2015年10月08日

ちひろ「肝っ玉プロデューサー?」

〜〜とある早朝の事務所ルーム〜〜





みく「Pチャーン!!」ドドドドッ!!





P「朝から台所に来てまで騒がしい子だね。なに?」トントントンッ



みく「今日スタジオで使う台本どこ置いたにゃ!!」



P「えっ!あんたもしかして台本なくしたの!?」



みく「ちっ、違うにゃ!昨日昼間にソファで寝ながら読み返してたけど……」



P「昼間って、その後そのまま裕美たちと遊びに出かけてたでしょ!だからいつもちゃんと片付けなさいって言ってるのに……」



みく「うう……で、でもPチャンそのあと夕方まで事務所の掃除してたし、Pチャンがどこかやったにゃ!!」



P「他人のせいにしない!いま朝ご飯作ってるんだから……おーい、藍子!!」





藍子「はーい、ご飯の準備できたんですか?テーブルの準備しましょうか?」トトトッ



P「みくが今日スタジオで使う台本無くしたみたいでね。悪いけど一緒に探してやって頂戴」



藍子「ああ……もう、みくちゃんダメですよ?昨日台本はどこに置いたんですか?」



みく「えっと、窓際のソファのとこで……」



タタタッ……





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P「んっとに……みくはいっつも朝に慌てて……」



凛「ちょっとプロデューサー」



P「お、凛も起きたね。もうそろそろ朝ごはん出来るから」



凛「そんなことより、今日学校で体育の授業なんだけどジャージ洗ってくれた?」



P「ジャージ?あっ!凛あんた、この前体育の授業終わった日に洗濯物に出さなかったから昨日こっちで見つけて洗濯したよ!」



凛「えっ、そうなの?」



P「そうなのってあんた、授業終わったら毎日出しなさいって言ってるでしょ!」



凛「うっ……お、一昨日の授業のあとは、その……学校に忘れてきちゃって」



P「ちゃんと持って帰んないと自分が困るんだから……屋上に干しっぱなしにしてるから取ってきなさい」



凛「わかった」



スタスタスタ

裕美「Pさん」トテトテ



P「ああ裕美、裕美も今日は学校で――」



裕美「加蓮ちゃん熱あるみたいだよ」



P「ええっ!?それじゃ今日学校行けないじゃん……ちょっと裕美、フライパン見てて」



裕美「あ、うん……」



P「んっとに……学校と仕事先に電話入れておかないと……」タタタタッ



裕美「Pさん、今日も朝から大変そう……」フライガエシーノ



prrrr!!



裕美「あっ、ちひろさんから電話……もしもし」ピッ



ちひろ『あ、裕美ちゃん?プロデューサーさん今日は何時ごろ仕事場に来れそうですか?』



裕美「みんな朝ごはん食べたら行けると思う……多分」



ちひろ『お宅は朝から賑やかですねぇ……まあ、午前中に先方と会う約束があるから忘れないでくださいねって言っておいてください。それじゃ!」プツッ



裕美「えっと、メモ……午前中に先方と会う約束……っと、あっ、卵焼き焦げちゃう」



……

…………

〜〜時間に余裕のある大人組?〜〜



P「さてと、あの子達は学校行ったし仕事にも行ったし、そろそろ仕事場に行かないと……ん?そういえば美波たちがまだ起きてこないな……」



タタタタッ



P「美波!大学ないからっていつまでも寝てないで早く起きなさい!」ガラッ!



美波「きゃあああっ!?P、Pさん勝手に部屋に入らないでください!!」ビクッ!



