2016年01月08日

双葉杏「いつも通りの元日」

ー事務所ー



杏「あけおめー」



モバP「……あけおめ、元日だっていうのにこたつでダラダラしやがって」





杏「元日だっていうのに朝からせっせと働いてるプロデューサーには負けるよ」



モバP「なにそれイヤミ?皮肉?」



杏「褒めてるんだよ、というわけでお年玉ちょーだい?」



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モバP「今の流れで貰えるとでも思ってるのか……いちごミルクとグレープ、どっちがいい?」



杏「んー、いちごミルクで」



モバP「ほらよ」ポイッ



杏「あむっ……んまんま〜」



モバP「で、元日の朝から事務所にいるんだお前は」



杏「んー?いやー、家にいても暇だし、どうせみんな集まると思ったからね……あと、こたつ代を浮かすため?」



モバP「ちひろさんに言っておくからな」



杏「それはご勘弁を」

モバP「にしても、元日なんだしそんなに人も集まらないだろ。来るとしても仕事入ってる人たちくらいだと思うぞ」



杏「甘いね、プロデューサー。来る子は今すぐにでも来るよ」



ガチャッ



佐久間まゆ「おはようございます、そしてあけましておめでとうございます、Pさん♪」



杏「ほらね」



モバP「まじでか……あけましておめでとうまゆ、今年もよろしくな」



まゆ「はい……今年と言わず、ずっとでもいいんですよぉ?」



モバP「ははは、気持ちだけ貰っておくよ……それにしても、まゆもわざわざこんな朝早くから来たのか」

まゆ「ええ、いち早くPさんに会いに来たかったんですが……どうやら先を越されてしまっていたみたいですねぇ」チラッ



杏「ドヤァ……」ドヤァ



モバP「何のドヤ顔だ」



まゆ「あ、それとPさん、これをどうぞ」



モバP「これは……年賀状か」



まゆ「はい、Pさんには直接渡したかったので」



モバP「わざわざすまないな……俺の方はもう送っているけど」



まゆ「ええ、朝確認したら入ってましたよ……ずっと大事にしますね」



モバP「そこまでしなくてもいいんだがな」



杏「そういえば杏のところにも来てたよ、『働け』とか余計な一文が付いてたけど」



モバP「余計とは失礼だな、俺の純粋な気持ちだぞ」



杏「杏にとっては純粋な悪意だからノーサンキュー」



まゆ「ふふっ、相変わらずお二人は仲がいいですねぇ……まゆ、少し嫉妬しちゃいます」



杏「杏も働けって言われるのはもうこりごりだからね、利害の一致で入れ替わろう」



モバP「まゆはちゃんと仕事をこなしてくれるから結局働かないお前に働けって言うからな」



まゆ「まゆが仕事をしなかったらPさんが構ってくれる……?」



モバP「まゆ?それ俺にものすごい負担かかるからやめてね?」



まゆ「冗談ですよぉ……」



モバP「ならいいんだけど……」

杏「ところで、ずっと気になってたんだけどその大きい荷物は何?」



モバP「ああ、そういえば俺も気になってたんだ」



まゆ「これですかぁ?これは、事務所の皆さんでと思って、おせちを作ってきたんです」



モバP「おせち?また立派なものを作ってきたな」



杏「さすがまゆちゃん、いいお嫁さんになるよ……ねえプロデューサー」



モバP「こっちに振るな……まあ、確かにそう思うけど」



まゆ「ふふ、嬉しいお言葉ですけど、これはまゆ一人で作ったわけじゃないんですよ」



杏「あ、そうなの」



まゆ「はい、何人かにお手伝いしてもらったんです……その方たちもそろそろ来ると思いますよぉ」



ガチャッ



安部菜々「あけましておめでとうございます!安部菜々17歳、今年も頑張ります!」



モバP「あけましておめでとうございます、菜々さん」



まゆ「二度目ですが、あけましておめでとうございます」



杏「あけおめー」

菜々「あ、まだ3人しかいらっしゃらないんですか?」



モバP「ええ、まだ10時前ですし……それと、菜々さんはお一人ですか?」



菜々「一応、みくちゃんとかも事務所に来る準備をしてましたよ……あと、敬語はやめてください!」



モバP「はは、それにしても開口一番で宣誓とはいい心構えだな……杏も見習えよ」



杏「杏はいいよ……それより、お身体には気をつけてね、菜々さん」



菜々「ちょっと!老人を労るような言い方やめてください!」

モバP「そうだぞ杏、菜々さんもそこまでは年を取ってないぞ」



菜々「『そこまで』ってなんですか!ナナはまだまだ現役の17歳です!」



まゆ「あら、でもさっき楓さんたちと……」



