で今頃説教したんだ?」
P「いやな、さっきやよいの可愛すぎる現象が露わになってな……」
響「ふぅん……どんな風に?」
P「あれは、さっきの昼休みのレストランだった……」
P「午前、パチンコで勝ったからやよいに食事でも奢ろうと誘ったんだ」
P「んで、レストランに行って、ウェイトレスにフカフカソファの四人席を案内されたんだ」
P「そして席に着こうと俺が座った時……事件は起きた」
響「何が起きたの?」
P「普通レストランの四人席に2人で座るなら、対面になるよう座るだろ?」
P「でも、やよいは俺の隣に座ったんだ」
響「えぇ?何で?」
P「俺も不思議に思ってやよいに理由を聞いたんだ」
P「そしたら、やよいったら……」
ーーーーーーーーー
やよい「あっ……すみません、席間違えちゃいました」
やよい「プロデューサーの近くで、もっとお話ししたくて……」
やよい「隣に座っちゃいました……えへへ///」ニコッ
ーーーーーーーーー
P「うあ"ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ"!!!!!」ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ
P「可愛い過ぎるだろぉぉぉぉぉぉお!!!」ゴリゴリゴリゴリゴキっ
響「なんて可愛いんだ……聞いただけでも、もう家族にしたくなるぞ!」
P「なぁ!?やよいの時点で可愛いのに、それに可愛い行動されたら強力だろぉ!!」
響「これはやよいが悪いな、ダメだぞ、やよい?」
P「そうだぞ、おかげで俺も気持ちを抑える為に置いてた醤油丸呑みしたんだからな」
やよい「………」
響「でも、やよいの言った台詞、なんとなくキャバ嬢っぽかったね」
P「やよいが相手してくれるキャバクラなんて、どんなドリームなクラブだよ」
響「……あっ!そういえば、自分も可愛すぎるやよいを見たぞ!」
P「なにっ?本当か?」
響「あのね、やよいを飼う時の為に下準備を兼ねて、やよいを自分の家に呼んだんだけどね……」
響「いぬ美達が、やよいに群がるんだ」
P「やよいが可愛すぎるからな」
響「そしたらね、やよいがこんな風に喜んだんだ……」
ーーーーーーーーー
やよい「はわわわっ……響さんの家族の皆さん……」
やよい「すっごくかわいいです〜!!///」
やよい「えへへっ、皆かわいいですね!響さん!///」ニコッ
ーーーーーーーーー
P「お前の方が可愛いいぃぃんじゃあぁぁぁぁぁぁあああ!!」カリカリカリカリ
P「可愛いの王道パターンだけど可愛い過ぎんだろあぁぁぁぁぁぁぁぁああああ"!!!」カリカリカリグチュッ
響「でしょ!?この子は私が育てますって台詞を軽々しく言わせる行為だったぞ!!」
P「この身が灰になろうとも未来永劫守りぬきたくなるわぁボケェ!!」
響「本当、やよいの可愛いすぎる行いには困ったもんだぞ」
P「そうだぞ、やよい、響に扶養家族を増やさせたら生活が大変になるだろ?」
響「あ、でも将来お金に余裕が出来たら飼うから安心してね」
やよい「………」
P「さて……説教はそれぐらいにして、やよいのライブ映像を終電ギリギリまで見るか」
響「そうだね、自分もその為に事務所に来たし」
ガチャッ
伊織「おはよう」
P「おぉ伊織、おはよっ」
響「はいさーい!」
伊織「はいはい、おはよ……あら?」
やよい「………」
伊織「やよい?ちょっと元気ない様子だけど、どうかしたの?」
響「ん……ちょっと、ね」
P「ちょっとやよいに説教してたんだ」
伊織「やよいに?」
P「実はな、さっきやよいが可愛すぎたから注意したんだよ」
伊織「………ちょっと待ちなさいよ」
やよい「………」
伊織「やよいが可愛すぎる……から?」
響「そうなんだ、実はかくかくしかじかで」
P「やよやよカワカワうっうーなんだ」
伊織「……つまり、あんたがやよいの可愛すぎる場面に遭遇したと……」
伊織「それって、もちろん録画か録音はしたんでしょうね?」
P「……あっ」
伊織「はぁ!?あんたバッカじゃないの!?」
伊織「あんた、『やよい大好き倶楽部』副会長として自覚あんの!?」
P「す、すみません……会長……」
響「えっ!?そんなのあるの!?」
P「響も入るか?会費はモヤシ一袋分だが……」
響「うん!」
伊織「それは後にして!本当にやよいの可愛いすぎる台詞、録画か録音し忘れたの!?」
P「本当、ゴメン……浮かれててさ……」
伊織「浮かれてたで済む問題じゃないわよ!死活問題よ!」スッ
伊織「携帯取り出しポパピプぺ……」プルルルル…プルルルル…
伊織「……あっ、新堂?いつもやよいが行くレストランにある防犯カメラ全部買い取りなさい!!」
伊織「えぇ、そうよ!買い取ったら何重にも焼き回すのよ!?いい!?お願いね!!」
伊織「………ふぅ」ピッ
P「会長、いつもあざーす」
伊織「『あざーす』じゃないわよ……今度は忘れないでよ?」
P「あいっす」
伊織「……でも、確かにやよいが可愛すぎるのは良くないわね」
響「でしょ?近い将来、やよいの可愛さで死人が出てもおかしくない状況下だもんね」
伊織「そういえば、私も可愛すぎる場面に直面したわ」
P「へぇ……どんなのだ?」
伊織「あのね、私とやよいが女帝になる帝国を築き上げる計画を企ててるから、説明する為にやよいを家に招待したのよ」
