2015年11月19日

モバP「きらりんパンデミック」

P「きらりんパンデミック……感染を許すときらりのような挙動になってしまう厄介で奇怪でラブリーなウィルス。志希のやつ面倒なものばらまきやがって」



凛「本当だにぃ。もうプンプンだよぉ!」



P「……なあ凛。今の自分に対して何か違和感はないか?」





凛「んーん! バッチシバッチシ☆」



P「そうか……」



凛「でももし感染してたらって思うとー……恥ずかすぃー!」



P「自覚症状がないのが怖い所だ。志希のやつとっとと特効薬作ってくれないかなぁ」



凛「どしたのPちゃん? とーってもしょんぼりーしてゆ?」



P「面倒事に直面しててな。心配してくれてありがとうな凛」



凛「違うよPちゃん! 呼ぶときはきらりんだよ☆」



P「お前は凛だろ」



凛「そうだよぉ☆ きら凛だにぃ☆」



P「早く特効薬来ないかなぁ」



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P「さすがにいたたまれなくなった。前にラジオできらりの真似して顔から火を噴いてた凛があんなにノリノリに……ん?」



時子「……ん?」



P「そう言えば忘れ物してたな戻らなきゃ」



時子「Pちゃんー。いま時子のこと見てから行こうとしたでしょー?」



P「聞こえない。何も聞こえない」



時子「Pちゃーん?」



P「やめろぉ! 覗き込むな! 何も見てない見えない!」



時子「何を言ってるにぃ?」



P「動画……動画撮らなきゃ。あっ!」



時子「Pちゃん。勝手にこんなことしちゃ、メッ☆」



P「ごめん! だから返して……携帯返して!」



時子「ぐじゅぐじゅしてるぅ☆ そんなんだからいつまでも豚さんなんだにぃ☆」



P「豚って言ってくれた! 何か安心」



時子「もういいにぃ。時子は行くねー☆」



P「あぁ怖かった。動画撮れなかったけどボイスレコーダーで録音はできた。これで今度脅してチャーシュー作ってもらお」

P「さすがに時子様のあれはインパクト強いな。挙動や言葉遣いも人によって差はあるのか。当たり前に聞くことができるきらりってやっぱ偉大だ」



晶葉「助手よ。どうやら大変なことになってるみたいだな」



P「この声は……晶葉博士! 無事なのか?」



晶葉「当然だにぃ☆ もしかしたらぁ人によっては耐性があるってことかもしれないよー☆」



P「堂々と大丈夫って言った矢先に……」



晶葉「皆がこんなハッピハピな状況に置いて我々はどう対応すべきか。私はロボット工学が専門だからケミカル方面はどうしても志希には勝てん。ショボーン☆」



P「素の状態と入り混じって凄いな。晶葉博士でもどうにもなんないの?」



晶葉「ここは素直に志希の結果を待つことにすりゅー☆」



P「……ああ」



晶葉「ところで手に聞きたいだけどぉ〜? 今の私はどんなしゃべり方なの? どうやら皆は自分がきらりのしゃべり方になってるのわかんないーって感じだから、ね? おなぁーしゃー☆」



