2016年01月25日

モバP「あ、そろそろ免許更新の日か」




ー事務所ー







凛「免許の更新?」



モバP「うん、たしか…あぁ、やっぱり明日か」



凛「へぇ、大変だね」



凛「車の免許?」



モバP「いや違うぞ?」



凛「ふーん?プロデューサーって他にも免許持ってたんだ」



モバP「まぁそりゃプロデューサーだからな」



凛「で、なんの更新なの?」



モバP「そりゃ決まってるだろ、アイドルプロデューサー免許だよ」



凛「ふーん…」









凛「は?」











SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450292219







モバP「結構めんどうらしいんだよなー、あれ」



モバP「車と違って1から確認されるからさ」



凛「う、うん?え、もう一回なんの免許か聞いていい?」



モバP「だからアイドルプロデューサーの免許だよ」



凛「プロデューサーって免許いるの!?」



モバP「そりゃな、免許無かったら普通に捕まるぞ」



凛「そうなんだ…知らなかった…」



モバP「いや知らないってのが驚きだよ、今までなんの実習も無く俺がプロデュースしてると思ってたのか?」



凛「実習あるんだ…どんな実習してるのそれ…」





モバP「と言っても俺もまだ免許取ってから初めての更新なんだけどな、そうだ凛!一緒に来てくれないか?」



凛「まぁ別にいいけど、なんで?」



モバP「更新の時に担当アイドルの付き添いが必要なんだよ、明日空いてるか?」



凛「結構めんどうなんだね更新…いいよ、付き合う」











ー次の日ー





モバP「悪いな休日潰しちゃって」



凛「全然いいよ、ところで更新ってなにするの?」



モバP「まぁひらたくいえばまだ俺にアイドルプロデュースが出来るかどうかの確認だな、さてそろそろ着くぞ」









凛「ここがアイドルプロデューサー免許更新する場所…なんか普通の車の学校みたいだね」



モバP「まぁそんなもんだよ…ん?お、知った顔も何人かいるな」



凛「結構人も多いしね、それにみんな同業者なわけだし」











モバP「そろそろ始まるな、移動するぞ凛」



凛「うん」







教習官「えー、皆様本日はアイドルプロデューサー免許更新にご足労いただきありがとうございます」



教習官「本日はですね皆様にまだアイドルプロデュース力があるかどうかを確認させていただきます」



教習官「まずはお手元の資料を確認してください、近頃多発しているアイドルプロデュース事故についてまとめられています」





凛(なんか本当に車の学校みたい…ていうかプロデュース事故ってなんだろ…)ペラペラ





【事例その1】



ライバルの事務所のアイドルを潰そうと考えるあまりに姑息な手を使い担当アイドルからの信頼を失墜させ、業界から追放





【事例その2】



担当していた未成年の女性アイドルと関係を持ち、かけおちを決行

後日逮捕される





【事例その3】



担当していたアイドルの乳首をこねくり回し続け業界から追放









凛「いやこれその3だけおかしくない?」











教習官「えー、こちらの資料にもありますが最近は乳首関係の事故が非常に多いのでここにいる皆様には担当アイドルの乳首にだけは気をつけてください」





凛「なにアイドルプロデューサーってそんなに乳首触りたがってるの?」



モバP「実際プロデューサーなんて乳首との闘いみたいなもんだからな」



凛「へぇ…あんまり知りたく無かったかな…プロデューサーも乳首さわりたいの?」



モバP「いや俺はどっちかというと尻に…」





教習官「そこ!私語は謹んでください」



モバP「あ…すいません…」



凛「すみませんでした」





教習官「あなた方は…モバPさんと渋谷凛さんですね?」



教習官「モバPさんはただでさえ点数を引かれてるので注意してください」





凛「何したのさプロデューサー」コソコソ



モバP「いや自分の乳首を触ってたら見つかって…」コソコソ



凛「なんでそんなに乳首に厳しいのプロデューサー免許って…」コソコソ















教習官「それでは皆様にはまず担当アイドルのアピールポイントを語っていただきます」



教習官「そのアピールポイントにこちら側で点数をつけますので心してください」







凛「アピールポイント…だってさ」



モバP「担当アイドルの可愛いところを見つけるのはプロデューサーとして初歩の初歩だからな、こんくらいは余裕だよ」







他所のP「うちのアイドルはスタイルがとても良く、グラビアの仕事がオファーされることが多いです」



