2014年04月05日
晶葉「出来たぞ! 嘘をつくとお仕置きする装置だ!」
P「お前……なんて物を」
晶葉「いいじゃないか。これで今日は騙されずに済むぞ」
P「こういうのは騙されるのも一興なんだよ。それでお仕置きってどんなことするんだ?」
晶葉「いいじゃないか。これで今日は騙されずに済むぞ」
P「こういうのは騙されるのも一興なんだよ。それでお仕置きってどんなことするんだ?」
晶葉「所詮はウサちゃんロボの改造だからな。大した事は出来ない。
それに今回は対象が助手だけじゃないから、暴力も良くないだろう」
P「それは対象が俺だけなら暴力オッケーってことなのかな?」
晶葉「その辺りを踏まえた結果、普通のお仕置きになってしまった。
意外性が欠けるから私としてはもう少し改造したいのだが」
P「無視しないでくれよぉ……。それでどんなお仕置きを?」
晶葉「例えば服を溶かす水鉄砲とか発情するガスとか猫になるガスとか
よくわからない触手に縛られるとか本心を暴露するとか信心分ドレインとか」
参考:
http://minus-k.com/nejitsu/loader/up292344.jpg
P「なんか最後によくわからない物が入ったが晶葉、よくやった」
晶葉「普段私の装置のひg……実験に付き合ってくれているからな。
これからは志希のモルm……実験にも付き会うことになるだろう。
これはそんな助手への些細な贈り物だ」
P「晶葉……ありがとう! これで一日楽しむよ!」
晶葉「喜んで貰えて何よりだ。じゃあ機械を起動して、自動追尾の相手を助手にセット、と」カチカチ
ロボ「キドウシマース」テテテ
P「お、付いて来る」
晶葉「じゃ、後は頑張りたまえ。私はレッスンに行こう」
P「ぬへへ。楽しみだぜ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1396342573
幸子「おはようございます……」
P「おう、おはよう……どうした。調子悪そうだな」
幸子「はい、実は風邪を引いて……ゴッホゴッホ!」
P(ハハーン。わざとだな。今にロボが反応するぞ)チラッ
ロボ「」シーン
P(あれ? まじなのか?)
幸子(クックック。ボクの名演技どうですか)
P「大丈夫か? 今日はレッスンだけだし無理せず休むか?」
幸子「だけど、ここで頑張らないと……ゲッホゴホ!」
P「いや、ダメだ。今日は休め。連絡は入れておく」
幸子(そろそろネタバラシしましょうか)
幸子「なーんてのは冗談でボクはかz」
ロボ「キュピーン」ブシュッ
幸子「フギャー! なんですかこの水……あれ、服が!」
P「とりあえず俺のスーツを着ろ!」バサッ
幸子「一体何が……」
P「本当に服が溶けたぞ……。体痛かったりしないか?」
幸子「は、はい。大丈夫ですけど」
P「確か着替え置いてたよな。俺が取るわけにもいかないし
ちひろさんに持っていかせるからとりあえず仮眠室で安静にしてろ」
幸子「はい……」
P「その前にタオルがいるか。ちょっと行っててくれ。すぐ持っていく」
幸子「……行ってしまいました」
幸子(とりあえず指示に従って仮眠室に行きましょう。
うう……下着までなくなってしまいました……)
幸子(しかしこのままだと本当にレッスンを休むことに……。
ちゃんと嘘だと言わないと)
P「幸子ー入るぞー」コンコン
幸子「どうぞ」
P「よし、ちゃんと布団に入ってるな。これ、タオルと飲み物。
着替えなんだがロッカーに入ってるから鍵が必要だったんだ。
貸してくれるか?」
幸子「あのPさん。とても言いにくいのですがボクはかz」
ロボ「キュピーン」ブボボモア
幸子「ゲッホゴッホゴホ!!」
P「ああもう。いいんだ。幸子がどれだけ頑張りたいかはわかった。
だけどな。無理をするのは違うんだよ。一番大切なのはお前の体なんだ」
幸子「いえ、そうじゃにゃくて……にゃんですか、こにゃー!」
P「猫化ガスだ。可愛いぞ」
幸子「ボクがカワイイなんて当たり前のことですにゃ!」
P「そうだったな。それがロッカーの鍵か? 借りるぞ」
幸子(あ、このままじゃ本当に休むことに!)
幸子「Pさん! 待ってくださいにゃ! ボクは……!」
P「大丈夫だ、幸子。言わなくてもわかってる」
幸子「えっ……?」
P「お前がそんなにやる気に満ち溢れているなんて俺も嬉しいよ。
俺ももっと……お前に釣り合いが取れるようなプロデューサーになるよ」バタン
幸子(何もわかってない)
幸子「もういいにゃ。不貞寝するにゃ」ゴロリ
P「連絡はしたしちひろさんに着替えは運んでもらったからこれでよしか」
P「しかしよくやったぞ。お前のおかげで幸子に無理をさせなくてすんだ」
ロボ「ガンバッタ」
P「よし、仕事するか!」
桃華「ごきげんよう。Pちゃま」
P「おう、おはよう。桃華」
桃華「そういえば今日は嘘の日でしたわね」
P「ああ、桃華は嘘をつかないのか?」
桃華「あら、わたくしはあなたには嘘なんていついかなる時にもつく気はありませんわ」
P「そんなに真面目に考えなくていいさ。遊びなんだからな」
桃華「ええ、わかっていますわ。これはただのわたくしの心構えですの。
Pちゃまは嘘をつきませんの?」
P「嘘ねぇ……。よし、じゃあ次に事務所に来た人に嘘をつこう」
桃華「なんてつきますの?」
P「結婚しよう」
桃華「それはまた大胆ですわね。そのうち刺されますわよ」
P「ハッハッハ。うちのアイドルがそんなことするはずないだろ」
桃華「深くは言いませんわ」
P「あー、でも今こいついるしな」
ロボ「イルヨ」
桃華「このロボはどうしましたの?」
P「晶葉の作った嘘に反応するロボだ。俺が騙されないように作ってくれたのだが」
桃華「Pちゃまが嘘をつけば反応してしまうわけですわね」
P「まぁいいか。ちょっと見苦しいところを見せるが」
桃華「見苦しいところ?」
P「ああ、服が溶けたり、猫耳が生えたり」
桃華「本当に見苦しいですわ。ショック死してしまいますわ」
P「辛辣だなぁ……」
ガチャ
P「来たか。俺はやるぞ」
桃華「え、本当にやりますの?」
P「これは嘘じゃないさ」
みく「おはようございます」
P「おはよう……。あれ? みくも風邪なのか?」
みく「いえ、そんなことないですけど。ごきげんよう、桃華ちゃん」
桃華「ごきげんよう」
P「でもいつもは『ねこぱんちっ』とか言ってじゃれてくるじゃないか」
みく「ああ、まだねこみみを付けてないので」
P「ねこみみ?」
みく「ええ、これです」
P「いつも付けてるやつか」
みく「はい、これをつけると」スポッ
みく「Pチャンそんなに猫なみくに会いたかったにゃ?」
P「ほほう。ねこみみにはそんな効果があったのか」スポッ
みく「ちょっと。勝手に取らないでください」スポッ
みく「このねこみみをつけることでみくはより猫に近づくにゃ」
P「なるほどな。ところでみく。大事な話があるんだ」
みく「なにかにゃ?」
P「結婚……しよう」
みく「えっ……」
P「俺のアイドル、いや、俺の妻として生きてくれないか?」
みく「Pチャン……冗談が過ぎるにゃ」
P「はっはっは、バレたか。まぁうs」
ロボ「キュピーン」ブボボモア
P「ゲッホゴホゴホ!!」
みく「だ、大丈夫?」
P「ああ、大丈夫だ。いや、口が……」
P「みく、本当なんだ! 一目見た時からずっとお前に恋していたんだ!」
みく「いやいや、Pチャン。もうわかったから」
P「お前は俺がエイプリルフールにかこつけた嘘だと思っているのだろう?」
P「それは違う!」
P「確かに俺は桃華と共謀して結婚しようという嘘をつこうとした!」
桃華「巻き込まないでくださいまし」
P「ごめん!」
P「もしも他のアイドルなら俺は冗談で済ませただろう」
P「だけどお前だけは。お前だけはこの言葉の意味合いが違ってくるんだ!」
P「俺は思ったんだ。今日ならばもしも告白しても冗談で済ませられると」
P「叶うことのない、そして口にすることのできないと思っていた真実を偽りとして言えると」
P「もちろん他のアイドルが来てたら俺の儚い思いは泡のように消えただろう」
P「だけどお前は来てくれた」
P「みく。俺の愛した人よ」
P「俺と結婚してくれ」
みく「……」
桃華「……」
P「……」
P(なるほどな。本心を暴露するガスか)
みく「……Pチャン変態にゃ」
みく「みくはまだ結婚出来ない年齢にゃ」
みく「そんなみくに本気の求婚なんて」
P「……」
みく「でもみく……とってもドキドキしてるにゃ」
みく「Pチャン。責任、とってね?」
晶葉「まさかこんなことになるとはな」
桃華「愛のキューピットですわね」
P「みく」イチャイチャ
みく「Pチャン」イチャイチャ
幸子「晶葉さん! ボクの服、弁償してくださいね!」
晶葉「ああ、すまないな。今度買い物に行こうか」
桃華「それで晶葉さんはPちゃまに嘘をついていたと」
晶葉「そうだ。あのロボは嘘をつくとお仕置きするロボではない。
嘘を貫き通させるロボだ」
幸子「嘘を貫き通す……?」
晶葉「つまり嘘を訂正しようとするとお仕置きするロボと言ったところか」
幸子「なるほど。だから元気ですと言おうとしたらロボが……」
晶葉「ああ、そういうことだ。助手の場合は結婚しようという嘘のネタバラシに
対して本心を暴露するガスが散布されたのだが……」
みく「Pチャン。ア〜ン」イチャイチャ
P「あむ、ああ、おいしいなぁ。ほら、みくも」イチャイチャ
晶葉「結果的に嘘が本当になってしまったというわけだ」
幸子「見てて胸焼けしそうな光景ですね」
桃華「空気にあてられそうですわ」
晶葉「……二人とも午後の予定はどうなってるんだ?」
幸子「ボクは特に何もないですよ」
桃華「わたくしもですわ」
晶葉「服でも買いに行くか」
桃華「そうですわね」
幸子「行きましょうか」
P「みく。よしよーし」
みく「にぅにぅ」
こうしてPとみくは結婚し、幸せに暮らしましたとさ。
事務所に残っていたちひろは砂糖を吐いて倒れた。
どっとはらい
08:30│池袋晶葉