2016年02月04日

モバP「コタツで過ごす年の暮れ」

P「……今年は帰るの無理そうだなー…」カタカタ



茄子「それは残念ですねー」



P「泰葉達、待ちぼうけてなきゃ良いけど…」





茄子「心配ですねぇ」



P「はぁ……。せめてもとカップ蕎麦買っといて良かったわ…」



茄子「なんとも侘びしい年越し蕎麦です…」



P「…………茄子さんや」



茄子「はい?」



P「なんでいるの?」



茄子「お正月なのでお仕事をしに来ました。えっへん」



P「…………ああ、そうですか」



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P「仕事熱心なのは良い事だけど、今何時か分かってる?」



茄子「あと一時間で来年ですねー」



P「うん。なんでいるの?」



茄子「実はこれには語るも涙、聞くも涙の大すぺくたくるるが…」



P「手短に」



茄子「泰葉ちゃん達と初日の出を見る約束をしてまして、その待ちあわせを♪」



P「涙は!?」



茄子「ふふっ。そう言う訳なので、年越し蕎麦はもう少し待った方が良いかもしれませんよ?」



P「ん?まあ、泰葉達来るんなら出前でも良いか…」



泰葉「呼ばれた気がしました!」バターン



杏「プロデューサー、あけおめ〜」



イヴ「杏さんまだ今年ですよ〜」



杏「そだっけ?」



P「またぞろぞろと…」

杏「ふぃー。コタツコタツ」



泰葉「Pさん、やっぱりいましたね」



イヴ「泰葉さんの予想通りでした〜」



P「お前ら事務所で待ちあわせってどうなの?」



茄子「問題ありましたか?」



杏「ないない。ただの照れ隠しでしょ」



P「むぐっ…。いや、でも一応仕事場なワケだしさぁ…」



泰葉「ふふっ。もはや第三の家みたいなものですから♪」



P「三?……二は?」



泰葉「もちろんPさんのお家です」キリッ



P「はぁ…もういいけどさぁ…」



杏「実際家よりもココでだらだらしてる方が多いしねー」



P「うむ。どうやら杏も立派に社畜根性が芽生えてきたようだな」



杏「断じて違う!」

P「でも初日の出って、まだ大分時間ないか?」



茄子「因みに元旦の日の出時刻は7時前くらいです」



P「早起きすれば良かったんじゃね?」



杏「杏はそれでも良かったんだけどさ」



泰葉「折角ですし、起きていたいじゃないですか」



イヴ「うふふ。特別な日って感じですね〜」



杏「これよ」



P「なるほど。なんなら寝てても良いぞ。どうせ俺徹夜だろうし…」



杏「今日くらい休めば良いのに、これだから社畜は」ヤレヤレ



P「自分でもちょっと悲しくなってきた。年越し蕎麦もカップ麺だし…」



泰葉「やっぱり」クスッ

泰葉「そんな事だろうと思いまして!」



イヴ「思いまして〜♪」



P「?」



泰葉「本日のメニューはこちらです」



イヴ「じゃん♪」



泰葉「年越し蕎麦!」



茄子「わ〜♪」パチパチ



杏「やー」ペチペチ



P「あ、もしかして茄子が言ってたのって…」



茄子「はい。泰葉ちゃんから聞いてましたので」



泰葉「と言う訳で、直ぐに用意しますから待っててくださいね」



P「うん」



杏「杏だって我慢してたんだからありがたく思いなよ」



P「そうなの?」

泰葉「お待たせしました」



イヴ「しました〜」



茄子「やった〜♪」



杏「そばそばー」



P「おお、いい匂い」



泰葉「ふふっ。本日は海老天に加えて茄子さんにちなんで茄子天もいれてみました」



茄子「流石は泰葉ちゃんです!」



杏「うむ。美味い!」ズルー



P「もう食ってるし…」



泰葉「おかわりもありますからね」



P「はぁ。何か一気に腹減ってきた…」



イヴ「伸びる前に食べちゃいましょ〜♪」

P「今年はカップ麺覚悟してたからこれは嬉しいサプライズだな」ズルズル



泰葉「ふふっ。Pさんの栄養管理はお任せください」



杏「こうして胃袋を掴まれるプロデューサーであった」



