2016年01月14日

モバP「沙理奈のちょっとイイとこ見てみたい」

のんびりと書いていきます



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1448419024



P「沙理奈...」







沙理奈「Pさん...」





P「いくぞ...沙理奈...」





沙理奈「いやぁ...やめてぇ...そんなにされたらアタシ...」





P「ダメだ、もう止まらないぞ...」





沙理奈「やぁん...もう許してぇ...」















『GOAL!!』









P「よし、俺が一着だな」



沙理奈「むぅぅ!また負けたー!」

聖來「沙理奈ってば弱ーい♪」



沙理奈「うるさいわよ!」



P「んじゃ、沙理奈が買い出し決定な」



沙理奈「くぅぅ...Pさんどころか聖來にまで負けるなんて...」



聖來「こういうのはリズムだよ、リ・ズ・ム♪」



沙理奈「はいはい、それじゃ行ってくるわね」



P「おう、よろしくな」





バタン





P「いやー、久々にキノコカートやると面白いなぁ」



聖來「うん、テレビゲームもたまにはいいよね!」



P「それにしても沙理奈があんなに弱いとは...」



聖來「あはは、すっごくムキになってて可愛かった♪」



P「あいつ年齢の割に大人びてて余裕ぶってるけどまだ22歳だもんな」



聖來「うん、アタシよりも1つ下にしてはしっかりしてるよね」



P「いっこ上はこんな感じなのになぁ...」



聖來「あー!それどういう意味!?」



P「いやいや、別に深い意味は...」



聖來「もう...」

P「でも、いつも自信たっぷりで大人びてる沙理奈だけど、たまーに年相応の振る舞いになったりするぞ?」



聖來「あっ、それなんかわかる!時々なるよね沙理奈って、他の人にはあんまり見せたがらないみたいだけど」



P「もっと見せてもいいのなぁ」



聖來「恥ずかしいんじゃない?自分がセクシーだって自覚してるし...」



P「むむむ...新たなファン層が広がるかもしれないのに...」



聖來「ちなみにさ、Pさんが見た沙理奈の年相応な振る舞いってどんなの?」



P「俺の時か?うーん...あれは確か初めてのライブの時だったな...」















−−−−−−







P「松本さん、準備はできてますか?」



沙理奈「...うん」



P「どうしました?体調が悪いのでは...」



沙理奈「...ううん、大丈夫」



P「そうですか、ではあと5分で出番なので、リハーサルどうりに...」



沙理奈「......」



P「...松本さん?」



沙理奈「...な、なに?」



P「...本当に大丈夫ですか?」



沙理奈「...だ、大丈夫...よ」



P「本当ですか?」



沙理奈「......」



P「...怖いか?」



沙理奈「......」



P「正直に言っていいんだぞ?」



沙理奈「...少し」

P「そうか...」



沙理奈「...お客さん、いっぱいいる?」



P「ああ、たくさんいるよ」



沙理奈「...ダメだな、アタシ」



沙理奈「普段あれだけ大きなこと言ってるのに...今になって急に脚が震えて...」



P「松本...」



沙理奈「...大丈夫、本当に大丈夫!ちょっと緊張してるだけ...」



P「そうか...」



沙理奈「...ねえ、プロデューサー」





ギュッ





P「ま、松も...」



沙理奈「...お願い、ほんのちょっとでいいの」