P「寝坊助が何言ってんの!パンツ一丁で寝てると風邪引くっていつも言ってるのにこの子は……」



美波「き、昨日は友紀さんたちの飲み会に巻き込まれて寝るのが遅かったんです!は、早く部屋から出てってください!」



P「友紀?んっとにあの子は……んでその友紀は?」



美波「そ、そのまま他のお店に行ったっきりで……」



P「オール?電話も寄越さないで……帰ってきたら説教してやる」



美波「そっ、そんなことよりPさん!着替えるんですから!」



P「はいはい。もう仕事行かなきゃならないから、出かけるなら戸締りちゃんとしなさいよ」



バタンッ!!



美波「も、もうっ……いつまでも子ども扱いするんだから……」ドキドキ

ピンポーン



P「ん?事務所のインターホンが……はーいどなた!」ポチッ



芽衣子『あのー、Pさんまだいます?』



P「あれ芽衣子?おはよう、朝からどうしたの?」



芽衣子『あはは……それが、昨日夜中に突然友紀さんや早苗さんたちが家に来て……Pさん困ってるかなって』



P「あの子たち芽衣子のとこ行ってたの!?ごめんねー……わざわざ仕事じゃないのに事務所まで来てもらって……」



芽衣子『ま、まあ私もオフだったから……友紀さんたちどうすればいいですか?』



P「もう仕事場に行かなきゃならないから、こっちは美波がまだいるから適当に預けちゃってもらえる?」



芽衣子『はーい、それじゃお邪魔しますね』



P「悪いねホント……早く仕事場行かないと緑の鬼婆にこっちが説教もらっちゃうからホントこの子達は困りもんだよ!」



芽衣子『もうっ、そんなこと言うとちひろさんに怒られますよ?』



P「ここにいないから大丈夫だいじょうぶ、それじゃ事務所上がってて。もう仕事いくから」



タタタタッ……





……

…………

〜〜緑の鬼婆〜〜



ガチャッ!



P「おはようございまーす」



ちひろ「あ、プロデューサーさんおはようございます。今日も朝から大変だったみたいですね」



P「ホントですよもう……子供等がバタバタしててホント落ち着きないんだから……」



ちひろ「そうだ、そろそろみなさんが住んでる事務所の内装を変えようと思うんですけどどうですか?これ家具のリストですけど」



P「また模様替え?あんまりやってもねー……金も掛かるし、喜ぶのは子供たちだけだし……」



ちひろ「まあまあ、ここのメーカーと契約してサンプル品のモニターやらせてもらってるんですし、既製品も少し買っておきませんと」



P「うちアイドル事務所だけど、なんでこんな仕事もとっちゃったのかね……まあCMにうちのアイドル出させてもらってるから仕方ないか」



ちひろ「まあ、リストから欲しいもの見繕っておいてください……ところでプロデューサーさん」



P「家具も壊れてないしもったいないんだから……はいはい?」



ちひろ「緑の鬼婆が……なんでしたっけ?」



P「ヒッ!?」



ちひろ「ふふふ……大声で話してる内容なら、下の階のここからでもも聞こえちゃうんですよね」



P「……じゃ、このビーズクッションと壁掛けTVにしとこうかね」



ちひろ「毎度有り♪」



ちひろ「ところで事務所の空きルームを使った共同生活、どうですか?」



P「どうって言ってもねー、家具家電のサンプル品のモニターついでに空いてたルームを部屋にして生活してるだけだし」



ちひろ「抽選で選ばれたアイドルたちも喜んでましたからねー。プロデューサーさんと一緒に生活するのが楽しいんですよ」



P「あの子たちはお泊り感覚なだけでしょ。あんまりねー、あそこにいても仕事してる感じじゃないし」



ちひろ「まあまあ、ところでプロデューサーさん」



P「ん、何ですか?」



ちひろ「いまルームで生活しているアイドルたちの他にも、抽選漏れしたアイドルたちからプロデューサーさんと暮らしたいと要望が殺到していましてね」



ちひろ「どうです?これからは月替わりでアイドルのみなさんと生活してみるのは」



P「やだよそんなの仕事増えて面倒だし」



ちひろ「あっ、そうですか……」









21:30│モバマス 
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