伊織「それで、庭でやよいと一緒に散歩してた時にね」
伊織「やよいが私の家が凄いって褒めるのよ」
伊織「だから、やよいもこんな家に住みたいの?って聞いたらね……」
ーーーーーーーーー
やよい「えっと……私はこういう家に住むには大き過ぎるかなーって……」
やよい「あ、でも……」
やよい「伊織ちゃんと一緒にだったら、住みたいかも!///」ニコッ
ーーーーーーーーー
P「ぬあ"ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ"あ"!!!」ブチブチブチブチブチブチッブチッ
P「仕事も排泄もせずに一緒に居たくなるわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ"あ"あ"!!!」ブチブチブチブリュッ
響「は……犯罪だ……可愛すぎる大罪を犯す犯人がいるぞ……!!」
伊織「本当、録画したこのシーンを何度見直したやら……」
響「ちゃんと録画したのか!?」
P「ずるいぞぉ!独り占めだなんて!」
伊織「ちゃんと持って来たわよ、Blu-rayで」キラーン
P・響「さすが会長!(だぞ!)」
やよい「………」
P「じゃあ早速見ようぜ!響、タペストリースクリーン用意してくれ!」
響「うん!」ガラガラ
伊織「じゃあ、早速再生して……」
「まだまだ、甘ちゃんね」
P・響・伊織「!!?」
響「だ、誰だ!?」
伊織「声の元は……玄関から!!」
P「その歌上手そうな声は……!!」
千早「おはよう、みんな」
P・伊織「やよい大好き倶楽部創立者千早!!!」
響「ちはっ……」
響「え?そうなの?」
P「そうだぞ?千早が創案者で責任者、伊織が運営を中心に活動してる会長、俺が副会長でパチンコして経費を賄ってるんだ」
響「へぇ〜」
伊織「甘いってどういう事かしら?」
千早「ちょっと近くに座られたり、可愛いって言ってる姿を拝めたり、一緒に住むと楽しそうと言われただけで喜ぶなんて……やよラーならもっと、高みを目指しなさい」
響「な、なんだとぉ!?」
P「いくら最強やよリストの千早でも、言って良い事と悪い事があるぞ!」
伊織「そうよ!」
千早「……いいわ、だったら話してあげるわ」
千早「『やよい大好き倶楽部』を創立した理由、そして、私が『たかつキング』と呼ばれる理由を……」
P・伊織「!?」
伊織「は……話してくれるの!?」
P「今まで口を壁くして、話してくれなかったのに……」
千早「私だけの思い出として閉じ込めておきたかったけど、倶楽部の成長の為なら仕方ないわ……」
千早「我那覇さん、あなたも倶楽部に入りたいそうね?」
響「え……う、うん!」
千早「……いいわ、会員のみんなになら話してあげるわ」
千早「よく聞いてね……一度しか話さないから……」
千早「あれは……高槻さんとの初ライブ……」
千早「高槻さんはとても緊張した様子だったの」
千早「だから私は、緊張をほぐす為に色んな言葉をかけて励ましたの」
千早「そして、初ライブは見事成功に終わったわ」
千早「私と高槻さんが控え室に戻った時……」
千早「私に運命の時が来たの」
ーーーーーーーーー
やよい「えへへ…千早さん、さっきはありがとうございました!」
やよい「千早さんって、頼りになってお姉さんみたいですよね!」
やよい「私……上に兄姉がいないから、千早さんをお姉ちゃんみたいに思う時があるんです」
やよい「だから甘えちゃう時があって……迷惑、でした?」
やよい「………え?」
やよい「……い、いいんですか?本当に?」
やよい「……じゃ、じゃあ、遠慮なく……」
やよい「……千早お姉ちゃん///」
やよい「えへへ……呼んじゃい、ました……///」ニコッ
ーーーーーーーーー
P・千早「んっファーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」ジタバタジタバタジタバタ
P「こ、こらあかんて!!俺勝手に『お兄ちゃん』って変換して聞いちゃったよおい!?」ジタバタジタバタジタバタジョロロロ
伊織「やよいの兄弟ネタは卑怯よ卑怯!!///」バシッバシッ
響「やよいーーー!!自分だぞーーー!!お姉ちゃんって呼んでくれぇーーー!!///」ドスッドスッ
千早「ふふふ……ちょっと、あなた達には過激だったかしら?///」ジタバタジタバタニョキニョキ
千早「これを発端に、私は高槻さんを守る会、『やよい大好き倶楽部』を結成したのよ」
響「そんな道のりがあって出来たのか……」
P「人に歴史ありだな」
伊織「私……まだまだやよラーとして甘かったのね……」
千早「その気持ちを忘れずに毎日を励めばきっと辿り着けるはずよ」
伊織「……わかったわ!私、今日から寝る前のやよいの復習を倍に増やすわ!」
響「だ、だったら自分も!会員新人として、やよいの勉強毎日するぞ!」
P「俺はパチスロで稼いで、費用を増やすぞー!」
千早「さぁ、みんな!高槻さんの家に向かって、ランニングよ!」
P・響・伊織「「「おーーーー!!!」」」タタタ…
ガチャッ
バタンッ
やよい「………」
やよい「………」
やよい「………………」
やよい「………………………」
やよい(今晩の夕飯、何にしよっかなぁ……)
完
17:30│高槻やよい