2016年03月03日
岡崎泰葉「コタツと雛とお餅つき」
泰葉「これがこっちで、これは…ここかな…」
イヴ「泰葉さん、このお爺さんはどこですかぁ?」
泰葉「左大臣は上から四段目の向かって右側に」
イヴ「は〜い。うふふ。ちょっとおじいちゃんに似てる気がします〜♪」
薫「さくらが右で、このみどりのはなんてお花なの?」
イヴ「泰葉さん、このお爺さんはどこですかぁ?」
泰葉「左大臣は上から四段目の向かって右側に」
イヴ「は〜い。うふふ。ちょっとおじいちゃんに似てる気がします〜♪」
薫「さくらが右で、このみどりのはなんてお花なの?」
泰葉「それは橘って言うんだよ。不老長寿を願って飾るんだって」
薫「ありすちゃんといっしょ?」
泰葉「ふふっ。うん。ありすちゃんのお花だね」
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杏「七段飾りとかはじめて生で見た」
P「俺も写真とかでは見た事あるけど。無茶苦茶高いんだよな」
杏「安くてもウン十万とかの世界だもんねぇ」
P「本当に事務所に貰っても良かったのか?」
桃華「ええ。ちゃんとお祖父様の許可も頂いておりますし、倉にしまったままよりは雛も喜びますでしょう」
P「ん?家では出さないの?」
桃華「いいえ。毎年出しておりますわよ。ただ、何分数が数ですので、全部はとても出せませんの」
杏「さすが櫻井家…。あれだって絶対安物じゃないよね」
桃華「確か何とかと言う作家が作った一点ものだとか聞きましたが…」
杏「ひえっ…。確実に桁がひとつ上がったよ」
P「泰葉!絶対壊すなよ!フリじゃなくな!」
イヴ「飾り付け出来ました〜♪」
薫「おひなさまかわいいねー!」
桃華「うふふ。綺麗に飾れましたわね」
泰葉「あとはコレをコタツに置けば完成です」
桃華「あら、可愛らしいお雛様」
杏「去年作ったやつだよね」
泰葉「はい。Pさん内裏に泰葉雛です」
桃華「ああ、確かに泰葉さんですわね。しかもあの衣装ですし」
薫「せんせぇもせんせぇそっくりー!」
P「うーん。喜んで良いのか…」
泰葉「どうせなら一番上だけでもコレに変えようか迷ったんですが」
P「それは止めてください…」
杏「でも、改めて見ると本当豪華だよね」
泰葉「はい。飾り付けがいがありました。ウチは親王飾りなので七段飾りは憧れてましたし」
薫「しんのーかざりってなあに?」
桃華「お内裏様とお雛様だけのものの事ですわよ。ちょうどこの二人みたいに」
イヴ「うふふ。仲良しさんなんですね〜♪」
P「うーむ。バリケードでも付けて近付けないようにしておくべきか…」
杏「値段が値段だから気持ちは分かるけどさぁ…」
泰葉「せっかく綺麗なんですから、そんな事しちゃダメです」
P「やっぱり?」
桃華「そうですわ。無粋というものですわよ、Pちゃま。万が一壊れたのでしたら、新しい物を持ってこさせますわ」
杏「さらっと凄い事言うよね、桃華ちゃんって…」
P「あれ?そういえば真ん中のあたりが空いてるけどあそこは?」
泰葉「ふふっ。あそこは後のお楽しみです♪」
P「お楽しみ?」
桃華「さて、薫ちゃん、そろそろわたくし達は参りましょうか」
P「おっ。もうそんな時間か。頑張ってこいよ」
薫「はーい!おしごとがんばりまー!」
桃華「それではPちゃま、楽しみにしておりますわね」ウフフ
P「?」
薫「せんせぇ、かおるいっぱいおなかすかせてくるね!」
P「ああ、うん……?」
P「なあ、まったく話が見えないんだけど…」
杏「杏からはプロデューサー頑張れ、としか言えないかなぁ…」
泰葉「ふふっ。そろそろお米も炊きあがったでしょうか?」
イヴ「見てきます〜♪」
P「???」
イヴ「泰葉さん、ばっちりですぅ。よいしょっ…」
泰葉「ガッテンです。ではPさん、行きましょう!」
P「行くってどこへ?」
杏「プロデューサー、屋上」クイッ
P「は?」
ー屋上ー
イヴ「ブリッツェン、準備出来てる〜?」
ブリッツェン「ブモモ!」
イヴ「えらいえらい」ワシワシ
ブリッツェン「ブモ〜♪」
P「なんだこれ?杵と臼?」
泰葉「はい。先程Pさんが言っていた雛壇の真ん中には、菱餅が入ります」
P「菱餅?ああ、あの三色のやつか……え?」
泰葉「そして先程炊きあがった餅米を…」
イヴ「投入〜♪」
泰葉「Pさんは突くのと捏ねるのだとどちらが良いですか?」ウデマクリ
P「え?マジで?」
杏「杏はみーてーるーだーけー」
P「よっ……意外と重いな…」
杏「熟年夫婦ばりの息のあった餅つきを期待してるよー」
P「無茶言うな。はじめてなのに…」
泰葉「そうですよ、杏さん。Pさんとはいつまでも新婚ばりのらぶらぶでいたいと思ってますのに」
杏「あっ、ごっめーん」
P「そうじゃなくて!…ああ、もう。やるならさっさとやろう」
泰葉「はい。それでは…」ドサッ
P「にしても雛壇に飾るだけにしては餅米の量多くない?」
イヴ「容量いっぱいに炊きましたから〜」
泰葉「せっかくならお餅パーティーもやってしまいたいな、と」
P「……なるほど。桃華が言ってたのはそれだったか…」
泰葉「まずは周りから潰すように軽くついていってください」
P「はいよ」グリグリ
杏「おっ、ちょっと良い匂い」
イヴ「お餅ってこうやって出来るんですね〜」
P「お前ら…ブリッツェンに包まって暖かそうだな…」グリグリ
杏「プロデューサーもやってれば暖かくなるんじゃない?」
P「すでに…ちょっとほてってきてる…けど…」グリグリ
杏「日頃の運動不足のたまものだね」
泰葉「お腹出てるPさんは、…ちょっと嫌です…」
P「杏には…言われたくない…」グリグリ
P「ふぅ。こんなもんか?」
泰葉「はい。ここからは三等分してから…ペッタンコしていきましょう。共同作業です」
杏「ペッタンコ…」
イヴ「うふふ。ちょっと可愛いかもですぅ」
P「なんで三等分?」
泰葉「別々に色を付けますので。まずはピンク、クチナシの実を入れます…」
杏「へー。色付けってそうやるんだ」
泰葉「もっと早い段階で入れてもいいんですけど…」
P「白はそのままじゃないのか?」
泰葉「白だってちゃんと白色を付けるんですよ。縁起物ですから♪」
P「なるほどなぁ…」
泰葉「ちなみに…」
P「ん?」
泰葉「私はペッタンコではありませんので、あしからず」
P「泰葉!?」
泰葉「ペッタンコではないです」
P「なんで二回言った!?」
杏「そりゃあ大事な事だからね。仕方ないね」
イヴ「?」
P「えーっと…つまり、こっからの作業を三回繰り返すって事か?」
泰葉「はい。クチナシの他に菱の実とゴギョウの葉を混ぜて作りますので…」
P「よっし。明日は筋肉痛確定っと…よっ!」ペタン
泰葉「はい!」コネッ
P「ふっ!」ペタン
泰葉「ほっ!」コネッ
杏「ちゃんと明日くれば良いけどね…」
P「不安に!なるような!事を!言うなっ!」ペタペタペタペタン
泰葉「んっ、ふあっ、やぁっ…」コネコネコネ
P「出来たー?」フゥ
泰葉「んー…はい。ばっちぐーです」モグモグ
P「腕プルプル…」
泰葉「ふふっ。後でマッサージしてあげますね♪」
P「今日ばかりはありがたい…」
杏「じゃあどうせならオトナのマッサージを…」
P「杏ぅ!」
泰葉「ぴ、Pさんが望むなら!」
P「普通の!普通のマッサージをお願いします!」
イヴ「ブリッツェン、大人のマッサージってなんだろう?」
ブリッツェン「ブモー…」
泰葉「さあ、次は緑です!」フンス
P「ういー…」
P「もう無理…あっつー…」
泰葉「ふふっ。ご苦労様です♪」ナデナデ
P「いや、この年で撫でられるのは…」
泰葉「でもPさんよくやってますし…。私はしてもらったら嬉しいですよ♪」ナデナデ
イヴ「私も、ふあーって幸せな気持ちになれるので好きですぅ」ナデナデ
杏「イヴよ、何故杏を撫でる…。杏はそれより飴が良いかなぁ」
イヴ「ダメですかぁ?」ナデナデ
杏「いや、イヴがしたいなら良いけれど…」
イヴ「ん〜っ!杏さん大好きです〜!」ギュー
杏「うぷっ!何故抱きつく!?」
泰葉「Pさん!」
P「それはやめて…」
泰葉「それでは、戻りましょうか」
杏「あぁ、寒かった…」
P「何にもしてないからな」
イヴ「ブリッツェン、後片付けよろしくね〜」
ブリッツェン「ブモー…」
P「ブリッツェン一人で大丈夫?」
ブリッツェン「ブモッ!」
杏「さあ、餅パだ餅パ!」
P「正月以外に餅食うのって少し違和感あるよな…」
泰葉「つきたてですから美味しいですよ」
イヴ「私、お餅好きです〜♪」
P「そういや戸棚にあんこあったな」
杏「良いねぇ」
P「あー…今だけは暖房が微妙かも…」
杏「はぁ、コタツコタツ…」
泰葉「ふふっ。今お茶淹れますね」
ちひろ「あっ、帰ってきた」
P「ああ、ちひろさん。どうかしましたか?」
ちひろ「それはこちらのセリフですよ。今まで何処行ってたんですか、愉快な仲間たちを連れて!」
杏「プロデューサーと一括にされた!?ひどい!」
P「愉快なって…えーっと、餅つきに?」
ちひろ「はい?」
泰葉「ちひろさんも食べますか?つきたてですよ♪」
ちひろ「あら、美味しそうですね。…じゃなくて!」
イヴ「Pさ〜ん、あんこってどこですかぁ?」
P「上の戸棚の奥の方に箱でなかったか?」
イヴ「あ、ありました〜!」
ちひろ「…………イヴちゃん、その辺にきな粉もあったはずですよ♪」
杏「あっ、オチた」
泰葉「菱餅の分だけ先に分けておきましょうか」
P「いや、流石に五人で食べ切れる量でもないだろうに」
ちひろ「ふふふ。ついでにみたらしもつくっちゃいましょう♪」
イヴ「素敵ですぅ♪」
P「何このノリノリなちっひ…」
杏「餅好きだったんだ…」
ちひろ「なるほど、手作りの菱餅ですか…」
P「鏡餅みたいな大きさだな…」
泰葉「どうせなら、と思ったんですが。あ、みかん乗せますか?」
P「みかんはどうだろう?」
杏「まあ良いんじゃない?それだけ後の楽しみも増えるし」
イヴ「後の楽しみですか?」
杏「鏡開き的な?」
泰葉「ふふっ。終わったらお雑煮にしましょうね」
P「ホント季節感無茶苦茶だな…」
ちひろ「まあ今回はお餅に免じて大目に見ますが、次からは一言くらいは言ってくださいね?」
P「いや、俺だって泰葉達に流されただけで…」
ちひろ「はい?」ジロッ
P「スイマセンっした…」
ちひろ「ああ、それと…」
P「まだあるんスか…?」
ちひろ「お雛様ですけど、きちんと3日過ぎたら早めにしまうようにして下さいね。あとコタツも」
泰葉「コタツはダメです」
ちひろ「泰葉ちゃん!?」
P「まあ…コタツは置いといて。なんでです?せっかく飾りつけたのに」
ちひろ「泰葉ちゃんは心配ないかもしれませんが、ウチには一部焦ってる人たちがいるんですから」
P「?」
杏「あっ、アレだ。3日過ぎても飾ってたら婚期が遅れる、ってヤツ!」
P「ああ、あったな。そんなんも」ポン
イヴ「そうなんですかぁ?」
P「杏みたいにいつまでもしまわないで置いとくようなズボラな性格の人は嫁の貰い手がないぞ、って意味だろうけどな」
杏「杏みたいな、は余計だ!」
泰葉「なんで私は別なんでしょうか?」
ちひろ「だって…」チラッ
杏「ねえ?」チラッ
P「なんだよ?」
ちひろ「そういう訳で、例え迷信でも気にする人はいますので早めにお願いしますよ?あとコタツ」
泰葉「コタツは無理ですがお雛様は承りました」
ちひろ「泰葉ちゃん、頑なすぎません?」
P「今に始まった事じゃないですから」
ちひろ「もう…。では、私は戻りますので…」
P「はーい」
杏「ちひろさん、ごっそり餅持っていったね…」
P「よっぽど気に入ったのか…?」
杏「ふと思ったんだけどさぁ…」
P「ん?」
杏「さっきの話、ちひろさんも含まれてるのかな…?」
P「ノーコメントで」
泰葉「ちひろさんなら引く手数多な気がするんですが。綺麗ですし、良い人ですし」
イヴ「倉庫暮らしの時は私もいっぱいお世話になりました〜」
P「でもアイドルにはなりたくないらしい」
杏「誘ったの!?」
P「何度となくな」
ガッチャ
桃華「只今戻りましたわ」
薫「ただいまー!」
P「おう。お帰り」
泰葉「お帰りなさい、桃華ちゃん、薫ちゃん。お餅出来てるよ♪」
薫「わーい!」
桃華「薫ちゃん、楽しみにしてましたものね」
P「ははっ。先に手を洗ってからな」
薫「はーい!」
杏「さあ、既にちょっと…だいぶ?減ってるけど餅パだ!」
泰葉「まだまだありますから大丈夫ですよ」
ブリッツェン「ブモー」
イヴ「あ〜、ブリッツェンもお帰り〜。ちょうど食べる所だよ♪」
ブリッツェン「ブモン♪」
イヴ「ブリッツェンも手を洗ってきてね〜」
杏「一気に人が増えてきた。杏ちゃんの取り分が…」
P「一番何もしてない奴が何を言うか」
桃華「そうそう。帰りに雛あられも買ってきましたの。一緒に食べようと思いまして」
杏「流石桃華ちゃん!」
泰葉「ふふっ。さあ、いただきましょうか♪」
「はーい!」
おしまいでぇす!
17:30│岡崎泰葉