2015年10月20日

佐藤心「プロデューサーとアイドル」

アイドルマスター シンデレラガールズ 佐藤心さんことしゅがーはぁとさんメイン?です。





独自設定の上で書かれています。





またキャラがおかしいかもしれませんがお許しください。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1445176290



オーディション会場



菜々「はぁとちゃん?」



心「菜々先輩?」



菜々「わぁ! 久しぶりですね!」



心「菜々先輩こそ久しぶりです☆ 元気でした?」



菜々「はい! ナナはとっても元気ですよ!」



菜々「ところで、ここに居るってことははぁとちゃんもアイドルになったんですね!」



心「はい! 菜々先輩の熱意にほだされて今はアイドルだぞ☆」



菜々「じゃあ、合格できるように一緒に頑張りましょうね!」



心「はい!」







結果発表後



菜々「うう……やっぱりダメでした……」



心「くよくよしても仕方ない☆ こういうこともあるある♪」



菜々「やっぱりフリーじゃ限界がありますねぇ」



心「え、菜々先輩フリーなんですか? 事務所入ったりとかは?」



菜々「えーと……やっぱりこのキャラだとそのまま使ってくれる所が少なくて……」



菜々「前に居たとこも目標を決められてしまって、達成出来ずにクビに……」



心「そうなんですか……」



菜々「はい……」



心「じゃあ、うちの事務所きませんか?」



菜々「いいんですか?」



心「社長に聞いてみないと分からないですけど、はぁとのキャラでもOKが出てる事務所なんで、たぶん☆」



菜々「じゃあ、聞いてみてもらってもいいですか?」



心「はい! 任せてください♪」



心「あ、ただひとつ言っときますけど、最近出来たばかりの零細事務所なんで待遇に関してはあんまり期待しないでください」



菜々「大丈夫です。はぁとちゃんが楽しそうにしてるところを見れば、良い事務所ってのは分かりますから」



心「じゃあ、戻ったらすぐ聞いてみますね。話がまとまり次第すぐに連絡しますね☆」



菜々「よろしくお願いします!」





後日 CGプロ 事務所



菜々「安部菜々です! 歌って踊れる声優アイドル目指して頑張ってます! よろしくお願いします!」



ちひろ「社長とプロデューサーさんから話は聞いてますよ。期待の新星だって」



菜々「そんな、ナナが期待の新星なんて……」



ちひろ「あ、申し遅れました。私は当プロダクションの事務員兼アシスタントをしています、千川ちひろです。よろしくお願いします」



菜々「え!? アイドルじゃなかったんですか!?」



ちひろ「私がアイドルなんて……私は裏方ですよ」



菜々「すっごい美人なのに……」



ちひろ「褒めてもらってありがとうございます。でも、うちのプロデューサーさんの方が美人ですよ」



菜々(ちひろさんよりも美人って相当なんじゃ……!)



