2015年10月13日
真「ふぅ…気持ちいいなぁ…」千鶴「極楽ですわぁ…」
瑞希「体が温まります…ぽかぽか」
伊織「案外悪くないわね…」
真「ちょっと不思議な感覚だね、足だけって」
伊織「案外悪くないわね…」
真「ちょっと不思議な感覚だね、足だけって」
千鶴「日頃の疲れがとれていきますわ…」
瑞希「文化祭準備の男子と女子、みたいな…」
伊織「え?」
瑞希「温度差がある、ということです」
伊織「ああ、そういうことね…」
真「ああ、足と体でね…」
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真「景色もキレイだなぁ」
瑞希「露天ならではですね…。絶景かな」
千鶴「ふわぁ…なんだか心地よくて眠くなってきますわね…」
伊織「うーん、でもちょっと狭くないかしら?」
真「えー、十分だよ」
伊織「もう少し誰か来たら肩が触れちゃうじゃない」
千鶴「それくらいが丁度いいですわ…広すぎると逆に落ち着きませんし…」
伊織「そうかしら…」
瑞希「…ん?」
真「んー?どうしたの瑞希?」
瑞希「いや、セレブである二階堂さんがらしくないことを言っているな、と…」
千鶴「あ、あら?」
真「ああ、確かに、セレブだったら広いお風呂の方が落ち着くんじゃないですか?」
千鶴「そ、そりゃあそうですわ!その通りですわよ!」
伊織「じゃあさっきの発言は何よ」
千鶴「しょ、庶民の気持ちに立って物事を考えるのも、一流のセレブの務めですわ!」
伊織「そう?」
千鶴「もちろんでしてよ!」
真「じゃあ、千鶴さんの家のお風呂は大きいんですか?」
千鶴「あったりまえですわ!泳ぎ放題ですわ!」
伊織「まあ、それくらいあってもいいわね」
千鶴「ええ!おもちゃではなく、本物のアヒルを浮かべているほどでしてよ!」
伊織「んふっ!いやいくら広くてもそれはやめなさいよ、不潔でしょ」
千鶴「浴槽からあがると何故か体にパンくずがついているので洗い流さなくてはなりませんわ…」
真「あははっ!餌!それ餌!」
伊織「あはははっ!もうそれただの池でしょ!」
瑞希「んふふ…」
千鶴「それぐらい広いお風呂だということですわ!」
伊織「いやいや、池くらい広い風呂があるのと池を風呂にしてるのは違うでしょ…」
真「んふっ!」
千鶴「入溶剤がなくても年中緑色ですわよ」
伊織「きたなっ!だからそれはただの池!」
千鶴「広すぎると掃除するだけで大きな手間ですから、セレブの辛いところですわ…」
真「ふふ…そういう問題じゃない気が…」
瑞希「初孫に対するお祖父ちゃんみたいな…」
伊織「え?」
瑞希「広すぎて困る、ということです」
伊織「ああ…そういう…」
真「ああ…心がね…。甘やかしすぎちゃうからね…」
千鶴「たまに手紙の入ったビンが流れてきますわ」
伊織「それはもう海!」
千鶴「それくらい広いということですわよ」
真「あっ!そういえば!」
伊織「きゃっ!ちょっと!」
真「あ、ごめん伊織」
伊織「いきなり足を上げないでよね!水が跳ねたじゃない!」
瑞希「どうかしたんですか?」
真「そういえば海美と約束してたんだった!今何時!?」
千鶴「まだ3時ですわよ、15時」
真「なんだ、なら大丈夫だ…。よいしょ…」
伊織「何よそれ…。まったくとんだお騒がせね…」
瑞希「海の話で思い出したんですね」
千鶴「…」
千鶴「あっ!そういえば!」
伊織「きゃあっ!だから急にやめなさいよ!」
真「千鶴さんも用事ですか?」
千鶴「今日のおやつまだ食べてませんわ!」
伊織「どうでも良いわ!…アンタ絶対水を跳ねさせたかっただけでしょ!」
真「ふふ!」
瑞希「3時で思い出したんですね」
伊織「無理やりすぎるでしょ!」
千鶴「セレブの大事な日課ですわ」
