2016年02月04日

伊織「アイドル雪合戦よ!」志保「望むところです」


P「さあやってまいりました、第765回アイドル雪合戦!」



P「解説はこの俺、プロデューサーと」





千早「私、如月千早がお送りします」



千早「……あのプロデューサー、どうして急に雪合戦を?」



P「あー、この間のライブの特典映像どうするかって話になってな。雪も積もってるしアイドルたちによる雪合戦でいいんじゃね?ってなったわけだ」



千早「な、なるほど」



P「サービスシーンに期待させて購入意欲を促す作戦だ、実際そんなシーンがあったら没だけどな」



千早「それをここで言うんですか…ていうか雪合戦のサービスシーンってなんですか」







SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1451126134





P「さて千早そろそろ選手紹介とルール説明を頼む」



千早「はい。まずAチームのメンバーは水瀬伊織、星井美希、萩原雪歩、我那覇響の4人です」



伊織「にひひっ、知将伊織ちゃんの力を見せてあげるわ!」



美希「ハニー!ミキ活躍しちゃうから見ててね!」



雪歩「え、えーと…頑張りますぅ!」



響「ふふん、雪合戦だろうとなんくるないさー!」



P「よしよし、みんなやる気十分だな」



千早「美希までやる気にさせるなんて…プロデューサーまさかこの勝負」



P「ん?ああ、音無さんがまた俺の『何か』を賞品にしてるらしいが、まあ勝負には関係のないことだ」



千早「いや慣れすぎですプロデューサー…」







千早「続いてBチームのメンバーを発表します。Bチームは…北沢志保、伊吹翼、篠宮可憐、横山奈緒の4人です!」



志保「先輩たちが相手でも必ず勝利してみせます」



翼「美希先輩!この戦いが終わったら結婚しましょう!」



可憐「す、少しでも役に立てるよう頑張ります…」クンクン



奈緒「よっしゃやるでー!!」



P「うんうん、伊織たちに負けず劣らずいい熱気を感じるな」



千早「ええ。…しかしプロデューサー、この人選は一体?真や永吉さんのほうが適任な気もしますが」



P「ん、いや単に劇場で暇してた奴らを集めただけだ」



千早「…この時期に暇ってアイドルとしてどうなんですか」



P「そこらへんはツッコんじゃいけない」



千早「まあゲーム内でも年末なのに全員で特撮映画撮ってますからね…」





千早「ではルール説明です。…とは言ってもルールは簡単、相手に雪玉をぶつければ相手は退場。最後までフィールドに残っていたほうのチームが勝利です」



P「雪玉が当たれば即退場のサドンデスだ、緊張感があっていいだろう?ちなみに当たったかどうかの判定は俺が行う」



伊織(1度きりでアウト…これは)



志保(たった一手の戦術が大きく勝敗を分ける…!)



P「さて、そろそろ始めたいと思うが…双方用意はいいか?」



伊織「ええ、大丈夫よ」



志保「問題ありません、早く始めましょう」



千早「それでは……アイドル雪合戦、スタートです!!」





伊織「全員、事前の作戦通りに動いて!」



美希「了解なの!」ザッ



響「わかったぞ!」バッ



雪歩「は、はいいいぃぃ!!」ドドドドドドド





千早「こ、これは…」



P「雪歩がものすごい勢いで穴を掘ってるな…素手で」





志保「くっ…雪が舞って相手サイドの様子が確認できない」



可憐「さ、さすが雪歩さん…」



奈緒「ここはとりあえず様子を見るべきか…?」



翼「えー、後手に回るなんて私たちらしくないですよー」



伊織「全員、事前の作戦通りに動いて!」



美希「了解なの!」



響「わかったぞ!」



雪歩「は、はいいいぃぃ!!」ドドドドドドド





千早「こ、これは…」



P「雪歩がものすごい勢いで穴を掘ってるな…素手で」





志保「くっ…雪が舞って相手サイドの様子が確認できない」



可憐「さ、さすが雪歩ちゃん…」



奈緒「ここはとりあえず様子を見るべきか…?」



翼「えー、後手に回るなんて私たちらしくないですよー」





奈緒「じゃああの中に雪玉投げ込んでみるか?でもあてずっぽうで当たるとも思えんしなぁ」



志保「可憐さん、匂いで位置を特定できませんか?」



可憐「待って、もう少しで…あれ?これって後ろ…みんな伏せて!!」



翼「えっ!?」





ビュビュビュン!





