2016年02月16日

静香「志保、開けて貰えないかしら」

深夜2時 北沢家



ピンポーン



志保「…」





ピンポーン ピンポーン



志保「…」



ピンポーン ピンポーン ピンポーン

ピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポーン



志保「うるさい!」



志保「誰よ一体…こんな時間に」



ガチャ



志保「ちょっと!深夜に訪ねてくるなんて迷惑だと思わないんですか!?」



静香「おはよう志保」



志保「…」



バタン



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ピンポーン ピンポーン ピンポーン ピンポーン



ピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポーン



志保「静香!一体なんの嫌がらせよ!」



静香「ああ、良かったわ、志保がいきなり扉を閉めたからてっきり私が見えてないんだと思ったわ」



志保「それで、こんな時間に何の用?つまらない用事なら本当に怒るから」



静香「とりあえず家に入れてくれないかしら」



志保「嫌よ」



静香「なんで入れてくれないの!?」



志保「なんで逆ギレするのよ…」

志保の部屋



静香「結構良い部屋ね」



志保「はあ…それで、何の用?」



静香「実は私、今真剣に悩んでいるの」



志保「…いつになく真剣な表情ね、それで?」



静香「志保、私は…私は…!」



志保「…」



静香「未来が可愛すぎてどうにかなってしまいそうなのよ!」



志保「…は?」

静香「あなた未来の可愛さが分からないって言うの!?どうかしてる!」



志保「深夜に押しかけてきてそんな話しをする静香の方がどうかしてるわ」



静香「未来の可愛さが分からない可哀想な志保のために私が未来の可愛さを教えてあげるわ」



志保(もう放り出しても良いかな)

静香「まず未来の可愛さと言うのは全世界共通、世界中の人が知っているけど」



静香「まずはあのポジティブさね」



静香「人間あそこまで明るく前向きになれるのかというくらい未来はポジティブで前を見ているのよ」



志保「まあ…確かに未来はポジティブね」



静香「それだけじゃなく未来のあの明るさは周囲にも及ぶわ」



静香「未来が近くにいるだけで楽しい気持ちになって下らないことでイライラすることが馬鹿らしくなってくるの」



志保「まあ…未来に対してあまり怒る気になれないっていうのはあるわね」

静香「後髪型も可愛いわ、あのまとめ方、長さ、質感、すべてが完璧よ!」



静香「未来の体から溢れ出る明るさに元気をもらいながら飛び跳ねる未来と一緒にぴょこぴょこ動くサイドテールに癒やされる…完璧ね」



静香「そして未来が未来として最も可愛いのが…そのアホさよ!」



志保「…は?」



静香「少し抜けてるだけじゃなくてアホなところ、それが春日未来という女の子を輝かせる!」

静香「アホ可愛いという言葉示すとおりアホの子は可愛いのよ」



静香「ああこの子は私が守ってあげないと駄目なんだって思うの」



志保「ああそう」



静香「…ふう、少し疲れたしお腹も空いたわね」



志保「ああそう」



静香「家に入れて貰ったお礼にうどんを作るわ」



志保「ちょっと待って、その麺棒と生地どこから出したの」



静香「じゃあ作ってくるわね」



志保「ねえちょっと」

静香「やっぱりうどんは美味しいわね」



志保「そうね」



静香「うどんと言えば、未来が私の誕生日にうどんを作ってくれたことがあったのよ」



志保「良かったじゃない」



静香「慣れないうどん作りに苦労したみたいだけど、出来たうどんからは未来の愛情の味がしたわ」



静香「あの時の未来、とても可愛かった」



静香「志保もそう思うでしょ?」



志保「ええそうね、可愛いと思うわ」



静香「あなたに未来の可愛さの何が分かるって言うの!?」



志保「…」

志保「…ええ、そうね、私は静香の知らない未来の可愛さを知っているわ」



静香「何ですって?」



志保「ふふ…静香は知らないと思うけど、私は未来と一緒に買い物に行ってお揃いのヘアバンドを買ったのよ」



静香「!!!!!!」



志保「あの時の未来の屈託のない笑顔、とても可愛かったわ」



静香「そん…な…」



志保(これで意気消沈して帰ってくれないかしら)

志保(一応追い打ちかけておこうかしら)



志保「それと、未来は私の胸に蕩けた顔で抱き付いたりもしたわ」



静香「」



志保「でへへ〜、志保のお、おっぱい気持ちいい〜ってね」



静香「」



志保「…」

静香「…やっぱり胸なのね」



志保「?」



静香「…志保!」ガシッ



志保「な、なに?」



静香「どうやったら胸が大きくなるの!?」



志保「はあ?」



静香「私と同い年でこんなに発育の差があるなんておかしいもの!きっと特別な事をしてるんでしょ!?」ガクガクガクガク



志保「やめ…うどんが…出る…」



静香「志保!」



志保「同い年云々って言うなら翼の方に行きなさいよ…あの子の方が発育良いんだから…うぷっ」

静香「そうと決まれば早速行くわよ」



志保「は?」



静香「翼の家に!」



志保「明日劇場で聞けば…ちょ、離しなさいよ!」



静香「未来を独り占めするために私は完璧にならないといけないのよ!」



志保「ちょ、本当に離して!鍵!せめて鍵だけでもかけさせて!」



その後翼の家に乗り込むとそこには翼の胸に顔を埋めて幸せそうに寝ている未来がいて



静香は膝から音を立てて崩れ落ち、朝になるまで志保の部屋で自棄うどんを啜ったのだった

翌日



未来「あ、静香ちゃん」



静香「…未来…」



未来「静香ちゃん最近疲れてるみたいだから私、特製ドリンク作ってみたよ!」



静香「…未来!」



未来「はい!」



静香「ありがとう!…うっ」



未来「どう?」



静香「これ、味見してないでしょ…」



未来「あ!忘れてた…ごめんね静香ちゃん」



静香「良いのよ、未来のドリンクのおかげで力が湧いてきたわ」



未来「本当?でへへ〜、良かった〜」



静香「ああ…やっぱり未来は可愛いわ…」



終わり



21:30│最上静香 
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