また他所のP「うちのアイドルは天真爛漫で見るものを癒します」



間島P「僕は筋肉には自身があります」



バネP「仲間意識がとても高くて皆がお互いに自分達を高めあえるライバルとして切磋琢磨しどんどんと実力を伸ばしています」



間島P「よく僕をゴミ袋にいれてきます、あの収納力はすごいですよ」



タケP「笑顔です」



間島P「ダブルバイセップス!!!!!」







教習官「間島さんは帰ってけっこうです、次はモバPさんお願いします」











凛(プロデューサーの思う私のアピールポイントかぁ、ちょっと気になるかも)







モバP「えー、自分の担当アイドル渋谷凛は」





モバP「蒼いです」





教習官「満点ですね」







凛「今ので!!?ダブルバイセップスとかとほとんど変わらなくない!?」



教習官「あの方はアイドルじゃなくて自分の筋肉自慢ですから、その上乳首がビンビンだったのでその辺りもマイナスポイントです」



モバP「いやー、なんとか乳首は守れましたよ」



教習官「そうですね、他のプロデューサー方と比べ貴方はほとんど乳首が反応していませんでした」



凛「乳首とアイドルプロデュースになんの因果関係があるのさ…」











教習官「アピールポイントの試験は終わりです、合格者は別室へ」



教習官「失格された方は免許を返却して帰ってください」





クッソ-

マタトリナオシカヨ

コウシンキビシイワ-



ゾロゾロゾロ...







教習官「200人中15人残りましたね、今年はなかなか優秀なプロデューサーが多いようです、失格者は皆さん乳首がダメですね」





凛「185人も乳首反応させてたの!?」



モバP「別室移動するぞ凛」



凛「なんかもう帰りたくなってきたよ…」













ー別室ー





教習官「えー、次に皆様には担当アイドルと適切な関係を築けているかどうかの診断を受けていだきます」



教習官「簡単なペーパーテストですので心理テストを受けるような気軽さで回答してください、このテストはプロデューサーと担当アイドルの両方に受けていただきます」



教習官「もちろん私語は厳禁です、では始めてください」







凛(診断テスト…深く考えずにやろうかな)ペラッ











【テスト用紙】



その1

担当アイドル(アイドルの場合は担当プロデューサー)と仕事以外の会話があるか



凛(ある、かな)





その2

担当アイドル(アイドルの場合は担当プロデューサー)とプライベートな親交があるか



凛(…あるにはあるし、あるでいいかな)





その3

担当アイドル(アイドルの場合は担当プロデューサー)の乳首を見たことがあるか



凛(あったらやばいでしょ…あ、でも男性アイドルと男性プロデューサーならあるのかも、無しっと)





その4

担当アイドル(アイドルの場合は担当プロデューサー)の乳首を触ったことはあるか



凛(…無し)





その5

担当アイドル(アイドルの場合は担当プロデューサー)の乳首を愛撫したことがあるか



凛(…無し)





その6

担当乳首を







凛「担当乳首ってなんだよ!!!!!」バンッ!!!















凛「なんなのこれ!!?まともなの前半だけで後半乳首だらけなんだけど!!?なんなのここ!?乳首の免許学校かなにか!!?」



モバP「お、おい凛!」



凛「ていうかなんで他の15人のアイドルはこれを真面目に回答してるの!?もしかして私のテスト用紙だけ乳首だらけなの!?ちょっと見せて!!」バシッ



横山奈緒「え、ちょ」







【その1、乳首は感じる方か】



【その2、貴方にとって乳首とは?】



【その3、自分の乳首についてのアピールポイントは?】







凛「私より乳首だらけだよ!!!この乳首オバケ!!!!」



横山奈緒「な、なんやじぶん!失礼とちゃいますか!?」



凛「失格なのはこのテストだよ!!!!」























ー1時間後ー





教習官「まったく…前代未聞ですよこんなこと」



教習官「いいですか、今回は貴方のプロデューサーさんの顔にめんじて許しますが次はありませんからね」



凛「はい…すいませんでした…」







モバP「落ち着いたか凛」



凛「うん…ごめんね興奮しちゃって」



モバP「いやここのテストがどういうものかをしっかり教えなかった俺にも責任はあるよ」



モバP「それに今回は特別に許してくれるそうだからな、結果オーライさ」



凛「うん、次からは気をつけるよ」







凛(プロデューサーに迷惑かけちゃった…次からは乳首に反応しないようにしないと…)