P「中途半端に感染してる。晶葉四割きらり六割くらい」



晶葉「感染してるだと!? あばばばば」



P「志希を待つしかないな。あれ? どこ行くんだ」



晶葉「志希の所に行ってくるにぃ☆ 私も何かお手伝い☆」



P「そうか。頑張れよ」



晶葉「頑張るにぃ☆」

P「さて、仕事するか」



楓「おはようございますプロデューサー」



P「おはよう楓。どうやら楓は感染してないみたいだな」



楓「皆きらりちゃんみたいな話し方をしてますねにぃ」



P「……ん!? 今の語尾何ですか?」



楓「語尾? 私は普通に話をしているだけですけどにょわ」



P「待って、待て! テキトー過ぎるだろ! もはや語尾関係ない。もうちょっと頑張れよ!」



楓「何の……ことでしょうかにぃ?」



P「そりゃあ頑張ることでもないけど、もうちょっとあるでしょう何か?」



楓「プロデューサーは疲れているんですよにょわ。ちひろさんには伝えておきますので少し休まれてはどうでしょうかにぃ」



P「疲れてない! 何で心配されているんだ。そうだよな。自覚症状が出ないんだ。おかしいのは俺の方か」



楓「疲れているなら温泉に行きましょうにょわ。時間がないのなら近場の足湯だけでもにぃ。足湯につかれば疲れをフットバスこともできますよにょわ」



P「ちゃんと楓色も出てるし」



楓「ちなみに私は感染してません。フリです」



P「は? 楓! お前ってやつは!」



楓「フフッ」

P「やっぱり感染しにくい人とかいるんだな。楓は完全にそれだし」



輝子「お、おはようP」



P「おはよう輝子。輝子は」



輝子「な、何……?」



P「いや、お前もここに来るまでに見ただろ? 何人かがきらりみたいな言葉遣いと挙動になってたのが」



輝子「そ、それ。皆……きらりちゃんみたいにしゃべって……驚きだ」



P「そうだよな。感染に気をつけろって言ってもどうすることもできないし」



輝子「ぼ、ボッチの私があんな…しゃべり方になったら……にょ」



P「にょ?」



輝子「にょぉうわぁー! 本当に驚きだにぃ! いいぜぇいいぜぇ! みんなそのままハッピハピになっちまえにぃ! 私もきのこをばらまいて皆をハッピハピにしてやるぜぇ! にょぉうわぁー!」



P「うるさい」



輝子「あ、はい」



P「発狂型。そういうのもあるのか」

P「あー疲れた。デスクワークは肩が凝る。何かリフレッシュしたいなぁ」



みく「Pチャーン。遊、」



P「みくにゃーん! 遊ぼうぜ! ほら、七海が置いてった魚釣りのおもちゃ! やろう!」



みく「みゃや! 何するにょPチャン! 痛いにょ!」



P「語尾がにゃじゃなくなってる……! 猫キャラを捨てたのかみく!」



みく「何のことにょ。みくの猫キャラがなくなるなんてあり得ないにょ」



P「にゃがにょわーのにょに変わったのか? かわいそうなみく。こんなところで猫キャラを否定するとは……あれ? 語尾がにょって聞いたことあるような」



みく「?」



P「えっと咽のここまで出かかってるんだけど……」



菜々「にょわー! きらりん☆パワーでメルヘンチェーンジ! おはようございますプロデューサーさん!」



P「菜々さん! いいところに! ちょっとこれ聞いてください」



菜々「あ、みくちゃんおはようございます。きーらりん☆」



みく「あれ? ウサミンじゃないのにょ?」



菜々「にょ? デ・ジ・キャラットですか? 真田さんの」



P「それだぁー! よかったみく。お前の猫キャラの体裁は保たれたようだ」



みく「何のことにょ?」

P「本当に症状は人それぞれだな。にしても咽渇いた。自販機で何か買ってこよう。ん?」



乃々「もりくぼ帰宅」



P「させない」



乃々「えぅ……えっと、もりくぼは頑張りましたので……帰ります」



P「お前まだそんなこと言ってんのか。いい加減今の自分を受け入れろ。と言うより、感染はしてないみたいだな」



乃々「でもでも、こんなもりくぼなんかより、もっとハッピハピでカワイイ子はいっぱいいると思うにぃ」



P「……後半部分なんて?」



乃々「そうですよ……☆ もりくぼよりカワイくてやる気のある子はいっぱいいるんだよ☆ Pちゃんももりくぼよりそっちのことのことを気に掛ける方がもーっと楽しい気持ちになれると思うよぉ☆ にゃはは☆」



