2014年04月07日

未央「ほらほらー、白状しちゃえ♪」

藍子「だ、だからPさんが撮ってくれたって……」



未央「そうじゃないでしょー? ね、茜ちん」



茜「これはいつ撮ってもらったんですか!?」





藍子「そ、それは……」



未央「この前の藍子ちんの休みの日、プロデューサーも居なかったなー」



茜「デートですか!?」



藍子「で、デート!? ち、違うよ! ただ一緒にお散歩しただけで……」



未央「ほう」



茜「ほう」



藍子「あ」



未央「聞きましたか茜隊員」



茜「ばっちり聞きました!」



藍子「あ、あのその。えーっとぉ……」



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未央「一緒にお散歩。この証言に間違いはないですね?」



藍子「……はい」



未央「なるほどなるほど。茜警部補、これを聞いてどう思いますか?」



茜「仲良しですね!」



未央「あ、うん。そうだね。じゃなくて! おやすみの日に一緒にお散歩。これがどういう事かわかりますか!?」



茜「ま、まさか!?」



未央「そう! そのまさかなんですよ!」



茜「そ、そんな! 未央警部! 間違いじゃないんですか!?」



未央「……残念だけど、真実はいつもひとつなのさ。悲しい事にね」



茜「そんな……」



藍子「2人ともテンションおかしいよ……」

未央「で、ぶっちゃけそのお散歩デートはどっちから誘ったの?」



藍子「だ、だからデートじゃ……」



未央「シャラーップ! 男女が一緒にお出掛けする事をデートと呼ばずなんと言う!?」



茜「わかりません!」



藍子「あうう……」



未央「恥ずかしがる藍子ちんをこのまま眺めるのもいいけど、話が進展しないから早く白状しちゃいなさいって」



藍子「……私から、です」



未央「ほーう」



茜「積極的ですね!」



藍子「ち、違うよ? Pさんが最近休めてないって言ってたから、その。たまにはゆっくりお散歩でもどうですか? って……」

未央「へえー♪」



茜「へえー!」



藍子「にやにやしないでよぉ……」



未央「消極的だった藍子ちんがこんなに積極的になるなんて。感慨深いものですなー」



茜「この写真はどこで撮ったんですか?」



藍子「あ、お散歩してたら桜が綺麗に咲いてるところがあってね。今度2人も一緒に行こう♪」



茜「素敵なお誘いですね! 是非!」



未央「藍子ちん」



藍子「はい?」



未央「話逸らそうとしてもこの未央ちゃんは引っかからないよ」



藍子「……なんのことだかさっぱり」



未央「目が泳いでるよ」



藍子「だってぇ……」



未央「ぶっちゃけさー、プロデューサーとどこまで進んでるの? あんまりもたもたしてたら私がかっさらっちゃうよ?」



藍子「そんな事言われても……。Pさんとはそんな関係じゃないから……」

未央「あくまでシラをきるつもりかー」



茜「藍子ちゃんは恥ずかしがり屋ですからねー」



藍子「嘘じゃないもん……」



未央「ま、それなら未央ちゃんにもチャンスがあるって訳だ」



茜「私にもありますね!」



藍子「ううー……。そ、そんな事言って、2人はPさんの事好きなの?」



未央「好きだけど?」



茜「好きですよ!」



藍子「へっ?」



未央「そりゃー顔だけならそこらの俳優さんのほうがカッコイいけどさ。なんつーかなー」



茜「プロデューサーは頼りがいがあります!」



未央「そうそう。それそれ」



藍子「うん……」



未央「デビュー前からずっとお世話になってるからね。愛情が湧くのも不思議じゃないっしょ?」



藍子「そう、だよね」

未央「ちなみにさ、プロデューサーの事狙ってるのは私らだけじゃないよ? 事務所の子ほとんどって言っても過言じゃないね」



茜「プロデューサーは愛され体質ですからね!」



藍子「……知ってるよ」



未央「藍子ちん、本当の事言って。このままでいいわけ?」



茜「誰かにプロデューサー取られちゃいますよ!?」



藍子「……Pさんが幸せなら、私はそれでいいから」



未央「茜ちん」



茜「任されました!」



藍子「え? あ、あの。茜ちゃん? なんで愛海ちゃんみたいに手をわきわきしてるの?」



未央「やれ」



茜「ラジャー!」



藍子「あ、やっ。やめあは、あははは! だ、だめっ! わたし腋よわあははははっ!」



茜「素直じゃない子はお仕置きです!」

未央「藍子ちんが優しいのは知ってるけどさー。好きな人を誰かに譲るのは違うんじゃないかな」



藍子「あははははっ! た、あはっ。たすけて!」



未央「本当の事言ったら助けてあげる」



茜「プロデューサーの事をどう思ってるんですか!?」



藍子「そ、そんなのあはは! いえないよっ!」



未央「茜隊員、まだまだ足りないようですぜ」



茜「うおおおー! 燃えてきましたー!」



藍子「わ、わきばらもっ!? ら、らめっあはははっ!」



未央「ほれほれ。我慢は体に悪いよー?」



茜「うりゃうりゃうりゃー!」



藍子「あははっ! ……っき! あははははっ!」



未央「ワンモアプリーズ」











藍子「……だいすきっ! だいすきです!」









 

藍子「はぁ……はぁ……」



未央「茜ちんお疲れ様」



茜「なんのなんの!」



藍子「はぁはぁ……ぴ、Pさんには……」



未央「だいじょぶだいじょぶ。そんなに無粋じゃないって」



茜「その言葉は自分で伝えないと意味がありませんからね!」



藍子「ふぅ……ふぅ……」



未央「しっかしまー、だいすきっ! ですって奥さん」



茜「情熱的ですね!」



藍子「ふ、2人もPさんの事好きだって……」



未央「ん? うん、好きだよ」



茜「私は嘘はつきませんよ!」



未央「ただね」



藍子「……?」



未央「私らのはライク、藍子ちんのはラブって違いはあるけどね」



藍子「……え?」



茜「日本語って難しいですよね!」



未央「同じ単語でも意味合い変わるもんねー」



藍子「」

藍子「だ、騙しましたねっ!?」



未央「ナンノコトダカサッパリー」



茜「ひゅー」



未央「茜ちん。口笛吹くならこう口を尖らせて……」



茜「ぴゅー♪」



未央「オッケー♪」



藍子「ごまかさないでよ! もうっ!」



未央「しかしこれで藍子ちんの本心がわかったわけだ」



茜「素直に応援出来ます!」



藍子「うう。誰にも言わないつもりだったのに……」



未央「いいじゃん。こんな頼もしい仲間が増えたんだから」



茜「ポジティブパッションは藍子ちゃんの事全力で応援しますよ!」



未央「そだっ! 帰りにクレープでも食べながら作戦会議しない? 題して藍子ちんの愛子化計画!」



茜「いいですね!」



藍子「不安だよぉ……」

未央「善は急げだ! 2人ともいっくよー!」



茜「はい!」



藍子「ま、待って。そんなに急がなくても」



未央「こーゆー時は急ぐに限るんだわぷっ!」



P「おいおい。ちゃんと前向いて歩けよ」



未央「……へ?」



茜「わっ!?」



藍子「ぴ、Pさん!? い、いつの間に」



P「いや、今帰ってきたとこだけど。みんなはもう帰るのか?」



未央「う、うん! ちょっと寄り道するからね!」



茜「クレープ食べてきます!」



P「そっか。気を付けて帰れよ」



未央「そんじゃ。お疲れさまー!」



茜「お疲れ様です!」



藍子「あ、あの……Pさん?」



P「ん?」



藍子「……な、なんでもないです! お疲れ様でした!」



P「へ? ああ、お疲れ様」

P「なんだったんだ?」



ちひろ「さあ?」



P「うおっ!? な、なんでデスクの下に隠れてるんですか!? 乃々や輝子じゃあるまいし」



ちひろ「私がいるのがバレると3人に気を遣わせそうでしたし」



P「へ?」



ちひろ「なんでもありませんよ。ほら、帰ってきたなら書類の整理手伝って下さい。ただでさえ中断させられてたんですから」



P「あの3人が何かしたんですか?」



ちひろ「それは私の口からは言えませんよ。彼女達から直接聞いて下さい。たぶん教えてくれないでしょうけど」



P「それ聞く必要あるんですか?」



ちひろ「……ふふ。いつか言ってもらえるといいですね」



P「はい?」



ちひろ(頑張れ、藍子ちゃん)







藍子「ま、待ってー!」



未央「茜ちん早いよ! ペース落として!」



茜「藍子ちゃんを応援するなら常に全力じゃないと!」



未央「た、確かに!」



藍子「は、恥ずかしいからやめてーっ!」







おわりん



20:30│本田未央 
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