伊織「もー、浴衣が濡れちゃったじゃない…」
千鶴「うぅ…思ったより自分も濡れましたわ…」
真「ふふ、諸刃の剣でしたね」
伊織「一体なにがしたいのよ…」
瑞希「…」
伊織「瑞希、後に続いたら怒るわよ」
真「あっ!封じられた!」
伊織「アンタたちの考えなんてお見通しなのよ」
千鶴「瑞希!屈してはいけませんわ!私たちがついていましてよ!」
瑞希「私も思い出したかったのに…」
伊織「思い出したかったって何よ…」
真「もう普通に水かけようか?」
伊織「なんで? なんでそんなに水をかけたくなってんの?」
千鶴「私なんてすでにビショビショですわ」
伊織「アンタは自業自得でしょうが!」
瑞希「熱心な園芸部員みたいな…」
千鶴「ふっ…!」
伊織「ん…? え?」
瑞希「水をかけたがる、ということです」
伊織「ああ、そういうね…」
真「ああ、花壇にね…」
千鶴「ふふ…」
真「んふ…」
瑞希「ガソリンスタンドの店員、みたいな」
伊織「例え下手くそか!!」
真「あははははっ!」
伊織「さっきから説明しないと分かんない例えばっかり!何をちょいちょい挟んできてんのよ!」
千鶴「ふふふっ!」
真「あはははっ!」
瑞希「んふふ…!」
伊織「唐突すぎるでしょ…まったく…」
千鶴「ハムとたまご、みたいなね…」
真「んふふふっ!」
伊織「ふっ…!え?」
伊織「え…? 何?え?」
千鶴「サンドイッチにちょいちょいね、挟まってますわ」
伊織「ああ、そういうね…」
真「ふふ…四つ葉のクローバー、みたいなね…」
伊織「え…? 何?何が?」
千鶴「ふふふ…!」
真「いや、本の間にちょいちょいね…」
伊織「ああ、間にね、挟まってるかしらね…」
真「んふ…」
瑞希「中間管理職、みたいなね」
伊織「いや例え下手くそか!!」
真「あっはっはっはっ!」
千鶴「あはははは!」
伊織「そろいもそろって例え下手くそか!だいたい最後の瑞希のはどういうことよ!」
瑞希「上司と部下との板挟みです」
真「あははは!」
伊織「わかりにくいっ!っていうかそんなに例え必要な場面じゃないし!」
千鶴「ふふふふっ!ふふっ!」
伊織「なに全員で例えたくなってんのよ…!」
千鶴「んふ…、伊織も例えて良いんですわよ」
伊織「例えないわよ!」
瑞希「我慢しなくてもいいんですよ、水瀬さん!」
伊織「我慢してるか!」
真「ボクたちのこと下手くそ呼ばわりしたんだから、お手本を見せてよ!伊織!」
千鶴「お、それもそうですわね」
伊織「はぁ!? ふざけんじゃないわよ!」
真「ホラホラ、ちょいちょい挟んでるよ、伊織!」
伊織「ちょっとやめなさいよアンタ…!」
千鶴「どれくらい挟んでるかしら…? ねえ伊織ぃ?」
瑞希「なにか上手い例えがないかなぁ…水瀬さん?」
伊織「ぐっ…こいつら…!」
真「んふっ…」
千鶴「ふふ…」
瑞希「…」
伊織「…………」
伊織「ど…」
伊織「読者アンケートのハガキ、みたいなね…」
真「…」
千鶴「…」
瑞希「…」
伊織「あっ!いけない思い出したわっ!」
千鶴「きゃあっ!?」
真「うわっ!」
瑞希「わっ!」
伊織「律子に呼ばれてたのよ!思い出したわ!」
千鶴「ちょっと!びしょ濡れですわよ!」
伊織「いけないわ!すぐにもどらなきゃ!」
真「そうやって誤魔化そうとして…!えいっ!」
伊織「きゃあっ!」
千鶴「ちょっと真!また私にかかりましたわよ!」
瑞希「やぁっ!」
真「わっ!」
千鶴「瑞希!? このっ!やりましたわね〜!」
真「手を使うのはナシ!手を使うのはナシ!」
千鶴「今更そんなこと言ってられませんわ!それっ!」
伊織「ちょっと!? なんで真を狙って私にかかるのよ!」
瑞希「今だ!後ろもらったーっ!」
伊織「きゃあーっ!?」
ケツ