2014年04月01日

亜里沙「はい。何ですか?」


モバP「ふー仕事も一段落ついたな」



モバP「んー……」





モバP「時間が空いたな。休憩しよ」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1396009248





モバP「……」



モバP「ちょと眠いな……」



モバP「まだまだ時間もあるし、仮眠するか……」





仮眠室





モバP「タイマーセットして……」



モバP「よいしょ」



モバP「おやすみ……」





ぴぴぴぴぴ





モバP「んあ……」



モバP「……ああ、時間か。まだ眠いけど、これ以上寝ると……逆につらい」



モバP「ん?」



千枝「zzzzz」



モバP「うわっ」





モバP「……」



モバP「千枝? あれ、いつのまに。ドアに使用中って札を下げといたはずだけどな……」



モバP「まあ……いいか」



千枝「zzzzz」



モバP「寝てる。起こすのも忍びない」





モバP「よいせ」



モバP「……ん?」



千枝「……」ギュ



モバP「あら、シャツ掴んでるな。千枝、離してくれ」ググ



千枝「……ううー」ギュ





モバP「余計強まった……うーん、どうしようか」



千枝「zzzzz」



モバP「寝てる……あどけない寝顔ってやつか。まだまだ子供だもんな」



モバP「……」





モバP「……」ナデナデ



千枝「……」



モバP「……こんだけかわいければ、絶対トップアイドルになれるよな」ナデナデ



モバP「なら、後はプロデューサーの腕次第だな。がんばらないと……」ナデナデ



千枝「……えへへ」



モバP「お、弱まった。それ」ググ



モバP「外れた」



千枝「あ」



モバP「ん?」





千枝「……」



モバP「千枝」



千枝「……」



モバP「千枝、起きたのか?」



千枝「zzzzz」



モバP「よかった、起こさなかったか」



モバP「時間が来たらまた来るから。それまではおやすみ」



千枝「……」





ガチャ





モバP「んんーよく寝た」ノビノビー



モバP「ふあ……」







桃華「Pちゃま、ごきげんようですわ!」



モバP「お、桃華か。おはよう」



モバP「ごめんな、少し寝ていたんだ。居るのに気がつかなかったよ」



桃華「いいえ。問題ありませんわ。Pちゃまがお眠りになっているのは、気がついていましたの」



モバP「そっか。桃華は気が利くなあ」



桃華「ウフフ、淑女ですもの。このくらい当然ですわ」





モバP「ん? 千枝は見なかったのか?」



桃華「佐々木さんですか? わたくしは見ていませんけど、どうしてですの?」



モバP「あー……」



モバP「いや、なんでもないよ。今紅茶を淹れてくるから。ちょっと待っててな」



桃華「Pちゃまもお気遣いが上手になりましたわね。わたくしちょうど喉が渇いていましたの!」



モバP「桃華にはいろいろ言われてるからな。アイドルに応えるのもプロデューサーの役目だよ」



桃華「当然ですわ。Pちゃまはわたくしをエスコートしなければなりませんの。もちろんそれはお仕事だけではなくてよ?」



モバP「はいはい、じゃあ淹れてくるよ」





モバP「桃華はローズヒップだったよな。俺はコーヒー。はい、どうぞ。」



桃華「さすがPちゃま、わたくしの好みをしっかり覚えていて下さる……これも愛ゆえですわ」



モバP「プロデューサーだからな」



桃華「もうっ、Pちゃま。素直にならないと素敵な大人の男性になれませんわよ?」



モバP「善処するよ」





桃華「Pちゃま、わたくしのを飲んでもよくてよ?」



モバP「ありがとう。でもローズヒップは酸っぱくて飲めないなあ」



桃華「やっぱりPちゃまはおこちゃまですの。ローズヒップティーは肌にも良いのを知っていらして?」



モバP「初耳だよ、物知りだね。そう言う桃華はコーヒーを飲めるのかな?」



桃華「いいえ、飲めませんわ」