ちひろ「そろそろ来ると思うんですが、遅れてるんですかね」





みく「おはようございまーす」



みく「ん? この人誰にゃ?」



ちひろ「おはようございます。みくちゃん」



ちひろ「この方は今日からうちに所属する事になった安部菜々さんです」



菜々「安部菜々です! よろしくお願いします!」



みく「菜々チャンね。前川みくだにゃ。よろしくにゃ」



菜々「見た感じ高校生にしか見えないんですが、この方がプロデューサーさんなんですか?」



みく「? みくはプロデューサーじゃないよ?」





菜々「え? でもちひろさんがすごい美人って言ってたからてっきり……」



みく「あー、確かに。ものすごい美人だけど……」



菜々「? けど?」



みく「まぁ、見ればわかるにゃ」



??「遅れてすみませーん☆」



心「お? 菜々先輩! おはようございます☆」



菜々「はぁとちゃん! おはようございます!」



ちひろ「おはようございます。プロデューサーさん」



みく「おはようだにゃ、Pチャン」



菜々「え?」



心「おう、ちひろさんもみくもおはよう☆ 今日も働こうね☆ 働くぞ☆」



菜々「え? え?」





ちひろ「今日の予定は午前中のレッスンですね。菜々さんも一緒にですか?」



心「あー、そうだね☆ 菜々先輩なら心配いらないと思うけど、念のためにレッスンには出てもらおうか☆」



みく「いきなりレッスンで菜々チャン大丈夫なの?」



心「みく、菜々先輩はすごいんだぞ☆ みく程度じゃ足元にも及ばないぞ☆」



菜々「ちょ、ちょっと待ってください! 説明を! 説明をお願いします!」



心「え? どうしました?」



菜々「状況を整理させてください。はぁとちゃんはアイドルですよね?」



心「あなたのはぁとをシュガシュガスウィート☆ さとうしんことしゅがーはぁとだよぉ☆」



みく「相変わらずきっついにゃ……」



心「あとでボコる♪」



みく「ぎにゃー!! 失言にゃ! 許して!」



菜々「話が! 話が進みません! みくちゃんもアイドルなんですよね!?」



ちひろ「そうですよ?」



菜々「じゃあちひろさんがプロデューサーさんなんですね! ナナ、びびっと来ました!」



ちひろ「いえ、我が社のプロデューサーさんは心さんですよ?」



心「おう☆」



菜々「どういうことなの……」



心「あれ? 言ってなかった?」



菜々「聞いてないですよ!?」



心「じゃあ、改めて☆」



心「CGプロ所属、アイドル兼プロデューサーのしゅがーはぁとですっ☆」



菜々「頭痛いです……」







一通り説明中



菜々「えーっとつまり」



菜々「ちひろさんは元プロデューサーで、その時の担当アイドルがはぁとちゃんだったんですね?」



ちひろ「その通りです。ですが、私にはプロデュースの才能がなかったみたいで……」



心「結局はぁとがほぼセルフプロデュースしてたってわけ☆」



みく「で、そこに社長にスカウトされてきたみくが所属したんだけど」



心「なぜかはぁとがみくのプロデュースもする事になって、いつの間にかプロデューサー業を兼任してる☆」



ちひろ「それで、今までプロデューサーと事務員を兼任していた私が事務員の方に専念することになりまして」



心「零細の割にちゃんと運営出来てるのはちひろさんのおかげ☆」



ちひろ「経営とか事務処理の方が向いてましたからね」





菜々「なんか、おかしくないですか!?」



心「はぁともそう思う☆」



ちひろ「うちの社長は人材発掘に関しては天才的なんですが、何故か人員配置に関してはてんで駄目で……」



みく「適材適所、という言葉を学んでほしいにゃ」



心「あとで社長に言ってやろーっと☆」



みく「ごめんなさい! Pチャン! 許して!」



心「仕方ないな☆ 今日のレッスンの後でパンケーキ奢りな☆」



みく「後輩にたかるの!?」



菜々「むむ……、なんてキャラの濃い事務所なんでしょうか……」







レッスンスタジオ



心「今日は菜々先輩が初回なんで、はぁとがレッスン担当するぞ☆」



みく「うげぇ、Pチャンのレッスンかにゃ……」



