2016年03月01日
モバP「もしも佐久間まゆが姉だったら」
※P=名前
〜朝〜
まゆ「Pさん、起きてください」
〜朝〜
まゆ「Pさん、起きてください」
P「……」
まゆ「Pさんってば」ユサユサ
P「……」
まゆ「起きないとキスしちゃいますよ?」
P「……」
まゆ「キスして欲しいんですね。仕方ないですね〜」
まゆ「んっ……」
チュッ
まゆ「むぅ、直前で顔動かすなんてズルい……」
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まゆ「それじゃあもう1回。ん〜」
P「姉さん、何やってんの」
まゆ「あら、起きました? キスで起こしてあげようと……」
P「白雪姫じゃないんだから」
まゆ「お姉ちゃんが弟を好きじゃいけませんか?」
まゆ「ママがパパを愛するのと同じように、まゆもPさんを愛してるんですよぉ」
P「ダメだろ……それは姉弟愛とは言わないぞ」
まゆ(一応頬にキスは出来たから良しとしましょうか、うふ)
〜事務所〜
まゆ「こんにちは〜」
千川ちひろ「はい、なにかご用ですか?」
まゆ「Pさんいますか? お弁当を忘れたので届けに来たんですけど」
ちひろ「えーっと、どちら様ですか?」
まゆ「あっ、失礼しました。佐久間の姉です」
ちひろ(姉って……年下にしか見えないんですけど)
まゆ「妹じゃないですよ、よく言われますけど。ほら、免許証見ます?」
ちひろ(生年月日は……うわっ、本当! 早苗さんや菜々さんの同類だわ!)
まゆ「あの、Pさんは……?」
ちひろ「あー、今会議中ですがそろそろ戻ってくると思いますよ」
ちひろ「ところでお姉さん、相談があるんですけど……」
まゆ「……はい?」
まゆ「あっ、Pさん。おかえりなさ〜い」
P「なんでいるの?」
まゆ「お弁当届けに来たんです。それよりね、まゆアイドルになりますから」
ちひろ(グッ)b
P「ちょっと、ちひろさんですか? 何してくれちゃってんですか」
ちひろ「良いじゃないですか。新しい合法ロリ枠ですよ」
P「弟離れ出来てないから、どこでもベッタリで恥ずかしいんですよ……」
まゆ「うふふ、どうして今まで気づかなかったのかしら」
まゆ「もっと一緒に居たければ、Pさんの担当アイドルになるのが一番だって」
P「ほら〜、もうその気になってるし」
P「モデルの仕事はどうするの」
まゆ「移籍しますので、先方との手続きは任せますね」
P「さらっと言ってくれちゃって」
ちひろ(と言いつつ、断ったりはしないんですねぇ。やっぱり弟は姉に逆らえないのかしら)
まゆ「……というわけで、いつもPさんがお世話になってます」
まゆ「今日からまゆもアイドル活動始めますので、よろしくお願いしますね」
島村卯月「よろしくお願いします!」
卯月「プロデューサーさんにお姉さんがいたなんて知りませんでした」
本田未央「さん付けしてるんですね〜」
未央「私も弟いますけど、呼び捨てしかしたことないですよ」
まゆ「小さい頃は呼び捨てだったんですよ」
まゆ「でもあるとき、まゆにとって弟以上の存在なんだって意識して」
まゆ「それからさん付けするようにしたんです」
未央「へぇ〜……?」
渋谷凛「……」
まゆ「Pさん、凛ちゃんってとっても良い子ですよねぇ」
P「ああ、そうだね」
まゆ「凛ちゃんになら、Pさんを任せても良いかなって思ってるんです」
P「姉さんがそこまで言うなら……分かった。凛、結婚しよう」
凛「ふーん、あんたが私の夫? まあ、悪くないかな……」
凛(……これだ! 将を射んと欲すればまず馬を射よ!)
未央「しぶりん、どういう意味か分かる?」
凛「えっ、ああ……多分だけど弟として呼び捨てするより」
凛「他人としてさん付けした方がいい……ってことじゃない?」
凛(他人として……つまり恋人として)
凛(どうですか、まゆさん。当たっているでしょう?)
凛(あなたの、プロデューサーを見る目は恋人のそれと同じです)
凛(でも姉弟は結婚できないから……)
凛(まゆさんの代わりに私がプロデューサーを幸せにしてみせます)
凛(弟さんを私にください!)
まゆ「渋谷凛ちゃん……でしたっけ」
凛「は、はい」
まゆ「まゆのこと良く分かってるみたいですねぇ。もしかしたらPさんより」
凛(やった! 好印象!)