P「うっわ発症しやがった! 普段のぼののからは想像もできないほどのハイテンションだ!」



乃々「もりくぼのはぴはぴはもりくぼのおうちだにぃ☆ こんなやめたがりなもりくぼにアイドルは向いてないよ☆ だからアイドル辞めて帰るから☆ おつぁーしゃー☆」



P「ポジティブな雰囲気醸し出してネガティブな行動を起こすな! ネガティブで活動的とか面倒が過ぎる」



乃々「おうちでゆったりハピハピしたいにぃ……」

P「何とかぼののを納得させられた。もう疲れた。と言うよりそろそろ志希のやつ来ないかな」



きらり「志希ちゃんがーどうかしたのー?」



P「どうもこうもって、きらり! 本物だ!」



きらり「Pちゃん。きらりね。聞きたいことがあるんだけど、いい?」



P「な、何?」



きらり「皆きらりみたいなしゃべり方してるんだけどぉ……何でかなぁ?」



P「それはだな。志希がかくかくしかじかでまるまるばつばつでこうなったってわけだ」



きらり「なるほど……志希ちゃんか」



P「……機嫌悪い?」



きらり「そんなことないにぃ☆ それでぇ志希ちゃんはどこにいるのかなー?」



P「さぁ一応ラボで特効薬作ってるみたいだけど」



きらり「ふむふむなるほど☆ よし☆」



P「志希の所に行くのか?」



きらり「うん☆ きらりも何かできないかなーって思うから行ってくるにぃ☆」



P「きらりはいい子だなぁ」

P「さて、今一度仕事に戻って」



まゆ「Pさぁん。おはようございます」



P「おはようまゆ。えっとまゆは感染してないみたいだな」



まゆ「もしかして皆さんがきらりちゃんの用にお話をされていることですかぁ?」



P「そうだ。ちょっとしたパンデミックが起きていてな。まゆは感染してないみたいだけど」



まゆ「感染は……してると思います」



P「え? そんな風には見えないけど」



まゆ「我慢してますから。たしかにきらりちゃんの独特のしゃべり方はとてもかわいらしいと思います。現に…Pさんもとても魅力的だと言っていましたし」



P「そうだな。確かに言ったな」



まゆ「Pさんからの魅力的と言う言葉は羨ましかったけど、あくまでそれはきらりちゃんに向けられた言葉。もしまゆがきらりちゃんの言葉遣いを真似て魅力的だと言われてもそれは決してまゆに向けられた言葉ではありません。まゆはまゆだけの力でPさんに魅力的だと言われたい。だから決して自分を曲げようとはしません」



P「まゆ……」



まゆ「少しでも気を緩めたら言動がきらりちゃんのようになってしまいそうです。でも…Pさんの前で誰か別の人の姿を演じることだけはしたくありません。だって…まゆだけを見てほしいから」



P「……心配しなくてもいいんだまゆ。お前のそのいじらしい程に頑張れる所。すごい魅力て、」



志希「にゃはは〜! 助けて〜!」

P「あ、志希! お前」



まゆ「志希さぁん。何で事務所で大声を上げているんですかぁ?」



志希「おぉう! 何か死期を感じる〜なんつって♪ と言うよりキミ! 助けてくれないかな」



P「助けるって、何から」



きらり「志希ちゃーん。勝手に走り出したら、メッ☆」



志希「わかってるよもう失踪しないって♪ 特効薬散布しようとしたんだけど急に失踪したくなったんだ〜♪ そこにきらりちゃんが来て追いかけっこってわけ♪ にゃはは♪」



まゆ「そのせいでPさんの言葉が……」



きらり「ダメだにぃやらなきゃいけないことをポイしていなくなったら☆」



志希「何かすごく重圧感と寒気を感じる! 夏場ならいいけど今は寒いかな。まあ今ここで散布するね。よっと♪」



P「これでみんな治るのか」



志希「治るけど……副作用もあるかな」



まゆ「副」



きらり「作用?」



幸子「お疲れ様です! カワイイボクがレッスンから帰ってきましたよ! ん?」



P「可憐なる病より解き放たれし瞳を持つ者たちの新たなる試練」



きらり「静寂を嫌う錬金術師の業とでも言おうか」



志希「よもや悠久なるウロボロスに嵌ろうとは」



幸子「……え?」



まゆ「幸子ちゃん。お疲れ様です」



P・きらり・志希「闇に飲まれよ!」



幸子「蘭子さんみたいになってるー!?」



幸子オチ!



おわり



17:30│諸星きらり 
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