2015年10月08日

風花「豊川市……?」

P「あぁ。愛知県にある市でな、風花に観光大使をやってくれないかって依頼が来たんだ」



風花「私、苗字が豊川ですもんね」



P「どうだ?受けてくれるか?」





風花(……まぁ、観光大使ならセクシーな衣装を着せられることも無いだろうし……)



風花「わかりました!お引き受けします」





※ミリマスSSです

※初心者なのでキャラがうまくつかめていないかもしれませんがご容赦ください



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1428381205





P「と、言うわけでやって来ました愛知県豊川市!現在、JR飯田線豊川駅前にいます!」



風花「……なんだか、田舎とも都会とも言えないような所ですね」



P「ま、実際そんなとこだな。ではまず風花には、豊川市のいいところを知って貰うため、豊川市の観光地的なところを巡って貰う訳だが……」



美希「うーん……東京と比べて空気が美味しいの!」



P「なぜここにいる、美希」





美希「だって、風花とハニー二人でお出掛けなんてずるいの!ミキもハニーとデートしたいの!」



風花「デ、デート……///」



P「おいおい……まぁいい。豊川市の良さを伝える相手が一人増えたってこった」



風花「……プロデューサーさん、なんかノリノリですね」



P「そりゃあ久々の地元だからな」



二人「えっ」



P「いやぁ、市長のおじさんに頼まれちゃって断れなくてさ、久々に地元にも帰りたいって思ってたところだったし、ちょうどいいかなーってさ」



風花「ま、まぁ別にいいですけど……」



美希「ならハニーの両親に挨拶に行くのー!」



P「いや行かないからな」



風花(先が思いやられるなぁ……)