志保「………あ、危なかった。可憐さんの索敵能力がなければいきなり私たちは半壊していた」



可憐「えへへ…みんな無事でよかったです」



奈緒「誰や後ろから攻撃してきた卑怯者は!木の陰に隠れてないで姿見せい!」



響「うがー!自分は卑怯者なんかじゃないぞ!」バッ



翼「響さんいつの間に後ろに…?」





P「なるほど、雪歩が注意を引き付けている間に回り込んで攻撃する作戦か。伊織のやつ、やるな」



千早「ですが失敗に終わっておわってしまったようですね」



P「いや…そうとも言い切れないぞ?」







志保「こ、これは…」



奈緒「雪の壁…いやバリケードや!」



伊織「これで防衛は完璧よ、どこからでもかかってきなさい!」





P「響が時間を稼いでいる間に守りを固めていたんだ、これはBチーム厳しいぞ」



千早「あれを突破するのは困難でしょうね…志保には何か策があるのかしら」





可憐「クンクン…美希ちゃんはバリケードの左端、雪歩ちゃんは右端に隠れているようです」



志保「ありがとうございます可憐さん…翼、次はあなたの出番よ」



翼「了解だよ志保ちゃん!」



響「おっとそう簡単には行かせな…あぶなっ!」



奈緒「響の相手は私がするで!3人は攻めに集中しててや!」ビュビュビュ



響「ふふん、自分と一騎打ちとはいい度胸だぞ!」ビュビュビュン







翼「さて…行きますよ美希先輩♪」ザッ



美希「バリケード付きのミキは攻守ともに最強だよ?翼1人じゃかないっこないって思うな」



翼「大丈夫です、美希先輩のすごさは誰よりもこの私がわかってますから!」ダッ



志保「私たちは翼に横槍が入らないよう伊織さんと雪歩さんを攻めましょう!」



可憐「う、うん!」



雪歩「ひええ…こっちにも来ましたあぁ」



伊織「落ち着いて対処しなさい、バリケードがある限りこっちは依然有利よ」





P「どうやら志保は翼と美希を一騎打ちさせたいようだな」



千早「そして水瀬さんはそれに敢えてのったようですね」



P「伊織は美希を信頼しているんだ、必ず勝ってくれると」



千早「さあ、この勝負の行方は…!?」





美希「どうして…?どうして当たらないの…!?」ビュビュビュン



翼「美希先輩美希先輩美希先輩美希先輩美希先輩美希先輩ー!!!」ドドドドド



美希「当たらないどころじゃない、投げる前に全部避けられてるの…!」ビュビュビュ



翼「私は今までずっと美希先輩を観察してきました…それはもう一挙手一投足まで!」ドドドドド



翼「だからわかるんです。美希先輩が次にどう動き、何をするか!」ドドドドド



翼「美希先輩は私には勝てません!!」ドン!



美希「なんなのなの…なんなのなのおおおおおおおおおおお!!」





バッキャーン!ボフッ





千早「バリケードを…」



P「そのままぶち破った…!」





美希「なの…」チーン



翼「やったー!美希先輩に勝…うわっ」ボフッ



伊織「敵陣で油断してんじゃないわよ翼!」



美希「デ、デコちゃんナイスなの!」



翼「うう…デコリーナ先輩ひどいですよー」



伊織「2人ともデコデコうるさい!」



千早「えーと、美希と伊吹さんはすみやかに退場してください」



みきつば「はーい…」





雪歩「あのー、伊織ちゃん?」



伊織「何よ、こっちは………志保がいない!?可憐も!!」



雪歩「実はさっき美希ちゃんが倒されるや否や2人とも迂回して…」



伊織「後ろかッ!」バッ



志保「…さて、これでバリケードは無効化できました」



可憐「う、うまくいってよかった…」



伊織「……どうやらここからは純粋な実力勝負のようね」ザッ



志保「望むところです伊織さん。…可憐さんは雪歩さんをお願いします」



可憐「う、うん。任せて!」





P「響VS奈緒、伊織VS志保、雪歩VS可憐の一騎打ち3本勝負となったか」



千早「しかし1対1でもAチームに分があるように思えます」



P「確かにな…実際今、奈緒は響に苦戦している」





奈緒「あかんあかんあかん!なんで沖縄出身でこんなに雪合戦強いんや!」ビュビュビュ



響「ぐぬぬ…意外とすばしっこくて当たらないぞ…」ビュビュビュビュン



奈緒(このままじゃラチがあかん…ここは翼に倣って)ザッ



響「止まった…?勝負を諦めたのか?」ビュビュビュン



奈緒(玉切れのタイミングを狙って…今や!)サッ…ダッ



響「しまった………なんて言わないぞ!」バッ



奈緒「ポケットに予備の球!?」



奈緒(せめて…相打ちに…!!)ビュ



響「こんなの簡単に避けれるぞ!そしてくらえ最後の一撃!」ビュ



奈緒「!!」サッ



奈緒「あれ、避けれた?」



響「……」



奈緒「……」



ひびなお「…!!」ザッ、ギュッ、ビュッ!





ボフッボフッ!







千早「これは…相打ちでしょうか」



P「いや…」





響「あれ?当たってない…もしかして」



ハム蔵「ヂュイ…」



響「ハム蔵!雪玉から自分をかばってくれたのか!」



ハム蔵「ヂュ…イ…」ガクッ



響「ハ、ハム蔵……ハム蔵おおおおおおおおーーーー!!」





奈緒「……いやいやいや!動物が勝負に介入してくるのは反則やろ!」



千早「プロデューサー、これは?」



P「ん、もちろん反則だな。2人ともアウト」



千早「というわけで我那覇さん、横山さん退場です」



響「うう…無慈悲すぎるぞ…」



ハム蔵「ヂュイ…」



奈緒「ハム蔵案外タフやな…」





P「さて残り2組の様子は…」





可憐「え、えいっ」ヒョイ



雪歩「そ、そいやっ」ヒューン





ポフッポフッ





雪歩「あ、当たっちゃいましたぁ…」



可憐「わ、私も…」





千早「萩原さん、篠宮さん退場です」



P「なんだこの平和な世界、住みたい」





伊織「にひひっ、さっきからどこに投げてるのかしら?運動が得意じゃないのは知っていたけどまさかここまでノーコンだったとはね!」ビュビュビュン



志保「くっ…伊織さんのおでこが眩しくて狙いが定まらない!」ビュビュビュ



伊織「は?」





P「なるほど、積もった雪に反射した太陽光をさらにおでこで反射することで敵の目をくらませる…!」



千早「さすが水瀬さん、フィールドを活かした素晴らしい作戦ね…!」





伊織「えーと、別にそんなつもりは…」



伊織「…まあいいわ、私は全力で志保を倒すだけよ!」ビュビュビュン



志保「まずい、このままじゃ…負ける!」





伊織(おかしい…さっきから志保の動きが単調すぎる)ビュビュビュ



伊織(いや少しづつ右に移動してる?…なるほど)ビュビュビュン



伊織「私を雪歩の掘った穴に誘導するつもりね?落ちることはないにしても不安定な足場に期待したってところかしら」



志保「…!!」



伊織「でも残念、私の優勢は揺るがな…きゃあああああぁぁ!?」ツルッ





ズッテーン!



ボフッ





千早「……水瀬さんアウトです、よって勝者はBチーム!」





奈緒「よっしゃあああああああああああ!!」



翼「さっすが志保ちゃん!!」



可憐「か、勝ててよかったです…」







伊織「ど、どうして私は足を滑らせて…」



伊織「…!!これは…バリケードが崩れて、いや壊されている!」



志保「そう、私が雪玉で狙っていたのは初めから伊織さんの後ろのバリケードでした」



志保「足元に雪の固まりを散乱させて動きを制限しようとしたのですが…まさかそれを踏んで転んでしまうとは」



伊織「私のおでこが眩しいっていうのも不自然さを隠すための嘘だったのね」



志保「いえそれは本当ですが…」



伊織「あ、そう…」





P「それでは雪合戦終了だ!どうですかそらさん、上手く撮れました?」



そら「はい、ばっちりですよ。さっそく小鳥さんとチェックしてきますね」タッタッタ



可憐「カ、カメラマンさんすごかったですね…」



奈緒「カメラ担いだままあっち行ったりこっち行ったりしてたもんな」



響「結構流れ玉が行っちゃったけどそれも全部避けてたぞ」



伊織「もしかしてここにいる誰よりも雪合戦うまいんじゃないかしら」



志保「謎の多い女性って…かっこいいですよね」



千早「今度カメラの撮影テクニックを教えてもらおうかしら…」



P(…そらさんの人気に嫉妬しそう)



翼「私は美希先輩一筋ですよ!」



美希「やかましいの」



雪歩「私も真ちゃんと四条さんと桃子ちゃんと環ちゃん一筋だよ!」



美希「それは一筋って言わないの」







こうして765プロの雪合戦は幕を閉じた



この後、特典映像の大好評がきっかけでアイドル業界全体を巻き込むアイドル大雪合戦時代に突入するのだがそれはまた別のお話





終わり







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