心「みくだけマストレさんとこ行こうね☆ 行け☆」



みく「死んじゃうにゃ! ただでさえ昨日で死にかけてるのに!」



菜々「マストレさんですか?」



心「割とこの業界だと有名なんだけど、トレーナー四姉妹って知らないですか?」



菜々「あー……一度だけレッスン受けたことあるかもしれません」



心「ちひろさんが知り合いのおかげでうちのレッスンも見てくれてます☆」



菜々「ちひろさんって何者!?」







レッスン後



菜々「ぜぇ……ぜぇ……」



みく「菜々チャン、大丈夫かにゃ……?」



心「ほら、菜々先輩、スポドリです☆」



菜々「あ、あり、ありがとうございます……」



みく「そういえば菜々チャンいくつなの? 一曲でそこまで消耗するってちょっと心配になるにゃ」



菜々「ナ、ナナはウサミン星から来た永遠の17歳です! キャハっ☆」



みく「え? でもPチャンって確か26だよね?」



心「歳の事は言わないでね☆ 言うなよ☆」



みく「そのPチャンが先輩って呼ぶからてっきりPチャンより上かと……」



心「はぁとより上だと思ってた人を『チャン』付けで呼ぶとかお前すごいな☆」



みく「ふふん! みくは自分を曲げないよ!」





菜々「はぁとちゃんはバイト先の後輩だったんで……」



菜々「ナナは17歳のJKですよ……。マジで……」



心「まぁ、菜々先輩の歳はおいといて☆」



心「見て分かる通り、菜々先輩には体力がない☆」



心「でも、パフォーマンス中の細かな動作とかの完成度はみくより数段上☆」



みく「むぅ……確かに菜々チャンのパフォーマンスは可愛かったにゃ……」



菜々「ありがとうございます! これでも長年自主練してましたから!」



みく「長年? 菜々チャンがアイドル目指したのっていつなの?」



菜々「えーっと、高校生の時なので……はっ! いえ! 小学生の時でした!」



みく「なるほどー。そうなると5年かー。みくじゃ追い付けないね」



心「そういうことにしとくか☆」



心「とりあえず、菜々先輩は基礎体力トレーニングからですね☆」



心「じゃあ、今日は軽めってことでもう一度通して終了で☆」







パンケーキ屋



心「やぁん♪ とってもスウィーティー☆」



みく「店に入るまでに1時間ならんだかいがあったにゃ」



菜々「ああ……甘いものが五臓六腑にしみわたる……。疲れもとれますね!」



みく「菜々チャン……言い方がババクサイにゃ……」



菜々「そ、そんなことないです!」



心「あ、すいませーん! これも追加でー!」



みく「ねぇ……さっきからすごい勢いで注文してるけど、お財布は大丈夫なの?」



心「さっき財布見たら2万入ってた☆ 高校生のくせに持ち歩きすぎだぞ☆」



みく「ってそれみくの財布にゃ! いつの間に!」



心「今日はみくのおごりだから☆ さ、菜々先輩も遠慮なく☆」



みく「勘弁してほしいにゃ!」







事務所



心、みく、菜々「「「ただいま戻りましたー」」」



ちひろ「おかえりなさい」



ちひろ「プロデューサーさん。この企画書についてなんですけど」



心「お? どした?」



菜々「……」



みく「ぼーっと突っ立てどうしたにゃ?」



菜々「いえ……さっきまでのはぁとちゃんと全然ちがうなぁって」



みく「Pチャンはすごい人だからね」



みく「プロデューサーの時はみくを含め会社全体のために。アイドルの時はファンみんなのために」



みく「常に誰かのために動き回ってるにゃ」



みく「Pチャンが定時前に帰ってるとこ見たことないにゃ」





菜々「やっぱりはぁとちゃんは頑張り屋さんなんですね」



みく「そんなPチャンだからこそみくも安心してプロデュースを任せられるにゃ」



菜々「はぁとちゃんに比べてナナは……」



みく「菜々チャンはこれから頑張ればいいのにゃ!」



みく「みくと菜々チャンが頑張ればスタッフもアイドルも増えるからPチャンももっと楽が出来るようになるにゃ!」



みく「プロデュースしてもらってる恩はそうやって返していくにゃ!」



菜々「そうですね! ナナも拾ってもらった恩を返さないと!」





心「じゃあ、そのために今度のイベント成功させてね☆ 成功しろよ☆」



菜々「イベントですか?」



ちひろ「はい。みくちゃん主体のイベントなんですが、そこにゲストという形で菜々さんにも出てもらいます」



心「菜々先輩のデビューイベントだぞ☆」



菜々「もうデビューできるんですか? ナナ、とっても楽しみです!」



みく「え、次のイベントって……」



菜々「どうしました?」



みく「来週の……?」



心「おう☆」



ちひろ「はい♪」



菜々「」



菜々「ら、来週って! 一週間しか猶予ないんですか!?」





心「正確には四日☆ 次の日曜日の昼のステージ☆」



菜々「む、むりですよ!」



心「大丈夫、大丈夫☆ デビューだから顔見せの意味合いが強いし☆」



みく「なるほど。じゃあ菜々チャンがゲストMCって感じかにゃ」



菜々「それなら大丈夫ですね! いけますよ!」



心「歌って踊るぞ☆」



菜々「」



心「歌って踊れる声優アイドル、ウサミン星出身の永遠の17歳。菜々先輩なら大丈夫☆ いける☆」



菜々「むりですよぉ!」





ちひろ「はい。これスケジュールです」



菜々「あ、ありがとうございます」



菜々「って! イベントまでレッスン漬けじゃないですか! 10時から20時までレッスンって死にますよ!?」



心「ちなみに早朝はランニングね☆」



菜々「」



みく「菜々チャンが真っ白に燃え尽きてるにゃ……」



心「他人事みたいに言ってるけど、みくもな☆」



みく「」







イベント当日



菜々「……」



心「緊張してます?」



菜々「少しはしてますけど、今日までの地獄を思い出すと冷静になれます」



心「毎朝始発で来て終電手前だったもんね☆」



菜々「おかげで体力はつきましたけどね」



心「それでも一時間が精いっぱいっていうのはどうなんだ☆」



菜々「うっ……仕方ないじゃないですか。歳が歳なんですし……」



心「お? それははぁとに対する当てつけか? 地獄の日々の継続希望か?」



菜々「勘弁してください……」



心「それはそうと、そろそろ時間だぞ☆」







ステージ上



みく『みんなー! 今日はみくのトークイベントに来てくれてありがとうにゃー!』



みく『実は今日のイベント! みんなには言ってなかったけどサプライズゲストがいるにゃ!』



みく『じゃあ、予定にはなかったけど、スペシャルゲストの登場にゃ!』



みく『菜々チャン! カモンにゃ!』



菜々『歌って踊れる声優アイドル目指してウサミン星から来ました! 安部菜々ですっ! キャハっ!』



みく『どうしてうちの事務所はこんなイロモノしかいないのかな……』



菜々『ナナをイロモノ扱いはやめてください!』



みく『だって菜々ちゃんといい、はぁとチャンと言い……』



心「おうコラ☆ あとでボコるぞ前川☆」



みく『なんか袖から聞こえた気がするけど無視するにゃ』



菜々『ははは……』







ステージ袖



心「みくはあとでボコる☆」



心「さて、はぁとはスポンサーに挨拶してくるかな☆」





ステージ上



菜々『そういうわけで、たまたまはぁとちゃんに再開したらこの事務所に入れてもらえたんですよ!』



みく『相変わらずうちのプロデューサーは強引にゃ』



菜々『でもおかげでこうしてみなさんの前にこれたので感謝してますけどね!』



みく『じゃあ、そろそろファンのみんなにみく達のもーっとすごいところを見せちゃうにゃ!』



菜々『はいっ!』



みく『じゃあ、みくと菜々チャンで』



菜々『「おねだりShall We〜?」ですっ!』







関係者席



心「はい、今後とも、前川共々安部をよろしくおねがいします」



スポンサー「相変わらず君のとこの事務所は変な子しかいないね」



スポンサー「安部くんだっけ? あの子のキャラはどうなのよ」



スポンサー「君みたいにギャグ路線で行くなら良いかもしれないけど、あの歳であのキャラを本気でやってくつもりなの?」



心「うちの事務所はアイドルの個性を尊重してますので」



心(相変わらずムカつくな……)