モバP「おやおや、桃華はお子ちゃまの舌だね」



桃華「お互い得て不得手があって、一緒に補えあえる……わたくしたち、理想の関係ですわ……」



モバP「……おませさんだなあ」



桃華「ウフ、恥ずかしがらなくてもいいんですのよ?」ギュ



桃華「……ん?」





桃華「……」クンクン



モバP「……? どうかしたのか」



桃華「Pちゃま、臭いですわ」



モバP「えっ、本当か!? うわすまん、ちょっと離れてくれ」クンクン



モバP「?」クンクン



モバP「う、うん? 別に匂わないけど」



桃華「いいえ、匂いますの。おかしな香りですわ」





モバP「……確かに。なんだろう、ミルクみたいな甘い香りがする……」クンクン



モバP「あ、これ……千枝の……?」



桃華「佐々木さん? どうしてそこで佐々木さんが出てきますの?」



モバP「さっき仮眠してただろ? 起きた時、千枝が隣に居たんだ。たぶんその時に……」



桃華「……Pちゃま、それはどういうことですの?」ズイ



モバP「うお」



桃華「どういうことですの?」





モバP「どうもこうも、いつの間にか潜り込んでたんだろうな。今は仮眠室でおねんねしてるよ」



桃華「本当ですの? Pちゃま、わたくしは多少の嘘は見逃してさしあげますけど、そうでない嘘もありますのよ?」



モバP「はは、桃華はいいお嫁さんになりそうだなあ」



桃華「Pちゃまっ!!」



モバP「ほあっ」



桃華「真剣に答えて下さいましっ! わたくしの目を見てっ!」





モバP「ほ、本当だよ。嘘をつく理由がないだろ?」



桃華「……」



モバP「もう、何を疑ってるんだか。仮眠室、見るか?」



桃華「いいえ。佐々木さんを起こしたら悪いですわ。申し訳ありませんでしたわ、Pちゃまの愛を疑って……」



モバP「あ、愛? 大げさだなあ」



桃華「なら、お着替えしないといけませんわね。そんな匂いでお仕事なんていけませんわ!」



モバP「そうかな、そこまで気にならないけど」





桃華「いけません! Pちゃまのお仕事は、香りひとつで印象も変わってしまうんです。そこをわかっていらして?」



モバP「む、そうだな。確かにそのとおりだ」



桃華「もう、Pちゃまは時々抜けてますわ。ほんと、わたくしがいないとダメなんですから」



モバP「そうだな、えらいえらい」



桃華「ウフフ。本来なら、きちんとレディをエスコートしなければいけないんですのよ?」



モバP「頼りにしてるよ、じゃあ上着だけ着替えてくるか」



桃華「はい、待ってますわ」









千枝「……」ジー





モバP「よいせ」



モバP「そこまで匂うかなあ?」



モバP「……」クンクン



モバP「ダメだわからん。男にはわからないものなのか?」



モバP「まあいいか。よし、着替え完了っと」





ガチャ





千枝「も、桃華ちゃん。おはようごさいます」



桃華「! ご、ごきげんようですわ」



桃華「仮眠室で寝ていらしたの?」



千枝「はい。プロデューサーさんと一緒に……えへへ」



桃華「……」



桃華「千枝ちゃん。Pちゃまもお疲れなんですから、お休みの邪魔をしてはいけませんわ」





千枝「う、うん。そうだね」



桃華「そもそも使用中の札があるんですから、入ってはいけなかったんですよ?」



千枝「うん」



桃華「まったく……PちゃまもPちゃまです」



千枝「……ねえ、桃華ちゃん」



桃華「なんですの?」





千枝「プロデューサーさんと寝るの、とっても気持ちよかったですよ?」



桃華「!」



千枝「あったかくて、ぽかぽかして、胸がドキドキしちゃいました」



桃華「むっ……」



千枝「頭もやさしく撫でてもらって……」



桃華「むう……千枝ちゃん!」





ガチャ





モバP「うん? なんだ、大きな声出して」



桃華「!」



桃華「な、なんでもありませんわ」



千枝「あ、プロデューサーさん、おはようございます」