沙理奈「ちょっとだけこうさせて...」



P「...わかった」



沙理奈「すーはー...すーはー...」



P「大丈夫か?」



沙理奈「...もういっこお願いしていい?」



P「なんだ?」



沙理奈「...名前で呼んで?」

P「名前?」



沙理奈「うん...ダメ?」



P「ま...」



P「...大丈夫だ沙理奈、お前ならやれるよ、いっぱいレッスンしたろ?」



沙理奈「うん...」



P「頑張れ、きっと上手くいく」



沙理奈「...うん...うん!」



沙理奈「よっし!もう大丈夫!うん、イケるイケる!」



P「いいのか?」



沙理奈「うん、ゴメンね」



P「じゃあもう行くぞ?時間ギリギリだ」



沙理奈「そうね、急がなくっちゃ♪」



P「...楽しんで来い」



沙理奈「...うん、ありがとね」



沙理奈「アタシ頑張るから...」







沙理奈「ちゃんと見ててね、Pさん♪」









−−−−−−







聖來「へぇー、沙理奈もそんな時期があったんだ、今じゃライブで視線浴びるの楽しいって言ってるのに」



P「そりゃそうだろ、誰だってデビューの時は緊張するさ」



聖來「アタシはそうでもなかったよ?」



P「お前が特殊なんだよ」



聖來「でもその時からなんだ、沙理奈がPさんのこと名前で呼んだのって」



P「そうだな、今にして思うとそのライブを境に沙理奈がすごくちょっかいを出してくるようになった気が...」



聖來「いいことじゃん、Pさんのこと信用したってことでしょ?」



P「そう言われれば...そうかもな」



聖來「アタシも見てみたかったなー、緊張して震える沙理奈のコト♪」



P「本人にはナイショだぞ?俺と沙理奈しか知らないんだからな」



聖來「わかってるわかってる!」



P「ちなみに聖來は沙理奈が年相応だなって思った出来事ってなにかあるのか?」



聖來「まあ、少しはね」







聖來「あれはこの間バーに行った時なんだけど...」







−−−−−−







カコン!





聖來「よし、入った!」



レナ「ナイスタッチ♪フフッ、聖來は飲み込みが早いのね、教えがいがあるわ」



聖來「ありがとレナさん!」



沙理奈「むぅぅ...なんで聖來ばっかり入るのかしら...」



レナ「沙理奈、落ち着かなきゃダメよ?カッカしてたらポケットに嫌われちゃうわ」



沙理奈「わかってますぅ...ん〜、えいっ!」カコンッ!



聖來「あ〜、またハズレ...」



沙理奈「もう〜!」



レナ「ほーら、ポケットが沙理奈のこと怖がっちゃった♪」



聖來「力入れすぎだよ沙理奈、もっと優しくしないと...」



沙理奈「わかってるわよぉ、でも入れようと思うとついつい力んじゃって...」



レナ「フフッ、ダメよそんなんじゃ♪男の人と付き合うのと同じで、焦ってばっかりだと上手くいかないの♪」



沙理奈「ぐっ...レナさんが言うと含蓄あるわねぇ...」

聖來「フォームが悪いんじゃない?もっと身体を倒して...こう!」



沙理奈「こう?」



聖來「もっと倒さないと!」



沙理奈「もう〜、胸が邪魔でフォームが取りにくいのよぉ...」



レナ「あら、言い訳しちゃダメよ沙理奈、ちゃんと構えないとね♪」



聖來「ほら見て沙理奈、レナさんの構えビシッと決まってるよ?」



沙理奈「むぅぅ...悔しいけどセクシーだわ...」



レナ「ちゃんとボールとポケットを見据えて、焦らず心を落ち着ければ...」





カコンッ! ゴトンッ!





レナ「ねっ♡」



沙理奈「すごい...酔ってるはずなのに...」



聖來「さすがレナさん!カッコイイね♪」



沙理奈「レナさん、もう一回!もう一回教えて!今度はちゃんとやるから!」



レナ「やれるの?」



沙理奈「やる!」



レナ「ウフフ、じゃあ教えてあげる♪」







沙理奈「ちょっと待ってなさいよ聖來、今度は勝つからね!」









−−−−−−







聖來「こんな感じかな」



P「確かにアイツ結構負けず嫌いだよなぁ、さっきのキノコカートといい...」



聖來「遊びでも負けると本気で悔しがるよね」



P「まあ、常に自分でアドバンテージを握ってたいタイプだからな」



聖來「でも、事務所の人たちにはそんなことないじゃん、負けてもあっさりしてるよ?」



P「そこはほら、表面上は取り繕ってるんじゃないか?」



聖來「じゃあ内心は悔しがってるってこと?」



P「沙理奈は事務所での自分のキャラクターをわかってるしな、でも俺や聖來は取り繕うような関係じゃないし...」



聖來「安心して本音を出すってこと?」



P「うん...」



聖來「...ふふっ、なんかいいねそれ♪アタシたちだけに見せてくれるんだ」



P「...確かにな、そう考えると悪くはないかも」



聖來「うんうん♪そっかぁ、アタシたちは特別かぁ...」



P「なんか嬉しそうだな...」



聖來「それはそうだよ、いいPさん?女の子はね、特別ってコトバに弱いの!」



P「へぇ、聖來に女の子のことを語られるとは思わなかったな」



聖來「もうー!またそういうこと言うーっ!」ギュウウウウウ



P「ぐえぇ...苦しい苦しい...ギブギブ...」



聖來「...あっ、そういえばもう一人いた!沙理奈が取り繕わない相手!」



P「本当か?誰だそれ?」







聖來「決まってるじゃん、わんこだよ♪」









−−−−−−







わんこ「くぅーん...」



沙理奈「わんこ、お手っ!」



わんこ「わんっ!」



沙理奈「よしよし、はいゴホービよ♪」



わんこ「わんっ、わんわん♪」



沙理奈「あぁー、可愛いわねぇ...」



聖來「わんこったら完全に沙理奈に懐いちゃったねー」



沙理奈「ウフフ、アタシの魅力が自然とわんこを引き付けちゃうのよねぇ」



わんこ「わんわん!」



沙理奈「ほら、わんこも『そうだ』って言ってるわ♪」



聖來「えーっ、ホント?」



わんこ「わんっ!」



沙理奈「なぁに?ふむふむ...聖來より沙理奈の飼い犬になりたい?ん〜、どうしようかしら♪」



聖來「もうーっ、わんこっ!」

沙理奈「ああんダメダメ、そんなに怒るとわんこがおびえちゃうわよ聖來♪」



聖來「むぅぅ...うらぎりわんこぉ...」



わんこ「わん?」



沙理奈「ほーら、すねないすねない♪」



わんこ「わんわん!」



沙理奈「あはは、おなか減ったのね?はい、ビーフジャーキーよ」



わんこ「わふっ♪」



沙理奈「ふふっ、そんなに夢中になって食べちゃって...可愛い♪」



わんこ「わんっ?」



沙理奈「わーんこっ♪」ナデナデ



わんこ「わん!」



沙理奈「可愛いわんこ...」ナデナデ...



わんこ「くぅーん...」







沙理奈「んっ♡」ギュウウウウウウ







−−−−−−







聖來「そんな感じで、ずーっとわんこを可愛がってたの」



P「へぇー、沙理奈がか...」



聖來「すっごくリラックスしてたよ、表情も声色も」



P「なるほどな...」



聖來「アタシがいることも忘れてさ、なんだか...」



P「焼きもちか?」



聖來「...ちょっとだけ」



P「まあ、沙理奈に他意はないだろ、純粋にわんこと遊んで癒されたいだけだ、心配するな」



聖來「それはそうだろうけど...」



P「しかし、わんこがそこまで沙理奈に懐いてるとは知らなかったな」



聖來「あれ?Pさんはわんこと沙理奈が遊んでるの見たことなかったっけ?」



P「いや、何回かあるけど」



聖來「今じゃもうすっかり懐いちゃってるよ、すぐにおなか見せて甘えるし」



P「おなかを見せて甘える、か...」



聖來「なに?」







P「俺の中じゃわんこじゃなくて沙理奈がそうしてるイメージがあるんだ」







−−−−−−







ガチャッ







P「ただいま戻りましたー」



沙理奈「あっ、おかえりPさん♪」



P「沙理奈...行儀悪いぞ、ソファーに寝転がって...」



沙理奈「ん〜...だってぇ、今日の撮影すっごく大変だったんだもん...」



P「ああ、そういえば今日は朝早くに集合してからの撮影だったな」



沙理奈「そうよぉ...無事に終わったけど、もうクタクタぁ...」



P「お疲れ様、でもほかのアイドルに示しがつかないし、そろそろ起きて...」



沙理奈「むーりぃー、もうパワー切れ♪」



P「なんだよパワー切れって...」



沙理奈「パワーを補充しないと動けないの♪」



P「どうやって補充するんだ?」



沙理奈「フフッ、Pさんが頑張ったアタシを褒めてくれたら補充できるかも♪」



P「褒める?」



沙理奈「そう、アタシ褒められて伸びるタイプなの、知ってるでしょ?」



P「まあな、沙理奈は褒めたら褒めただけ頑張ってくれるタイプだし」



沙理奈「でしょ〜?だから、頑張ったアタシを褒めて♪」



P「おう、よく頑張った、えらいえらい」



沙理奈「ちゃんと褒めてってばぁ!」



P「...お疲れ、朝早くから大変だったな」



沙理奈「ん〜、まだダメ」



P「えっ、ダメなのか?」



沙理奈「言葉だけじゃなくて、身体でも表してほしいの♪」



P「まったく...」





ナデナデ





P「...どうだ?」



沙理奈「...うん、いい感じ」

P「もういいだろ?」



沙理奈「ダーメ、もっと褒めて♪」



P「えらいなぁ沙理奈は、えらいえらい...」



沙理奈「ンフフフ、撫でるのも忘れちゃイヤ♡」



P「はいはい」ナデナデ



沙理奈「...あぁー、すっごく安心する」



P「まるで犬だな、そんなに嬉しそうにして...」



沙理奈「フフッ、よくわんこと遊んでるから移ったのかもしれないわね」



P「まさか」



沙理奈「わんっ♪」ゴロン



P「おぉ...」



沙理奈「わんわーんっ♪」





P(おぉ、これは...犬や猫が安心したときに見せる、服従のポーズ...!)





沙理奈「くぅーん...ほらほら、もっと撫でて♪」

P「い、いいのか?」



沙理奈「うん、撫でてくれないと...イヤ♡」



P「...じゃあ」





ナデナデ...







沙理奈「ひゃうっ!」





P(スベスベだ、沙理奈のおなか...)





沙理奈「ち、ちょっとPさん...」





P(それに暖かい...新陳代謝がいいのかな...)





沙理奈「も、もしもし?」





P(贅肉の欠片もない...なのにすごく柔らかい...)





沙理奈「ちょっ...あ、あはは...あははは...」





P(あぁ...これはいい...)





沙理奈「Pさん!」





P「っ!!」

沙理奈「もう...くすぐったいってばぁ...」



P「お、おう...すまん...」



沙理奈「撫でてもいいって言ったけど、おなか撫でていいとは言ってないわよぉ...」



P「えっ、でもおなか見せてた...」



沙理奈「わんこのマネしただけ!」



P「あっ、そうだったのか...」



沙理奈「夢中になっちゃって...全然アタシの声聞こえてないし...」



P「すまん...」



沙理奈「そんなによかった?アタシのおなか...」



P「お、おう...」



沙理奈「ふーん...」



P「な、なんだよ?」









沙理奈「...エッチ♡」









−−−−−−







聖來「そんなことあったの?」



P「...ああ」



聖來「女の子のおなか撫でて喜ぶなんて...Pさんもしかしてヘンタイさん?」



P「ち、違う!あれはたまたま勘違いしただけで...」



聖來「ふぅーん...まあ、そういうことにしておこっかな?」



P「頼む...」



聖來「ちなみに...アタシのおなかはどう?沙理奈に負けてないと思うんだけど、ほらほら♪」ペロンッ



P「ば、バカ!なにやってんだ!」



聖來「えーっ?ライブでヘソ出しの衣装とかよく見てるでしょ?」



P「そ、それとこれとは別だ!」



聖來「ふふっ、変なの♪Pさんがそんな風に恥ずかしがるなんて...」



P「お前な...」



聖來「あっ、恥ずかしがるって言えば沙理奈もね...」



P「なんだ?」



聖來「ほら、さっき話したでしょ、バーに行ってレナさんとビリヤードしてた話」



P「ああ、聞いたな」







聖來「プレイし終わった後に、そのまま3人でお酒を飲んでたんだけど...」







−−−−−−







沙理奈「んんゅ...」



聖來「沙理奈、大丈夫?」



沙理奈「うん...だいじょーぶ...」



レナ「ダメね、完全に酔っぱらっちゃってるわ、タクシー呼んでもらいましょ」



沙理奈「だから、らいじょーぶらって...」



レナ「ろれつが回ってないわ、大丈夫じゃないわよ」



聖來「ほら沙理奈、お水もらったから飲んで」



沙理奈「んくっ...んくっ...ふぅ...」



聖來「ちょっと落ち着いた?」



沙理奈「うん...」



レナ「プレイしながら飲んでたから酔いも早いのね、それに飲む量も多かったし」



沙理奈「だって...結局聖來に勝てなかったんだもん...」



レナ「だからって飲む量を増やしたってどうにもならないわ、むしろ酔って手元が狂っちゃうわよ?」



聖來「レナさんも飲んでたけど上手だよねぇ」



レナ「まあ、その辺は年の功ってやつかしらね♪自分の限界をわきまえてるのよ」



沙理奈「むぅぅ...さすがはレナさんだわ...」

レナ「沙理奈はね、少し焦りすぎだと思うわ」



沙理奈「焦りすぎぃ?」



レナ「ええ、上手くいかなくて悔しい気持ちはよくわかるわ」



レナ「だけどね、だからってガムシャラに前に進んでちゃ、足元がおぼつかないの」



レナ「気持ちはホットに、だけど頭はクールにして周りと自分を観察する...」



聖來「ようするに、エキサイトしすぎて自分を見失っちゃダメってことだよね!」



レナ「その通り、聖來はちゃんとわかってるわね」



聖來「えへへ♪」



レナ「これは何事にも共通する事よ、ライブでもお仕事でも恋の駆け引きにも♪」



沙理奈「難しいわねぇ...」



レナ「フフッ、この分だと聖來の方が沙理奈よりも早く素敵な相手を捕まえるかもね?」



沙理奈「えぇ!?」



聖來「そ、そっかな...?」



レナ「だって聖來は冷静に目標を見据えてるでしょ?だからビリヤードもすぐに上達できてる、そのうちちゃっかり相手を見つけてるかも♪」



聖來「れ、レナさん!アタシそんな、まだ恋愛なんて...」



沙理奈「むぅぅぅ!アタシだって相手くらい見つけられるわよぉ!」



聖來「さ、沙理奈!落ち着いてって...」



沙理奈「なによぉ!自分ばっかり褒められてるからってぇ!アタシだってちゃんとできるもん!」



レナ「フフッ、できるの?」



沙理奈「できる!聖來にできてアタシにできないわけないんだからぁ!」



聖來「あぁもう...悪酔いしてるし...」



















聖來「...ところで、レナさんは相手見つけてたりするの?」



レナ「さあ、どうかしらね♪」





−−−−−−







聖來「その後でタクシーに乗って帰ったんだけど、その時のこと全然覚えてなかったみたいでさ、教えてあげたらすっごく恥ずかしそうにしてて...」



P「なるほど...」



聖來「このことナイショね?誰にも言っちゃダメって口止めされてるから...」



P「わかってるわかってる」



聖來「なんていうか...沙理奈ってもっと周りが見られるようになるといいのに...」



P「まあな、夢中になると他の事に盲目的になるのはアイツの悪いクセだ」



聖來「でも、それは長所にもなるってことだよね?」



P「その通り、余計な事を気にしないで一心不乱に物事に取り組めるってことだからな」



聖來「うんうん♪」



P「...ただ、時々誰かが手綱を引いてやらないと、危なっかしくもあるけど」



聖來「そこはほら、アタシとかPさんが横で声をかけてあげたらいいんだよ」



P「そうだな、そう言うことを考えられる聖來はやっぱり周りに気を配れる『オトナ』だな」



聖來「えへへ、まあね♪ちなみにPさんは沙理奈が恥ずかしがってるところって見たことある?」









P「恥ずかしがってるところ...」







−−−−−−







沙理奈「すぅー...はぁー...すぅー...はぁー...」



P「まだか?」



沙理奈「も、もうちょっと待って...」



P「そんなに気にしなくたっていいだろ...」



沙理奈「き、気になるの!」



P「もういいだろ、眼を開けるぞ?」



沙理奈「ま、待って!やっぱり今日はやめに...」



P「いいや、もう待てない」



沙理奈「あぁ〜!待ってぇ〜!」





パチッ





P「へぇ...」



沙理奈「うっ...うぅぅ...」



P「知らなかったぞ沙理奈...」



沙理奈「な、なにが?」



P「すっぴんのお前がこんな顔をしてたとは...」



沙理奈「そ、そんなに見ないでよぉ...」

P「いや、でもこれは...」ジーッ...