スポンサー「個性、ねぇ。いやいいんだけどね。でも、もっと違うやり方あるんじゃない?」



スポンサー「安部くん、キャラはともかく、見た目は良いんだからそういう活かし方があるんじゃないかね?」



スポンサー「トランジスタグラマーなんてそういう層に受けそうじゃないか」





心「安部と相談の上でプロデュースを行っていますので」



心「私の一存では決めかねます」



スポンサー「そんなんだからいつまで経っても零細のままじゃないのかね?」



心「あ?」



スポンサー「な、なんだね!」



心「いえ、失礼しました」



心「確かに我が社は零細かもしれません」



心「ですが、我が社はアイドル、スタッフ共に互いが互いを尊重し、理解し、納得出来る環境を目指しています」



心「お金の動きだけで評価できない部分を重視しているのです」



スポンサー「まったく、それじゃあ会社として失格だよ。いいかね。会社というものは利益を追求してだね」



心(あーうっぜぇ……。ぐだぐだうるさいんだよ……)



心(さっきから私を見る目がなんかやらしいし)





スポンサー「ということなんだよ。わかったかね?」



心「はい。お言葉、ありがたく頂戴いたします」



スポンサー「素直で良いねぇ」



スポンサー「ところで、このイベント終わったら一杯どうだね? 安部くんも一緒に」



心「お誘いは嬉しいのですが、終わり次第、報告等ありますので……」



スポンサー「まぁ、そういわず。良い酒を出す店を予約しててね」



心(うああぁぁぁ! 気持ち悪い! 肩に触るな!)



心「本当に申し訳ないのですが、この後も業務がありますので……」



スポンサー「そうか……なら安部くんだけでいいよ。良い身体してるからね。彼女も」





心「は?」



心「目的は最初から菜々先輩?」



スポンサー「な、なんだね! 口の利き方には気をつけたまえよ!」



心「あー! もういい! やめだやめ!」



心「スポンサーだからって下手に出てたら調子乗りやがって☆」



心「こちとらお前程度に付き合うような安い女じゃないんだよ☆」



心「もちろんみくも菜々先輩も同様にな☆」



スポンサー「そんな態度で良いのかね!? 私はスポンサーだぞ!」



心「知るか☆」



スポンサー「くそっ! これだから女は仕事が出来んのだ!」



スポンサー「貴様らのようなクズ! 今後この業界で仕事出来ると思うなよ!」



心「はいはい、わかったわかった。弱い犬ほどよく吠えるな☆」



スポンサー「もういい! 出ていけ! 覚えておけよ!」



心「はいはい☆ 道端でくたばってしまえ☆」





スポンサー「くそっ……なんなんだ、あの女は!」



スポンサー「ちょっと見た目が良いから誘ってやったのに調子に乗りやがって!」



スポンサー「ん? 電話か?」



スポンサー「もしもし?」



??『もしもし? スポンサーさんの携帯でよろしかったですか?』



スポンサー「そうだが、貴様は一体誰だ!」



??『ふふっ。名乗るほどのものではないですよ』



??『それよりも先ほどから始まったニュースをご覧になりましたか?』



スポンサー「何……!?」



??『大変ですね。御社に強制捜査が入るそうですよ。罪状は代表取締役であるあなたの売春疑惑ですか』



スポンサー「なっ……!」



??『心中お察しします』



??『大丈夫ですよ。あなたの会社は私がうまく利用させてもらいますから』



スポンサー「貴様っ! 何をしたっ!」



??『特には……ただ、我が社のプロデューサーとアイドルを侮辱する人にお仕置きしただけですよ』



スポンサー「貴様! まさか千川か!」



??『さぁ、どうでしょう? では、これで失礼しますね』







ステージ上



みく『みんなー! 菜々チャンとのデュエット、どうだったかなー!?』



菜々「はぁはぁ……」



みく「呼吸整うまではみくが繋ぐから、ゆっくりでいいよ」



菜々「ありがとうございます……」



みく『みくの可愛い猫チャンと菜々チャンの可愛いうさぎさんの魅力が合わさってもう可愛さ無限大だにゃ!』



菜々(はぁ……はぁ……よしっ!)