モバP「相変わらずツメが甘いな」



杏「そういう芸風だからね」



菜々「芸風ってなんですか!?」







モバP「ふぅ……さて、そろそろ菜々さんいじりはおしまいにするか」



杏「そうだねー、菜々さんもそこに立ってないでこたつ入れば?」



菜々「ぐぬぬ、納得いきませんが……仕方ないですね」



モバP「ちっ……人の気も知らないでぬくぬくしやがって」



菜々「うわぁ、すごい悪態……」



まゆ「あ、まゆが温かい飲み物を持ってきましょうか?」



モバP「くぅぅ……やっぱりまゆは天使だぁ!」



まゆ「そ、そんなことないですよぉ……///」



杏「プロデューサー、情緒不安定なの?」



モバP「うるせぇ!こうでもしなきゃやってられねえんだよ!」



杏「壊れた」



菜々「まあ、年中無休っていうレベルで働いてますからね……」



杏「たまには休めば?」



まゆ「他人事ですね……」



モバP「そもそもお前のせいで予定外の仕事が増えたりしてるだけどな」



杏「てへっ」ペロッ



菜々「あ、杏ちゃんもあんまり煽らないで……!」



まゆ「まゆ、言って貰えればいつでもPさんを癒やしますよ?」



モバP「まゆの優しさが身に染みるよ……あ、飲み物はコーヒーで」



まゆ「はい、わかりました」タッタッタッ

菜々「……つくづく罪作りですよね、プロデューサーさん」



杏「新年早々罪作っちゃったか、さすがプロデューサー」



モバP「……一応さ、俺にもプロデューサーって立場があるから」



菜々「それはわかっていますよ、別にプロデューサーさんを責めているわけじゃありませんから」



杏「んで、本心ではまゆちゃんのことどう思ってるの?」

モバP「そりゃあ、あれだけアプローチされたら……なぁ?」



菜々「なぁ?じゃないですよ……おっと」



まゆ「お待たせしました、Pさん

、どうぞ」



モバP「あ、ああ、ありがと」



まゆ「いえ、Pさんのためならなんでもしますから……なんでも」



杏「ニヤニヤ」ニヤニヤ



菜々「ニヤニヤ」ニヤニヤ



モバP「お前ら……」

まゆ「どうかされたんですか?」



モバP「い、いや、なんでも……」



ガチャッ



前川みく「おはようございまーす」



モバP「ナイスタイミングみく!」



みく「な、何のことにゃ!?」



モバP「いやいや、なんでもないよ……あけおめ!」



杏「あけおめー、みくにゃん」

みく「よくわからないけど……あけましておめでとうにゃ!今年も一年よろしくね、Pチャンに杏チャン」



菜々「ナナたちは、さっきぶりですもんね」



まゆ「そうですね、おせち作りも手伝ってもらいましたし」



モバP「みくもおせちを作ったのか?」



菜々「あー、みくちゃんは……味見していただけですね」



杏「失望しました」



みく「それはやめるにゃ!」

まゆ「ふふ、人も増えて騒がしくなってきましたね」



菜々「お正月らしいですねぇ」



モバP「そうだな、この後他のアイドルも来るんだろ?」



みく「うん……あ、大人組はもう酔っているから気をつけるにゃ」



モバP「うわ、めんどくさ……」



みく「本音がだだ漏れにゃ……」



まゆ「あ、それならそろそろおせちを広げましょうか?」



モバP「ああ、そうだな、俺の方もそろそろ一段落つきそうだし頼むよ」



まゆ「はい、まゆに任せてください」



菜々「あ、ナナも手伝いますね」



みく「じゃあみくも手伝うにゃ」



杏「杏は応援してるねー」



モバP「おい」













ワイワイガヤガヤ



杏「…………」



モバP「……どうかしたのか?杏」



杏「いやー、みんな新年になっても変わらないなって思ってさ」



モバP「そうだなぁ……でもいいんじゃないか?それで」

杏「そうだね、杏も今の環境は居心地がいいし……だからプロデューサーはこの環境が壊れないようによろしくね」



モバP「そう思うならもう少し働いてくれてもいいんだぞ?」



杏「それはいいよ、プロデューサーが頑張って」



モバP「まったく、お前も変わらないよなぁ……ん、きらりが呼んでるぞ」



杏「げ、ほんとだ……仕方ない、行ってやるか」



モバP「じゃあまた後でな」



杏「ん」



ウキャー アンズチャーン!



チョックルシイヨキラリ…





モバP「……さて、今年も頑張るかな」







 おわり



23:30│双葉杏 
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