2015年12月28日

モバP「ほう、苺が安いのか」

ちょっとした日常会話。



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ー早朝・事務所ー







P「苺が安くてなあ、つい買い込んじまった…」





P「しかし、これだけあると持て余すのも事実だな…」



P「ジャムでも作るか…いや、でもなあ…」



P「結構手間なんだよな、アレ…今俺も時間取れないしなあ…」



P「せいぜいが『お手本よりたくさん苺乗せたショートケーキ』…ってとこかな」



P「…おっと、時間だな、そろそろ出ないと間に合わん…」



P「…ま、使い道についてはあとで考えるかなっと…」



P「あと、苺はこう見えて野菜らしいからな。常温で保存しても大丈夫なんだと」



P「…や、正確なところは俺も知らないけど。個人的にはもう果物でいいんじゃないかと思うんだが」



P「なので、ひとまず机にでも置いておくかな…で、一応書き置きしてっと」





「みんなで仲良くわけるように」





P「じゃ、ちょっと出てきまーす」



ーーーーーー



ありす「おはようございます…誰もいませんね」きょろ…



ありす「…プロデューサー、今日も遅いのかな」



ありす「……はっ、何で私、プロデューサーのこと…」ぶんぶんぶん…



ありす「あれ、机の上に何か……」



ありす「こ、これは……!!」



ありす「……これだけの苺があれば、きっと…!」

ーーーーーーーーーー



ーそれからしばらくして。



かな子「ふんふんふーん♪ 今日もたくさんお菓子作って来ちゃった…」



かな子「次は何を作ろうかなぁ…シュークリーム? ケーキとかもいいかも!」



志保「あら? かな子ちゃん!」



かな子「あ、志保さん♪ おはようございますっ」



志保「うん、おはようございます♪ …って、その手に持ってる箱、もしかしてお菓子?」



かな子「はい! とっても美味しいクリームパイなんですよ? よかったら、おひとつ…」



愛梨「あれ?二人とも、何してるの?」



かな子「あ、愛梨ちゃん!」



志保「おはようございます♪」



愛梨「うん、おはようございます♪ …わあ、それって、かな子ちゃんが作ったの?」



かな子「はいっ♪ よかったらおひとついかがですか?」



愛梨「ありがとう♪ 実は私も、アップルパイを焼いてきてて…」



わきあいあい……





ーーーーーーーーーー

がちゃ……



かな子「それで、これがプロデューサーさんの…」



愛梨「あれ? なんだか、焦げたような匂いが…」



志保「給湯室からでしょうか? …私、ちょっと見てきますね」たたた……



かな子「あ、待って、志保さん!一人じゃ危ないですよ!」たたた……



愛梨「そうだよ、みんなで一緒に……あれ?」



愛梨「プロデューサーさんの机の上……わあ、苺がこんなにたくさん!」



愛梨「いいなあ…甘くて、おいしいんだろうなあ…いいなあ…」



ガチャ…



フレデリカ「あ、愛梨ちゃん! おはボンジュールー♪」



愛梨「あ、フレデリカちゃん♪ おはようございますっ。」



フレデリカ「愛梨ちゃん、こんなとこで何やってるの?」



愛梨「何を…? そういえば、私、何をしに来たんだっけ」



フレデリカ「んー、わかんない♪ って言うか、アタシは今日、何しに来たんだっけ?」



愛梨「何しに…ですか…難しいですねー」むむ…



愛梨「でも、とりあえず、生きていればいいことがありますよね」



フレデリカ「わお♪ いきなり壮大なスケールで、フレデリカびっくり!」



フレデリカ「そうだよねー…」



宮本「…人が生きると書いて、人生と読む。…おはようございます、宮本フレデリカです。」



愛梨「わあ、なんだかフレデリカちゃん、すっごく大人っぽかったです!私も真似してやってみようかな?」



愛梨「おはようございます。十時愛梨ですー。えっと、人生って、なんなんでしょうねー?」



フレデリカ「えっとね、わかんない! いい事あるよ♪」



愛梨「ですよねー。えへへ、とりあえず、生きていればいい事あるって思います♪」



愛梨「ところで、私達、何しにここへ来たんでしたっけ?」



フレデリカ「んっとね、喋ってるから喋りに来たんじゃないかな!」



愛梨「そうですねー。喋ってますもんねー♪」



周子「おはよー……」がちゃ……



周子「……………」







ーこの時塩見周子は、類稀なる動物的本能で、身の危険を察知した。





ーその間、僅か1・212秒であったと言う。







周子「…………」(そっ閉じ)



周子「……これはつっこみをいれてもムダになるヤツだよね。うん、流石のあたしでも背筋がぞくっとしたもん」



周子「部屋に入れないんじゃ何もできんなー…って言うか、あっちのが騒がしい感じ?」



周子「どーせ待ってても暇だし、様子見にいこーっと。お腹すいたーん♪」



ーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー



ーーーーーー





ーーー





P「ふぁあ…何とか今日も無事、帰ってくる事ができたなぁ…」



P「事務所に明かり……は、さすがにないか…そりゃこんな時間じゃあな…」



P「最近忙しくて、あいつらの顔をろくに見れてない気がするが…大丈夫かな」



P「せめて、あの苺だけでも持って帰ってくれてたら嬉しいんだけどな」がちゃ……



P「……よっと」ぱちっ……



P「さて、今日も日付変わるまでお仕事ですよーっと…ん?」



机の上に膨らんだビニール袋「……」

P「あちゃー…あいつら、結局気づかなかったのか…しゃーない、俺が持って帰って…」



P「……なんだこれ、中身苺じゃないな…」



P「……苺ソース? ……あ、なんか程よく香ばしくて美味い…」



P「これは…苺大福か? こっちはクリームパイ…これは…」



P「『冷蔵庫にパフェとケーキもありますので、良かったら食べてくださいね♪』」



ーーーーーーーーー



P「……………」かたかた…



P「…………」ぱく…



P「……………」



P「……………おかしいな」













P「……苺って、こんなにしょっぱかったっけか…」













ーおしまい。







22:30│モバマス 
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