まゆ「ご褒美に、Pさんにハグしてもらえる権利をあげましょう」
凛「……!」
P「オイ、俺を巻き込むんじゃあない。というか、そんなのもらっても困るだろ?」
凛「ん……くれるって言うならもらうけど」
未央(……とそっけない態度のしぶりんですが、実際には飛び上がるほど嬉しいと思われます)
卯月(うふふ、素直になれない凛ちゃん可愛い)
凛(この調子でまゆさんに気に入られれば……)
凛(プロデューサーと結婚する権利ももらえるかもしれない)
まゆ「ちなみにまゆは姉なので、いつでもPさんにハグしてもらえるんですよぉ」ダキッ
P「はいはい」ギュー
未央「慣れてる……! プロデューサーが女たらしに見える!」
P「やめて」
まゆ「女たらしというか姉たらしというか……毎朝キスしてあげないと起きないですし。うふ」
P「姉さんが勝手にキスしようとするんだろ」
卯月「な、仲良いんですね……」
凛(……あれ? これ、私が付け入る隙ある?)
〜別の日〜
卯月「プロデューサーさんの小さい頃って、どんなだったんですか?」
まゆ「小さい頃は甘えん坊で、お姉ちゃん子でしたよ」
未央「ほうほう。何か具体的なエピソードを一つ」
まゆ「うーん……実家のあたりって夕方になるとサイレンが鳴るんですけど」
凛「良い子はお家に帰りましょうって?」
まゆ「そうですね。突然大音量で鳴るから、怖かったみたいで」
まゆ「サイレンが鳴ったら必ず走ってきて私に抱きつくんです」
未央「へえ〜」
まゆ「ちなみにこれがその時の写真です」
卯月「可愛いです!」
凛「どう考えてもこのスマホで撮った写真じゃないですよね。わざわざ取り込んだんですか」
まゆ「見てると癒されるんですよぉ」
未央「たしかにこの涙目は可愛いわー」
卯月「プロデューサーさんにもこんな頃があったんですね。って当たり前ですよね」
未央「他に写真無いですか?」
まゆ「ありますよ。えーと――」
凛「待って。まゆさん、写真どれくらいあります?」
まゆ「多分100枚くらいは」
凛「せっかくだから皆で鑑賞会しませんか?」
卯月「鑑賞会って、スマホの画面じゃ大勢で見れないですよ? せいぜい5人くらい……」
凛「応接室のテレビに写せば皆で見れるよ。たしかそういうこと出来るはず」
まゆ「そういうことに応接室を使って良いんでしょうか……」
凛「親睦を深めるためって言えば、ちひろさんは許してくれると思います」
まゆ「うーん。でも……」
未央「プロデューサーの可愛いエピソードとか聞きたいなぁ〜!」
未央「きっと実の姉しか知らない話がたくさんあるんだろうなぁ!」
未央「ねっ、しまむーももっと話聞きたいよね?」
卯月「はい、聞きたいです!」
未央「同じ、弟を持つ姉として仲の良さを参考にさせてください!」
まゆ「うふふ、そこまで言われたら仕方ないですねぇ。分かりました」
未央「やったねしぶりん!」
凛「う、うん」
未央「全員参加はスケジュール的に無理だろうけど……好評だったら第2回も検討していただければ!」
まゆ「良いですよ。Pさんが皆に好かれてるなら姉としても嬉しいです」
P(いつの間にか俺の小さいころの写真がアイドル達に出回っていた)
P(しかもエピソード付きで大量に……)
P(死にたい)
〜早朝 某ホテル〜
天海春香「おはよーございま〜す」
春香「今回の生レボドッキリは、寝起きドッキリです。そしてそのターゲットは……」
春香「人気急上昇中の新人アイドル佐久間まゆさん!」
春香「新人と言ってもずっとモデルとして活動されていたので、ご存じの方も多いと思います」
春香「ただTV番組の出演はほとんど無かったそうなので、どんなリアクションしてくれるか楽しみですね」
春香「それでは……お邪魔しまーす」
春香「コートを発見しました。ちょっと着てみましょう」
春香「うーん、さすが元モデルさん。センス良いですねー。私もこういうの買おうかな」
春香「……あれ? コートがもう1着ある」
春香「気温に合わせて使い分けてるんでしょうか」
春香(いや、そもそもサイズが違う……しかも男性物)
春香(触れないほうが良いかな? 嫌な予感がする……)
春香「えーと。ではそろそろ寝顔を拝見……」
まゆ(すーすー)
P(すーすー)
春香「……っ!?」
春香(だ、誰この人!? もしかして彼氏連れ込んでたとか!?)