菜々『そうですよ! みくちゃんと一緒なら無敵ですからね!』





みく『そうにゃ! みくと菜々ちゃん、それにはぁとちゃんが居ればうちの事務所は最強にゃ!』



菜々『その通りです! 今度ははぁとちゃんも一緒にステージに立ちたいですね!』



みく『ナイスアイデアにゃ! じゃあこの次は一緒に立つように交渉にゃ!』



みく『でも、とりあえず今日のところはこれでお別れにゃ!』



みく『今日、足を運んでくれたみんな!』



みく、菜々『『ありがとうございましたー!!』』







ステージ袖



みく「ふぅ……疲れたにゃぁ……」



菜々「いろいろフォローありがとうございました!」



みく「どうってことないにゃ」



みく「みくだって初めてのステージではPチャンに一杯フォローしてもらったからね」



みく「そういうPチャンはどこ行ったにゃ?」



菜々「そういえば姿が見えませんね」



心「おーい☆」



みく「あ、いたにゃ」



心「お疲れ☆ 良かったぞ☆」



菜々「お疲れ様です!」





みく「お疲れにゃ! ねぇねぇ、どこがよかった?」



心「ん☆ 全体的に☆」



みく「漠然としすぎにゃ!」



心「ちょっとお仕事で席外してたから全部は見れてない☆ ごめん☆」



菜々「お仕事ならしかたないですよね」



みく「むぅ……じゃあ今度はちゃんと見てほしいにゃ!」



心「おう☆」



心「さ、事務所に帰るぞ☆ なんかちひろさんがお祝いがてら打ち上げの準備してくれてるらしいぞ☆」



みく「やったにゃ! さ! 早く帰るにゃ!」



菜々「みくちゃん! 走ったら危ないですよ! 待ってください!」



心「帰ったら報告しないとなぁー。ちひろさんに怒られちゃうかなー……」



みく「Pチャン! 急ぐにゃ!」



心「おう☆ 今行くぞ☆」







事務所



ちひろ「おかえりなさい。そしておめでとうございます!」



みく「ありがとにゃ!」



菜々「ありがとうございます!」



心「二人が頑張ってくれたから大成功☆」



ちひろ「ささやかですけど、ピザを注文してあるので打ち上げしましょう!」



心「あの、ちひろさん。報告が……」



ちひろ「大丈夫ですよ。全部知ってますから」



心「ちひろさんの情報網どうなってんだ☆」



ちひろ「これくらいじゃないとうちの事務所の経営はできませんよ」



心「さすが☆」





菜々「はぁとちゃんもちひろさんも一緒に食べましょうよ!」



みく「そうにゃ! せっかくの打ち上げにゃ!」



心「はいはい☆ 今いくぞ☆」



ちひろ「ふふっ……」



ちひろ「あ、そうそう。そのままで良いので聞いてください」



心、菜々、みく「「「?」」」



ちひろ「菜々さんのCD発売が決定しました!」



菜々「えええぇぇぇ!?」



心「まじか☆」



みく「速攻だにゃ!」



ちひろ「今日のイベントの収益と臨時収入があったので、曲を発注出来たんです」



ちひろ「完成次第レコーディング、CD発売になります」



ちひろ「菜々さん。楽しみにしていてくださいね」





菜々「ナナがCDデビュー……」



菜々「ううぅ……」



みく「わぁ! 菜々チャン泣いちゃダメにゃ!」



心「そうだぞ☆ せっかくおめでたいんだから泣くな☆」



菜々「だって……今までの苦労がやっと報われたと思うと……」



菜々「うわあぁん……」



心「ちょ、菜々先輩! みく! タオルタオル!」



みく「りょ、了解にゃ!」



菜々「ううぅ……ひっく……」



菜々「はぁと、ちゃん……」



心「は、はい!?」



菜々「ナナを……ナナを拾ってくれて……ありがとうございます……!」



菜々「こ、これからもよろしくお願いしますっ! プロデューサーさんっ!」



End





23:30│佐藤心 
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