P「さて、まずは駅を出たわけだが、あれを見てくれ!」



風花「あれ?」



美希「うーん、あれは……キツネ?」



P「その通りだ。日本三大稲荷って知ってるか?」



美希「いなり寿司なら知ってるの。ミキ、あれはお寿司よりおにぎりに近いと思うな」



風花「日本三大稲荷って……伏見稲荷と、笠間稲荷と……あとどこかですよね」



P「その通り……と言いたいところだが、ちょっと違うな。日本三大稲荷は、呼び名こそ三大って言ってるが、伏見稲荷以外はしっかりと特定されていないんだ」



風花「え?そうなんですか?」



P「笠間稲荷神社、祐徳稲荷神社、最上稲荷、なんていう説がある」



美希「静香なの!」



P「その説のなかに、ここ豊川市にある、『豊川稲荷』が含まれてるんだ」



風花「あぁ、それでキツネの銅像なんですね……」



P「豊川稲荷はここのすぐそばだから、歩いて行ってみよう」





風花「へぇ〜、広いんですね」



美希「でっかいキツネさんがいるのー!」



P「さて、豊川稲荷についたわけですが、俺ここ苦手なんだ」



風花「えっ、苦手なんですか?」



P「あぁ……まぁおいおいわかるさ。とりあえず豊川稲荷についての説明だが、ここ実は妙厳寺っていうお寺なんだ」



風花「お寺……ですか?稲荷って神社なんじゃ……」



P「そう、だけどここは一緒に奉られている鎮守の神様…・枳尼天がゆうめいでな。それで稲荷って呼ばれるようになったらしい」



美希「うーん……ミキよくわかんないの」



P「まぁ、日本人なんだしその辺は適当でいいのかもな。豊川稲荷は商売繁盛の神様だ。商売とは少し違うかもしれないが、アイドル活動がうまく行くようお祈りしていこう」





P「さて、ぶっちゃけここにはあまり来たくなかったんだが……」



風花「これは……」



美希「圧巻なの……」



P「霊狐塚だ。俺は小さい頃にこのキツネの大群を見て泣いちゃってな、それ以来トラウマなんだ」



P「だから御利益が何なのかとかはあんまり知らないんだ。でも、豊川稲荷に来たなら一度みておくといいぞ」



美希「ハニー、ミキたちはもう見たよ?」



風花「プロデューサーさん、誰に話しかけてるんですか?」



P「い、いや。何でもない何でもない」



P「さて、真面目な話はこのくらいにして、次はおまちかねのいなり寿司だ!」









P「さて、豊川稲荷名物豊川いなり寿司だ。豊川いなり寿司で特徴的なのは何といってもその種類!明確に何種類!と数字では表せないが、お店ごとに工夫がなされているんだ」



美希「いなり寿司うめーの」モシャモシャ



風花「まさかお揚げの中に混ぜご飯が入っているとは思いませんでしたー……おいしいです!」



P「ほかにも昆布が入ってたり、ひつまぶし風だったり、いろんなバリエーションがある。是非食べ比べしてみてくれ。さて次はこれだ!」



風花「えーっと……ハンバーガー……ですか?」



P「いなりバーガーだ」



風花「いなり……バーガー?」



P「あぁ。所謂バンズの部分が油揚げになっているハンバーガーだ。どうしてこれを思い付いたのかよくわからんが、まぁ食べてみてくれ」



美希「うーん……まぁ深いことは考えずにいただくの!」パクッ



風花「わ、私も」パクッ







美希「……うん!思ったより油っこくないの!十分油っこいけど、予想してたほどじゃないの!」



風花「油揚げがサクッとしてて、結構イケますね」



P「そうか。俺は食ったことない」



風花「えっ」



P「カロリーがやばそうだからな。どちらかと言えば俺はあの店の焼きたてメロンパンが好きだ」



風花「焼きたてメロンパン……それも美味しそうですね」



P「あぁ、普段カリカリのサクサクなイメージのメロンパンだが、あそこのはしっとりとサクサクが共存しているんだ。それでいてベタベタしない」



P「しかも安物メロンパンで有りがちな、中味が不味い!なんてこともないんだよ。なんたって焼きたてパンだからな」



風花「……」ゴクリ



P「だがまぁ、時間の都合上今回はカットだ」



風花「えぇ……そこまで話しておいて……あんまりです」



美希「油揚げうめーの」モシャモシャ







P「さて、続いては豊川稲荷から離れて、ここだ!」



美希「ここ?なにもないよ?」



P「まぁ確かに今はなにもないな」



P(実際には日本車両っていう鉄ヲタ垂涎モノの建物があるんだがそれはさておき)



P「この辺り一帯は、昔豊川海軍工廠というドデカい工場があったんだ」チラッ



風花「ドデカい……ですか」ドタプーン



美希「むっ、ハニー視線がやらしいの」



P「と、ともかくどれくらいでかかったのかっていうとだな、まぁ簡単に言えば東洋一だ」



風花「東洋一ですか、へー……えっ?東洋一?」



P「東洋一」



美希「へぇー、こんなよくわからない所に東洋一の工場があったなんておどろきなの」



P「何がよくわかんないところだ!……まぁ、そんなバカでかい工場で戦争用の武器とか作ってたらどうなると思う?」



美希「いっぱい武器が作れてお得なのー!」



P「ま、まぁたしかにそうだが……」



風花「……空襲とかで狙われやすくなっちゃう、ってことですか?」



P「正解だ。豊川海軍工廠は戦争中に空襲にあってな、そのまま壊滅しちゃった、って訳だ。豊川市を歩き回ると、結構いろんな所に慰霊碑が立ってるぞ」



風花「へぇ……そんなこともあったんですね」





美希「なんだか難しい話を聞いてたから眠くなってきたの。……あふぅ」



P「さて、最後は幸せになるようなモノでしめようか」



風花「幸せ、ですか?」



P「あぁ。最後に紹介するのはコレだ!」



風花「大福……ですか?」



P「あぁ。コレを食べた人は誰もが幸せな気持ちになる大福だ。その名も……」



美希「その名も……?」



P「『しあわせ大福』だ!」ババーン



美希「」



風花「」



P「『しあわせ大福』だ!」ババーン



風花「いや、別に聞こえてないわけではなくですね」





美希「ハニー……さすがにそのネーミングはねぇの……ガッカリなの」



P「おま……なんてこと言うんだ!しあわせ大福を舐めんじゃねぇ!」



風花「……ま、まぁ名前はさておき、紹介するってことは、普通の大福じゃないんですよね……?」



P「そう。まぁ食べてみてくれ」ニヤッ



風花「じゃ、じゃあ遠慮なく……」



二人「いただきまーす」パクッ



二人「あれ?」



P「どうだ?」



風花「普通の大福ですよね」



美希「うん、ミキのも変わったところはないよ?あえていうなら……」



風花「栗が入ってるとこですかね」

美希「イチゴが入ってるだけなの」



二人「えっ?」







P「そう!その反応が見たかったんだ!そのまま食べ進めてみてくれ」



風花「あ、イチゴが出てきました」



美希「!?なんか白いのが出てきたの!」



P「ハッハッハ、そう!それがしあわせ大福の秘密だ!何とこの大福は、中にアンコのほかにイチゴ、栗、クリームチーズが入っている!」



風花「やけに大きい大福だと思いましたけど、そういうことだったんですか……」



美希「でも美味しいの!クリームチーズとか最初食べたときはビックリだったけど、よくよく味わうとクセになる味なのー」



風花「確かにコレは……幸せな気分になりますね〜」



P「これがしあわせ大福だ!しめに相応しい美味しさだったろ」



美希「雪歩のお茶に合いそうだから買って帰るの!ハニーのおごりで!」



P「えっ」



P「さて、まだまだ魅力はいっぱいだが、ひとまず豊川市の紹介はこんなもんにしようか」



風花「最初は微妙な所かと思いましたけど、結構色々あって楽しかったです〜!」



風花(セクシーな衣装とかも着せられなかったし)



P「他にも天筒花火とかうなごうじ祭りとか有名なものはたくさんあるけど、さすがに都合よくお祭りなんてやってなかったしな」



美希「今度はハニーと二人で来るのー!」



P「ハハハ、機会があったらな」





──後日──







風花(どうやらプロデューサーさんはあの豊川観光を気付かれないように撮影していたらしく)



風花(その映像をうまいこと編集して作成した豊川市のPRビデオが評判になり、豊川市の観光は盛り上がったらしい)



風花(そのお陰かどうかは定かではないですが、私と美希ちゃん、そして何とプロデューサーさんの三人がレギュラーを勤める旅行番組が始まってしまった)



風花(プロデューサーさんは毎回案内役をやらされているため、土地のことをかなり詳しく調べてプランを練っているらしい)



風花(何で俺が!なーんて言ってたけど、プロデューサーさんも楽しそうでなによりです!)



風花(というか、やっと私にも正統派の仕事が入ったということが何より嬉しいです!)









めでたし



22:30│豊川風花 
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