春香「あ、あのっ……ど、どうしましょう!?」
春香「この人だけ起こして外に出ててもらいますか?」
スタッフ「いや、まゆさんが起きるかもしれないから」
スタッフ「それに、いるはずの人がいなかったら混乱するかも」
春香「じゃあもう2人とも起こしちゃって、まゆさん1人で寝てもらって撮り直すとか!」
春香「ヤラセになっちゃうけど、これは仕方ないですよ」
スタッフ「むしろこのまま寝起きドッキリ続けて、インタビューしちゃいましょう」
春香「ええ〜っ、良いんですか!?」
春香「せめてまゆさんの担当プロデューサーさんに確認して……ああでも、こんな時間じゃ連絡つかないだろうし」
春香をスタッフが説得すること10分……
春香「じゃあ起こしますよ? どうなっても知りませんよ」
春香「まゆさん、まゆさーん。起きてくださーい」
まゆ「ん……?」
春香「おはようございます。生レボの天海春香です」
まゆ(ポケー)
まゆ「……! Pさん、Pさん起きてください」
春香(うわぁ、彼氏に助けを求めてる。そりゃそうだよ)
P「んー……?」
まゆ「こ、これっ。人がたくさん!」
P「あー……おはようございます」
スタッフ「おはようございます」
春香「何普通に挨拶してるんですか!」
P「どうでした?」
スタッフ「バッチリです」
P「春香さん、すみませんがそこのバッグ開けて、中に入ってるもの取り出してもらえますか」
春香「え……コレですか?」
ドッキリ大成功! テッテレー
春香「は!?」
まゆ「え!?」
〜生レボ スタジオ〜
星井美希「というわけで、実は2重ドッキリだったの」
如月千早「佐久間さんには普通に寝起きドッキリ、そして春香には……見ての通りというわけね」
千早「あの男性は佐久間さんの弟さんで、担当プロデューサーでもあるそうです」
春香「もう本当にびっくりしたよー。彼氏と信じて疑わなかったもん」
春香「普段から一緒に寝てるんですか?」
まゆ「そうですね。まあ、私にとっては彼氏みたいなものですよ。大好きですから」
美希「寝起きドッキリは初めてだったの?」
まゆ「ええ。最初何が起きてるのか分からなかったですね」
春香「私もですよ……」
まゆ「でもヤラセはダメですよ?」
春香「だって、スキャンダルになっちゃったらどうしようって」
千早「収録なんだから、本当にマズかったらお蔵入りで終わりじゃないかしら」
美希「これは……今まで春香が関わってるドッキリもヤラセの可能性が出てきたの」
春香「違うよ、ヤラセなんてしてないよぉ……っとわったぁっ!」スッテーン
美希「出た、職人芸」
千早「あざといわ」
まゆ「あざといですね」
春香「まゆさんまで!?」
〜Pの家 浴室〜
まゆ「Pさん、お背中洗いましょうか」
P「ああ……って、少しは隠しなよ」
まゆ「こんなふうにさらけ出すのはPさんだけですよ。姉弟なんだから良いじゃないですか」
まゆ「それとも恥じらったほうがグッときますか?」
P「……ノーコメント」
まゆ「1番と2番、どっちが良いですか?」
P「なにが?」
まゆ「質問は無し。直感で答えて?」
P「……………………1番」
まゆ(´・ω・`) ゴシゴシ
P(2番だったらどうなってたんだろう。知りたいような知りたくないような……)
P「2番だったら全身すみずみまで洗ってあげましたよ?」
P「!?」
ザバー
まゆ「はい、終わり」ピト
P「うおっ」
まゆ「ふふ……どうしたの?」
P「あ……あのね? いくら姉と言っても」
P「背中に柔らかいものを押し付けられると反応してしまってですね」
まゆ「ふぅ〜ん、Pさんはお姉ちゃんの身体でえっちな気持ちになるんですねぇ」
まゆ「でも良いんですよ? 全く反応されないのも、女として屈辱ですし」
まゆ「担当アイドルで反応したことあります?」
P「無い」
まゆ「本当に〜?」
P「無いということにして」
P「俺もう上がるからっ。姉さんはゆっくり温まってきて」
まゆ「あん、Pさぁん」
〜チャペル〜
P「姉さん、綺麗だ……」
まゆ「もうっ、違うでしょう?」
まゆ「今日からは姉じゃなくて妻なんですから」
まゆ「まゆって……呼んで」
P「ま、まゆ」
まゆ「はいっ、あなた♪」
まゆ「えへ、えへへ、えへへへへへ……」
荒木比奈「顔とろけてるっスよ」
まゆ「ありがとうございます! 期待どおり……いえ、期待以上です!」
比奈「気に入ってもらえたらよかったっス」
比奈「しかしまあ、こじらせてるっスねぇ……」
比奈(せめて漫画の中で結婚式を、なんてところはいじらしいんスけどね)
まゆ「お約束の夏コミって8月中旬でしたっけ」
比奈「そうっス。その日はどんな仕事が入っても断ってもらうっスよ」
まゆ「はい、指示されたものを買って回れば良いんですよね」
まゆ「でもそんな簡単なことが原稿料の代わりで良いんですか?」
比奈「まあ……当日をお楽しみにってことで」
比奈(多分地獄を見ることになるっス)
P「姉さん、帰るぞー」
まゆ「はぁい、今行きます」
比奈(『アイドルの弟発言は、実は彼氏である』なーんて噂もあるけど……)
比奈(この人の場合、ガチで弟=恋人なんっスよねぇ)
終わり
08:30│佐久間まゆ