P「うぐっ…」



イヴ「うふふ。泰葉さん、どんどんお料理上手くなってますもんね」



泰葉「日々花嫁修業は欠かしませんから」



茄子「式には呼んでくださいね〜」



泰葉「はい。ぜひ」



P「気が早くない?」



杏「ふむ。式自体は否定しないのか…」



P「あっ…!」

ゴーン…



P「お?」



茄子「もうそんな時間なんですね〜」



イヴ「じょやのかね!」 



茄子「あら、よく知ってますね〜」



イヴ「去年教わりました〜♪」



杏「この辺に寺なんてあったっけ?」



P「覚えないなー。茄子知ってる?」



茄子「残念ながら〜。歌鈴ちゃんなら知ってるかも?」



泰葉「ふふっ。今度お散歩がてら探してみましょうか」



イヴ「うふふ。良いですね〜♪」



杏「てか歌鈴ちゃんって寺の娘じゃなくて神社の娘だよね」



P「そうなんだよ。寺の子も探してるんだけどなかなか見つからないんだよなー」



杏「探してるんかい」

ゴーン…



泰葉「ではでは…」



P「?」



泰葉「今年も一年、お世話になりました」



イヴ「お世話になりました〜」



杏「なりました?」



茄子「ふふ。お世話になりました♪」



P「ああ、こちらこそ。お世話になりました」



泰葉「今年もとっても楽しかったですから、来年はきっともっと楽しくなりますよね、Pさん」



P「もちろん」



杏「へけっ!」



イヴ「なんですか?それ」



杏「なんとなく言いたくなった」

泰葉「それと茄子さん、お誕生日おめでとうございます」



茄子「ふふっ。はい。ありがとうございます♪」



P「ああ、そうか。1日か」



杏「忘れてたの?」



P「いや、どうもまだ31日な感覚でな…」



茄子「起き続けてるとそうなっちゃいますよね。ちなみに〜…じゃーん!」



杏「おお!?お重!」



P「まさか」



茄子「ふふっ。お蕎麦の後は茄子さん特製のお節料理で〜す。みんなで食べましょう」



P「おおーっ!こんな本格的なの久し振りに見た」



イヴ「ふわぁ…。なんだかキラキラしてます〜」

P「本当に凄いな。全部茄子の手作り?」



茄子「カマボコとかは違いますよ?」



P「いや、流石にそれは分かるけど」



泰葉「むう。まだまだ覚える料理は盛り沢山のようです」ムムム



P「そこ張り合うのか」



茄子「それじゃあ、泰葉ちゃんには今度茄子お節のレシピを進呈しちゃいましょー♪」



泰葉「ありがとうございます」ワーイ



イヴ「これ、どうやって食べれば良いんでしょうか〜?」



P「ん?そうか。イヴにはあまり見慣れない料理ばかりだもんな」



杏「日本人でも正月くらいしか見ないものがほとんどだけどね」

茄子「こほん。ちなみにお節には一品一品意味がありまして、例えば黒豆はまめに働けるように、昆布巻きは喜ぶからのよろこんぶ、みたいに駄洒落も多かったりします」



イヴ「へ〜!」



P「じゃあ杏には黒豆を大量にやろう」



杏「嫌味か!美味しいから食べるけど…」



イヴ「他にはどんな意味があるんですか〜?」



茄子「はい。他にはですねー…」



P「で、泰葉はなんで数の子を俺の皿に乗せる?」



茄子「数の子は子宝と子孫繁栄の意味がありますね〜」



泰葉「ふふっ」



P「いや、ふふっじゃなくて…」

杏「でも実際お節っておかずとしては微妙なんだよなー」



イヴ「美味しいですよ〜?」



P「ん。まあ、どっちかと言うと酒のツマミって感じだよな」



茄子「じゃあ飲みますか?」ドンッ



P「そんな物まで!?いや、俺まだ仕事やるつもりだから」



茄子「まあまあ、ちょっとくらい入った方がはかどりますって〜」



P「志乃礼子じゃないんだから」



茄子「無礼講です!」



P「未成年もいるだろ」



杏「杏は酒には興味なし」



泰葉「お酌はお任せください」



茄子「泰葉ちゃんみたいな可愛い女の子からこんな風に言われてまだ断りますか?」



P「う…ぐ…一杯だけだぞ!」