加蓮『そこからの試験は凛にとっては地獄だったらしいよー』



加蓮『怒涛の勢いで凛の精神力をけずりとる乳首関連の設問、どれだけ考えても絶対にアイドルと関係無いとしか思えない試験内容…うん、がんばったよ凛は、ねぇ奈緒?』



奈緒『せやなぁー、ほんま頑張ってはるとおもいます…私も正直あのテスト腹立ってましたからね』



加蓮『え…誰!!?』









ー野外スペースー





教習官「えー、それでは最後の試験を開始します」



教習官「この試験ではここに設置された簡易型のライブステージでアイドルの方にミニライブを行っていただきます」



教習官「アイドルの方はいつも通りのステージを、そしてプロデューサーの方達にはそのステージをより良くするための衣装、楽曲、演出などを選択していただきます、この試験ではライブステージに教習官が採点をし一定の点数をとれなかった場合その場で免許を返却してください」



教習官「では、用意をお願いします」







モバP「ついに最後の試験だ…残ったがまさか俺たちだけとはな」



凛「第五試験の乳首相撲トーナメンで皆脱落したからね、それにしてもやっとアイドルらしい試験がきたよ…」











凛「で、どうするのプロデューサー」



モバP「うーん…衣装も楽曲も全て俺が考えるとなるとこれはそうとう難しいな」



モバP「一応衣装はいくつか候補は絞れてるんだが…」



凛「まさかその乳首の部分に花が咲いてるやつじゃないよね?」



モバP「マ.マッサカ-ソンナワケナイジャナイカ-」



凛「よく残れたよねプロデューサーは…」





モバP「だが難しい問題なのは本当だ…かわいい曲でいくべきか…?それともクールな…いやいやもしくは元気なやつか……?」





モバP「この試験を落としたら俺はプロデューサーとして活動できなくなる…そうなると凛達にはトップからの景色を見せることも……考えろ、考えるんだよ俺…!!」









凛「ねぇ、プロデューサー」













凛「プロデューサーは、今どんな私が見たくてどんな歌を聴きたい?」



モバP「は…?どんなって…いや今は俺じゃなくて教習官を」





凛「いいよ、教習官とか考えなくってさ」



凛「初めはそうだったでしょ?私達って」







モバP『よし、これでいこう!この曲とこの衣装で君の初ライブだ!』



凛『いいの?これって曲はともかくさ衣装が…』



モバP『いいんだよ、こう言ったらなんだが今の凛には知名度なんてほぼ無いからファンの期待してるものなんて無い訳だからな』



凛『う…結構痛いところつくね』



モバP『新人だから仕方ないさ、でもな凛』



モバP『その衣装と曲は俺がこの服を着てこの曲を歌う凛を見たかったから選んだんだよ』



モバP『さぁいってこい未来のトップアイドル!俺が君のファン1号だ、まずは俺の期待に応えてこい!』













凛「あの時の言葉、今でも覚えてる」



凛「今この場所にはお客さんはいないけど、私の生まれて初めて出来たファン1号はいる…それは貴方だよプロデューサー」



凛「さぁ、選んでプロデューサー」







凛「プロデューサーが一番見たい私と一番聴きたい曲を、私はそれに応えてみせる」







モバP「凛……よーし!!決めた、衣装も曲もあの時と同じだ!」



モバP「なんてったって渋谷凛のファーストライブと同じなんだ、それが最高じゃないはずが無い!さぁ早速用意を始めるぞ、凛!」



凛「うん、さぁもう一度残していこうか」



凛「私達の足跡を!」

















ーライブステージー







教習官「それでは任意のタイミングが開始してください」







モバP「いけるか、凛」



凛「いけるよ、プロデューサー」





モバP「いつの間にか頼もしくなったなお前も…よし、俺の期待に応えてみせろ、凛!!!」



凛「応えてみせるよ、プロデューサー!!」













『ライブ開始だぁ!!』























教習官(…なにで来るかと思えば、制服とは)



教習官(確かに制服は良い、しかしそれは諸刃の剣)



教習官(制服を着ている間、アイドルは普通の少女へ戻っている…それさえもわからないとはモバPさん、残念でたまりませんよ)



教習官(久々に乳首が優秀なプロデューサーだと思ったんだすがねぇ……曲を聞くまでも……ッ!!!?)









『ずっと強く



そう強く



あの場所へ』









【 走り出そう 】















教習官「こ、この曲は!!?」





モバP「ふふっ…」















教習官(ば、ばかな…この曲、これは…!)









『過ぎていく時間取り戻すように かけていく輝く靴』





『今はまだ届かない背伸びしても 諦めない いつかたどり着ける日まで』







教習官(アイドルが制服を着てしまえば、その瞬間アイドルは普通の少女に戻る…それは世界の鉄則にして変えることの出来ないルール!)





教習官(このプロデューサーはそのルールを捻じ曲げ制服を着たままアイドルにしようとしているのかと失望したが…違う!!!!)







『目を閉じれば 抑えきれない』



『無限大の 未来がそこに 』





【あるから】













教習官(このプロデューサーは…曲中に普通の少女をアイドルに昇華させようとしている!!!!)















【 振り返らず前をむいて 】





【 そして沢山 『笑顔』 をあげる 】





【 いつも 】

【 いつも 】





【 真っ直ぐに 見つめて 】







凛『弱気になったりもするよ そんな時には強く抱きしめて!』





凛『強く、そう強く…あの場所へ』









凛「 は し り だ そ う !!」























教習官「…すばらしい」



教習官「素晴らしいよ!モバP君!まさかライブ中に一人の少女をアイドルに変えてしまうような演出をとるとは!!それにその難しい演出や歌い方を完璧にこなした渋谷さんも素晴らしい!!」





教習官「この仕事について初めてだよ、こんなにも心を揺さぶるライブステージは!文句なしの百点満点だ!君達コンビは本当に…本当に素晴らしい!!」





モバP「ありがとうございます!」



凛「やったね、プロデューサー」



モバP「なに言ってるんだ、凛のおかげだよ!ありがとう凛!」



凛「ううん、私はいつだってプロデューサーについていってるだけだよ、今日だってここに連れてきたのはプロデューサーでしょ?まぁ最初はどうなるかと思ったけどさ」











凛「それで、プロデューサーはプロデューサー免許更新できるんだよね?」



教習官「もちろんだよ、あとは最後に写真撮影と健康状態の確認だけさ」



教習官「これに関しては試験でもなんでも無いからね、ただ写真をとって健康診断するだけだよ」





凛「ふーん、じゃあさっさと終わらせてご飯でもいこうよプロデューサー」







モバP「あ、あぁ…そうだな…」アセダラダラ



凛「…どうしたの?」



モバP「な、なんでもないさ!さぁいこう凛!」



凛「…?う、うん」

















凛『この後プロデューサーは健康診断に引っかかった』





凛『なんでも反応して失格にならないように自分で乳首を切り落としていた…らしい』





凛『乳首の問題について厳しいアイドル免許所はこの件について絶句していた、プロデューサー界において乳首を切り落とすのは車でいうとブレーキをわざと壊して運転するのと同じくらい重い罪らしい』





凛『そしてプロデューサーは永久的に免許を剥奪、プロデューサー業も続けられなくなり無職になった』



凛『今ではプロデューサーがどこでなにをしているのか…私達アイドルに知るよしは無い……噂では免許を剥奪されたプロデューサーは皆、スタージュエルって呼ばれるようになるってちひろさんは言ってたけど…私にはなんのことかわからない』





凛『ちひろさんがいうには…スタージュエルってものになると後はスタミナが無くなると割られたり新しいアイドルと出会うために割られたりするらしい…私には意味がわからないけど……もしもこれからアイドルプロデューサーになろうと考える人は乳首を大切にすべきだって事ぐらいしか私は言えない』







凛『Noアイドル No乳首 らしいよ、元プロデューサーがいうには、ね』









終わり











20:30│渋谷凛 
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