沙理奈「な、なによぉ...笑えばいいじゃない...普段と全然ちがうでしょ...」



P「うーん、確かにいつもの沙理奈と少し印象が違うけど...」





チュッ





沙理奈「んっ...」



P「けど、やっぱり美人だな...」



沙理奈「び、美人?」



P「ああ、美人でセクシーだ」



沙理奈「う、ウソ!」



P「ウソじゃない」



沙理奈「ウソウソウソウソぉ!」



P「ウソじゃないよ、本当だ、美人だよ」



沙理奈「す、すっぴんのアタシは...地味でパッとしない...」



P「こら、怒るぞ?」



沙理奈「...本当に美人?」



P「本当さ...」



沙理奈「嫌いにならない?」



P「ならないよ」



沙理奈「...嬉しい」





チュッ





沙理奈「Pさんが褒めてくれて...本当に嬉しい!」



P「沙理奈...」



沙理奈「うん、いいよ...」







沙理奈「...いっぱいしよ♡」







−−−−−−







聖來「ねえ、どうなの?」



P「...いや、ないな」



聖來「えぇー、本当に?」



P「残念だけど一度もない」



聖來「Pさんと沙理奈ってすっごく仲良しだからありそうなんだけどなー」



P「そのうち見せてくれるかもしれないからその時は話すよ」



聖來「うん、お願いね♪」





ガチャッ





沙理奈「ただいまー」





P「おっ、帰ってきたな」



聖來「おかえり沙理奈ー♪」

沙理奈「ふぅ、よいしょっと...」



P「お疲れ、少し遅かったな」



沙理奈「まあね、はいこれ、頼まれてたの」



P「ビールにお菓子におつまみに野菜...うん、全部あるな」



沙理奈「あとこれも」



P「これは...風邪薬とのど飴?」



沙理奈「Pさん最近のどの調子悪いでしょ?プロデューサーが体調崩してたらアイドルに示しつかないわよ♪」



P「そういうことか、サンキュー、いくらだ?」



沙理奈「ウフフ、いいわよ別に♪その野菜で美味しいおつまみ作ってくれるだけで」



P「ああ、任せろ」



沙理奈「それから聖來にはこれ」



聖來「フリスビー?」



沙理奈「わんこと遊ぶ用よ、フリスビーが古くなってきてるんでしょ」



聖來「わざわざ買ってきてくれたの?」



沙理奈「ついでだしね、どうせアタシもわんこと遊ぶ時に使うんだし♪」

P「......」



聖來「......」





沙理奈「んっ?どうしたの二人とも、黙っちゃって」





聖來「Pさん、確か沙理奈の弱点って...」



P「ああ、頭だ...」





沙理奈「頭?」





ナデナデナデナデ...





沙理奈「ひゃあっ!」





P「よーしよーし」



聖來「いい子いい子♪」





沙理奈「ち、ちょっとぉ!なんなのよ二人して!?」





P「沙理奈はいい子だなぁっと思ってな」



聖來「うん!えらいえらい♪もっと撫でちゃう!」



沙理奈「や、やめてよぉ!髪の毛クシャクシャに...」



P「聖來、沙理奈はおなかを撫でられても喜ぶぞ」



聖來「そうなんだ、じゃあいっぱい撫でちゃおう♪」ナデナデ



沙理奈「ちょっ...あ、あははは!きゃははは!や、やめてぇー!」



P「沙理奈」





沙理奈「な、なによぉ?」





P「ありがとな、大好きだぞ」



聖來「アタシもだよ沙理奈、大好き♪」





沙理奈「なっ...や、やめてよ急に...なんか恥ずかしいじゃない...」





P「おっ、恥ずかしがってるぞ聖來」



聖來「じゃあもっと言っちゃお♪」







沙理奈「や、やめてぇー!こういうことされるのはアタシのキャラじゃないのにぃー!」







おわり



21:30│松本沙理奈 
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