茄子「わ〜い♪」

P「くあーっ!」



茄子「良い飲みっぷり!」



泰葉「ささ、もう一杯」トクトク



P「あっ、こら!」



茄子「泰葉ちゃん、やりますね」



泰葉「ふふっ」



イヴ「むぐむぐ…これなんですかぁ?ふわふわして甘くて美味しいです〜」



杏「伊達巻き。確かに好きな人多いけど、これも正月専用ってイメージ強いかな」



茄子「伊達巻きはですね〜」



杏「おっ、解説役」



茄子「丁度お節が発明された頃に長崎から伝わった料理で、別名はカステラカマボコとも言われていましたー。当時はお洒落で最先端な料理のひとつだったんですよ〜」



P「確かにカステラカマボコと言われたら凄いしっくりくるな」

P「そういや、初日の出ってどこ行くつもりなんだ?言っとくけどこれで俺は車出せないからな」



泰葉「ふふっ。それなら心配は無用です」



P「うん?」



イヴ「ココの屋上から見る予定なので〜」



P「マジで?」



泰葉「私は遠出しても良かったんですが…」



杏「寒い。ダルい。人混み面倒い」



泰葉「と…」



P「なるほどな」



杏「大体太陽自体はいつもと同じなんだから、何処から見たって変わらないじゃん」



P「んな情緒もへったくれもないような事を言うなよ…」

泰葉「なので、Pさんも一緒に見に行きましょうね」



P「まあ、屋上なら行けるか」



泰葉「やった♪」



茄子「ふふっ。そうと決まればここらで一発芸大会でも〜!」



P「はぁ!?」



泰葉「まだまだ時間はありますからね。眠らないように盛り上がっていきましょー!」



イヴ「いきましょ〜!」



P「いや、目覚ましかけて一眠りすると言う選択肢は…」



泰葉「ありません♪」



P「マジか…。なんか泰葉いつも以上にテンション高くね?」



杏「正月だしね」



P「はぁ…。魔法の言葉だな、それ…」



茄子「いちばん!鷹富士茄子!安来節いきま〜す♪」



P「待て!いきなりそこからか!?」

茄子「折角なのでイヴちゃん、一緒にやりませんか〜?」



イヴ「よくわかりませんが楽しそうです〜♪」



茄子「はい。とっても楽しいですよ〜。先ずはこの割り箸を〜…」



P「ああ、もう。滅茶苦茶だな…」



杏「ま、杏達らしくていいんじゃない?」



泰葉「そうですね。……ね、Pさん」



P「ん?」



泰葉「今年も一年宜しくお願いします」



P「はい。こちらこそ宜しくな」







終わるであります!

おまけ



〜ある日の事務所〜



泰葉「Pさん!由々しき自体です!」



P「お、おう。どうした!?」



杏「みかんでもきれた?」



イヴ「みかんならまだまだありますよ〜?」



泰葉「今年ももうすぐ終わろうと言うのにまだやり残した事があります!」



P「やり残した事?」



泰葉「まだ組んでません。めぇめぇめぇ」



P「ああ…」



杏「そう言えば言ってたっけ…」



泰葉「めぇ」

泰葉「どうにかなりませんか?」



P「って言われても流石になぁ…」



杏「もう今年も終わるからねぇ」



P「うーん…」



「むりでごぜーますか?」



P「えっ?」



仁奈「仁奈、楽しみにしてたですよ…」ショボン



小春「小春もみんなでもこもこしたいです〜」



泰葉「ごめんね、仁奈ちゃん、小春ちゃん。無理だって…」ショボン



P「くっ…!」

杏「あーあ、プロデューサーさいてー」



イヴ「すけこまし〜」



P「ぐぬぬ…。分かった!年またぎのイベントならまだなんとかねじ込める!ねじ込んでやるよ!ちくしょう!」



泰葉「本当ですか!」パアッ



仁奈「仁奈、泰葉お姉さん達とユニット組めるですか!」キラキラ



小春「えへへ。嬉しいです〜♪」



P「その代わり一回きりだからな!」



泰葉「めぇ!」



仁奈「めぇ!」



小春「めぇ〜!」



おわり



08:30│モバマス 
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