モバP「千枝、起きたんだな。よく眠れたか」



千枝「はい。でも、まだ眠いです……」フラフラ





モバP「おっと、大丈夫か」



桃華「あっ」



千枝「えへへ。プロデューサーさん、あったかい……」ギュウ



モバP「あれま、まだ寝ぼけてるのかな」



桃華「千枝ちゃん、Pちゃまから離れてくださいまし!」



千枝「プロデューサーさん、だっこして」



モバP「だっこって」





千枝「それっ」ダキ



モバP「おわ。こら飛びつくんじゃない!」



千枝「プロデュ〜サ〜さん」スリスリ



モバP「なんだ、ほんとに寝ぼけてるのか?」



桃華「P、Pちゃま! 早く千枝ちゃんを降ろしてくださいまし! 何のために着替えたんですの!?」



モバP「う、うん。千枝、ほら降りて。仮眠室まで運ぼうか?」





千枝「えへへ、嫌です。ここじゃないと眠れません」チラ



桃華「!?」



桃華「Pちゃま、千枝ちゃんに騙されてはいけませんわ!」



モバP「何を騙すんだ?」



桃華「むう……ずるいですわよ!」グイグイ





ガチャ





薫「あ、せんせぇ、おはよ〜」





桃華「離れてくださいまし!」グイグイ



モバP「桃華、引っ張るんじゃない」



千枝「プロデューサーさん、このまま家まで送ってください」



モバP「まず降りて、な?」





薫「せんせぇ?」



モバP「お、おう。薫、居たのか。おはよう」



薫「なにしてるの? せんせぇ」



モバP「何って言われると、むずかしいな」



モバP「お、こら桃華、服が伸びる! 千枝も降りなさい」



千枝「えへへ〜」スリスリ





薫「あ〜、あそんでるの? いいなあ!」



モバP「違うから、薫はそこで大人しくしてなさい」



桃華「薫ちゃん! 一緒に千枝ちゃんを下ろしてくださいまし!」



薫「ほんと? わぁい! かおるもあそぶ〜! じゃあかおるは背中にのるね!」



モバP「ふおっ」



桃華「あ、薫ちゃん!? 何をしていますの!? 千枝ちゃんを離さないとPちゃまに匂いが……!」



薫「わあ! せんせぇの背中、おっきいねえ! あったかいよ!」



千枝「あ、薫ちゃん。おはようございます」



薫「ちえちゃん、おっはよ〜!」





桃華「Pちゃま、これはどういうことですの? わたしくを差し置いて! わたくしを愛してるんじゃありませんの!?」



モバP「うぐぐ」

 

桃華「もう我慢なりませんわ。お二人が降りないのでしたら、わたくしも乗ります!」



モバP「む、無理だ。もう乗る場所無いから」



桃華「薫ちゃん、肩のほうに行ってくださいまし」



薫「いいよ〜」



桃華「では、いきますわよ! それっ」



モバP「ふぬうっ」





ガチャ





メアリー「ハァイ! ダーリン。あなたのメアリーよ! 会いに来たわ!」



こずえ「ぷろでゅーさー…おしごとのじかん…だよー?」



莉嘉「Pくん、今日も来たよ。よろしくー☆」





モバP「ふぐ……ぐ」





莉嘉「Pくん、なにやってるの? 顔真っ赤だよ☆」



薫「あ〜、みんなおはよ〜っ! あのね、ぷろでゅーさーが遊んでくれるって! みんなであそぼ〜よ!」



モバ「! 薫、待て!」





メアリー「そうなの。フレンドの頼みじゃ断れないワ!」



こずえ「こずえはぁー…のるの…とくいだよー…へへー」



莉嘉「大丈夫だよ、Pくん♪ アタシたち軽いもん。じゃあ行くよー、せーの☆」



モバP「じょ、冗談じゃ……!」





…………



……





ちひろ「あらプロデューサーさん、どうしたんですか。腰を抑えて?」



モバP「ああ、ちひろさん。ちょうどいいところに。少し聞きたいことがあるんですけど……」



ちひろ「なんですか?」





モバP「やっぱり保母さんアイドルっていいと思いません?」











FIN



08:30│持田亜里沙 
相互RSS
Twitter
更新情報をつぶやきます。
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: