2016年01月25日

モバP「オーディション会場に結城晴ちゃんが現れましたぁ!!」


美城「今回のアイドルの採用オーディション、この私も同席することにした」



P「常務自らがですか?」





美城「我が城に相応しい者かどうか、直接見定めようと思ったのでね」



美城「だが私は審査員としては若輩のような者だ。そこで君の力も借りたいと思う」



美城「私は現場に在籍はするが、最終的に採用するかの権限は君に委ねたいと思う。やってくれるか?」



P「了解しました。私を信用していただき光栄です」





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1452862548





P「では、お聞きしますが。常務としては、どういったアイドルをご希望なのですか?」



美城「ふむ……率直に言うなら、城に迎えるに相応しい、気品溢れた人材だ」



美城「確かなる実力を持ち、確固たる信念、そして明確なビジョンを持ってる娘が欲しいところだ」



P「なるほど………いわば即戦力になり得る子が望ましいということですね?」



美城「まぁ、そんなところだろう……」



P「わかりました。その点も考慮して選考します」







P「では、そろそろ開始時刻になります。選考を始めてもよろしいでしょうか?」



美城「うむ、始めてくれ」





P「了解しました………では、最初の方! どうぞ入って下さい!」





ガチャリ











晴「………結城晴だ。どうもよろしく」ムスッ







P「!!」









晴「ここに来てなんだけど、オレはアイドルに興味ないんだ。親父が勝手に応募したから来ただけだ」



晴「だからもう帰っていいか?」



美城「………最初がいきなりこれでは先が思いやられるな」





美城「本人にやる気がないのならこちらとしても話す気はない。帰ってくれて構わないよ」



晴「………あっそ。それじゃ―――」









P「採用!!」







晴「えっ………?」



美城「!?」







P「おめでとうございます結城晴ちゃん、君は我が社の目に止まりました。共にトップアイドルを目覚ましましょう♪」



晴「えっ? えっ? えっ?」



美城「おいっ!! 何を勝手に決めてるのだ君は!?」



P「有望な新人を採用したまでですよ。常務のご希望通りに」



美城「いやどこが有望だ!? さっき話していたのを君は聞いていなかったのか!?」



美城「まるでやる気のない子だぞ。そんな子がアイドルになれるものか。即刻取り消せ!」





P「このようなことを申し上げるのは失礼ですが…常務、貴方はこの手の事に関しては素人当然です」



P「ハッキリ述べますが、常務の見解は的外れもいいとこだと思います」



美城「なにぃ………!?」





P「それに採用権は私にあるはずでは?」



美城「ぐぬっ………」









P「ご安心ください。アイドルの才能や適性を見極める力に関しては私はプロです





P「私の目に狂いはありません………あの娘は逸材です。必ずや346の戦力になることでしょう」



美城「随分と自信があるようだな………では聞こう。あの子の逸材たる点はどこだ? 説明しろ」











P「可愛い♪」





美城「殺すぞ」











P「だって滅茶苦茶可愛いじゃないですか。もう一目見ただけでTOKIMEKIエスカレートで………」



美城「君の好みなどどうだっていい!! ちゃんと真面目に審査しろ!!」





晴「おーい………オレが採用ってマジなのか?」



美城「いや、待ちたまえ! これは違ry」





P「そうです! 今から雇用契約書を渡しますので保護者の方のサインをお願いします」



美城「おいやめろ!」







美城「いい加減にしろッ!! 個人のえり好みで決めるんじゃない!! こんなのコネで採用するのとまるで変わらん!」



P「ご安心を常務。なにも可愛いだけであの子を本気で採用しようとしたわけではございません」





P「あの子………結城晴ちゃんにはアイドルとしての資質も大いにあります。話していてそれが感じられました」



美城「一言二言しか会話してないだろ!?」



P「それだけで十分です。私はプロですから」ドヤァ



美城(こいつ………!)イラッ





美城「なら聞こう。彼女が持つ資質とやらはなんだ?」





P「その前に……晴ちゃん、君は確かお父さんに勝手に応募されたからここに来たんだよね?」



晴「あ、ああ………そうだけど」



P「ご覧ください! 普通、本人が望まないのに勝手にオーディションに出されたとしたら、それで参加なんてしようと思いますか?」



P「ましてや12歳の子供。大抵ならそんなの無視して友達と遊びに行ってることでしょう」





P「なのに、この子はオーディションに来た!! 貴重な時間を不意にしてまで我々の所に来てくれたのです!」



P「それはアイドルになりたかったからという理由ではない。オーディション会場で待つ我々に対し一言言うために来てくれたのです!」



P「それはつまり………無視したら書類を選考した我々に対し失礼だとわかっていたからにほかならない」







P「つまり晴ちゃんは責任感ある子だということです!」







美城「た、確かに………」





晴「いや、そんな大層なことじゃ………」













P「アイドルは仕事に対し誠実であることが第一です」



P「不誠実な態度で仕事に臨めば、当然多大な成果など得られるはずもなく、周りから疎まれ、仕事も入りにくくなります」



P「子役アイドルでそこの所を理解できる子は稀です。この時点でも、結城晴ちゃんが逸材だという事は確定でしょう」



美城「た、確かに………」





晴「いやいやいや!」













晴「いや待てって!! 全然そんなことないから!!」



晴「だいたいオレはアイドルなんか―――」





P「晴ちゃん、履歴書によると君はサッカーするのが好きみたいだね?」



晴「えっ、まぁそうだけど? クラブにも入ってるし………」



P「リフティングは何回出来る?」



晴「ええと………まぁ、40回ぐらいはできるかな?」



P「ご覧ください常務! この通り、彼女は運動神経も優れています!」





P「アイドルになる上で必要なのは、歌の才能やら音感やらではございません」





P「一番必要になるのは―――そう、体力です!」







P「売れっ子になればハードスケジュールに耐えうる体力は必要不可欠です」



P「それに晴ちゃんはサッカークラブに在籍してるとのこと、つまり厳しい練習を毎日こなしているのです。女の子でありながら」



P「つまり根性もあるということです!」





P「これならばマストレさんの厳しいレッスンにも耐えられるという事!」



P「そうなれば成長は著しくなり、常務の望む通り、即戦力になること間違いありません!」



美城「おおっ………!」





晴「いや、だからさ!!!」









P「だからこそ、選考する時間すら惜しい!」





P「これほどの逸材…チンタラしてたら他の事務所に引き抜かれてしまいます!」





晴「いやおい!! だからさ!!」





P「常務! ご決断を!!」





美城「………君の言う通りだ」





晴「ええええぇぇぇぇぇッッッ!!!???」







美城「よし、この場で私の権限を使い、結城晴さんをこの場で採用するとする」



P「おおっ、流石です常務! 私の意見を聞いて下さりありがとうございます!」





P「おめでとう、結城晴ちゃん! 君は今日から346プロの一員だ!!」



晴「お、おい! ま、マジでかよ!?」





晴「マジでオレ………アイドルになるのか!?」





P「オフコース」





晴「ええぇぇぇ〜〜!?」





P「よし、では早速レッスンと行こうか」





晴「えっちょ!? 今日いきなりか!?」



美城「流石にそれは急すぎるのでは―――?」





P「甘いですよ常務! こういう事は早いのに越した事はありません!」



P「アイドル戦国時代とも言われるこの世の中、常に先手をとらなければ勝つ事はできません!」



P「兵は神速を尊ぶとも言います!」





美城「孫子の兵法か………なるほど、その通りだな!」



晴「おい! さっきからあんた言いくるめられ過ぎだろ!!」







P「では、早速レッスンと行こう。俺が責任を持って調きょ――いや指導する!」



晴「おい! 今何かとんでもない単語を言おうとしなかったか!?」



美城「待て! 君がレッスンをするのか!?」





P「はい。私はトレーナーの資格もありますので問題ありません」



美城「別に君がやらなくても、我が社のトレーナー達にまかせれば………」





P「いえ、そういうわけにもいきません。なぜなら346にいるトレーナーさん達はみな女性です」



美城「それのどこがいけないのだ?」







P「履歴書によると、晴ちゃんは男家族の中で育ったとのこと。学校でも男友達と遊んでばかりいるとか」





P「つまり………女性よりも男性との付き合いに慣れてるという事!」



P「ならば男である自分が指導した方が、より一層成果を得られるというわけです!」





美城「な、なるほど!!」





晴「いや、別にそんなこともないぞ!?」









P「そういうわけで常務! 私は早速結城晴ちゃんのレッスンをしていきたいと思います。後の事をお任せしてもよろしいでしょうか?」





美城「わかった。許可する………君と彼女のこれからに期待しよう」



P「ありがとうございます!!」





P「では行こう晴ちゃん! 俺と一緒に目指せトップアイドルだ!!」



晴「おいこら! 何勝手に決めてんだ! オレは認めな―――うわぁぁぁぁぁ!!???」





ドドドドドドドドドドドドッ!!





美城「フッ、思わず勢いで決断してしまったが、これでよかったのだろう」





美城「しかし私もまだまだ未熟だな。彼がいなければ危うく逸材を野放しにするところだった」





美城「彼のようなプロデューサーが我が城にいるのなら、これからの346も安泰だな………フフフッ♪」







―――――――――――



―――――





☆数日後☆





美城「その後、彼の言う通り結城晴はめまぐるしい成長を遂げアイドルとしてデビューした」



美城「瞬く間に人気はうなぎ登りしていき、早くも期待の新星として話題を集めるようになった」





美城「やはり彼を信用したのは間違いではなかったということだな………フフッ♪」



美城「さて………ここは上司として二人を褒めてやらないといけないな」



美城「千川さんの話だと、二人は今会議室で打ち合わせをしてる最中か………どれどれ」







ガチャリ





美城「失礼する。プロデューサーはいるか?」







P「うおおおぉぉぉッッ!! 晴ぅぅぅ!! 晴ぅぅぅぅッッ!!!」チュチュチュチュチュチュパ♪





晴「んっ……/// あっ…/// P…Pぃ………///」チュチュチュチュチュチュパ♪









美城「!?」



晴「んっ……/// Pぃ…もっとチューしろよぉ……なぁ……///」



P「はははっ、晴はキス魔だなぁ〜」



晴「お、お前がオレをこんなんにしたんだろ………この変態///」



P「そうだったなぁ〜……がはははははっ」





晴「それに…んっ…/// オレもう……下が………んんっ…/// ぬ、濡れてきて……///」ジワァ



P「やれやれ、こんな朝ぱっらから………いけない女の子だなぁ〜晴は………」



晴「お、お前がねっとりと……/// せ、責めてくるからこんな………///」





P「そんなスケベな晴は後でレッスン(意味深)してやらないとな………」ニヤリ





P「それじゃあ今夜はいつも通りお城(意味深)でレッスンだ。いいな?」



晴「………うん///」コクリ



P「ククク……いい子だ………」ニマァ~











美城「おい」





P「!?」ビクッ!





P「じょ、常務!! い、いつの間に!?」





美城「これはどうことか説明してもらおうか………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ





P「ち、違うのです!! こ、これはその………これもいわゆる芸能界の荒波を体感させるレッスンというかなんというか―――」





美城「なるほど………やっと能天気な私でも飲み込めたよ。全てはこれが狙いだったのだな」



美城「そうとも知らず、その気になって君を評価していた私の姿はお笑いだったな………ハハハハハハハッ♪」





P「お、お、お願いします………い、命だけは………!」



美城「………」









美城「」ニコッ♪





P(ゆ、許された………!)





美城「サイトぉぉぉ――――ッ!!! そいつを寄こせェェ―――ッ!!!」





P「ぎゃあああああッッッ!!? どこからか対戦車ライフルがぁぁァァァッッ!!??」







チュードン! ズガガガガガガガ ドベチャ!!



ウワァァァァァァァァァァァァ



アアアァァァァァァ



ァァァァ













ちひろ「ま、そうなるな」









おわり







17:30│結城晴 
相互RSS
Twitter
更新情報をつぶやきます。
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: